どうも、くるすぺです。
今回の試乗レポートは、プジョー新型208のEV版であるe-208!
正直、EVモデルはあまり興味がなかったんですが、乗ってしまったら最後。もう虜になってしまいました。
EVの加速フィールの素晴らしさもそうですが、ハンドリング、乗り心地という面でもかなり完成度の高い1台に仕上がってます。これは欲しいわ。。
また、今回の試乗は、平日ということもあり一人で1時間ほど自由に乗らせていただくことができました。走行動画も撮影していますので、合わせて見ていただけると嬉しいです。
お世話になったのはプジョー金沢さん。
ここで、5008、508SWと2台続けて購入しています。
お近くの方でプジョーに興味があれば、是非Twitter等でご連絡いただければと思います!
e-208 〜試乗マニアによる試乗インプレッション〜
- グレード・価格・スペックなどの基本的な情報について(簡単に)
- 静的質感について(簡単に)
- 動的質感について(メイン)
- 5つのポイントで動的質感の採点評価
こんな流れで話していきます。写真もたくさん紹介しますが、本記事では動的質感をメインに語っていきます。
e-208の基本情報を紹介
試乗インプレを語り出す前に、まずはe-208の基本的な情報について簡単にお伝えしていきます。
本ブログ独自の採点方式を利用したパワートレイン評価(S~Gで評価)もここで紹介します!
グレード展開・価格
- e-208 Allure:389万円
- e-208 GT Line:423万円
グレード間の差は、下記記事をご参考くださいませ。
スペック ~くるすぺ独自のパワートレイン評価~
基本スペック | ||
---|---|---|
サイズ | 4,095 x 1,745 x 1,445 | |
重量 | 1,500kg | |
モーター | 50kwh | |
ミッション | 無段変速 | |
最高出力 | 136PS | |
最大トルク | 260Nm | |
航続距離 | 340km(WLTP) | |
駆動方式 | FF | |
サス(前) | マクファーソンストラット式 | |
サス(後) | トーションビーム式 | |
パワートレイン別情報 | ||
EV | 価格帯 | |
389-423万円 | ||
独自の採点方式による評価 | ||
パワー | トルク | |
D+ 58.8点 |
B 76.9点 |
e-208の内外装について少し語る
撮影してきた内外装の写真を、一言コメントを添えながらご紹介します。
グレード間の装備の違いなどは、ガソリンモデルの試乗レポートをご参照くださいませ。
エクステリア
208→e-208になっても、基本的なデザインに関しては大きな変更はありません。
要素要素でEV特有のカラーリングが行われている部分がある、という感じですね。これが個人的にはあまり気に入っていない部分でもあるんですが。。
ただ、やはりデザインバランスは素晴らしいですね! 所有したくなる雰囲気プンプン出てます。
e-208特有であるポイントが、フロントグリルがボディ同色加飾となるということ。
更に、ライオンロゴにはブルーメッキが使用されます。
ボディカラーが赤ということもあり、この赤グリルとブルーライオンとの組み合わせがちょっとクドイかなというのが正直な感想です。
ボディカラーが白黒とか、ブルーなら気にならないと思いますが、赤、黄色を選ぶ際は注意したいポイントです。
サイドビュー、まじで愛おしいな、、
GT Line特有のブラックホイールアーチも良い味出してます。
タイヤサイズや銘柄はガソリンモデルと同じく、17インチのプライマシー4を装着しています。
ホイールデザインはe-208専用のものとなっていて、これがまたカッコいい!EV感も上手く演出できているんじゃないかなと思います。
Cピラー部には「e」バッチが入ります。
ガソリンのGT Lineグレードでは「GT Line」というロゴが入ってた部分ですね。
リアビューは大きな違いはありませんが、やはりこの208という車はリアが一番セクシーですなあ。
いつまでも眺めていたくなる、そんなお尻をしています。
インテリア
