どうも、自称試乗マニアのくるすぺです。
2020年1発目の試乗インプレ記事は、Audi A1 Sportback!
2020年、妻のN-BOX買い替えでBセグメント買うぞ!みたいな意気込みを記事にしてましたが、A1の存在をすっかり忘れていました、ごめんよA1。
2020年は自分の車買い替えが濃厚になってきたので、2020年のBセグメント購入は無しとなる可能性も高くなってきてしまっていますが、2、3年後には買いたいな〜と思っているセグメントで、もちろんA1も候補にしたいところです。
エクステリアの雰囲気は抜群に良かったですが、インテリアは残念な部分も。。
ただ、動的質感が抜群に高い!!! 想像以上でした。
その辺り、詳しくレポートしていきます。
今回お世話になったのはAudi 金沢さんです。ありがとうございました!
A1 Sportback 〜試乗マニアによる試乗インプレッション〜
- グレード・価格・スペックなどの基本的な情報について(簡単に)
- 静的質感について(簡単に)
- 動的質感について(メイン)
- 5つのポイントで動的質感の採点評価
こんな流れで話していきます。写真もたくさん紹介しますが、本記事では動的質感をメインに語っていきます。
A1 Sportbackの基本情報を紹介
試乗インプレを語り出す前に、まずはA1の基本的な情報について簡単にお伝えしていきます。
本ブログ独自の採点方式を利用したパワートレイン評価(S~Gで評価)もここで紹介します!
グレード展開・価格
- 35 TFSI advanced:365万円
- 35 TFSI S line:391万円
Bセグメントというクラスを考えるとなかなかの高価格ですよね。
35 TFSIは、1.5L 4気筒ガソリンターボエンジンをパワートレインに持つグレード。
近々、25 TFSIと呼ばれる、1.0L 3気筒ガソリンターボエンジンをパワートレインに持つグレードも発売されますが、価格は35 TFSIの40万安という感じでした。
なので、25 TFSI advancedであれば325万円。60万円安くらいだったらな〜。。
そして、この本体価格に加えて、オプションの価格もなかなかのものなのであります。。
こちらがA1で設定可能なメーカーオプション。デビューパッケージは、1st Editionの装備の一部を装着できるというもので今回は無視。残りの3つのオプションがほぼ必須と言ってもいい感じなのですよ。
コンビニエンスパッケージ、これは最も必須なオプションです。
要は、このオプションを選ばないのであれば、リアカメラも無くて、キーレスエントリーもできなくて、マニュアルエアコンを使わなくちゃいけないのです。
シートヒーター、パーキングシステムは要らんからその他必須の3つを安く提供してくれる方が個人的には嬉しいところでした。
こちらは先進安全装備類のセットオプション。これも今新車で買う車であれば付いていて欲しいところですよね〜。
高速乗る機会がほとんど無いのであれば付けないという手もアリだとは思います。
ちなみにアウディプレセンスベーシックってのは、衝突した後に乗員の身を守る機能で、シートベルトをぎゅっと強く締めてくれたり、窓が開いてたら自動で閉めて、人が外に放り出されないようにしてくれるもの。
最後がナビゲーションパッケージですが、ナビとConnected機能が付いて、さらにバーチャルコックピットが採用されます。
後で撮影した内外装の写真も紹介しますが、バーチャルコックピットは雰囲気出るので、個人的には是非とも付けたいなと思うところです。
バーチャルコックピットも要らなくて、ナビもスマホ繋げられればいいやという方には、12万円のスマートフォンインターフェースというオプションを選びましょう。これを選べばCarPlayとか使えるようになります。逆を返せば、ナビゲーションパッケージを選んでもCarPlayは使えません。
そして、地デジチューナーも別。こちらは15万円。
なので、3つのセットオプションと、スマフォ連携オプション、地デジオプションを付けてしまうと、オプションだけで89万円という事になってしまいます。1Lターボモデルでも、車両価格だけで400万超えてしまうんですよねぇ。。
なかなか悩ましい価格設定ですので、かなり人を選ぶ車になるとは思います。
スペック ~くるすぺ独自のパワートレイン評価~
基本スペック(35 TFSI) | ||
---|---|---|
サイズ | 4,040 x 1,740 x 1,435 | |
重量 | 1,220kg | |
エンジン | 1.5L直列4気筒ガソリンターボ | |
