こんにちは、自称試乗マニアのくるすぺです。
今回は2019年にマイナーチェンジを迎え、顔がかっこよくなったRVRに試乗してきました。RVRは初体験です。
今まで、エクリプスクロス、アウトランダーと、三菱のSUVに高い評価をしてきていましたが、RVRになると少し走りは劣るんだろうなあと考えてました。
はい、全くそんなことありませんでした。ごめんよRVR。
動的質感の面でも光るものを持っています!魅力を存分に伝えていきたいと思います!
ちなみに父親の次の車の候補として考えてます。候補の中でも親子共々かなり魅力を感じている車です。
お世話になったのは金沢三菱自動車販売 金沢店。初めての来店でしたが快く受け入れてくださいました、ありがとうございました。
RVR 〜試乗マニアによる試乗インプレッション〜
- グレード・価格・スペックなどの基本的な情報について(簡単に)
- 静的質感について(簡単に)
- 動的質感について(メイン)
- 5つのポイントで動的質感の採点評価
こんな流れで話していきます。写真もたくさん紹介しますが、本記事では動的質感をメインに語っていきます。
RVRの基本情報を紹介
試乗インプレを語り出す前に、まずはRVRの基本的な情報について簡単にお伝えしていきます。
本ブログ独自の採点方式を利用したパワートレイン評価(S~Gで評価)もここで紹介します!
グレード展開・価格
- M 2WD:210万円
- M 4WD:234万円
- G 2WD:227万円
- G 4WD:250万円(試乗車)
このお求めやすい価格は非常に魅力的です。
基本的に、マイナーチェンジやモデルチェンジをすると値上げする車ばかりなのですが、このRVRはなんと値下げをしてきました。(Mは価格変わらず、Gは3万円ほど安くなってる。)
グレード間で走行性能や安全性能に関わる装備差はほとんどありません。ただ、MとGではだいぶエクステリアの印象が変わりますので、そこは注意。
個人的にはMでもいいかなと思って、Mの2WDで見積もりもらいましたが、装備差とかを考えるとG選んだ方がいいと思います。
FFなら227万円ですよ。エクステリアデザインと動的質感を考えると、かなりお買い得だと思います。
スペック ~くるすぺ独自のパワートレイン評価~
基本スペック(G 4WD) | ||
---|---|---|
サイズ | 4,365 x 1,810 x 1,640 | |
重量 | 1,440kg | |
エンジン | 1.8L直列4気筒ガソリンNA | |
ミッション | 6CVT | |
最高出力 | 139PS/6,000rpm | |
最大トルク | 172Nm/4,200rpm | |
燃費・燃料 | 12.8km/L・レギュラー(WLTCモード) | |
駆動方式 | 4WD | |
サス(前) | マクファーソンストラット式 | |
サス(後) | マルチリンク式 | |
パワートレイン別情報 | ||
1.8Lガソリン | 価格帯 | |
210〜250万円 | ||
独自の採点方式による評価 | ||
パワー | トルク | |
C 66.9点 |
D 56.8点 |
パワートレインはやはり少し物足りなさを感じる点数に。ただ、動的質感編でも述べますが、思った以上にエンジンフィールが良かったので、”遅さ”というのがあまり気にならない車です。
そして、リアサスにはなんとマルチリンクサスペンションを搭載。エクリプスクロスやアウトランダー同等の足回りを手に入れているのです。
RVRの静的質感について少し語る
一眼で撮影してきた写真それぞれに一言コメントを添えました。
YouTubeでは動画も公開しています。RVRさんが自ら語ってくれる動画を作ってますので興味あればご覧になってみてください!
エクステリア
グリルはサテンメッキとピアノブラックの組み合わせですが、Mグレードだとシルバーとツヤなしブラックとなります。
フェンダーのアーチモールはGグレード専用。これが有るか無いかではだいぶ印象違うと思います。
Gグレードではターンランプはサイドミラー部に装着されます。
インテリア
RVRの動的質感について熱く語る
素人目線ではありますが、乗ってきて感じたことを、自信を持って!素直に!正直に!お伝えしていきます!