運転席全貌はガソリンモデルから大きな違いはありませんね。
質感面でも、EVとガソリンで大きな差別化を行っていないというのは好印象です。
しかし、Bセグメントクラスとは思えない質感とデザインだ。。色気がすごいです。
GT Line特有のアルカンタラシート。
デザイン、座り心地ともに120点満点であるシート。これがGT Lineを選びたくなる一番の要素かもしれません。
e-208にも208と同様に3D-iCockpitが採用されます。
表示される内容はEVモデルということで、左側に走行可能距離、右側に消費電力状況が表示されるようになってます。
メーターの表示モードはいろいろ切り替えることができますので、一通り紹介していきますね。
センターディスプレイは7インチ。
後付けでナビも搭載できますが、標準でCarPlay/Android Autoに対応していますので、私が買うなら付けません。
ガソリンモデルではカラーを3色から変更することができましたが、e-208の場合はグリーンとブルーの2色を使っているこの配色から変更は不可能でした。
アンビエンスライトのカラーは、ガソリン車同様に8色選べますのでご安心を。
ライムグリーンのステッチが施されているので、メーターやディスプレイのライムグリーンとブルーの配色に合わせて、ブルー系のアンビエンスライトを選択してみました〜。
バッテリーが積まれている分、足元の空間はどうなのかなと思いましたが、ガソリンモデルとほぼ同じ感じになってると思われます。ちょっとつま先が引っかかる感じがありましたが、ガソリンモデルがどうだったか記憶が怪しいです。
ラゲッジ容量も、ガソリンとEVで同じ265Lになっていると思われます。
写真を見比べても、同じスペースが確保されているのが分かりますね。
ちなみに、ガソリンモデルにはスペアタイヤが搭載されていましたが、e-208にはスペアタイヤは用意されず、パンク修理キットが入っています。
e-208の動的質感について熱く語る
素人目線ではありますが、乗ってきて感じたことを、自信を持って!素直に!正直に!お伝えしていきます!
今回は1人で1時間ほど試乗してくることができたので、急遽動画も撮影しています。合わせてご覧頂ければ幸いです。
EVの加速力を舐めていた!
まずはなんと言ってもEVの加速フィールですよね。
ガソリンモデルには既に試乗済みで、こちらの1.2L PureTechエンジンも非常に気持ちが良く、パワートレイン評価的にも大差無いし、価格的にも買うならガソリンだなあとあまり興味を持ててなかったのが正直なところです。
もう、208はガソリンモデルで完成形だろうと。そんなことを思ってたんです。
しかし、その考えは浅はかでした。
EVの加速フィールがめちゃくちゃに良いのだ!!!
体感としては、スペック以上の出力、トルクが出てくれているような感じがあります。
明らかにガソリンとは異なる加速フィールで、すごいトルクフルなんだけど発進加速は滑らかで扱いやすい。
ギュイイイイインって伸びていく感覚です。(語彙力)
また、e-208は走行モードを「ECO」「NORMAL」「SPORT」の3種類から選ぶことができます。
出力、トルクの目安は下記の通り
ECO:82PS / 180Nm
NORMAL:109PS / 220Nm
SPORT:136PS / 260Nm
この出力とトルクの数値を見る限り、ECOではかなり不足感出るんだろうなあと想像してました。
が、全然そんなことなかった!!!
試乗の際はまずECOモードに入れて走りだしてみたんですが、遅いという感覚はゼロです。
e-208のECOモードは、ガソリン208のNORMALモードと同じくらいの加速フィールをもたらしてくれるかなという感覚です。
高速域とかに入るとまた違った感想になるかもしれませんが、街乗りレベルではECOモードでもまず不足感を感じないでしょう。
個人的に、ECOでも十分楽しめるというのがかなり大きなポイントだと思ってます。
EVとなると気になってくるのは航続可能距離。できるだけ伸ばそうと思うと必然的にECOモードを選択する必要があります。
そのECOモードでもこんなに軽快に走れるなんて素晴らしい!
