くるすぺ

フィエスタ試乗記【欧州フォードの日本復活を切に願う】

どうも、くるすぺです。

今回は非常にレアな車、欧州フォード フィエスタの試乗レポートをお届けします。
石川県内では6台しか登録されていないということで、今まで目にもしたことがありませんでした。

私自身、欧州フォードを体験するのは今回が初めてでしたが、デザイン、乗り味共に抜群の独特な魅力を持つ車でございました。

セレベスブルーとホットマゼンタの色の組み合わせも最高だった!

Twitterで仲良くさせていただいていたtet氏さんからのお誘いを受け、2回の試乗機会を頂きました。1度目はスタッドレスタイヤを履いていて私の都合で少しの時間しか乗れなかったのですが、2回目は純正タイヤに戻した機会に再度お誘いいただき、長時間の試乗を楽しませていただきました。
もう一度じっくり味わいたいなと思っていたところでお誘いいただけてありがたかったです。

ちなみにtet氏さんは私よりもお若いのですが、乗り継いできた台数は私よりも多く経験されてます。車についての知識も圧倒的です笑

そしてこのフィエスタからの買い替えも決められたようで、その中で最後の試乗の機会を頂きました。
フィエスタは愛車の中でも長く乗られてきていて、お話の中でもフィエスタに対する愛情をすごい感じました!

次のオーナーさんのところでも魅力を遺憾なく発揮してください!

コラボ履歴
スバル レヴォーグ(UUさん)
アバルト 595コンペティツィオーネ(タカヒロさん)
プジョー 3008(UUさん)
プジョー 308SW(まこまちさん)
VW ゴルフRヴァリアント(でぃーたさん)
ホンダ N-ONE RS(UUさん)
VW パサートオールトラック(10maxさん)
・フォード フィエスタ(tet氏さん)
★本記事

欧州フォードとは

「フォード」と聞くとでかいアメ車を想像する方も多いと思います。かく言う私もフィエスタに触れるまではそう言うイメージを強く持っていました。

フォードは大きく分けると「米フォード」と「欧州フォード」に二分化されます。

フォード自体は1903年にアメリカで設立されますが、その後イギリスフォード、ドイツフォードが設立され1967年にイギリス・ドイツフォードが統合されて欧州フォードが誕生しました。

アメリカ本社の子会社という形態ではありながら、欧州フォードは欧州における車種開発・生産の裁量が与えられ、欧州車メーカーとして開発を進めてきたメーカーなのであります。

Fordのエンブレムもおしゃれでかわいい

フォード フィエスタの独特な内外装をチェック

妖艶で前衛的なエクステリア

ボディカラーは「ホットマゼンタ」と言うワインレッド系の色
このボディカラーも非常に妖艶で存在感がすごいのです
この角度、めちゃくちゃかっこいい

どこの誰にも似ていない独特な雰囲気を持つフロントフェイス。デザイン力の凄みを感じます。
存在感抜群の大きなヘッドライトと低めに配置される台形型のグリルとのバランスが素晴らしくないですか!

このフィエスタをデザインしたのは、ジェイ・メイズと言うお方らしいです。
アストンマーティンDB9やジャガーF-TYPEのコンセプトデザインも担当されていたみたいです。

Replacing Jack Telnack as global Vice President of Design of the Ford Motor Company in 1997, Mays became responsible for the design direction of Ford Motor Company’s eight brands (FordLincolnMercuryMazdaVolvoLand RoverJaguar, and Aston Martin). He was responsible for a number of concept car designs, including the Ford Fairlane, Shelby GR-1 and “427”, Jaguar F-Type and Volvo Safety Car Concept. Mays has been involved in the design of several production models, including the Aston Martin DB9Land Rover LR3/Discovery, Ford GTFord Shelby GT500, 2011 Ford Fiesta, 2012 Focus, 2015 Ford Mustang, and 2015 Ford F-150.[2]

