どうも、自称試乗マニアのくるすぺです。
今回は、2019年6月に追加されたエクリプスクロスのディーゼルモデルに試乗してきました。そして、試乗車は特別仕様車のBLACK Edition。これがなかなかイカしてます。
2018年3月に新型車として発売された際にはガソリンモデルに試乗していますので、約1年半ぶりのエクリプスクロスの試乗となります。
ガソリンモデルの試乗記も合わせてどうぞ!
このブログ「くるすぺ」をよく見てくださっている方ならご存知かも知れませんが、私はかなりのエクリプスクロスを推してます笑
ブログでは「試乗マニアが選ぶおすすめ集」なんてシリーズも書いてますが、コンパクトSUVのおすすめ集では、このエクリプスクロスを1位に挙げてたりもしています。
エクリプスクロスを1位に選んだオススメ集はこちら!
本記事では、「動的質感」というところを中心に試乗レポートをお届けします。
記事の最後には、以下の5つのポイントで採点評価もさせていただきます。(最高はS、最低はGで評価します。)
採点評価の5つのポイント
- 加速感
- 乗り心地
- 操舵性
- 静粛性
- 楽しさ
本ブログ独自の採点方式を使用したパワートレイン評価なんかもやりますので、是非最後までお楽しみください!
【試乗+採点評価】三菱エクリプスクロス「ディーゼルエンジンの出来栄えは?」
エクリプスクロスのグレード・価格・スペック
試乗インプレを語り出す前に、まずはエクリプスクロスの基本的な情報についてお伝えしていきます。
この記事では内外装の装備について詳しくは語りませんが、別途、グレード別の装備差やオプション内容を解説しながら個人的ベストグレードを選んでみる「グレード選びお助け隊」を投稿予定です。是非そちらもお楽しみに!
グレード展開・価格
パワートレイン別のグレード一覧は下記の通り。
1.5Lガソリンターボ グレード一覧
- M:253万円(FF)/ 275万円(4WD)
- G:271万円(FF)/ 293万円(4WD)
- G Plus Package:289万円(FF)/ 310万円(4WD)
- BLACK Edition:291万円(FF)/ 312万円(4WD)
2.2Lディーゼルターボ グレード一覧
- M:306万円(4WD)
- G:323万円(4WD)
- G Plus Package:340万円(4WD)
- BLACK Edition:342万円(4WD)←試乗車
ご覧の通りパワートレインは今回試乗した2.2Lディーゼルターボと1.5Lガソリンターボの2つ。
ディーゼルモデルにはFFモデルが存在せず、全て4WDとなっています。
エクリプスクロスの魅力を100%発揮してくれるのは、最新のS-AWCを搭載した4WDモデルだと思ってますので、FFが無いというのは全く気になりません。
[1]S-AWCはドライバーの操作と車両状態をセンサーで検知し、前後の駆動力配分とブレーキ制御量を決定。
[2]AYCとASC、ABSを統合し、左右輪間の駆動/制動力を制御。
[3]リヤデフに設けられた電子制御カップリングを制御し、走行状況に応じて後輪に駆動力を配分。
[4]あらゆる路面で安定した走行性能と、リニアなハンドリングを実現。出典:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/eclipse-cross/usp/performance.html
スペック
基本スペック(ディーゼル) | ||
---|---|---|
サイズ | 4,405 x 1,805 x 1,685 | |
重量 | 1,680kg | |
エンジン | 2.2L 直列4気筒ディーゼルターボ | |
ミッション | 8AT | |
最高出力 | 145PS/3,500rpm | |
最大トルク | 380Nm/2,000rpm | |
燃費・燃料 | 14.2km/L・ディーゼル(WLTCモード) | |
駆動方式 | 4WD | |
サス(前) | マクファーソンストラット式 | |
サス(後) | マルチリンク式 | |
パワートレイン別情報 | ||
2.2ディーゼル | 価格帯 | |
306~342万円 | ||
独自の採点方式による評価 | ||
パワー | トルク | |
D 55.6点 |
A+ 87.8点 |
|
1.5ガソリン | 価格帯 | |
253〜312万円 | ||
独自の採点方式による評価 | ||
パワー | トルク | |
C 66.7点 |
B 74.1点 |
パワートレイン評価もなかなか優秀です。
本ブログでやっている動力性能ランキングでは惜しくもランク外ですが、日常で使う範囲では不足感が出ることは無いでしょう。
エクリプスクロス 試乗車の紹介
試乗車はBLACK Editionという特別仕様車でした。
ベースは最上級グレードのG Plus Packageで、グリルやホイールなどにブラックアクセントが用いることで、よりスポーティな印象を与えています。価格はG Plus Packageの2万円高。
内外装に関しては別途動画も撮影してきています。後日Youtubeに動画を投稿しますので、そちらも見ていただけると嬉しいです。
→動画投稿しました。くる すぺ子ちゃん(福井弁ゆっくり)がずばずば解説してます。
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エクリプスクロス ディーゼル 試乗インプレ語り始めるよ!