ECOに慣れたところでNORMALにも入れてみます。
NORMAL、すごい速いです笑 やはりECOとNORMALでは加速感は結構変わります。
ただ、ECOでも十分という気持ちは変わらず。
NORMALの方が、出足のキレが良い感じで、スパっと加速していく感じがありますね。ECOはジワッとって感じです。
そして、最後はSPORTモード。
停止状態からグッと踏み込んで発信加速を試してみましたが、これは凄いw
爆速で80km/hくらいまで到達してしまいました。
e-208に試乗後、同じEVモデルであるHONDA-eにも試乗させていただきましたが、SPORTモードでの爆発力はe-208の方が上じゃないかなと感じました。スペック的にはHONDA-eの方が凄いんですが。
このSPORTモードでワインディングとか行ったらめちゃくちゃ楽しいんだろうなあと思います。
総じて感じたのは、EVならではの加速の気持ちよさというところはちゃんとあるなということ。
私自身、これまでハイブリッドモデルすら購入した経験がなく、エンジンの気持ちよさに勝る物はないでしょうという風に思っちゃってましたが、決してそんなことはありませんでした。
このe-208の試乗により、次期愛車にEVモデル、もしくはPHEVモデルを選択してみたい、という気持ちになってきてます。
Bモードはびっくりする!
e-208の専用機能として、Bモードというものがあります。
走行モードとは別に、ドライブモードをDかBで切り替えることができるというものですね。
Bモードは、アクセルオフの際に回生ブレーキを強めに出すモードとなっていて、うまく扱うことで航続可能距離を伸ばすこともできると思います。
このDとBの切り替えなんですが、シフトノブをちょこんと下げてあげることでトグル的に切り替えることができます。
私は試乗の際、Bモードの存在を忘れてしまっていました笑
そして、試乗の際、いきなりBモードに入れて走ってしまっていたようで、アクセルオフの瞬間に強い制動力がググッとかかり、めちゃくちゃ驚きました。
皆さん、試乗の際は、自分がどのモードに入れたかをしっかり把握の上での運転をおすすめしますw
Bモードでの回生ブレーキの感覚は、エンジンモデルでは中々味わえない感覚ですね。
感覚的には、5速から一気に2速くらいまで落としたときのエンジンブレーキというような感じ。60km/h付近で走っててアクセルオフすると、一気に10km/h程度は速度落ちます。
日産のe-POWERのワンペダル走行時でのアクセルオフしたときの感覚と近いかなとも感じます。e-208の場合は、停止までは行かないのかなとは思いますが。
はじめはBモードに入っているという認識がなかったこともあり、違和感はあったんですが、Bモードに入れているという認識を持って操作すれば、これはこれで楽しめそうだなとも感じました。
欲を言えば、Honda-eのように回生ブレーキの強さを細かく切り替えられても良かったのかなと思うくらいです。
一方、Dモードはガソリンエンジン車とほぼ同じような感覚で運転できる感じに仕上がってます。アクセルオフの挙動の違和感の無さ、ここのクォリティは素晴らしいと思います。
ブレーキペダルでの制動も、ガソリンモデルとほとんど変わらない感覚で行けました。
ガソリンモデルのときと同様に、ペダル手前のゆるい部分での制動力がちょっと強く出過ぎちゃうかなという感じはあるのですが、EVだから扱いづらい、というようなことは一切感じませんでした。
DモードとBモード、気分によって切り替えて楽しめるというところも、e-208の大きな魅力の1つではないでしょうか。
ハンドリングがガソリンよりも更に良い!
e-208で一番注目していたのは加速フィールという部分だったのですが、加速フィールよりもいい意味で驚かされたのがハンドリング感の良さです。
ガソリンモデルの208も、試乗記で書いている通り絶賛しているんですが、それよりも更に1ランク上の気持ちよさを手に入れているんじゃなかろうかというレベル。
もっと分かりやすく表現すると、左折するだけで「グヘヘヘへ」と笑いが止まらなくなるほどの気持ちよさです(?)
これまで乗らせていただいた車の中で、最も気持ちよく曲がることができる車であると言っても過言ではないです。
四輪がしっかり接地していて、身体全体を使ってグイッと曲がる感覚は、今まで体験してきたガソリン車、ディーゼル車では感じたことのない感覚でした。
私自身、車の専門家でもなんでもないので、感覚的な話にはなりますが、重量バランスがガソリンモデルよりも良い感じになっているのが功を奏しているのではないかなと感じてます。
フロントにエンジンを搭載しなくて良いというのは、想像以上に大きな効果を生むのかも。
ちなみに、e-208のモーターはフロントに配置されています。駆動輪も前輪なのでFFということでいいのかな?