ミッション | 7DCT | |
最高出力 | 150PS/5,000rpm | |
最大トルク | 250Nm/1,500rpm | |
燃費・燃料 | 15.6km/L・ハイオク(WLTCモード) | |
駆動方式 | FF | |
サス(前) | マクファーソンストラット式 | |
サス(後) | トーションビーム式 | |
パワートレイン別情報 | ||
1.5Lガソリン 試乗車 |
価格帯 | |
365〜391万円 | ||
独自の採点方式による評価 | ||
パワー | トルク | |
B 77.1点 |
A 83.8点 |
|
1.0Lガソリン |
価格帯 | |
325〜361万円 | ||
独自の採点方式による評価 | ||
パワー | トルク | |
E+ 49.9点 |
C+ 69.1点 |
1.5Lモデルは申し分ない評価ですが、1.0Lはパワーが厳しいところです。
トルクはあるので、街乗りなんかではストレスあまり感じないかもしれませんが、高速多用する方は1.5Lを選びたくなるでしょう。
A1の内外装について少し語る
撮影してきた内外装の写真を、一言コメントを添えながらご紹介します。
エクステリア
今回試乗させていただいたのは、この「パイソンイエローメタリック」という黄色のA1さん。
エクステリアデザインはかなり素晴らしいなと感じてます。
独特で特徴的なところは入れつつも、全体的にしっかりまとまったフロントフェイスに仕上がってます。
六角形のグリル、ヘッドライトの特徴的なデイライト、そして、ボンネット下のエアインレット。
スポーティで雰囲気抜群です。
グリルはピアノブラック塗装でデザイン性も高く、おしゃれでスポーティな雰囲気をしっかりと出せてます。
バンパー周りも工夫されてますが、ダミーデザインであるのは少し残念ポイント。
ぶっといCピラーも特徴的。Q2も似たデザインでしたよね。
Aピラー部は無塗装でしたが、Bピラーはしっかりと塗装されています。
2トーンカラーでルーフは黒色ですが、Cピラー部はボディ同色という拘りを感じる配色。
リアも質感高いです。Bセグメントっぽくないですよね。
全長4m超えているのもありますが、Cセグメント的な雰囲気がある車だなと思います。
ヘッドライトも特徴的でしたが、テールライトの光り方も独特でかっこいい。
夜走っている姿、見てみたいです。
インテリア
エクステリアは個人的に満点レベルで良かったと思いましたが、インテリアの質感はそれと比べると少し劣る部分がちらほら。
ダッシュボード周りは綺麗にまとめられていて、前見ている分にはおしゃれな雰囲気が出てていい感じだと思います。
ただ、サイドブレーキは似合わないw
バーチャルコクピットは前述した通りオプションです。この車には絶対付けたいオプションですねぇ。
液晶はぼやけた感じも一切なく、くっきり見やすくてテンション上がります。
デザインもA1っぽく少しポップな雰囲気で良かったです。
センターディスプレイは10インチワイド。
インテリアデザインの1つとして溶け込んでいて、まとまりがいいです。
ディスプレイは結構運転席側を向いているので、視認性もGOOD。
エアコンのデジタル表記も綺麗で地味に嬉しいポイントですね。
さて、問題なのはドアトリム。
これはプラスチック感がすごい。。
取っ手部分はピアノブラック加飾がされていたり、少し気を使っている感じもありますが、ドア開けた時の残念感は強いですね。
レザーじゃなくてもファブリック素材とか、金属調の素材とか、少しでも散りばめられていたら、もう少し雰囲気出るのにな〜と感じてしまいます。
リアドアトリムに至っては、フルプラスチック。
後席シートはこんな感じ。デザインもかなりシンプルです。
A1のエクステリアを見てしまうと、シートももう少し質感の高さを欲してしまいますね。
膝元空間はBセグとしてはかなり広いので、居住性は良いです。
A3の後ろにも乗りましたが、なんかほとんど広さは変わんない感じがします。ただ、座面自体がA3の方が広くしっかりしているので、当たり前ですがA3の方が快適に過ごせそうです。
ラゲッジスペースも結構広いですよね。335Lということなので、CセグメントのMAZDA3くらいの容量があります。
奥行きはあんまりないですが、深さが結構ある感じ。
ただ、ラゲッジのシートはペラッペラだったので、これはなんか社外品とか買ってあげた方がいいと思いますw
A1の動的質感について熱く語る
素人目線ではありますが、乗ってきて感じたことを、自信を持って!素直に!正直に!お伝えしていきます!