出典:Wikipedia
ヘッドライト周りの彫りに注目
そして日が当たるとこんなに鮮やかな色になるのである

ヘッドライトを囲むように面が作られたデザインも非常に特徴的です。
この面を作るラインがボンネットへのキャラクターラインに繋がっているところも憎い!どこを切り取っても妖艶でため息が出てしまいます。

大きなヘッドライトから一直線に伸びるウィンドウラインは圧巻

サイドビューもかなり前衛的なデザインに仕上がっています。
ウィンドウラインの傾斜、すごくないですか? フェンダーから始まるウィンドウラインよりも傾斜の強いキャラクターラインの存在感もお見事。ドアハンドルがうまいこと調和しています。

デザイン性だけでなく、前後の三角窓をしっかりと配置し視界性能もしっかりと意識されたデザインになっているのが好印象です。

力強さを感じるフェンダーの盛り上がり
カーボン調のアイテムは純正ディーラーオプション
購入後に付けられたようでこだわりを感じます
独特なテールライトの配置で存在感抜群のリアビュー

リア形状は、居住空間も意識しながらデザイン性の高いスポーティな雰囲気もしっかりと演出できています。
一歩間違うと平凡と感じられてしまいかねない形状ですが、しっかり「らしさ」を出せているデザイン力には脱帽です。このお尻の雰囲気は今までどこでも感じたことのない雰囲気な気がします。

こんなでかいスポイラーが標準装備なんです
バンパー部のエアロパーツも標準装備

国内に入ってきたモデルは、大型リアスポイラーやエアロパーツが標準装備されていたようで、ノーマルグレードとは思えないスポーティな佇まいをしています。
これで2014年当時の価格は240万円を切っていたことに驚きです。

アンテナは308のものを搭載してショートにしているらしい

色気と実用性を兼ね備えたインテリア空間

ウィンドウが大きく左右視界が非常に良い
室内の雰囲気もスポーティ

内装デザインも非常に独特なスポーティな雰囲気がありました。
サイドサポートが大きいスポーティなシート形状にもテンションが上がりますし、お尻が沈み込む着座感も最高です。
こんなに傾斜のついたAピラー、初めてかもしれませんw
フロントウィンドウはかなり寝ているので視界感は独特ですが、死角は少なく視界性能にもしっかり気を配れているデザインなんだなというのを強く感じます。

フロントウィンドウの傾斜にはびっくりするはず
SONYサウンドシステムがメカメカしくて男心をくすぐる

このメカメカしい感じが堪りませんな!
SONY製の8スピーカープレミアムサウンドシステムを搭載しているというところも非常に魅力的で、Bセグメントクラスとは思えない迫力のある音響を楽しむことができます。

Bセグとしては乗り込み口はかなり広く取れていると思う
ヘッドクリアランスも大きいので乗り込みやすい
ラゲッジ容量は276L

一番意外だったのが後席の居住性の高さ。リアが絞り込まれないデザイン形状であるため、しっかりとした膝前空間とヘッドクリアランスが確保できているんでしょうね〜。

視界性能、居住性を犠牲にしない独特で美しいデザイン。これがフォードのデザインの強みなのかなと感じました。

フィエスタに試乗し欧州フォードの魅力を知る

欧州フォードの独特で妖艶、かつ実用性も高い内外装デザインは非常に魅力的であることが分かりましたが、魅力的な「走り」も兼ね備えているのでしょうか?

