あれ、なんか、思てたんと、違う。
ということで新型RAV4 Adventureに試乗してきました。父親の次の車にもどうかなーと思って期待して試乗してきました。
が、ちょっと気になるところも色々見えました。今日はちょっと辛口になるかもしれません。
不快な思いをするかもしれませんが、単なる素人の意見だと思って受け流してもらえればと思います。
本記事では、自称、試乗マニアが、試乗してみた感じたことをつらつらと書いていきます。
別記事にて、内外装チェック編もやっていきます。一眼レフで撮影した写真を用意していますので、こちらもお楽しみに!→アップしました!
【写真大量】新型RAV4 Adventureの内外装を徹底チェック! 売れるの納得!
また、試乗インプレッションでは、以下の5つのポイントでパワプロ風採点評価もさせていただきます。(最高はS、最低はGで評価します。)
採点評価の5つのポイント
- 加速感
- 乗り心地
- 操舵性
- 静粛性
- 楽しさ
今回は新たな試みとして、愛車でドライブしながら試乗インプレを語る動画を撮ってみました。こちらも宜しければ合わせてどうぞ。
【マニア試乗記】新型RAV4 Adventureを採点評価! 迷ったらフォレスターを買え!?
まずは、価格やスペックなどの基本情報を紹介します。
新型RAV4の基本情報
RAV4の最大の特徴は、世界初の機能とトヨタが謳っているダイナミックトルクベクタリングAWDが搭載されていることでしょう。
ハリアー等に採用されているのはダイナミックトルクコントロールAWDで、これがさらに進化したものと捉えていいかなと思います。
ただ、ダイナミックトルクベクタリングAWDが採用されるグレードは限られていて、AdventureとG “Z package”グレードのみに採用されています。
せっかくRAV4乗るならやっぱりダイナミックトルクベクタリングAWDを体験したい!ということで、Adventureグレードを選んで試乗してきたわけであります。
ちなみに、その他のガソリンモデルのグレードGとXには、従来のダイナミックトルクコントロールAWDが採用され、ハイブリッド車にはE-Fourシステムが採用されています。
RAV4らしさを追求するなら、ガソリンモデルのAdventureかG”Z package”の2択になるわけです。
先進安全装備に関しては、Toyota Safety Senseと先行車発進警告通知機能が全車標準装備。
Toyota Safety Sense一覧
- プリクラッシュセーフティ(歩行者・自転車検知機能付き)
- レーントレーシングアシスト
- レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)
- オートマチックハイビーム
- ロードサインアシスト(標識読み取りのやつです)
ただ、Adventureグレードで注意しておかないといけないのは、上級グレードでは装備される以下機能がオプション扱いであることです。
Adventureで省かれる先進安全装備
- インテリジェントクリアランスソナー … 28,080円
- リアクロストラフィックオートブレーキ+ブラインドスポットモニター …66,960円
Adventure、X、HYBRID X以外は標準装備です。
グレードと価格に関しては以下の通り。
グレード一覧
- Adventure:¥3,137,400 ←今回試乗したグレード
- G “Z package”:¥3,348,000
- G:¥3,202,200
- X:¥2,835,000
- X(FF):¥2,608,200
- HYBRID G:¥3,817,800
- HYBRID X:¥3,450,600
- HYBRID X(FF):¥3,202,200
パワートレインに関しては、2.0L直噴ガソリンか2.5Lハイブリッド(ダイナミックフォース)の2択。
いつものパワートレイン評価は後でやりますが、ハイブリッドの性能が圧倒的です。パワートレインの選択は非常に悩ましいところだと思います。
今回はAdventureグレードの試乗ということで2.0Lガソリンモデルの試乗です。個人的にRAV4 Adventureの最大のライバルは、コンセプトも似ているフォレスター X-BREAKかなと思ってます。
新型フォレスター、正直めちゃくちゃ感触よかったんですよね。e-BOXERモデルにも乗りましたが、個人的にはガソリンモデルの方がいい感じでした。
価格は291万円で、RAV4 Adventureと比べると20万円ほど安い。それでいて、フォレスターは2.5L直噴です。
今回の試乗インプレ記事では、このフォレスターとの比較も交えながらお伝えしていこうかなと思っています。
いつものくるすぺオリジナルのスペック表は下記の通りです。
基本スペック(Adventure) | ||
---|---|---|
サイズ | 4,610 x 1,865 x 1,690 | |
重量 | 1,630kg | |
エンジン | 2.0直列4気筒NA | |
ミッション | CVT | |
最高出力 | 171PS/6,600rpm | |
最大トルク | 207Nm/4,800rpm | |
燃費・燃料 | 15.2km/l(WLTCモード)・レギュラー | |
パワートレイン別情報 | ||
2.0NA | 価格帯 | |
261~335万円 | ||
独自の採点方式による評価 | ||
パワー | トルク | |
C+ 68.0点 |
D 56.7点 |
|
2.5HV | 価格帯 | |
320~381万円 | ||
独自の採点方式による評価 | ||
パワー | トルク | |
A- 81.1点 |
A+ 89.7点 |
先代RAV4に比べるとかなりでかくなりましたね。サイズ感はフォレスターとかCX-5と似たような感じ。
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ただ、パワートレイン的にはフォレスターは2.5Lになるので、ガソリンモデル同士だとフォレスターの方がスペック的にかなり余裕がある感じです。
そして、CVTにはトヨタ初となるDirect Shift-CVTというものが採用されていて、従来のCVTに発進ギアが設定されているものらしいです。
それにしてもハイブリッドのスペックはえげつないですね。こうなるだろうとは思ってましたが、2つのパワートレインの格差がかなり大きいです。
新型RAV4 試乗インプレッション
試乗して素人が感じたことを、感じた通りに記載していきます!
