くるすぺ

試乗マニアによる「クルマでいこう」考察 <ホンダ ステップワゴンスパーダハイブリッド(2017)>

こんにちは、試乗マニアのくるすぺです。

みなさんは「クルマでいこう」という番組をご存知でしょうか。モータージャーナリストの岡崎五朗さんと藤島知子さんによる、新車のレビューを行うテレビ番組です。この番組大好きなんですよね。

この記事では、番組内での評論を、試乗マニアの私の意見を交えながら紹介していきたいと思います。

この記事で以下のようなことをお伝えできたらいいなあと思っております!

  • クルマでいこうの楽しさ
  • 紹介する車のいいところ、悪いところ
  • 車を選ぶ際に見ておくべきチェックポイント

ちなみに、固定観念を持たないで試乗記を書きたいので、試乗前には一切試乗レビュー動画や記事は見ていません。なので、素人意見とプロの意見のズレなんかもお楽しみいただけたらいいなと思います。

また、岡崎さんの写真は以下からお借りしています。

参照:http://pr.nikkei.com/ART/profile/okazaki.html

試乗マニアによる「クルマでいこう」考察 <ホンダ ステップワゴンスパーダハイブリッド(2017)>

今回は、ホンダステップワゴンスパーダの紹介です!

後から発売されたセレナe-POWERについてのクルマでいこうの考察はすでに行なっています。そちらも是非ご覧ください。

セレナ e-POWERのクルマでいこう考察を見る

ステップワゴンに、i-MMDが搭載されたのは本当に驚きでした。

アコードやオデッセイに搭載されている上級のスポーティハイブリッドシステムを搭載して、魅力が倍増しています。

自分も試乗済みで試乗記も書いていますので、こちらも是非ご覧になってください。

新型ステップワゴンスパーダハイブリッドG・EXの試乗記を見る

また、公式アカウントによる番組のYoutube動画はこちら。お時間あれば是非動画もご覧ください。

試乗車の基本スペック

番組内で試乗したのは「SPADA HYBRID G・EX」というグレードです。私が試乗したグレードと全く同じです。

参照:https://www.youtube.com/watch?v=CjTkUUK0C6c

新型ステップワゴンスパーダハイブリッドの高速走行性能

岡崎五朗さん
このハイブリッドシステムは基本的にはエンジンが発電用でモーターで走る。日産のe-POWERとよく似ているが、ホンダのi-MMDはエンジンで走る方が効率がいい場合はエンジンと駆動輪を直結させて走る複雑なシステムになっている。

恥ずかしながらエンジン直結モードがあるのを知りませんでした。。。

e-POWERと全く同じかと思っていたのですが、i-MMDの方が複雑なシステムになっているんですね。

 

岡崎五朗さん
フルスロットルにするとエンジンが高回転まで回ってかなり音が聞こえてくるが、加速力はすごい。アクセル操作に対して加速が遅れない。

加速力に関しては、これに勝てるミニバンは今は存在しないと言っても過言ではないと思います。

モーター駆動により、0kmから最大トルク315Nを発揮できますので、かなりスポーティな走り出しができますね。

エンジン回転の感じはちょっと個人的には違和感を感じるほど回っていく感じでした。

 

岡崎五朗さん
本当に静粛性が高い。スタッドレスタイヤを履いていてロードノイズはやや大きめになっているかもしれないが、エンジン、風なんかの音はかなり小さく抑えられている。

ロードノイズに関しては、スタッドレスを履いていない状態で試乗しましたが、やや気になるかなと言ったところでした。

ただ、エンジン、風切り音、外の音に対する遮音性はかなり高いレベルになっていて、岡崎さんも言っていましたがセレナe-POWERよりも全体的な静粛性は高いと思います。

 

岡崎五朗さん
乗り心地もとてもいい。高級車になってしまったのかと思うくらい。今回の試乗車には上質なダンパーが装備されている。このダンパーが走り出した瞬間からとてもスムーズに動いて、路面の凹凸や傾きに対して車が綺麗に動いている。味付けは絶妙。