結論から言うと、ものすごい濃い魅力を兼ね備えている車でした。欧州フォード、すごい。

軽快なのに重厚な乗り味

欧州フォードの乗り味はいかがなものなのだろうか。

今回私は初体験だった訳ですが、ざっくりと表現するとしたら「不思議で濃い」乗り味でございました。
今まで経験したことのない感覚。フランス車っぽくもないし、ドイツ車っぽくも全然ない。
どこかにカテゴライズされる車は私のインプットの中には無く、独特な気持ち良さを持つ乗り味。

フランス車を愛する乗り味フェチの私は、このフィエスタの濃くて独特な乗り味に一瞬にして虜になってしまいました。

「どこまでもこいつと走っていたい。」

タイヤのタッチはやや硬めで硬質感はやや感じる乗り味なんですが、車の挙動は非常に落ち着いていて頭が全然ブレないことに気づきます。

「あれ、なんでこんなにリアのバタつきが無いんだ?」

フェンダーの盛り上がりはまじまじと見ちゃう

エンジンも元気で軽快なので車の軽さみたいなものを非常に感じるんですが、乗り味が全然”軽く”ないのです。いや、軽いのに挙動から軽さを感じないというのが正確な感覚でしょうか。

車格(車体の軽さ)、走っている速度を考えたときに、リアが跳ねる感じを覚悟しないといけない路面に入っても、一向に跳ねる気配が無い。何度も確かめたけれども跳ねないのであります。

段差に対する入力感が極端に少ない訳ではないけども、足がうまく動いてシュッと収束してしまう。左右上下共に無駄な揺れが全くと言っていいほど無いのです。

しっとり感がある乗り味という表現もなんか違うんだよなあ。どちらかと言うとスポーティな雰囲気のタッチな気がするんです。

HANKOOK VENTUS S1 evoというスポーティなタイヤを履いている
タイヤサイズは195/45R16と結構低扁平
純正ホイールデザインもかっこいいですよね

このスポーティな雰囲気に対して、荒れた路面での車の挙動が落ち着きすぎている。

「いやいやいや、それどうやって抑えたの!?」
と、車に対して声に出してツッコミを入れてしまうほどの驚きがありました笑

「軽快な車であるにも関わらず乗り味は重厚である。」というのがフィエスタの乗り味を表現するのにしっくり来てます。

不思議で独特でとにかく気持ちが良い。四輪の接地感バランスが非常に高いこの乗り味は中毒性が高いぞ!!

シャシー、サスペンション、タイヤのセッティング・バランスが素晴らしいんだと思いますが、なんかそれだけでは実現できない乗り味な気がしてなりません。

ここからはくるすぺの妄想でしか無いですが、「空力」という部分が上手く効いているのではないのかな、と感じてます。

日本国内に導入されたフィエスタはエアロパーツが標準装備されており、大きなリアスポイラーが特に目を惹きます。
見た目もかっこいいんですが、空力効果もしっかりと考えられたスポイラーなのではないでしょうか。

このリアスポイラーが効いている!(気がする)

そうとでも思わないと、この抑え方は私の中で納得がいかないのです笑

直進安定性もBセグとは思えないほど高い感じがありましたが、これも空力の効果が少なからず出ているような気がしています。

と言うことで、最後は妄想も入ってしまいましたが、本当に独特で癖になる乗り味を持っています。

シートの機能性も高くうまく衝撃を吸収してくれている感がある

プジョーの乗り味が好きな方であれば、欧州フォードの乗り味も絶対気にいるはず。そんな風に私は感じました。

これまで欧州フォードの乗り味を体験してこなかったのが勿体なかったな〜と本気で悔しく思います笑
それと同時に、「再度日本市場に舞い戻ってきて欲しい」という強い思いを抱きました。

プラットフォームはマツダと共有

独特で気持ちいい乗り味を大絶賛してきた訳ですが、実はフィエスタに採用されているプラットフォームはマツダと共同開発されたものなのであります。

そんなの常識でしょ〜!と思われる方も居るでしょう。すいません、私はこう言った知識が本当に乏しいのです笑

フォードでの名称は「フォード・B3プラットフォーム」、マツダでの名称は「DEプラットフォーム」と呼称されるようです。

DEは、DYに引き続き、フォードと共同開発されたプラットフォームである[1]。フォードでの名称は、フォード・B3プラットフォームである。
・2007-2014 マツダ・デミオ / Mazda 2
・2008- フォード・フィエスタ

