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【試乗+採点評価】ポロ TSI Highline / Volkswagen「 Bセグの域を超えた完成度」

9年ぶりにフルモデルチェンジを迎えたポロに試乗してきましたのでレポートします!流石はフォルクスワーゲンといった感じです。Bセグメントの域を超えたクォリティでした。

まだ燃費不正のイメージが強く残っているフォルクスワーゲンですが、やはり作る車は一級品です。

少し大きくなった新型ポロの試乗レポートをどうぞ楽しんでご覧ください!

本記事では、年間100台ペースで試乗している自称「試乗マニア」ならではの視点でレビューをさせていただきます。また、以下要素に関して勝手ながら採点評価をさせていただきます。

  • エクステリア
  • インテリア
  • 走行性能

最後にまとめとして、私が感じたGood PointBad Pointを紹介します。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

【マニア試乗記】VW 新型ポロ(2018 FMC)を採点評価! Bセグの域を超えた完成度

まずは、価格やスペックなどの基本情報を紹介します。

VW 新型ポロの基本情報の紹介

価格は209万〜265万円です。ゴルフが253万円から買えることを考えると少しお高い設定な気がしますね。今回試乗したのは最上級グレードのHighlineグレードでしたが、LEDヘッドライトがHighlineからしか標準装備されないことを考えると、Highlineを選びたくなってしまいます。

プラットフォームには、アルテオンやゴルフにも採用されている共通プラットフォーム「MQB」が採用されました。それによりボディサイズやホイールベースがかなり拡大されています。ホイールベースの拡大によって、2列目の居住性、ラゲッジスペースが格段に向上し、さらには乗り心地も上質になっています。

基本スペックは以下の通りです。

サイズ 4,060 x 1,750 x 1,450
重量 1,160kg
エンジン 1.0L 直列3気筒ターボ
ミッション 7速DCT
最高出力 95PS/5,000rpm
最大トルク 17.9kgm/2,000rpm
燃費・燃料 19.1km/l・ハイオク

注目したいのは、3気筒1.0Lターボといった流行りのダウンサイジングターボです。このエンジンがどんなものかは気になるところですね。

全長は4m超え、さらに全幅は1.7mを超え、3ナンバーとなりました。

また、本ブログ独自の採点方式による最高出力、最大トルクを重量で割った値のトルクウェイトレシオの採点結果は以下のようになっています。

50.6
パワーウェイトレシオ点数
69.9
トルクウェイトレシオ点数

パワーウェイトレシオの低さが若干気になるところです。同セグメントのライバルとなるプジョー208の性能と比べるとやや見劣りします。
プジョー208の試乗記を見る

VW 新型ポロのエクステリア評価

エクステリアは先代からキープコンセプトを保っていて、大きな変更はありません。

それでも古臭い印象はなく、先進的な雰囲気を醸し出していて、キープコンセプトながらうまくデザインされているなと思います。最近のフォルクスワーゲンのデザインはなかなか素晴らしい(というより自分の好み)ですね!

グリルのラインと繋がるようなデイライトが印象的です。シンプルながらこういったおしゃれポイントがあるのが嬉しいです。

真正面から見ると、ローワイドな印象が際立ちます。Bセグメントらしからぬ存在感を放っていますね。

先代のポロユーザーの多くは女性だったようですが、このローワイドで存在感のあるエクステリアなら男性ユーザーもかなり増えるんじゃないかなと思います。ゴルフ並みの存在感がありますね。

サイドは直線的なラインが印象的で、フォルクスワーゲンらしさが出ています。剛性の高さ、がっしりしているんだぞってのが、外観からも直感的に感じられるデザインですね。

リアも直線的で男性的な印象が色濃く出ているかなと思います。リアもワイド感が強く出ていて、後ろから見ても存在感が強く出ています。

ポロのキープコンセプトを壊さない保守的なデザインに落ち着いているなという印象です。

ホイールは16インチ

今回試乗したHighlineグレードは16インチアルミホイールを履いています。下位グレードとなると15インチになります。

デザインはいたってシンプルで、ポロらしい真面目な印象がありますね。

タイヤサイズは195/55 R16と185/65 R16となっています。

カラーラインナップは8種類

カラーラインナップは、今回の試乗車のカラーであるエナジェティックオレンジメタリックを含め8種類が用意されています。オレンジは可愛さもありながら渋さも感じさせるいい色だなと思いました。実物を見ると、「あ、結構いいな」ってなると思います。

個人的にホワイトシルバーメタリック、アイボリーシルバーメタリックがかっこいいなと思いました。が、どちらもHighline専用色、かつ、受注生産となるカラーのようです。他とあまり被らない色を選びたい方はこの2色いかがでしょうか。

エクステリア採点

フロントフェイス
★★★★☆
フォルム
★★★☆☆
リア
★★★☆☆
カラーラインナップ
★★★★☆

エクステリア総合評価(7 / 10点)
★★★★★★☆☆

VW 新型ポロのインテリア評価

シートデザインも真面目さが際立ちますね。決しておしゃれな印象ではありませんが、清潔感があって古臭さも特には感じません。

しっかりとホールド感のあるシートで、見た目よりずっとがっちりしています。ドイツ車らしい作りですね。

運転席周りのデザインは整然としていて、非常にすっきりとした印象です。Bセグメントとしては質感も非常に高いと思います。

ステアリングはちょっと細めかな。好みもありますが、個人的にはもう少し太さと存在感があってもよかったかなと思います。

あと、残念なところはHighlineグレードでも、パーキングブレーキが手動サイドブレーキであることです。全車標準とは言わずとも、Highlineグレードには電子パーキングブレーキを採用して欲しかったなと思います。