試乗して素人が感じたことを、感じた通りにレポートしていきます!
想像していたよりも静かで軽快なディーゼルエンジン
三菱のディーゼルエンジンは、マイナーチェンジ前のデリカ:D5に乗って以来、2度目の体験です。
正直言って、マイチェン前のデリカのディーゼルの印象はあまり良くなかったです。パワフル感も今一歩だし、音も結構ノイジーだし、他のメーカーのディーゼルと比べるとちょっと劣るかなぁという感想を抱いていました。
でも、このエクリプスクロスのディーゼルの出来は、なかなかのものだぞ!
エクリプスクロスに搭載されているディーゼルエンジンも、デリカと同じエンジンが積まれている訳ではありますが、デリカのビッグマイナーチェンジのタイミングでこのエンジンは大幅改良されています。
この改良具合はなかなかのもの。改良前と後では雲泥の差があると言っても過言ではないほど笑
まず、エンジンスタート時のエンジン音、室内に入ってくる音はかなり小さいです。ディーゼル特有のノイズ感も少なく、アイドリング時のエンジン音はうちのプジョー5008よりも小さいのでは?とも思えるほど。
参考に、両車のディーゼル音を比較してみた動画をTwitterにて挙げてます。興味ある方は動画再生して音を聴き比べてみてくださいね。
うちの5008とディーゼル音比較しみました。
短い動画ですが、参考になれば。 pic.twitter.com/tmVQXOZRLh— くるすぺ@車好きのブロガー (@grade_car_spec) August 2, 2019
そしてギアをドライブに入れ、いざ発進!
お、なかなか軽快に走り出すな!
第一印象は、思っていたよりも軽快でスムーズに発進してくれるなという印象。ディーゼル車は出だしの重たさが気になる車が多い中、この子はスーッと滑らかにかるーい感じで出てくれます。
アクセルを少し踏み込んでみると、ややノイジーな音も入ってくるなという印象。ここはうちの5008の方が嫌な感じは少なく抑えられてると思います。
ただ、マイチェン前のディーゼル音と比べたらかなり小さくなってます。
スペック的には大したことないんですが、中速域からの太いトルクによる伸び感もなかなか気持ちいい。パドルシフト使って、低いギアで引っ張るのも気持ちいいです。
あとはシフトフィール。結構シフトチェンジ感が大きく出ます。個人的には好きなシフトフィールではあるのですが、今乗っている車がCVTとかだったりすると少し気になるかも知れないなと感じました。
採用されているのはアイシン製の8速AT。ちなみにアイシンの8ATはプジョーが先に採用しています。
マニュアルシフトによるシフトチェンジも気持ちいいですね。
回転数上げた時のノイズ感だけは惜しいところですが、発進時からの軽快さとスムーズな伸び感には大きな魅力を感じます。
1.5LガソリンターボとスポーツCVTとの組み合わせも素晴らしいものがありましたが、ディーゼルと8ATの組み合わせもそれに劣らず魅力度の高いパワートレインであることは間違いありません。
それぞれうまく個性が出ているのがいいですね。パワートレインの選択は悩ましくなりそうだ。
やはり気持ちがいい乗り味だけど、少し気になるところも
乗り心地はやはり良いですね。
剛性感の高さはしっかりと感じますが、路面からの入力に対するいなし方がとてもマイルドです。マルチリンクサス至上主義者ではありませんが、この車に関してはマルチリンクがいい仕事をしている感が大きいです。
嫌な突き上げ感は、試乗中には一切感じることはありませんでした。
路面の状況もしっかりと適切に伝えてくれて、それでいて伝わってくる情報も気持ちがいい。この乗り味はプジョーと通づるところがあるのでは?と、個人的には感じている部分。
三菱車の動的質感には大きな魅力を感じるのです。
ただ、1点気になるところを挙げるとすれば、段差を乗り越えた際の車の上下の揺れ感というところ。
上下の揺れが大きいというだけならそこまで気にはならないのですが、揺れが収束せず長引く感じが少し気になるポイントでした。