出だしは好印象だったが…
停止状態からの発進に関しては、非常にいい印象でした。
Direct-Shift-CVTの発進ギアのおかげか、CVT特有の吹け上がり感が発進時にはほとんど感じることなく、CVTっぽくない自然な立ち上がりで、ストップ&ゴーでかかるストレスは少なく済みそうです。
フォレスターは発進時から回転数をグッと上げたトルクフルな発進が特徴的でした。自然さとかスムーズさで言ったらRAV4に分があるのかなと感じます。
ただ、坂道を走ってみると、パワー、トルク不足が露呈してきます。それに加えてCVTであるためか、適度な出力を出すためのアクセルコントロールが難しく直感的でないので、スムーズに坂道を登ることができません。
SPORTモードに入れてみるとややマシになったかなという印象。エンブレの効き具合も大きくなり、個人的な感触としては常時SPORTモードで走ってもいいくらい。
あと、試していませんでしたが、CVTでありながらマニュアルモードで10速シフトチェンジが可能になっているので、坂道なんかでは積極的にマニュアルモードを使った方がいいかも。
パワー、トルクを求めるのであれば素直にハイブリッドを選ぶのが吉かと思います。まだ乗ってないですが、パワフルで不足感を感じる場面はまずないでしょう。
想像していなかった乗り心地
TNGAと呼ばれるトヨタのグローバルプラットフォーム。もちろんRAV4にもTNGAが採用されています。
TNGA採用車は非常に乗り心地がいいなというのが率直な感想でしたので、RAV4の乗り心地にもかなり期待をしていました。
関連:TNGAを採用した車の試乗記
が、いくつか気になるポイントが。
まずは、路面のざらつきをダイレクトに受け取ってしまうところ。
実はAdventureグレードは標準で19インチタイヤを履いています。
この影響が大きいのかもしれませんが、ざらつき感はかなり感じて不快感が強かったです。ツルッとした道路走ってる分にはそんなに気にならないのでしょうが。
あとは、段差を乗り越える際のリアサスペンションのバタつき、硬さが気になりました。
少し大きな段差を乗り越えると、リアの方で「ガチャン!」と大袈裟な音を立てて、ガツンと衝撃が来る感じ、試乗中に何度か体感しました。
トヨタ車にしては結構な固めのセッティングじゃないですかね。剛性感の高さは伺えますが、しなやかさが圧倒的に足りません。段差を乗り越えるのがとてつもなく嫌になってしまいます。
これももしかしたら19インチタイヤが大きな悪影響を及ぼしているのかもしれません。XやGグレードで、17、18インチタイヤで乗ってみると、また違った印象になるんじゃないかなあ。
試乗の際は、タイヤサイズで乗り比べしてみることをオススメします。そして、家族を連れて後席に乗せ、家族の反応を聞いてみることをオススメします。
乗り心地の面では、個人的にはフォレスターに圧倒的な優位性があるかなと。フォレスターの剛性感としなやかさを両立した乗り心地は絶品でした。
ハンドリング性能は申し分ない
TNGAを採用している車はどれもハンドリング性能が高い印象でしたが、RAV4に関しても例外なく素晴らしいものを持っているなという印象を受けました。
ステアリングはやや軽めかなという印象もありますが、取り扱いやすく直感的。ステアリング操作と車の曲がる感覚のずれは全く感じません。
ダイナミックトルクベクタリングの効果もあってか、コーナリングの安定性も非常に高いです。
ロールも少なく、背の高い車にしてはかなり高レベルなハンドリング性能を持っていることには間違いないかと。
これだけよく曲がれる車なので、直進安定性も高いでしょう。高速でも安定して走れそうな感じがします。
剛性感、遮音性の高さはひしひしと感じます
剛性感に関しては想像していたよりも高いなあという印象を受けました。
コーナリングの安定性も高く、ガッチリとした安心感を感じることができる乗り味です。
静粛性に関しても結構頑張ってるなという印象で、特に他の車の走行音や風切り音の部分に関しては、完璧にシャットアウトできています。
ロードノイズもかなり抑えられているとは思うのですが、上述した通りざらつき感を感じる場面が多いので、聞こえている音以上の不快感を感じてしまうかもしれません。