電子パーキングブレーキが採用されていないため、オートブレーキホールド機能ももちろんなく、クルーズコントロールも全車速追従とまではいきません。

こういう、最近当たり前になってきている装備の有無でゴルフと差別化を図るのはちょっとなーって思っちゃいます。

2列目はBセグメントとは思えない広さを確保できていますね。この広さは他のBセグメントライバルに対して最大の武器になるのではないでしょうか。

ファミリーカーとしても十分使える車に仕上がっていると思います。

ラゲッジスペースの広さも、このクラスでは最大級の広さを確保していますね。ボディサイズの拡大以上に室内空間が広くなっているように感じられました。

インテリア採点

おしゃれさ
★★★☆☆
高級感
★★★☆☆
利便性
★★★★☆
シート
★★★★☆

インテリア総合評価(7 / 10点)
★★★★★★★

VW 新型ポロの走行性能評価

3気筒1.0Lターボエンジンの実力は?

トルクは低速から十分立ち上がり、街乗りでは必要十分なパワーを発揮してくれます。高速での加速などには少し物足りなさを感じるかもしれませんが、普段使いには十分でしょう。

エンジン音は、発進時は結構室内に入ってくる印象です。エンジンフィーリングはあまり気持ちいいという感じはありませんが、3気筒ならではの独特な低音が響きます。エンジン音の静粛性に関しては過度な期待はしないでおきましょう。

同じ1.0L3気筒ターボエンジンの他の車と比較すると、静粛性は以下のように感じました。

アウディ Q2 > VW ポロ > スズキ クロスビー
スズキ クロスビーの試乗記を見る

シームレスな7速DSG

色々な車で採用されている7速DSGは流石だなという印象で、シフトチェンジのショックをほとんど感じることはありません。CVT並みに滑らかでありながら、マニュアルモードを駆使すればダイレクト感のある走りも楽しむことができます。

国産車もCVTばかりでなく、DCTを採用して欲しいですね。(CVTは低コストなので、まだまだ国産車はCVT主流が続きそうですが。)

Bセグの域を超えた剛性感

一番印象に残ったのが、Bセグメントとは思えない抜群の剛性感。コンパクトカーというと安定感に欠けるとか、ちょっと安っぽい走りだとかそういうことが気になるものですが、この新しいポロでは全く感じません。

直進安定性は抜群で、走り出しからがっちりとしていることがすぐに分かります。高速道路である程度スピードが出ても不安に感じることはないでしょうね。

この剛性感は他のメーカーのBセグメントでは敵わないなと感じました。とにかくがっちりとした走りが好みという方には非常にオススメです。

ステアリング操舵性は抜群

ステアリングは少し細くて何か心許ないなという感覚があったのですが、実際に運転してみると全くそんなことはありませんでした。

ステアリングの操舵性は素晴らしく、切った分だけ綺麗に曲がってくれ、思いのままに曲がることができます。

しっかりとまっすぐ走れる車は大抵よく曲がってくれると聞きますが、本当にその通りですね。

若干跳ねる感じがする

剛性感も高く、コーナリング性能も高く、基本的には文句なしなのですが、強いていうならちょっとした段差を乗り越えた時の跳ね上げが気になったかなと。全体的に素晴らしいので尚更気になる。

この新しいポロの性格なら、剛性感の中にもう少ししっとりとした味わいがあってもいいのではないかなと思います。この辺りが物足りないという方はゴルフ買ってくださいねってことかもしれませんが。。

剛性感の中のしっとりさで一番しっくり来てるのが、今のところルノーメガーヌですね。こちらはゴルフとのライバル者になりますが、かなりオススメしたい1台です。
ルノー メガーヌ GTの試乗記を見る

もう一歩楽しさを感じさせる何かが欲しい

表現しづらいところですが、全体的には素晴らしいながら少し物足りなさも感じてしまっています。

Bセグメントならではの軽快感というものが少し欠けているかなとも感じますし、セダンのようなしっとりとした乗り味を兼ね備えているわけでもないです。Bセグメントならではの楽しさという面をもう少し押し出して追求して欲しかったなと素人ながらに感じました。

プジョー208と比べると、完成度に関してはポロが圧倒的に思いますが、楽しさという面では208の方があると思います。

近々GTIモデルも日本に導入されるという話でしたので、こういった物足りない楽しさに関してはGTIに期待してみたいですね!GTIに関してももちろん試乗レポートを記載する予定なので、またその時はみてくださると嬉しいです。

走行性能採点

乗り心地
★★★☆☆
静粛性
★★★★☆
安定感
★★★★★
加速性能
★★★☆☆
ステアリング
★★★★☆
楽しさ
★★★☆☆

走行性能総合評価(7 / 10点)
★★★★★★★

VW 新型ポロ試乗レビューまとめ

色々書いてきましたが、最後に特に感じたGood PointとBad Pointを1点ずつ紹介したいと思います。

Good Point

Bセグメントの域を超えた、他では得られない剛性感と安定感

Bad Point

電子パーキングブレーキがない!

最後に

VW ポロの試乗レビューはいかがでしたでしょうか。撮影してきた動画もよかったらご覧になってください。

非常に完成度が高い車で、間違いなくオススメできる車ではあるのですが、楽しさを重視する方には少し物足りなさを感じるかも?この辺りはGTIに期待したいですね!

ただやっぱり電子パーキングブレーキは付けて欲しかったな。。

最後に筆者がどれくらい買いたいと思わされたか、星評価で表して終わりにしたいと思います。

買いたい度(6 / 10点)
★★★★★★☆☆☆☆

その他にも色々な車の試乗レビュー記事を書いています。他の試乗レビュー記事も是非チェックしてくださいね! カテゴリ「試乗レビュー」をチェック!

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