ガソリンモデルに乗った時にはそこまで気にならなかったんですけどね。。
ガソリンモデルに乗ってから1年半も経過していているので、私の感じ方も変わってきている説もありますが、それはないという前提で考えると、やはりガソリンと比べて重量が重たいところが挙げられるのかなと。
ガソリンモデルの軽い重量とサスペンション周りの相性が良く、揺れの収束も早かったのかなーなんて想像してたりします。
どのパワートレインを選ぼうかなーと迷っている方は、この揺れの収束感というところも意識して試乗してみてもらうと良いかと思います。
このコーナリング性能あってのエクリプスクロス
個人的に思うエクリプスクロスの最大の魅力は、乗り心地とコーナリング性能のバランスの高さ。
前述したように、トゲがない乗り心地を実現していながら、非常に高いコーナリング性能をも持つ車です。
ディーゼルエンジンを搭載したことによって、このコーナリング性能にマイナスの影響が出ないかが一番の懸念ポイントであったのですが、全く問題ないですね。
ステアリングの反応も機敏で、ギヤ比もクイックすぎずスローすぎずちょうどいい感じ。とても気持ちよく綺麗にコーナーを曲がってくれる車です。
ロール感もガソリン車同様にほとんど感じません。乗り心地と両立をしっかり取れている部分は本当に素晴らしいです。
とにかく曲がるのが楽しくて気持ちいい車。大抵はこれが出来ている車は直進安定性も非常に高いです。
この車もその通りで、グイグイ曲がってくれるし、ビシッと真っ直ぐ走ってもくれます。
エクリプスクロス ディーゼル 走行性能評価まとめ
走行性能評価まとめとして、5つのポイントで採点評価させていただきます。参考程度にお受け取りください。
- 加速感 … 7.5/10点 B+
- 乗り心地 … 8.0/10点 A
- 静粛性 … 7.5/10点 B+
- 操舵性 … 8.5/10点 A+
- 楽しさ … 8.0/10点 A
総合得点:79/100点 B+
最後に 〜その他オススメの車も〜
試乗インプレッション編はいかがでしたでしょうか。
1年半ぶりのエクリプスクロスの試乗ということで、ワクワクとドキドキが入り混じりながらの試乗でしたが、やっぱり出来のいい車でした。ここが再認識できたのは個人的に良かったです。
冒頭でも述べたように、私がオススメするコンパクトSUVで1位に選んでいる車でありましたが、試乗後もこの思いは変わりませんでした。
コンパクトSUV以外にもオススメ記事をまとめていますので、是非合わせてご覧になってください。
SUV特集も合わせてどうぞ!
エクリプスクロスに興味があるあなたにオススメしたい車を2台紹介させていただきます。こちらの試乗記も是非合わせてご覧になってみてください。
① プジョー 3008私の愛車5008の弟分に当たる3008。サイズ感はエクリプスクロスに近いです。
3008もガソリンターボとディーゼルターボの2つが選べるという共通点もあり、どちらのパワートレインも優秀で悩ましいというところも同じです。笑
② スバル XVコストパフォーマンスの高さで言ったら、XVの右に出るものはいないんじゃないかと思うくらい、動的質感の高い車。
パワートレインはエクリプスクロスの方が魅力度が高いですが、乗り心地やハンドリングに関してはエクリプスクロスに勝るとも劣らない素晴らしいものを持ち合わせています。
XVが気になるあなたへ!
その他にも色々な車の試乗レビュー記事を書いています。他の試乗レビュー記事も是非チェックしてくださいね!
- 謝辞
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P.S. 快く試乗させていただきました金沢三菱自動車販売 野々市店さんにこの場を借りてお礼申し上げます。
いつも同じ営業の方に対応していただいているのですが、車愛、三菱愛がすごく伝わってきて、とても楽しく試乗させていただいています。
ご近所の方でエクリプスクロスに興味を持たれましたら、是非とも立ち寄ってみてください!