2019年9月追記
改めて再評価しています。こちらの記事の方が参考になると思うので、是非覗いてみてください
今回はプジョーを代表する車といってもいい新型308に試乗させていただきました。
10月末にマイナーチェンジを迎えましたが、フェイスリフトや安全装備の強化のみで走行面での変化はありませんが、新型のものに乗らせていただきました。
Cセグメントというと、欧州ではフォルクスワーゲンのゴルフなど強力なライバルが多いジャンルになっています。
日本車でいうと、シビックハッチバックやインプレッサスポーツなど、日本車の中でもクォリティの高い車が目立ちます。
その辺りと比べてどうなのかというところもお伝えできればと思います。
試乗レビューに関しては、勝手ながら下記観点で採点もさせていただこうと思います。
- 外観(個性/かっこよさ/品の良さ)
- 内装(個性/品の良さ)
- 快適性(座り心地/後席の広さ/静粛性[エンジン音/ロードノイズ/外の音/風切り音]/乗り心地)
- 力強さ(発進時加速/高速走行時加速/エンジンフィール)
- 安定感(剛性感/接地感/ステアリング/コーナリング)
- その他(よかった点/気になる点 [パドルシフト/メーター類など])
- まとめ(楽しい車?/上質な車?)
また、試乗風景を撮影してきましたので、記事の最後に試乗動画を載せています。是非ご覧ください。
プジョー 新型308(Allure 1.6Lディーゼル)試乗レビュー[素人] ゴルフを脅かすバランスの高いCセグメント!
一言で表すと、
「ちょうどいいCセグメント」
今回試乗させていただいたのは、Allureというグレードの中でも1.6Lディーゼルエンジンのものに乗せていただきました。グレードは大きく3つ用意されていて、Allureの1.2LガソリンターボモデルとGTの2.0Lディーゼルターボモデルが用意されています。GTの方も試乗させていただきましたので、別途レビュー記事を書かせていただこうと思っています。→追記:308SW GTの試乗レビュー記事も書きました。
関連記事:プジョー新型308SW(GT)試乗レビュー[素人]
Allureの2グレードは、価格的にはガソリンモデルが279万円、ディーゼルモデルが299万円となっています。ディーゼルモデルは重量税がかからないことと、燃料費が安いので、20万円の価格差がありますが、ディーゼルモデルの方が維持費も含めると多少安くつくんじゃないかなと思います。Allureを選ぶとしたら、ガソリンかディーゼルかは好みで選んでいただければと思います。
今回は1.6Lディーゼルモデルに乗りましたが、以前208に乗らせていただいたときは1.2Lガソリンターボモデル(PureTech)のものに乗せていただきました。このPureTechはインターナショナルエンジンオブザイヤーの最優秀賞にも輝いている好評のエンジンで、エンジンフィーリングがとてもよく、アクセルを踏むのが楽しく感じるエンジンになっていました。308では乗れませんでしたが、購入を考えている方は一度ガソリンエンジンのものにも乗ってみることをお勧めします。個人的には208と同じ感じならガソリンモデルを選ぶかなー。
また、Allure1.6Lディーゼルモデルのスペックは下記のようになっています。
重量 | 1340kg |
---|---|
最高出力 | 120PS/3500rpm |
最大トルク | 30.6kgf・m/1750rpm |
本ブログ独自の採点方式による点数は以下のようになっています。
ディーゼルモデルだけあってトルク性能はさすがといったところです。パワー不足が若干気になりますが、その辺りは試乗レビューのところで。
ちなみに1.2Lガソリンモデルのスペック採点は下記のようになっています。パワートルクのバランスはガソリンモデルの方がいいですね。
重量 | 1290kg |
---|---|
最高出力 | 130PS/5500rpm |
最大トルク | 23.5kgf・m/1750rpm |
新型308の外観をチェック
撮影してきた写真を紹介します。
マイナーチェンジでフロントフェイスが少し変わりました。少し力強い印象が出たように感じます。個人的にはマイナーチェンジ前の方がプジョーらしくてよかったかなという気持ちもありますが。
◇ 個性
プジョーらしくフランス車らしいおしゃれで個性を持ったCセグメントになっていますね。街中で走っていたら目を引く存在になるでしょう。ただ、プジョーの他の車と比べると少し個性が弱いかなという感じもします。
評価:★★★★☆
◇ かっこよさ
ちょうどいいかっこよさというのが個人的に思うところです。かっこよすぎないところが味があっていいなという風に思います。飽きがこないいいデザインになっているなと思いますが、個人的にはもう少し挑戦的なデザインで出して欲しかったなという気持ちもありますね。
評価:★★★☆☆
◇ 品の良さ
品の良さに関しても、日本車よりは品の良さを感じるけど、高級車高級車していなくて敷居が低い感じが好感を持てます。こういうところもフランス車のいいところだと自分は思っています。
評価:★★★★☆
新型308の内装をチェック
撮影してきた写真を紹介します。
◇ 個性
プジョー車にしては少しシンプルすぎて個性が出ていないかなという感じもします。メーターまわりは写真では分かりづらいですが、メーターの針の形状などちょっとしたおしゃれが見えていていい感じです。
評価:★★★☆☆
◇ 質感
質感はまあまあといったところでしょうか。価格相応の質感の高さはあります。シンプルでごちゃごちゃした感じはないので、落ち着いた空間になっています。
