くるすぺ

【試乗+採点評価】三菱 アウトランダー PHEV【84点:フルモデルチェンジ並みの進化】

お待たせしました、今回は新型アウトランダーPHEVの試乗インプレッション編です!

第1回目は内外装チェック編を行いました。まだ見てないよという方は、是非内外装チェック編をご覧になってから、こちらの記事をご覧ください。
新型アウトランダーPHEV 内外装チェック編

外観は大きな変更がなかった新型アウトランダーPHEVですが、中身に関してはフルモデルチェンジかと思うくらいめちゃくちゃ変わってます。

試乗インプレッションでは、年間50台ペースで試乗している自称「試乗マニア」ならではの視点でレビューさせていただきます。

また、勝手ながら以下の5つのポイントでパワプロ風採点評価もさせていただきます。(最高S、最低G)

採点評価の5つのポイント

  • 加速感
  • 乗り心地
  • 操舵性
  • 静粛性
  • 楽しさ

とにかく予想以上に走行性能が高く驚きでした。詳しくレポートしていきます!

【試乗インプレ編】新型アウトランダーPHEV(2019)を試乗マニアが乗る!完成度高過ぎです

まずは、価格やスペックなどの基本情報を紹介します。

新型アウトランダーPHEVの基本情報

グレード

今回試乗させていただいたのは、「G Limited Edition」という特別仕様車となります。

走行性能的には他のGグレードとはなんら変わらず、快適装備が省かれて安く仕上げたグレードですね。(何が省かれているかは、内外装チェック編を参照)

価格はラインナップの中で最も安い、399.4万円です。

アウトランダーPHEVには、「S Edition」と呼ばれるグレードがあるのですが、S Editionは専用のビルシュタイン製サスペンションを装備したりと、走行性能にこだわりを持ったグレードになっています。スバルでいうとSTIみたいなのをイメージしてもらえればいいかと。

ビッグマイナーチェンジの改良内容

走行性能に関する部分では、大幅な改良がされています。ひとまず列挙してみますか。

走行性能に関する改良ポイント

  • エンジンを従来の2000ccから2400ccにサイズアップ
  • PHEVシステムの部品の9割を改良
  • バッテリー容量15%UP
  • 後輪モーターの出力10%UP(電気自動車としての最高速度は135km/h)
  • 構造用接着剤の利用による剛性UP(従来はS Editionのみ適用されていたもの)
  • ショックアブソーバーのサイズアップ
  • ステアリングギア比のクリック化
  • S-AWC性能の向上と、新たに「SNOW」「SPORT」モードを追加

いや、マイナーチェンジでやる改良のレベルではないですね笑

PHEVシステムの改良も気になるところですが、構造用接着剤の塗布やショックアブソーバーの改良、ステアリングの改良といった、基本走行性能に関わるところに大きなメスを入れているところが一番のポイントかなと思っています。

スペック

くるすぺオリジナルのスペック表は下記の通りです。

基本スペック(G)
サイズ 4,695 x 1,800 x 1,710
重量 1,890kg
エンジン 2.4L直列4気筒 + 前後モーター
ミッション CVT
最高出力 205PS(システム出力)※推測値
最大トルク 137Nm/195Nm(前/後モーター)
燃費・燃料 16.4km/l(WLTCモード)・レギュラー
駆動方式 4WD
パワートレイン別情報
2.4L

PHEV

価格帯
399.4〜509.0万円
独自の採点方式による評価
パワー トルク
B

70.1点

B

77.3点

パワートレイン評価もなかなかのものです。

国産SUVの中でも上位にランクインするほどのスペックを持っていますね。

他にどんなSUVがランクインしてるか気になる方は

独自の採点評価で、国産SUVの動力性能ランキングなんかも書いてます。是非チェックしてみてください。
国産SUV動力性能ランキングTOP10

新型アウトランダーPHEV 試乗インプレッション

ちなみに筆者はマイチェン前のPHEVにも試乗したことがあります。

マイルドで不快感の全くない乗り心地

まず一番気にしていたのが乗り心地の部分ですね。

ショックアブソーバーの大径化がどのような影響をもたらすのかなと気になっていましたが、乗り心地はとてもマイルドで非常に心地がいいですね。

荒れた路面もたくさん走り、どこかガツンとくる場面が来るだろうと気を張って運転していましたが、全く不快に感じる突き上げ感というものがありませんでした。

マイルドではありますが、フワフワしているということもなく、剛性感も高くガッチリしていて、不安定に感じる場面も全くありません。

エクリプスクロスが出た時も乗り心地に惚れましたが、新型アウトランダーも、エクリプスクロスのいいところを全部拾ってきた感じがあります。

また、自分が乗っているプジョー5008や、CX-5なんかと比べると、乗り心地の良さというものは1ランク上に感じました。

街乗りでの加速性能は国産SUV最強では?