これは私は真逆の感想でした。

基本的に乗り心地がいいのは賛同しますが、大きな段差での突き上げが非常に大きく、角が尖った乗り味だったように感じました。

リアがガツンと持ち上がってくる感じはどうにかならないかなと思っていたのですが、試乗状況の影響もあるかもしれませんね。

私が試乗した際は、ガソリンがエンプティ間近だったのと、二人乗車で後席に誰も乗っていませんでした。

クルマでいこうの試乗では、後席に機材なども置いていてガソリンも十分ある状態で、リアにある程度の重さがある状態だったと思います。

後席にある程度人を乗せている状況下で、よりしなやかさが発揮できるようなサスペンション設定にしているのかもしれません。

新型ステップワゴンスパーダハイブリッドのワインディング走行性能

岡崎五朗さん
大きな段差なんかでもしっかりと受け止めてくれている。床ががっちりしているという感触がある。

前述した通り、全く逆の感想でした。

 

岡崎五朗さん
カーブを曲がっているととても運転しやすい車だと分かる。ハンドルを切り込んだ瞬間でも車がグラっと来ない。ステアリングを戻す時も、ロールしていたのがよいしょと戻る感じがなく、車の動きがゆったりとしている。運転もしやすいし、後ろに乗っている人の快適性、酔いにくさにも繋がるだろう。

コーナーでの揺り戻しの少なさに関しては私も驚きました。

背の高い車ではあるのですが、安定感が非常に高く、曲がるのがとても楽しい車だったと記憶しています。

ロールも少ないので、確かに後ろに乗っている人も快適でしょうね。

この安定感は、G・EXに採用されているパフォーマンスダンパーの賜物かもしれません。

新型ステップワゴンスパーダハイブリッドのロードインプレッションまとめ

参照:https://www.youtube.com/watch?v=CjTkUUK0C6c

岡崎五朗さん
ハイブリッドシステムは非常に上質で、それでいて広大な室内空間も維持していて文句の付け所がないと言いたいところ。だが、価格を見ると360万ほど。自分がかつて買っていた初代の倍ほどの価格になっている。そう考えるとよくなって当然だろうという思いもある。一方でステップワゴンがここまで来たのかと褒めたい部分もある。

ステップワゴンにしては高いなと感じる方はかなり多いでしょう。

ただ、ステップワゴンという先入観を捨てて一度乗ってもらいたい車ですね。

価格相応の走りを提供してくれる車でもありますし、安全装備もかなり充実しています。

 

岡崎五朗さん
いつかステップワゴンもハイブリッドを積んでくるだろうとは思っていたが、この上質で複雑なi-MMDというハイブリッドシステムを採用して来たのは驚きだった。

岡崎さんもやはり驚きでしたか!

このクラスでi-MMDを積んでくることは全く想定していなかったのでかなり驚きではありますが、その分非常に魅力的な車に仕上がりました。

 

また、カタログ燃費(WLTC)20.0km/Lに対して実燃費は13.8km/Lとなっていました。セレナe-POWERが13.7km/Lだったのでほとんど変わらないですね。

新型ステップワゴンスパーダハイブリッドのユーティリティチェック

2列目と3列目を同じくらいの感覚にした状態でチェックされています。

身長162cmの藤トモさんが乗って、2列目は膝前がげんこつ4個、頭上が5個分の広さとなっています。

3列目は膝前4個、頭上が3.5個でした。めちゃくちゃ広いですね。

ラゲッジスペースは、3列目が床に格納できるタイプでフラットな空間を作れます。セレナは横に跳ね上げるタイプですね。

参照:https://www.youtube.com/watch?v=CjTkUUK0C6c

開発者インタビュー

参照:https://www.youtube.com/watch?v=CjTkUUK0C6c

岡崎五朗さん
マイナーチェンジで一番ここをよくしようと思われた部分はどこ?
齋藤さん
1つはもっと遠くに楽しく走りたいということでハイブリッドシステムを導入した。もう一つは市場の7割を占めているスパーダのデザインをより個性的なものにしたいということ。

i-MMDの採用、フロントフェイスの大幅変更はどれも大正解だったのではないでしょうか。

外観のダサさはステップワゴンの大きなウィークポイントでしたが、今回のマイナーチェンジでかなりスタイリッシュになったと思います。

若干、トヨタのノアに似てるかなとも思いますが。

 