Honda-eは真逆で、モーターをリアに積んでいて駆動輪は後輪ということでRRになります。
あと、バッテリーが床下に収納されていることで、重心が低くなりコーナリングの安定度を増している、ということも考えられるかもしれません。
まあ、でも小難しいことを考えず、気持ちいいもんは気持ちいいんだと楽しむ方が良いでしょう笑
とにかくe-208のハンドリング、コーナリングは絶品中の絶品。
このハンドリングの出来から、グループPSAのEVに対する本気度合いが垣間見えます。
この時期にEVを出すのは時期尚早か?とも思っちゃってましたが、この時期にこのクォリティのEVモデルを出せたことにこそ意味があるのかも、と思えてきました。
一人でも多くの方に、このe-208の走りを体感していただきたい。
プジョーの広報担当でもなんでもありませんが(笑)、素直にこんな感想を抱きました。週末は是非プジョーディーラーへ!
重厚感のあるしっとり乗り味
乗り味についてはガソリンモデルの方でも結構語っているので、そちらも参考にしていただきたいと思います。
ガソリン同様に素晴らしい脚でした。
個人的には、重量を増したe-208の方がしっとり感が強く出て心地よさと言う面ではアップしているような印象も抱いています。
また、雨の日の試乗だったんですが、やはり雨とプジョーの乗り味との相性は抜群ですね。
ガソリンモデルでは少し気になっていたロードノイズも、e-208の方が幾分か小さく抑えられているような感じもします。雨天という影響もあるかもしれませんが。
EVとなると、エンジン音が聞こえてこない分、ロードノイズが目立ってしまうという傾向にあると思いますが、全然耳に付くような感覚にはなりませんでした。
もしかしたら、そういった傾向も見越して、静音性に対してより強化をしているのかもしれませんね。
ただ、走行途中で左後ろからカタカタと音が鳴り始めた点は少し気になりました。個体差という部分であればいいのですが、、
動画内でもその音は拾ってますので、気になる方はチェックして見てください。(14:40頃をチェック)
e-208の動的質感評価まとめ
試乗レポートのまとめとして、5つのポイントで採点評価をさせていただきます。参考程度にお受け取りください。価格帯やボディタイプを考慮した採点になっています。
- 加速感 … 8.5/10点 A+
- 乗り心地 … 8.5/10点 A+
- 静粛性 … 7.5/10点 B+
- 操舵性 … 9.5/10点 S+
- 楽しさ … 9.0/10点 S
総合得点:85/100点 A+
最後に 〜その他オススメの車を紹介〜
最後に、e-208に興味があるあなたにオススメしたい車を2台紹介させていただきます。こちらの試乗記も是非合わせてご覧になってみてください。
Honda-e
この後試乗レポートは書く予定ですが、やはり同じEVモデルであるHonda-eが現時点では最大のライバルと言えるのではないでしょうか。
こちらはRR駆動。此奴の乗り味も相当良かったです!
ルノー ルーテシア
ルーテシアはガソリンターボモデルしか存在しませんが、動力性能的にはかなり高いものを持っています。
じきに、ハイブリッドモデルも登場する予定。208とルーテシアというフランス車Bセグメントコンビ。レベルが高すぎます。
その他にも色々な車の試乗レビュー記事を書いています。他の試乗レビュー記事も是非チェックしてくださいね!
はじめまして
e-208試乗しました静粛性と加速フィールは、おお!っとなりワインディングで試したくなりました。
私はモーター車の試乗はじめてだったですが、くるすぺさん他のモーター車とフィーリングは違いますか?
ひげおさん
すみません!ブログの方のコメントを見落としていました!Twitterにもコメントありがとうございます。
ワインディングはめちゃくちゃに楽しめそうですよね〜w こんなに最高なフィーリングを出せるって、やっぱりプジョー凄いと思います。
EV動力車でいうと、日産リーフやe-POWER車、そしてHonda eと試乗させて頂いていますが、
もっとも気持ちいい自然な加速フィールだったのはプジョーe-208でした。
今後のPHEVモデルなんかもかなり期待できそうです!