どうも、ZR-Vを先行予約し納車待ちのくるすぺです。
ZR-Vの発売は2023年4月21日とまだ先ですが、11月17日に正式発表が行われ、試乗車が解禁となりました。早速私も試乗させていただきましたので、初試乗の感想をまとめてみました。
ただ、いつもの試乗とは違い、あまりZR-Vの全貌を知りすぎない程度に五感を鈍らせて試乗させていただいています笑(理由は、納車後のお楽しみに取っておきたいから)
いつもは無音で全神経を手と足とお尻と耳に集中させて試乗してますが、今回は普段車に乗っているような感覚で乗っております。(家族4人を連れていつもの音楽を聴きながら運転)
なのでファーストインプレッションはざっくりとした感想になりますが、とりあえずZR-Vは間違いない車であることは確信しました!
試乗車情報
グレード:e:HEV Z (FF)
ボディカラー:ノルディックフォレスト・パール
内装色:マルーン
装着タイヤ:BRIDGESTONE ALENZA
ZR-V初試乗 良かったところ10個
ヒップポイントが低くSUVらしくない運転姿勢が取れる
ZR-Vの特徴の1つである「セダンライクな乗車姿勢」が取れるという点は、現在背の低いステーションワゴン(508SW)を乗っている私にとっては非常に魅力的なポイントです。
床面に対するヒップポイントは、他のSUVより明らかに低く設定できるようになっていて、足を前に投げ出す形でペダル操作ができるようになっています。
この運転姿勢が取れることにより、SUVの域を超えた安心感のある走りを楽しめるようになっていると感じました。
シートポジションは、座面は一番下になるように設定し、少し背もたれを寝かせた方が、ZR-Vらしい運転を楽しめると思います。(筆者は身長170cm程度ですが、座面が一番下でも視界はかなり良好でした。)
車幅感覚掴みやすい上にマルチビューカメラまで使える
ヒップポイントは低く設定されていますが、SUVらしく最低地上高は190mm確保されているため、アイポイントはセダンと比べるともちろん高いです。
SUVの中ではアイポイントは低めだと思うんですが、見晴らしが良すぎてアイポイントがめっちゃ高いと錯覚を覚えてしまうかもしれないです。
視界性能は抜群に良いです。シビック同様にAピラーが立っていることで視野感が広がり、水平基調のダッシュボードが視界をより広く感じさせてくれているような気がします。
シビックほど左前の死角の無さを感じることは流石にありませんが、アイポイントが少し高くなるだけで心にゆとりが持てる感覚を改めて感じました。
全幅1840mmと割と幅広な車ではありますが、ボンネットもかなりよく見えるので車幅感覚はめちゃくちゃ掴みやすいと思います。
さらに、Zグレードにはマルチビューカメラ機能が搭載されているので、いつでもフロント/サイドカメラの映像を確認することができるという超安心仕様。ストレスフリーに運転を楽しむことができそうです。
バック駐車も試しましたが、360°ビューが高精細で非常に見やすかったです。
また、Zグレードにはリバース連動ドアミラー(リバースに入れるとミラーが下向きになって、白線が見やすくなる)が付いている点も非常にありがたいです。
スポーティーだけど気持ちいい乗り心地
気になっていた乗り心地ですが、個人的には超好みな乗り味に仕上がっていました。
柔らかい?硬い?と聞かれると、硬い方向のセッティングにはあるかなと思います。だけど、めちゃくちゃ気持ちいいしなやかさを持ち合わせているのです。
硬いんだけど「ゴトン」とか「ガンッ」とか、不快になるような音や衝撃が発生しないようにできているんですよね。シビックe:HEVのときにも似たような感覚を抱きましたが、この乗り味は相当にレベルが高い乗り味じゃないかなと感じてます。揺れに対する抑制力も良いけど、何より音の処理が素晴らしい。(それでいてハンドリング性能が良いというところがすごい)
「硬い」というより、「しっかりしている」という表現をした方が適切かもですね。とりあえず、SUVにありがちな、フワフワしたセッティングではないのは確かです。
試乗コースの一部に、かなり荒れたデコボコ路面があるのですが、そこでは流石に少し硬さを感じる場面はありました。(現愛車の508SWの方が許容範囲は大きい、電子制御ダンパーの威力はやはりすごい。)
ただ、この後に試乗させていただいたシビックタイプRのSPORTモードで同じ道を走ったときには、とてつもない衝撃が来たので、ZR-Vもかなり頑張ってる方じゃないかと思ってはいます笑
車重を感じさせない加速感
やはり新開発スポーツe:HEVはパワフルで気持ちが良い!