岡崎五朗さん
乗り味がかなり良かったが、今回新たに何かを追加したようなことはある?
齋藤さん
ダンパーの構造を変えたものを使ってみたり、トップグレードにはさらに上質な走りを狙ってパフォーマンスダンパーを採用したり、そういった相乗効果によるものだと思う。

 

岡崎五朗さん
ミニバンのスポーティグレードは顔の強さの競争みたいになってる。ただ、ステップワゴンは顔の強さ競争からは一歩引いている印象を受けるが、狙いはどんなところにある?
齋藤さん
単純にデザインすると大きくて立派でギラギラ、オラオラ感が出てしまう。そうならないようにお客様と話をして、洗練された、長く乗っても古さが出ないデザインを目指した。

岡崎さんは言いづらいようなことでもズバッと言ってくれますね笑

確かに今のミニバンのエクステリアは、顔をどれだけ強くするかという勝負になっている感じがします。

オラオラ感の強いミニバンも最近多いですよね。(主にT社)

その中で、うまい具合の顔付きにしてきたなとは思います。

 

齋藤さん
ホンダ車が好きだという人にはうってつけ。このハイブリッドは2Lの維持費でV6 3.5L相当を所有できる感覚が持てる。是非その感覚を味わってもらいたい。

出力性能自体は流石にV6 3.5L相当とまではいかないですが、トルク感に関しては3.5L以上の感触を得られると思います。

そう考えると所有欲を満たすには申し分のないスペックですね。

新型ステップワゴンスパーダハイブリッドの評価

参照:https://www.youtube.com/watch?v=CjTkUUK0C6c

Good Point

  • まるで高級車のような乗り味(五朗さん)

サスペンションもパワートレインもそう。

加速もいいし、静かで乗り心地もいい。

騙されたと思って一度試乗してもらうと、言っていることがあながち嘘ではないと分かると思う。

  • パワフルで滑らかな走りと抜群のスペースユーティリティ(藤トモさん)

引用:https://www.youtube.com/watch?v=CjTkUUK0C6c

前述しましたが、ステップワゴンという固定概念は捨てて一度試乗してもらいたいですね。

5ナンバー系のミニバンの中なら、個人的には圧倒的にステップワゴンをオススメしたいです。

Bad Point

  • ホンダセンシングのレスオプション設定(五朗さん)

せっかく付けるんだったらレスオプション設定は無くすべき。

標準装備にして初めてメーカーとしての安全哲学になる。

レスオプションの設定でユーザー任せにすることで、哲学というところからは外れてしまう。

  • メーターに先進感が欲しい(藤トモさん)

引用:https://www.youtube.com/watch?v=CjTkUUK0C6c

確かにHonda SENSINGに関しては標準装備と謳うのであればレスオプション設定はなくていいのではと思います。

ユーザーの選択肢を広げることは、必ずしもいいことではないと思っています。

メーカーとして、しっかりとこういう車なんだというコンセプトを持って売ることも大切なんじゃないかな。(どの口が言うか)

メーターに関しては結構印象良かったんですけどね。デザインはちょっとダサいかなと思いますが、ホンダなのでそこはご愛嬌で。

最後に

クルマでいこうの考察いかがでしたでしょうか。まだ動画を見ていない方は是非見てみてください!そして、毎週の楽しみにしてくれたら私も嬉しいです!

そして、私もステップワゴンスパーダハイブリッドの試乗レビュー記事も書いていますので、そちらも合わせて読んでもらえると嬉しいです!

新型ステップワゴンスパーダハイブリッドG・EXの試乗記を見る

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