動的質感サマリー
動的質感について、まずは概要、着目したいポイントを書いていきます。
着目したいポイントに関しては、この後詳しく掘り下げて語っていきます。試乗の際には是非着目してみてください。
全体的に感じたこととしては、Bセグメントというクラスを考えると、動的質感はかなり優れているなというところ。
小さい車がいいけど、NVHも拘りたいという方には持ってこいの車です。
スポーティというよりかは、心地よくて気持ちがいい走りをしてくれますね。
特に語りたいポイントとしては、以下の3点。詳しく語っていきます。
- Bセグ離れの乗り心地
- パーフェクトなハンドリング性
- 普通だけど普通にいい加速フィール
Bセグ離れの乗り心地
まずは乗り心地の部分から語っていきます。
A1というと先代の脚がめちゃくちゃ硬いイメージが強かったんですが、新型A1、足まわりがめちゃくちゃしなやかでマイルドになってます!
この脚さばきはかなり魅力的ですね。
最近だと同じBセグメントクラスのDS3クロスバックの乗り味の気持ちよさに驚きましたが、A1はそれ相当レベルに心地よくて気持ちいいです。
もちろんトーションビームなんですけど、トーションの嫌な感じを全く感じさせないですね。リアの脚がうま〜くさばいてくれているのがかなり伝わってきます。
ボディ剛性は言うまでもなく素晴らしいので、もちろん変なフワフワ感というのもありません。ビシッとフラットに走ってくれる感じは、Bセグメントっぽさが全く無い。非常に上質なCセグメントに乗っているような感覚です。
コーナーでの嫌なロール感もありませんし、剛性が高く安定感のある走りを見せてくれるので、乗っていて安心感がすごくありますね。
ドイツ車っぽくない乗り味な気もするけど、安心感があるという意味ではやっぱりドイツ車っぽいところもうまく出ている車。
正直、ポロとそんなに走りは変わらんのだろうと思っていましたが、ポロ以上に重厚感のあるしっとりとした質感を手に入れていると思います。フィーリングに拘りを持って作られたという話ですが、まさにそんな雰囲気を感じ取れました。
今回はadvancedというグレードということで標準サスペンションとなっていますが、S lineを選ぶと専用のスポーツサスペンションが搭載されます。
乗り比べていないので、断言はできませんが、advancedの乗り味がA1の雰囲気にしっくり来たので、個人的にはS lineよりもadvancedの方がいいんじゃないかなと思ってたりします。
もし、S lineを乗った方が居ましたら、感想等コメント頂けると嬉しいです!