評価:★★★☆☆
◇ 座り心地
今回乗ったのはファブリックシートでしたが、フィット感はいい感じです。いい姿勢で運転ができるなと感じました。割と日本人の体型にあったシートになっているのかなと思います。
評価:★★★★☆
◇ 後席の広さ
後席の広さはCセグメントの中だと標準レベルでしょう。狭さは感じません。シートも浅くはないのでゆったりと座れます。
評価:★★★☆☆
新型308の快適性をチェック
◇ 静粛性
静粛性に関してですが、少しディーゼルのエンジン音が気になりました。3008や5008と比べると少しエンジン音の不快なところが中に入ってくる印象がありましたね。ロードノイズは少なく抑えられている方だと思います。外の音に対する遮断もしっかりしていて、ある程度の密閉感を感じることはできました。が、どれも抜群に静かにできているなという感覚は感じませんでした。
評価:★★★☆☆
◇ 乗り心地
乗り心地はプジョーにしてはやや硬めな印象です。ただ、それでもドイツ車などに比べると猫足プジョーと呼ばれるだけあって接地感の高さ、道路の凸凹をうまく吸収してくれる感じはこの車の特徴とも言えると思います。ある程度のスポーティ感を感じたいけど、ガチガチなのは嫌だなって方にはちょうどいい感じじゃないのかなと。とにかくちょうどいいところを付いてくる車です。笑
評価:★★★★☆
新型308の力強さをチェック
◇ 発進時加速
発進時加速は、ディーゼルだけあってさすがに力強さを感じます。少し踏むだけで前に進んでいく感じは、街中走行では全くストレスなく乗れるトルクがあります。この辺りはディーゼルモデルの特長になりますので、トルク感を重視したい方はディーゼルモデルを選んでもらうといいかなと思います。
評価:★★★★☆
◇ 高速走行時加速
高速時の加速はやや物足りないなという感覚を覚えました。アクセルの踏み具合に対して、もう少しぐんと加速して欲しいなという感じがあります。発進時加速がいいので、その分物足りなさを感じてしまうのかもしれません。また、踏んでもエンジンフィーリングがよければ踏みたくなるんですが、その辺りは次のところでお話しします。
評価:★★☆☆☆
◇ エンジンフィーリング
エンジンフィーリングに関しては、やはりガソリンモデルに比べると伸びやかな感じがないなというところで、少々物足りなさというか気持ちよくなれない感じがありました。この辺りを重視する方は、一度ぜひ1.2Lガソリンモデルにも乗っていただければと思います。3気筒のターボエンジンになるのですが、病みつきになるような気持ち良さがあります。
評価:★★☆☆☆
新型308の安定感をチェック
◇ 剛性感
剛性はドイツ車ほどの高さは感じられませんが、日本車以上の剛性感を感じることができます。直進安定性も高く、コーナリングの安定度も同クラスの中では高い方だと思います。
評価:★★★★☆
◇ 接地感
プジョーにしては接地感が少し感じづらいなというところがありましたが、やはり他のメーカーと比べると高い接地感を感じることができます。地を這うような走りで、路面の状態を心地よく感じることができます。走っているなーという感覚が得られるので、楽しさに繋がってきますね。
評価:★★★★☆
◇ ステアリング
ステアリングは素晴らしいです。プジョーは小径ハンドルを押していますが、308も例外ではなくハンドルはかなり小さめに作られています。嫌な重たさはなく、ハンドルをちょっと切った時でもクイックに反応してくれるので、直感的な運転ができます。また、ダイレクト感も味わえるのでちょっとしたカーブの運転が楽しいですね。
評価:★★★★★
◇ コーナリング
剛性感のところでも述べましたが、コーナリングも非常に安定感があって、速度が出ていても安心して曲がれます。最近の日本車もこの辺りよくなってきていますが、まだ外車には追いついていない感じはありますね。曲がるのが楽しい車です。
評価:★★★★☆
新型308のその他気になったこと
マイナーチェンジによって、Allureグレードからスポーツモードが廃止されてしまいました。これは個人的に非常に残念です。GTモデルにはスポーツモードは搭載されていて、GTの試乗時にはスポーツモードで走ってみたのですが、やっぱりプジョーのスポーツモードは面白いなと感じました。GTとAllureの差別化のために外したのかもしれませんが、Allureでもスポーツモードがあればもっと楽しい車になっていたんじゃないかなと思います。
新型308試乗動画
新型308試乗レビューまとめ 楽しい車? 上質な車?
308 Allureの試乗レビューいかがでしたでしょうか。
人とは違ったCセグメント車を選びたいけど、突飛な走りをする車には乗りたくないな、ディーゼルに乗ってみたいなという方にはおすすめできるモデルとなっていると思います。
価格も300万なので、日本車とそこまで差があるわけでもないので敷居が低いところもポイント高いですね。日本にはもっとプジョー車が走っていてもいいんじゃないかなとひしひし感じます。
この1.6Lディーゼルモデルはバランスの良さというところに尽きるかなと思います。一方少し物足りなさを感じるところも否めないかなと。人それぞれ感じ方の違いはあると思いますが、楽しさを重視したい方は1.2Lガソリンモデルがおすすめできるかなと思います。
2019年9月追記
改めて再評価しています。こちらの記事の方が参考になると思うので、是非覗いてみてください
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