PHEVのシステムの9割以上の部品が改良されて、よりEVらしさを出したということだったので、ちょっと不自然な加速フィーリングになっているんじゃないかという懸念がありました。

が、アクセルを踏んだ瞬間にそれは杞憂に終わりましたね。

加速フィーリングは思ったよりも自然で、普段ガソリン車に乗っている方でもすんなり受け入れられるようなフィーリングを持っていると思います。

発進時からの加速性能はピカイチで、アクセルペダルに対する追従性も非常に高く、一体感を持った加速感を味わえます。街乗り60km/hくらいまでは、全くストレスなくスーッと加速してしまいますね。これはなかなか気持ちいい感覚です。

ちなみに、新たに採用されたSPORTモードも試してみました。

SPORTモードをONにすると、ブルンとエンジンがかかり、明らかに加速レスポンスが上がるのが実感できます。

加速レスポンスよりも明確に感じるのが、エンブレのかかり具合。アクセルペダルを離した際の減速力というのがかなり大きくなり、よりメリハリがついたスポーティな走りを楽しめる仕様になっていました。

SPORTモードは想像よりも出来が良かったので驚きです。

思いの外静かな室内

PHEVということで、基本モーターで走りエンジン音が入ってこないので静かなことは分かっていましたが、想定よりもやや上回る静粛性だったなと感じました。

というのも、ハイブリッドとか電気自動車に乗ると、エンジン音が入ってこない分、他のロードノイズや外の音が不快に感じる場面が多かったのです。

このアウトランダーは、ロードノイズも非常にうまく抑えられているなと感じました。乗り心地含め、不快感というものをほぼ完璧に排除してしまっています。

これも構造用接着剤の賜物でしょうかね。

また、SPORTモードの使用などでエンジンがかかる場面でも、エンジンノイズはほぼ気になりませんでしたね。注意深く聞いてないと分からないレベルです。

2400ccになったことでパワーに余裕ができ、低回転でも回せる力が入ったことが大きな要因かなと思っています。

とにかくよく曲がる、これ最高

自分が車を選ぶ時、一番気にするのがハンドリングがスムーズかどうかというところです。

このアウトランダーPHEVですが、本当によく曲がりますね。ステアリングギア比をクイックにしたということもあり、ステアリングレスポンスもなかなか早く、自分と車が一体になって曲がれる感覚を味わうことができました。

スバルの新型フォレスターのステアリング操舵性も本当に素晴らしいものでしたが、このアウトランダーPHEVの操舵性も負けてないのではないかなとも感じます。

クイック性ではスバルに分があるかなという感じもしますが、ステアリングを切り出してから戻し終わるまでのスムースさで言うと、もしかしたらこちらの方が上かもなとも感じてます。

また、剛性感も高く、車体のコーナー安定性もなかなかのものです。街乗りレベルではロール感は全く感じませんね。

総じて曲がるのが楽しい車。と言うことは楽しく運転できる車に仕上がっています。

新型アウトランダーPHEV 走行性能評価

加速感の評価理由

  • モーターならではの加速感は抜群
  • 加速フィーリングも気持ちいい
  • 気になるのは高速域での加速性能

乗り心地の評価理由

  • 入力に対して、非常にマイルドにいなしてくれる
  • 接地感も高く、ふわふわした感じもない

操舵性の評価理由

  • 切り出しから戻すまで、ちょうどいい重さがあるステアリング
  • ステアリングの反応も良く、気持ちよく曲がれる

静粛性の評価理由

  • まず、基本モーターで走るのでエンジン音がなく静か
  • エンジン音がない環境下でもロードノイズが気にならない
  • エンジンがかかっても、気にしないと分からないレベルでノイズが遮断されている

楽しさの評価理由

  • 加速フィーリングが思いの外よかった、90%改良しただけのことはある
  • ステアリングが素晴らしい
  • よりスポーティな走りを望む人にはS Editionと言う選択肢もある
  • 加速感      … 8.0/10点 A
  • 乗り心地   … 8.5/10点 A+
  • 静粛性      … 8.5/10点 A+
  • 操舵性      … 8.5/10点 A+
  • 楽しさ      … 8.5/10点 A+

総合得点:84/100点 A

最後に

2回に渡ってお送りしてきた新型アウトランダーPHEVの試乗インプレッションはいかがでしたでしょうか。

評価は過去最高レベルに高いものになったかもしれませんが、非の付け所が本当にないですね。

気になるのは高速走行時の挙動ですが、剛性感も高くあれだけよく曲がるので、おそらく直進安定性も問題ないでしょう。

オススメしたいSUVのTOP5には100%入るかなと思います。何位に入るか更新をお楽しみに。

 

最後に筆者がどれくらい買いたいと思わされたか、星評価で表して終わりにしたいと思います。

買いたい度(10 / 10点)
★★★★★★★★★★

その他にも色々な車の試乗レビュー記事を書いています。他の試乗レビュー記事も是非チェックしてくださいね!

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試乗マニアが選ぶミドルサイズSUVおすすめ集

国産SUV動力性能ランキング

 

P.S. 快く試乗させていただきました金沢三菱自動車販売 野々市店さんにこの場を借りて感謝申し上げます。

いろんな方が親身になって対応してくださいました。非常にアットホームな雰囲気で行きやすいところになっています。

ご近所の方でアウトランダーPHEVに興味を持たれましたら、是非とも野々市店へ!

「プジョー5008に乗ってる人のブログ見て来た」と伝えれば、もしかしたらいいことがあるかもしれません。(ないかもしれません。)

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