出典:Wikipedia

MAZDA2の試乗レポートを投稿していますが、そこで乗り味について大絶賛をしています。

現行MAZDA2に採用されているプラットフォームはトヨタと共同開発されたDJプラットフォームと言うことなんですが、フォードの血が入ったDEプラットフォームの基礎はそのまま受け継がれているんじゃないかなという風に感じています。

Bセグ最強の乗り味はフランス車と思っていた私が最も衝撃を受けたのがMAZDA2の乗り味。(この時は新型208がまだ登場していませんでしたが)

どこか国産車離れした乗り味だなあとどことなく感じてた訳ですが、この事実を教えてもらって「なるほどー!!」と唸ってしまいました。

MAZDA2に乗る前にこのことを知っていたらなんか変な固定観念を持って試乗してしまっていたかもしれません。そういう意味では知識不足が功を奏して、純粋に感じた乗り味で感想をお伝えできたのは良かった笑

MAZDA2、本当すごいんですよ。オススメです。

蛇足ですが、私の最初の愛車「ベリーサ」にも、フォードと共同開発されたDYプラットフォーム(DEの前身)が採用されていたようです。ベリーサも本当いい車だった。

EcoBoost これが1.0L 3気筒って冗談でしょ!?

乗り味の濃さ以上に濃いのが「EcoBoost」と名付けられた1.0L 3気筒ガソリンターボエンジンのフィーリングです。

EcoBoostの刻印
このエンジンが日本で味わえないのはもったいなさすぎる

最高出力は100PS、最大トルクは170Nmと数値的には平凡なものではありますが、「本当か?」と疑いたくなるほど体感する加速フィールは力強いものがあります。

実はこのEcoBoostですが、4年連続で「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」を獲得している世界的にも評価の高いエンジンなのであります。

4年連続と言われるとフランス車乗りであれば真っ先に思い浮かべるのがPSAの1.2L PureTechエンジンではないでしょうか。こちらも4年連続で「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」を獲得している素晴らしいパワートレインです。

私はPureTechエンジンが大好きです。このPureTechの良さを知ってしまっている状態では、EcoBoostとやらを体験しても劇的な感動はできないんじゃないかな、なんてことも思ってしまっていました。

この考えはアクセルを踏み込んだ瞬間に消え去ります。

EcoBoost、めちゃくちゃ気持ちいいいいい!!!!

水色の針が鮮やかでかっこいい

これはもう感動して涙腺が崩壊するレベル(流石に大袈裟である)の素晴らしいパワートレインです。こんな3気筒エンジンがあっていいのか!?と頭がパニックになるくらい、パワフルで上質でジェントルなのです。

そう、EcoBoostのポイントはパワフルなだけでなく「上質でジェントル」というところにあるのではないか、と私は感じました。

もちろんスペック以上に感じるパワフルさも魅力的です。1400-4000rpmという広い範囲で最大トルクを発揮してくれるため、どんな状態からでもトルクモリモリで力強い加速を楽しむことができます。

ドライブモードを「S」モードに設定すると3000回転以上の高回転を維持し、より刺激的な加速を味わうこともできます。リッターカーに乗っているとは到底思えません笑

エンジンを高回転まで回した時に気になるのはエンジン音。そう、このエンジン音が非常に上質な仕上がりなのです。

頭を覆う勢いでフロントウィンドウが上に伸びている
左右視界は非常に良好
三角窓もしっかり用意されている
小さな液晶ディスプレイにはバックカメラ機能も搭載されていた

3気筒とは思えない粒が揃った上質な音。これが回転数が上がるにつれてより顕著に表に出てきます。
嫌な振動も全然伝わってこないんだよなあ。シャシーとの相性も素晴らしいんだと思います。

