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【試乗+採点評価】ティグアン TSI / Volkswagen「抜群の剛性の高さを感じさせる正統派SUV」

今回はフォルクスワーゲンの中型SUVであるティグアンに試乗させていただきましたので、レビュー記事を書いていきたいと思います。ずっと気になる存在ではいたのですが、今の今まで試乗してこれませんでした。海外では7人乗りモデルのティグアンオールスペースが発売されているようですが、日本導入があるのかどうかが気になり、その話を聞きに行ったついでにに乗せていただきました。正直、想像以上のいい車でした。

試乗レビューに関しては、勝手ながら下記観点で採点もさせていただこうと思います。ちょっと今までからアップデートしてみました。なるべく車によってばらつきが出ないようにテンプレート化していきたいと思っています。

  • 外観(個性/かっこよさ/品の良さ)
  • 内装(個性/品の良さ)
  • 快適性(座り心地/後席の広さ/静粛性[エンジン音/ロードノイズ/外の音/風切り音]/乗り心地)
  • 力強さ(発進時加速/高速走行時加速/エンジンフィール)
  • 安定感(剛性感/接地感/ステアリング/コーナリング)
  • その他(よかった点/気になる点 [パドルシフト/メーター類など])
  • まとめ(楽しい車?/上質な車?)

また、試乗風景を撮影してきましたので、記事の最後に試乗動画を載せています。是非ご覧ください。

VW 新型ティグアン 試乗レビュー[素人] 抜群の剛性の高さを感じさせる正統派SUV

一言で表すと、

「安定感の塊」

今回試乗させていただいたのは、最安グレードであるComfortlineでした。グレードによるパワートレインの違いはありませんが、目玉機能であるデジタルメータークラスターがHighline以上でしかつかないため、体験できずに残念でした。中間グレードがHighline、最高グレードがR-Lineという位置付けになっていて、Comfortlineが366.0万円、Highlineが433.2万円、R-Lineが463.2万円となっています。Highlineからはナビも付いてきての価格になるので、お勧めとしてはHighlineになるかなと思います。ティグアンの価格としては433.2万円からと考えた方が良いでしょう。その価値がある車かどうかをこの後の試乗レビューで伝えられればと思います。

また、スペックは下記のようになっています。

重量 1540kg
最高出力 150PS/5000rpm
最大トルク 25.5kgf・m/1500rpm

本ブログ独自の採点方式による点数は以下のようになっています。

63.3
パワー点数
73.5
トルク点数

新型ティグアンの外観をチェック

まずは撮影してきた写真の紹介です。

続いて公式HPの写真です。

◇ 個性

真面目なスタイルが個性と言えるかもしれませんね。本格的SUVという感じで、無駄がないシンプルなデザインになっています。フォルクスワーゲンらしさが十分に出ている外観をしています。

評価:★★★☆☆

◇ かっこよさ

シンプルでかっこいいですね。R-Lineとその他グレードでは少し外観が異なりますが、特にR-Lineのフロントフェイスは力強さも感じてかっこいいなと思います。公式HPの画像がR-Lineになっています。

評価:★★★☆☆

◇ 品の良さ

ごちゃごちゃした感じがないので、品の良さを感じますよね。落ち着いた印象で、かつ力強さも感じるデザインで上品なイメージを持てるデザインになっています。

評価:★★★★☆

新型ティグアンの内装をチェック

まずは撮影してきた写真の紹介です。

続いて公式HPの写真です。

◇ 個性

かなりシンプルなデザインになっていて、個性があるインテリアにはなっていないですね。ただ、Highline以上で装備される運転席メーターのデジタルメータークラスターは未来感があっていいですね。これがあるかないかだけで結構印象変わってくるんじゃないかと思います。

評価:★★☆☆☆

◇ 質感

質感も低いわけではないですが、めちゃくちゃいいなという感じもありません。ただ、それが落ち着いた空間を作っているのかもしれませんね。運転に集中できる室内空間になっています。

評価:★★★☆☆

◇ 座り心地

今回乗ったのはファブリックシートでしたが、座り心地はなかなかよかったです。網目状になっていて空気の通り道ができるような感じになっていて、通気性もよく長時間運転しても疲れたり嫌な感じがしないんじゃないかなと思います。2列目も少し硬めのシートですが、十分に居心地がいいシートです。

評価:★★★☆☆

◇ 後席の広さ

後席はかなり広めに取られていますね。大人3人でも余裕で座れる広幅がありますし、前のスペースも大柄の男性が乗ってもゆとりができるくらいのスペースは確保されています。