ここまでの加速を味わえるSUVって、案外少ないかもしれません。
シビックよりは車重が100kg超重たくなってはいるので、シビックほどのビュンビュン感はありませんが、重たいのを頑張って運んでいる感じは一切なかったです。(大人3人、子供2人で試乗)
私自身、前車が2.0Lディーゼルターボ(180PS/400Nm)、現車が1.6Lガソリンターボ(180PS/250Nm)の車を乗り継いできているのですが、停止状態からの軽快かつパワフルな発進はスポーツe:HEVならではの魅力だなと感じます。
0-60km/hはめちゃくちゃ早いんじゃないだろうか笑
ペダルコントロールのし易さは抜群
パワフルで速いという点だけでも十分魅力的ですが、それに加えてペダルコントロールのし易さを持ち合わせているところが素晴らしいですね。加速力の調整はペダル操作だけでかなり細かくできると思います。
また、ブレーキタッチもかなり良く、停止までのブレーキコントロールが直感的で、カックンブレーキをさせる方が難しいんじゃないかというくらいコントローラブルです。
視界の面もそうですが、こういう点が素晴らしいと無駄にストレスを溜めることなく、運転の楽しいところに集中できるのです。
メタル製減速セレクターはテンション上がる
パドルシフト(減速セレクター)は、樹脂製が一般的だと思いますが、ZR-Vには本物の金属を使った減速セレクターが採用されています。
見た目的な質感の良さもありますが、実際に触れた時の感触が本物感を感じられてとても良かったです。ひんやりしてるんです。
左側のマイナスセレクターを引くことで、回生ブレーキを強め、ブレーキ操作以外で減速をすることができるようになってます。(4段階まで調整可能)
ガソリンモデルでいう、シフトダウンによるエンジンブレーキのような感覚で使えるものですね。
ワインディングでどんなもんか試してみたいですね〜。
軽めだけど間違いなくスポーツハンドリング
ステアリングの重たさという点では、比較的軽めかなと感じました。女性でも扱いやすい重たさだと思います。
ただ、軽い=緩いでは決してありません。ZR-Vのステアリング、非常に締まってます。
センター付近からほんの少しだけステアリングを切った時、フロントノーズがすぐさまに同じ方向を向いてくれる感覚は、SUVとは思えないレベルのもの。
鋭さと滑らかさを兼ね備えていて、スポーツさ、上質さ、扱い易さの三拍子がバランス良く整っている感じもありました。
ちなみに、基本的にSPORTモードで走行していたのですが、SPORTモードはステアリング特性まで変えてくれるのかどうかは確認できてません。説明書の記述を見てもはっきりとは書かれていないんですよねえ。(「運転操作に対しての応答性を高めたモードです。」との記載がされている。)
高速域でのコーナリング性能は確認できていないですが、左折時の姿勢制御の良さからコーナリング性能の高さが垣間見えます。
また、ホイールベースは2655mmと、シビックと比べて結構短くなっている点が取り回しのしやすさにも繋がっている感じがありました。すいすい曲がれます。
(ZR-Vの最小回転半径は5.5m、シビックの最小回転半径は5.7m)
航続可能距離は1000km超えてた
写真を撮り忘れましたが、ガソリンがほぼ満タンの状態で後続可能距離は1150km程度となってました。
燃費22km/Lという高燃費も素晴らしいですが、タンク容量が57Lもあるという点もかなり魅力的。
ガソリン代が減る以上に、給油回数が減るところに大きな魅力を感じてます。
マルーン内装にうっとりできる
先行展示で見たZR-Vはブラック内装で、今回初めてマルーン内装を見ることができました。
私自身、マルーン内装を選んだんですが、期待以上に良い色味で、この室内空間にいると幸せホルモンが分泌されそうな気がしてきます笑
光のあたり具合によってマルーンの色味が結構変わる点も魅力の1つ。
ドアパネルやダッシュボード周りに、パネル的なものが一切採用されていないところも特徴的。
ざらついた路面を走った時に、細かな振動でパネルの接合部あたりからビリビリと音が鳴るといった経験がありますが、そういった心配をしなくていいのも嬉しいポイントだったりします。(実際、試乗時にビリビリ、カタカタといった音は全く発生してませんでした。)
プレミアムタイプのフロアマットは質感高かった
フロアマットにはベーシックタイプとプレミアムタイプがあり、どちらにしようか迷っていました。ベーシックの方は見れてないのですが、プレミアムタイプはかなりの厚みがあり、とても質感が高かったです。
写真に収められていないですが、後席側のフロアマットも同等な厚みがあり、運転席下側のかなり奥までマットが敷き詰められるような形になっていました。
これだけ分厚いと、ロードノイズ対策にもなったりするのかなと思ったり。
ベーシックと比べて16000円ほど高いですが、自分はプレミアムを選ぼうかなと思います。
2ページ目では気になる点5つを紹介します。