予想外!上質なエンジンフィール
まず驚いたのはエンジンフィールの質感の高さというところ。
先にも述べましたが、パワートレインは1.8L直列4気筒自然吸気エンジンということで、真新しいものではありませんし、スペック的にも物足りなさを感じるものです。
私自身、このエンジンは初体験だった訳ですが、エンジンの音や質感が思いの外良くて、結構気に入ってしまいました。
STARTスイッチを押してエンジン始動。
「ん?思った以上に静かだな。」
アイドリング時のエンジン音の遮音性はかなり高いと感じました。動画(4:11頃から)でもエンジン始動の音は撮ってきてますので興味あれば聞いてみてください。
「まあ、アイドリングが静かな車は結構あるよね、動かしてみたらグォーンって唸るよね。」
そう思いながらアクセルペダルに軽く足を乗せて進み始めると、ここでまた衝撃。全然唸りません。
すいーっと滑らかに、エンジンの存在を全然感じさせずに進んでいく感覚。ハイブリッド車に乗れば感じることも多い感覚ですが、普通の自然吸気エンジンでこんな感覚を味わえるとは思ってもみませんでした。
古いはずなのに全く古臭さを感じさせないのは流石。新世代のパワートレインが載っているような感覚すら覚えます。
踏み込んでいくとエンジン音が少し存在感を出してきますが、雑味がない綺麗なエンジン音が心地よい。
エクリプスクロスに搭載される1.5Lガソリンターボエンジンは、低音が響く感じでスポーティさが演出できてて、これはこれでよかったんですが、RVRの1.8NAの方が上質な雰囲気を持っていると思います。
RVRはエクリプスクロスの下位互換でしょ?なんて思ってしまっていた自分がいました。
ですが、走り出した瞬間、RVR渾身のエンジンフィールを受け取った瞬間、そうじゃないんだということを思い知らされました。
RVRはRVRにしかない良さがある!
優秀な6速CVTによる加速感
エンジンフィールに関してはべた褒めだった訳ですが、気になるのは加速感に不足がないかというところですよね。
今回の試乗コースは、あまり速度が出せる道ではなく、40〜50km/hで流す場面ばかりでしたが、少なくともそういった場面では、思いのほか不足感は感じません。
いや、多分不足はしているんでしょうが、エンジンフィールが良く、踏んでエンジンを回しても音が小さく抑えられているので、頑張っている感を感じさせていない、というのが正しい表現でしょうか。
そして、6速スポーツモードCVTの存在、これが良く出来ている気がしています。
私自身、CVTは大の苦手です。
表現が正しいかどうか怪しいですが、一般的なCVTだとアクセルを踏んでから、「ぬめ〜」って加速していく感じがするんですよね。そんな風に踏んだつもりはないんだよな〜と、加速感やエンジンフィールに違和感を感じながら運転するので気持ちよくないんですよ。
でも三菱のCVTは全くCVTらしくない。
エクリプスクロスの8速CVTに乗ったときも感じましたが、CVT特有の吹け上がり感が全くなく、アクセルワークも非常に自然にこなせます。
「あ、この踏み加減ならこんな感じですよね?分かってますよ!」と、うまくやってくれている感じ。ドライバーの意図をしっかり汲み取ってくれている、優秀で頭のいいCVTさんです。
スバルのCVTも良いなという印象ですが、個人的には三菱のCVTの方が性に合ってます。
同じようなパワートレイン評価の車でも、タチの悪いCVTのせいで感じ方が随分変わってくるものです。それを今回改めて実感できたのは収穫でした。
少し勾配のきつい登り坂を走る場面がありましたが、そこでは流石にトルクの薄さは実感しました。速いか遅いかと言われたら遅いでしょう笑
でもCVT制御のうまさの方が断然目立ちます。
癖があるが面白いハンドリング
ステアリングは味があって面白いですね。
エクリプスクロスは正統派ステアリングっていう感じで、とにかく扱いやすく綺麗に曲がれるハンドリングを提供してくれてます。
RVRのステアリングは、結構反力が強い感じがありました。
中立付近での重みがあるというんでしょうか、真ん中に戻る力が強い感じ。
エクリプスクロスは軽快な感じで、RVRはどっしりした印象。