評価:★★★★☆

新型ティグアンの快適性をチェック

◇ 静粛性

ティグアンに乗って一番驚いたのが、静粛性の高さです。エンジン音がかなり遮断されていて、ここまで遮断できている車は少なくとも日本車ではなかったです。ロードノイズも非常に少なく抑えられていて、外の車の走行音や風切り音も全くと言っていいほど入ってきません。同じ日にゴルフトゥーランにも乗せていただいたのですが、静粛性に関してはティグアンが段違いで上でした。

評価:★★★★★

◇ 乗り心地

乗り心地はやや硬めな印象です。ただ、気になる程のものではなく、剛性の高さを感じられる走りになっているなと感じる程度で、悪い印象はありませんでした。ただ、上質な乗り味というほどまでは行かないのかなというのが正直なところです。

評価:★★★☆☆

新型ティグアンの力強さをチェック

◇ 発進時加速

発進時加速は、1.4Lとは思えない力強さを感じます。ゴルフトゥーランと同じエンジンスペックになっていますが、ティグアンの方が立ち上がりが早くセッティングされている感じで、ストレスなく発進できるなと感じました。ただ、爆発的な力強さという感じではないです。スムーズにストレスなく進める車です。

評価:★★★☆☆

◇ 高速走行時加速

そこまで高速走行をしていないですが、高速走行時も余裕を感じることはできました。これも1.4Lとは思えない十分なパワーを持っていることを感じます。

評価:★★★☆☆

◇ エンジンフィーリング

エンジンフィーリングに関しては、あまりにもエンジン音が室内に入ってこないのでほとんど感じることができませんでした。高回転で回す機会が少なかったこともあると思いますが、個人的にはもう少し気持ちいい音が入ってきてもいいのかなという感じもします。

評価:★★★☆☆

新型ティグアンの安定感をチェック

◇ 剛性感

剛性の高さは直進安定性の高さ、コーナリングの安定度で十分に感じることができました。乗っていて非常に安心感がある車です。ふらつくということが全くなかったですね。

評価:★★★★★

◇ 接地感

接地感が感じられる走りではなかったですね。個人的には接地感を感じられる走りが好みなのですが、フォルクスワーゲンらしい走りは接地感が感じられるようなものではないので、ここは想定通りだなと感じています。剛性感の高さが際立っていたので、接地感が感じられないことはあまり気にはなりませんでした。

評価:★★★☆☆

◇ ステアリング

ステアリングの素晴らしさにも驚きました。ドイツ車はステアリングが重たい印象が強かったのですが、結構軽く回すことができる使い勝手のいいステアリングになっています。どうやら油圧式のパワーステアリングを搭載しているようで、それがいい効果をもたらしていそうです。ゴルフトゥーランのステアリングはドイツ車っぽく重たいなあという印象が強かったですね。

評価:★★★★☆

◇ コーナリング

コーナリングの安定度はピカイチですね。今まで乗ったSUVの中でもトップクラスの安定度です。外側に振られるような感覚は0でした。本当にすごいです。また、ステアリングに対する曲がりも結構クイックになっていて、よく曲がるなという印象を持ちました。曲がる楽しさも感じられる車になっています。

評価:★★★★★

新型ティグアンのその他気になったこと

自動駐車機能を使わせてもらいましたが、まだまだ実用的なものとは言えないですね。日産のプロパイロットパーキングの方がより進んでいます。どちらも自分で駐車した方が早いよと感じてしまいますが、今後の進化が楽しみなところでもあります。

新型ティグアン試乗動画

https://www.youtube.com/watch?v=U_lnOJm0yZE

新型ティグアン試乗レビューまとめ 楽しい車? 上質な車?

ティグアンの試乗レビューいかがでしたでしょうか。個人的には想像以上のすごい車だなと感じています。このクラスのSUVはCX-5や3008など強いライバル揃いですが、ティグアンほどの安定感を持ったSUVはなかなかないんじゃないかなと思います。

ステアリングが重くなく楽しく曲がれるような作りになっていて、なかなか楽しい車ではあると思います。ただやはりティグアンは安定感の塊というのが最大の特徴で、上質な車だなという印象の方を強く持ちました。ただ、内装がもう少し質感が高いとさらに上質な感じをもたらすんじゃないかなと。

ともかく本当にオススメできる車です。気になっている方は一度試乗してみるべきです!

72
楽しさ
83
上質さ

その他にも色々な車の試乗レビュー記事を書いています。他の試乗レビュー記事も是非チェックしてくださいね! 

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