日産のフラグシップミニバンであるエルグランドが近々フルモデルチェンジを行うことが分かりました。
少し前は、大型ミニバンといえばエルグランドというほど人気の高い車種でしたが、現在ではその座をトヨタのアルファードやヴェルファイアに奪われてしまっています。
新型エルグランドは、フルモデルチェンジによってどのような変貌を遂げるのでしょうか。個人的には非常に楽しみなモデルチェンジです。予想も含まれますが、ディーラー等関係者から聞いた話を基に、フルモデルチェンジの内容をお伝えします!
日産 新型エルグランド フルモデルチェンジ2019最新情報(発売日・価格・スペック)まとめ! ライバルはオデッセイに!?
日産 新型エルグランドのエクステリアは?
まず、現行のエルグランドのエクステリアをご覧いただきましょう。
THE大型ミニバンといったフォルムで、男らしく力強い印象がありますね。ただ、大型ミニバンで圧倒的人気を誇っているのがトヨタのアルファードとヴェルファイアです。
2017年12月にはマイナーチェンジを迎え、さらに力強く豪華な外観となりました。安全装備もトヨタ最高峰の装備となり、このクラスでは敵なし状態になってしまっています。
日産としては、アルファード/ヴェファイアとの真っ向勝負は少し難しいと考えているようで、新型エルグランドは新たなスタイルのミニバンとして生まれ変わります。
具体的には、アルファードと、ホンダ オデッセイの間に位置するようなスタイリングとなると考えられていて、アルファード/ヴェルファイアの購入を検討している方にも、オデッセイの購入を検討している方にも刺さるようなスタイリングを目指しているようです。
アルファード/ヴェルファイアも、オデッセイもどちらも大型ミニバンには位置しますが、スタイリングは大きく違い、アルファードは典型的なボックス型、オデッセイはスタイリッシュなイメージがありますね。ぱっと見似たような部類ではあるのですが、アルファードを購入したいと思っている方は、オデッセイは眼中にないという方が案外多いんです。もちろんその逆も然り。購入する層がちょっと違うんですね。
それを逆手にとって、どっちの客層にも響くようなスタイリングを目指しているのが新型エルグランドです。参考程度に予想CGも見ていただきましょう。
予想CGはまさに間をとったようなスタイリングです。同じ日産のセレナも、中型ミニバンではありながら他のミニバンとは少し印象が違ってスタイリッシュさを出したことによって人気を得ています。新型エルグランドのスタイリングには非常に期待してしまいますね!
日産 新型エルグランドの室内は?
現行エルグランドの弱点の1つとして、室内空間の狭さが挙げられます。ライバルであるアルファードと比べるとだいぶ差がついてしまっているのも、アルファード/ヴェルファイアに人気が流れてしまっている要因の1つです。
また、同じ日産の中型ミニバンであるセレナの方が広い空間を手に入れて、エルグランド買うならセレナでいいよという方が多いのも事実です。
現行の室内空間の広さの比較は下記の通りです。
室内長 | 室内幅 | 室内高 | |
---|---|---|---|
現行エルグランド | 3,025mm | 1,580mm | 1,300mm |
アルファード | 3,210mm | 1,590mm | 1,400mm |
セレナ | 3,240mm | 1,540mm | 1,400mm |
新型エルグランドの室内空間は、アルファードと同等ほどになると予想されていますが、室内長に関しては3,150mm程度になるのではないかと予想されています。
日産 新型エルグランドのパワートレインは?
パワートレインは2パターン展開に?
詳細な情報はまだ出てきていませんが、パワートレインは2パターンが用意されることが濃厚です。現行エルグランドは、2.5Lと3.5Lの2パターンで、ハイブリッドモデルがなく燃費性能の悪さもネックになっていました。
新型エルグランドでは、以下2種類のハイブリッドモデルを投入すると見込まれています。
- 2.5Lターボエンジン + マイルドハイブリッド
- 2.0L NAエンジン(発電用) + e-POWER
2.5Lターボエンジン + マイルドハイブリッド
ターボエンジンに、低出力なハイブリッドシステムを組み合わせたパワートレインを展開してくる見込みです。
3.5L V6エンジンに代わるシステムとなり、スポーティモデルとして展開されます。3.5Lエンジンに比べれば燃費性能もよく、税金も安くなりますので、より手に入れやすいスポーティモデルとなるでしょう。
ターボエンジンにマイルドハイブリッドシステムの組み合わせは、今後どんどん出てくると思います。最近でいうと、スズキ クロスビーが同様のシステムを搭載していますね。
2.0L NAエンジン + e-POWER
日産の売り出し中のハイブリッドシステムであるe-POWERモデルも展開されるでしょう。2018年にはセレナ e-POWERも発売されますが、セレナ以上の高出力なモーターを開発し搭載してくると見られています。システムの詳細情報が手に入り次第、追記します。
関連記事:日産 新型セレナ e-POWER 2018最新情報まとめ
日産 新型エルグランドのプラットフォームは?
ルノーと日産が共同で開発しているグローバルプラットフォームである「CMF」を搭載してくるようです。現在CMFには軽自動車用の「CMF-A」、小型車用の「CMF-B」、中型車用の「CMF-C/D」の3種類が用意されていますが、大型車用の「CMF-E」が新たに開発され、それが初めて新型エルグランドに搭載されるのではないかと言われています。
海外ではすでに「CMF-C/D」のホイールベースを延長したプラットフォームを搭載したテスト車両がスクープされているようです。CMFを採用することにより、コストカットはもちろんのこと、高剛性化、軽量化、低燃費化といった効果が見込まれています。
日産 新型エルグランドの先進安全装備は?
プロパイロット2.0の搭載は確実でしょう。
プロパイロット2.0では、高速道路での車線変更を自動で行うような複数レーンでの自動運転技術を搭載してくると思われます。
日産 新型エルグランドの燃費は?
2.5Lターボモデルが14km/L程度、e-POWERモデルが25km/L程度となると思われます。
e-POWERと同じようなハイブリッドシステムであるホンダのi-MMDを搭載しているオデッセイハイブリッドの燃費が26.0km/Lとなっているので、この数値をかなり意識して開発を進めてくるでしょう。
日産 新型エルグランドの価格は?
詳細な情報はまだ出てきていません。ターボモデルもe-POWERモデルも、優れた動力性能をアピールすることで、高い車両価格を設定してくると見込まれます。どちらも400万円オーバーからスタートになるのではないでしょうか。
予想価格帯:400万〜600万
日産 新型エルグランドの発売日は?
発売日に関しても、具体的な情報はまだ出てきていないですが、2019年の初頭が濃厚でないかと言われています。同じような時期に、ライバル者となるトヨタ エスティマやアルファード/ヴェルファイア、そしてホンダ オデッセイもフルモデルチェンジを迎えると思われます。2019〜2020年は、大型ミニバンファンにとって熱い年になりそうです。
予想発売日:2019年3月
同一グループの三菱 デリカD:5も同じような時期にフルモデルチェンジを迎える可能性が高そうです。デリカD:5のフルモデルチェンジの詳しい情報が気になる方は以下記事もチェックしてみてください。
関連記事:三菱 新型デリカD:5 フルモデルチェンジ2018最新情報まとめ
日産 新型エルグランド最新情報まとめ
日産 新型エルグランドのフルモデルチェンジ情報はいかがでしたでしょうか。まだまだ確定情報が少ない状況ですが、スタイリング、室内空間、動力性能、安全装備の全てが大幅にレベルアップすることは間違いないと思われます。非常に楽しみなフルモデルチェンジですね。