総じて、車から頑張ってる(無理してる)感を全く感じないのです。

本当はもうあんまり余裕ないのかもだけど、まだまだ余裕だよって雰囲気を出してきてくれる。ここにジェントルさを感じたんですよね。
意外と、と言ったらなんですが静粛性も高く、特にエンジン音に対する遮音はかなりしっかりと対策されている印象がありました。

ちなみに組み合わされるミッションは6速DCT。発進時や低速時にはDCTっぽさを感じる場面は無くはなかったのですが、速度が乗ってきた後のシフト制御は素晴らしかったです。

マニュアルモードをガンガン使っていきたいタイプの人間ですが、フィエスタのオートモードにおけるシフト制御が文句なさすぎてマニュアルモード使ってみたい欲が無くなってしまうほどでした。

マニュアルシフトはレバーのサイドにあるボタンで操作する斬新な方式
欲を言えばパドルシフトが欲しかった

また、”Eco”Boostと名付けられている通り、燃費性能の高さも魅力です。20km/Lも普通に叩き出しちゃうみたい。

上質なエンジンフィール、心地よいパワフルさを持つトルク感、そして高い燃費性能を併せ持つEcoBoostエンジン。

正直なところ、今まで体感してきたどの3気筒エンジンよりも洗練された雰囲気を感じました。

ちなみにエンジンブロックのサイズは極小でA4用紙に収まってしまうくらいの小ささを誇ります。

エンジンユニットの小ささ、伝わりますでしょうか
iPhone12Proと並べてみました笑
本当めちゃくちゃ小さい

このエンジンの小ささが、コーナリングの楽しさや乗り心地の良さにも繋がっているのではないかと考えてます。

接地感抜群の気持ち良いコーナーリング

ということで最後はコーナリング、ハンドリングについてです。

いや〜これはちょっと楽しすぎやしませんかね。これほど完成度の高い車が数年前に登場していたことに驚きを隠せません。

雰囲気のあるステアリング

「2014年に登場した車にしては」という前置きは一切不要。ここ数年でかなりレベルが上がったBセグメント界ではありますが、このフィエスタの走りはまだまだ現役たちと対等に勝負できるし、フィエスタの方が優っている部分も多く持ち合わせていると思います。

コーナリングで言うと、乗り心地の方でも少し語りましたが「四輪の接地感のバランス」が素晴らしいと感じます。

前輪と後輪、そして内輪と外輪。全てのタイヤをバランス良く使えている感じがヒシヒシと伝わってきます。これは相当ポテンシャル高いと思いますよ。

508SWを手にしてから、コーナーにおいてリアロールをうまく使うことの重要性を感じ始めているのですが、まさにそのリアロールがうまく働いているんです。前輪と後輪に均等に荷重がかかっている感じと言うんでしょうか。

プジョーとフォード
どこか通づるところはあるのではないかと思う
前輪も後輪も足の動きが絶品です

この接地バランスの高さが「安定感」に加えて「操る楽しさ」を生み出してくれるのですよ。
コーナー最中で思い通りに加速できる車は最高。荷重バランスが高いが故にコーナーを抜け出す前にしっかりと加速体制に入ることができているんだと思います。

先ほど紹介したA4サイズの小さなエンジンによって、鼻先の軽さ、理想的な前後重量バランスが実現できているのかもしれません。

ステアリングフィールは切り始めが非常にどっしり感あるもので、少しの操舵量でスーッとノーズが入っていく感覚があります。センター付近での独特などっしり感はMAZDA2で感じたフィーリングと少し似たものがありました。

日向と日陰で色の雰囲気がすごく変わるのも面白い
このデザインだからこそ使いこなせる色な気がする

最近の車では中々感じることができない低速域でのステアリングのずっしりした重み。
ただ操舵角が大きくなってくると新世代の車と比べるとややステアフィールが曖昧な感覚になる感じはあります。

今時の車って(メーカーにもよりますが)どんな操作量でもステアフィールが一定に保たれている感じがするんですよね。一言で言えば「滑らか」。

新世代の車のステアフィールと比べると、フィエスタのステアフィールは「濃い」感じがします。より操っている感を強く感じ取れるのはフィエスタのようなステアリングなのかもしれませんね。

まあ、こんな小難しいことは考えずに感じたままに楽しむのが一番ですよ!