どっちも好きなんですけど、RVRの方が運転してるぞ感はあるかも。
街乗りの低速コーナーしか確認できていませんが、嫌なロール感も感じることがありませんでした。
ワインディングでのコーナーや、高速での直進性など、もう少し速度が出てきたときにどうなるかは非常に気になるポイントです。もしオーナーの方がいらしたら感想を教えてください。
あ、そうそう。同席いただいた営業さんがこんなことも言ってました。
「コルトに乗られている方なら、エクリプスよりRVRのステアリングの方がしっくりくるかもしれません。」
ということで父親のコルトにも乗ってみましたが、この言葉は納得。かなり近いステアフィールを感じ取れました。
アウトランダー譲りの乗り味
最後、乗り心地についても語ります。
エクリプスクロスは、どっちかというとスポーティな足回りで、路面の情報をコツンコツンと捉えていく感じが気持ちよかったなーという記憶があります。(ディーゼルモデルはやや上下の収束が遅い感じもありましたが。)
一方、RVRはSUVらしいゆったりとした乗り味が魅力的。
ストロークの許容が大きく、大きな段差も大らかに受け止めてくれます。コツンといなす感じではなく、うにょーんと粘っこく柔らかく吸収していくような印象です。
それでいて上下の収束感も自然で、うまくフラットな状態を維持してくれるんですよね。足がうまく動いている感がすごく伝わってきます。
試乗しているときは知らなかったのですが、車格としては格上のアウトランダーと同じプラットフォームを使っているみたいです。マルチリンクもアウトランダー譲りのもの。
うーむ、これは納得!
エンジンフィール、ステアフィール、そして、この足回り。全てにおいて統一性があってしっかりとしたキャラクターを持っている車であると感じました。
RVRの動的質感評価まとめ
- 加速感 … 8.0/10点 A
- 乗り心地 … 8.0/10点 A
- 静粛性 … 7.5/10点 B+
- 操舵性 … 8.0/10点 A
- 楽しさ … 7.5/10点 B+
総合得点:78/100点 B+
父親の次の車の第一候補まで成り上がった。
先進安全装備はやや不満が残るが、衝突軽減ブレーキやオートハイビームなど、必要最低限は装備されているから、長距離クルーズが滅多に無い方にはあまり気にならないかも。(車線逸脱制御くらいはあって欲しいが。)
何よりこの動的質感の高さ。これは本当に予想外だった。
この価格帯でこの動的質感を手に入れられる車はなかなかないんじゃないかな。
設計は古いかもしれないが、走りに関しては古さを全く感じさせない光るものがあった。
RVR。もっと評価されていい車の1つではなかろうか。
最後に 〜その他オススメの車を紹介〜
とにかくいい車でした。もっと評価されるべき車だと思います。
評価といえば、私のブログではおすすめ集など、SUVに関する特集記事をいくつか書いてます。よろしければこれらも合わせて楽しんでいってください。(RVRもランキングに入れたいなと思ってますが、なかなかレベルが高いので要検討ですね。。)
最後に、RVRに興味があるあなたにオススメしたい車を2台紹介させていただきます。こちらの試乗記も是非合わせてご覧になってみてください。
スズキ エスクード
実はRVRを試乗してきた日に、このエスクードにも試乗してきました。
いや〜エスクードの走りも魅力的です。270万円でこの走り、かなり魅力的に感じてます。
スバル XV
この車こそコストパフォーマンスの塊じゃないかなと思ってます。
動的質感の高さはもちろんのこと、先進安全装備の充実度も高い。ここはRVRに対して大きな優位性を持っている部分だと思います。
その他にも色々な車の試乗レビュー記事を書いています。他の試乗レビュー記事も是非チェックしてくださいね!
- 謝辞
快く試乗させていただきました金沢自動車三菱販売 金沢店さんにこの場を借りてお礼申し上げます。
いつもは野々市店でお世話になっているのですが、RVR試乗車がここにしかなく初めてお邪魔させていただきました。
初めてでしたが、営業の方の対応が素晴らしく、とても気持ちよく試乗させていただくことができました。
ご近所の方でRVRに興味を持たれましたら、是非とも立ち寄ってみてください!