街中のコーナリングでもめちゃくちゃ楽しい
続いてハンドリングの部分。これは想像以上にめちゃくちゃ良かったです。
一般的なドイツ車のイメージほど重たい感じではないですが、中立付近でのどっしり感がしっかりあって、直進安定性も優れてそうだなというのがまず良かったポイント。
そして何より、切ってからの反応の速さと、リニア感、スムーズさという部分が丁度良い感じで気持ちいいのです。結構小径なステアリングなので、操舵感もかなり面白いです。
乗り味はBセグメントっぽくないのに、ハンドリング感はBセグメントらしく面白い。
街中での左折とか緩いコーナーでも、「ウホホッ」と不敵な笑みが出てしまいます。これは日常が楽しくなりそうな車ですねぇ。
心地良さと楽しさがかなりの高いレベルで両立できている。
この車は外観で選ぶ車だと思ってましたが、それよりも走りの良さで選ぶ車だな、うん。
価格の割には内装の質感低いとか、電子パーキングブレーキ無いとか、オプション高えよとか、色々あると思いますが、この価格は動的質感の高さにあるんだと思えば許せてしまう感じも無くはない。
何度も言いますが、動的質感を最重視する方にはかなりオススメの1台です。
ちなみに、ステアリングはチルトとテレスコもちろん付いてます。可動域が結構広いのも個人的には嬉しいポイントでした。
私はプジョーに乗っているので、普通の車よりもステアリング位置が下の方になるんですが、それに慣れている感覚でもしっくりくるポジションが取れ、気持ちいいハンドリングを体感することができたと思います。
是非試乗の際は、しっかりステアリングポジションを取って楽しんでください。
1.5Lターボエンジンの実力
最後は加速フィールについて語ります。
個人的に売れ筋は、後から出てくる1.0Lの3気筒ターボエンジンになるのかな〜なんて思ってますが、スペック的には結構物足りなく、1.0買おうかと思ってたけど1.5にしよう、なんて方も多くなるんんじゃないかなとも思ってます。
VWグループの1.5Lガソリンターボは初体験になりますが、ふつーに良いです。
思ってたよりも速さは感じませんでしたが、扱いやすく不足感は全く感じません。ここは先ほど見ていただいたパワートレイン評価を見ていただければ明白です。
エンジンの静音性はかなり高いですね。ここはDS3クロスバックの唯一のウィークポイントかなと思うところでありましたが、A1のこの静音性の高さは大きな武器とも言えるでしょう。
エンジン音はそんなに官能的な雰囲気ではないですが、心地いい低音を奏でてくれる感じで、質感高い車に乗ってんなーと思わせてくれます。
DCTもかなり成熟した印象を受けました。ダイレクト感と滑らかさがうまい具合に調和していると思います。
アクセルペダルはグッと重たい。剛性は高いんでしょうが、ペダルの踏み加減と加速感が少し一致しないなと感じるところは、細かいですがやや気になるポイントでした。自分が思っている以上にグッと踏み込んで上げる必要がある感じです。
ブレーキペダルの剛性ももちろん高く仕上がっていて、踏み始めからしっかり制動が効いてきます。ドイツ車に乗っている安心感を得られるポイントですね。
A1の動的質感評価まとめ
走行性能評価まとめとして、5つのポイントで採点評価させていただきます。参考程度にお受け取りください。
- 加速感 … 7.5/10点 B+
- 乗り心地 … 8.5/10点 A+
- 静粛性 … 8.5/10点 A+
- 操舵性 … 8.5/10点 A+
- 楽しさ … 8.5/10点 A+
総合得点:83/100点 A+
最後に 〜その他オススメの車を紹介〜
最後に、A1に興味があるあなたにオススメしたい車を2台紹介させていただきます。こちらの試乗記も是非合わせてご覧になってみてください。
DS3クロスバック
静的質感、動的質感共に非常にレベルの高いBセグメントSUV。
MINI
最近MINI Clubmanに乗せてもらいましたが、こちらの乗り味もかなり気持ち良くなっていて驚きました。
その他にも色々な車の試乗レビュー記事を書いています。他の試乗レビュー記事も是非チェックしてくださいね!