外の音に対する遮音性が高い分、気になってくるのがエンジンノイズ。
エンジンフィーリングはあまり宜しくないですね。。フォレスターやCX-5と比べると、エンジンフィーリングの質感は劣っているかなと感じました。
回転数が抑えられている発進時や巡航時はそこまで気になりませんが、やはり加速時や坂道で踏ん張っている時には不快なエンジンノイズが気になります。
回転数上がった時のエンジン音がもう少し気持ちいい音だったら、室内に入ってくる音が多少大きくても不快感はあまり感じないのでしょうが、RAV4の2リッターエンジンではそうも行きません。
となってくると、もう少しエンジンノイズに対する遮音性にも向上の余地があるのではないかなと感じました。
新型RAV4 走行性能評価まとめ
加速感の評価
ただ、坂道での走行ではかなり力不足を感じるし、CVTの嫌なところも感じてしまう。
Adventureで2.5Lのガソリンエンジンモデルが選べるとだいぶいい感じになるのでは?と強く感じる。
Adventureやトルクベクタリングに拘らないのであれば、ハイブリッドを選んだ方が後悔しなさそう。
乗り心地の評価
ただ、19インチのせいか路面のざらつきは嫌なくらいに感じてしまうし、段差でのリアの突き上げがでかい。
もう少ししなやかさが欲しいところ。
操舵性の評価
ステアリングの操作感もいいし、コーナーでの安定性もかなり高い。
静粛性の評価
ただ、その分エンジンノイズが目立ち、エンジン音が気持ちよくないので不快感が高くなる。
楽しさの評価
パワー不足と乗り心地が解消できれば。。
17インチや18インチを履くハイブリッドモデルなら、その両方を解消してくれる気がする。
- 加速感 … 6.5/10点 C+
- 乗り心地 … 7.0/10点 B
- 静粛性 … 7.5/10点 B+
- 操舵性 … 8.5/10点 A+
- 楽しさ … 7.0/10点 B
総合得点:73/100点 B
最後に
試乗インプレッション編はいかがでしたでしょうか。
かなり期待していた1台だっただけに、今回は少々辛口なレビューとなりました。ハリアーを食うレベルを期待していたのですが。
RAV4 Adventureというパッケージングは非常に魅力的だとは思うのですが、そこまでこだわりがないのであれば、フォレスター X-BREAKも一度試しに乗ってみてほしいですね。
あと、オンロードメインでスペックを重視する方には絶対的にハイブリッドモデルをオススメします。こちらも後日乗ってみたいなと思ってますので、またこの記事に追記するかもしれません。
内外装チェック編は近日中に投稿しますので、そちらもお楽しみに!
→アップしました!
【写真大量】新型RAV4 Adventureの内外装を徹底チェック! 売れるの納得!
最後に筆者がどれくらい買いたいと思わされたかを星評価で。
買いたい度(7 / 10点)
★★★★★★★☆☆☆
その他にも色々な車の試乗レビュー記事を書いています。他の試乗レビュー記事も是非チェックしてくださいね!
SUVが気になるあなたへ
トヨタ車が気になるあなたへ
P.S. 快く試乗させていただきましたネッツトヨタ石川 田上もりの里さんにこの場を借りて感謝申し上げます。
とても気持ちよく試乗させていただきました。
ご近所の方でRAV4 Adventureに興味を持たれましたら、是非とも田上もりの里店へ!
「プジョー5008に乗ってる人のブログ見て来た」と伝えれば、もしかしたらいいことがあるかもしれません。(ないかもしれません。)
専門家間では凄く評価が高く気になっていました!
やっぱり、ハイブリッドを売りたいという事なんでしょうね!
そうですね、結構評価高かったので期待はしてたんですが。。
トルクベクタリングはガソリン車のみなんで、うまく棲み分けは出来てるかなと感じましたが、大半の人にとってはハイブリッドのほうに優位性がありそうです。
是非ハイブリッドの試乗レビューもお願いします!
読んで頂きありがとうございます!
PHVも出ますし、ハイブリッドも乗って比べてみたいな〜と思ってます!