新しい車、古い車。そういったカテゴリを超えた気持ち良い走りがフィエスタには備わっています。いや〜本気で欲しいと思いましたw

こんな楽しい車が100万以下で買えてしまう個体もあると言う事実。いやこれ、すっごい魅力的なんじゃないか!?

欧州フォードよ、今こそ日本へ

フィエスタは本当に魅力的な車に仕上がっていました。
デザインもさながら、走りにおける独自性とトータルバランスの高さは相当に魅力的な存在で、日本国内でも扱いやすいサイズ感が魅力的です。

私は現在2台連続でプジョー車を乗り継いでいますが、ここにフォードという選択肢が増えた際には確実に愛車候補になるでしょう。

フランス車の乗り味が好きな方であれば、フォードの乗り味はきっと気に入ると思います。

日本国内におけるグループPSAの勢いがある今、ここにフォードが加わってくると非常に面白いことになりそうだなと感じています。

乗り味もそうなんですが、PSAと同じくお求めやすい価格帯も魅力の1つ。

現行モデルにおけるフォードフィエスタとプジョー208の価格を比較すると、
フィエスタが£16,645〜、208が£17,860〜とほぼ同じ価格帯であることが分かります。

フォーカスをはじめ、欧州でかなり評価されているメーカーであることを最大限にアピールし、それでいてフランス車同等のお求めやすさを提供できると、日本国内での訴求力もかなり高いものになってくるのではないでしょうか。プジョーのプレミアムブランド化の隙きを突く、ということもできるかもしれません。

本気で日本に入ってきて欲しい。フィエスタを体感してしまったら皆そう感じてしまうでしょう。

フォードの日本復帰を願いつつ、フォードの代表的な現行車種を簡単に紹介し、本記事のまとめとさせていただきます。

貴重な体験をさせていただき、tet氏さんには改めて感謝申し上げます。

FIESTA
208やルーテシアのライバルとなるBセグメント
デザインコンセプトは先代モデルをしっかりと受け継いでいる
FOCUS
欧州を代表するCセグメントハッチバック
欧州カーオブザイヤー2019では4位受賞
KUGA
ミドルサイズSUVに位置付けられる
プラグインハイブリッドモデルもラインナップ
MONDEO
セダンとワゴンの2つのタイプが存在する
508SWよりやや全長が長い

フォード フィエスタ 2014年モデル スペック

サイズ 3,995 x 1,720 x 1,475
重量 1,160kg
パワートレイン 1.0L直列3気筒ガソリンターボ / 6DCT
最高出力 100PS/6,000rpm
最大トルク 170Nm/1,400rpm
燃料・燃費 17.7km/L(JC08)・ハイオク
駆動方式 FF
サス(前) マクファーソンストラット式
サス(後) トーションビーム式
パワートレイン情報
1.0EcoBoost パワー トルク
D 54.6点 C+ 68.0点

車購入で後悔しないために

皆さんは車を買うとき、ディーラーで下取りに出していませんか?
実はその買い方は損している可能性があります。
基本的にディーラーでの下取り額は低めに設定されてます。また、新車の値引きが大きくても、その分下取り額が低く設定されていて、値引き分が相殺されてしまっていた、なんてことも考えられます。
純粋な新車分だけの値引きをしっかり獲得するためにも、ディーラー以外にも査定に出すことを強くオススメしたいです。
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実際に私自身も一括査定を使って、ディーラー査定よりも40万円高い価格で売却することができました。
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現在の愛車の査定をすることが、新車購入への大きな一歩に繋がりますので、是非お試しください!

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