くるすぺ

【試乗+採点評価】スズキ ジムニーシエラ【71点:思ったより乗り心地がいいぞ!】

今回は、日本中、いや世界中で大注目となっている新型ジムニーシエラに乗ってきました。

ジムニーシエラは、ジムニーの普通車バージョンということで、軽自動車以外の選択肢もあるというのは嬉しいですよね。

同じスズキでいうと、ハスラーとクロスビーの関係と同じような感じです。

ジムニーといえば、オフロード走行性能の高さが注目されますが、今回はオンロードでどれだけの走りを発揮してくれるのかをチェックしてきました。

 

本記事では、年間50台ペースで試乗している自称「試乗マニア」ならではの視点でレビューをさせていただきます。また、以下要素に関して勝手ながら採点評価をさせていただきます。

  • エクステリア
  • インテリア
  • 走行性能

採点評価は、パワプロ風にS〜Gでランク付けを行います!

 

最後にまとめとして、私が感じたGood PointBad Pointを紹介します。また、撮影してきた動画をYoutubeにアップしましたのでそちらの動画もご紹介します。

どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

【マニア試乗記】スズキ 新型ジムニーシエラ(2018)を採点評価! 思ったより乗り心地がいいぞ!

まずは、価格、スペック、この車の注目すべきポイントなどの基本情報を紹介します。

新型ジムニーシエラの基本情報の紹介

価格帯は176万円〜202万円となっています。

グレード展開は2種類だけ。ベースグレードとなるJLと、安全装備やLEDヘッドライトなど装備が充実したJCグレードという展開です。

今回試乗させていただいたのは、JCという上級グレードになります。

また、パワートレインは1.5リッターNAエンジンのみです。

駆動方式は4WDのみですね。

 

“新型ジムニーシエラの注目ポイント”は以下のようなところではないでしょうか。

  • 機能美を追求した個性的なエクステリアデザイン
  • 新開発ラダーフレームの採用による高剛性化
  • 新開発1.5L(K15B型)エンジンの搭載
  • 優れた静粛性を実現するために徹底的にこだわった遮音材,、吸音材の配置

 

また、試乗したJCグレードの基本スペックは以下の通りです。

サイズ 3,550 x 1,645 x 1,730
重量 1,070kg
エンジン 1.5L直列4気筒NA
ミッション 4AT
最高出力 102PS/6,000rpm
最大トルク 130Nm/4,000rpm
燃費・燃料 13.6km/L(WLTCモード)・レギュラー

今どき4速ATってところが気になるポイントですが、既存の6ATなどではサイズが大きすぎて入らなかったそうです。

新規開発するとコスト面で割りに合わないということで、既存の4ATを採用したらしいですね。まあ、しょうがないのですかね。

 

また、本ブログ独自の採点方式による最高出力、最大トルクを重量で割った値のトルクウェイトレシオの採点結果は以下のようになっています。(トルクは参考値)

パワー
C-
61.8点

トルク
D
55.6点

ちょっと物足りない点数になってしまっています。

トルクの低さが街乗りの快適性にどう繋がるか気になるところです。

新型ジムニーシエラのエクステリア評価

素晴らしいデザインセンスですね。

機能美を徹底的に追求し、めちゃくちゃ魅力的なエクステリアに仕上がっています。

スクエアなボディに、丸目のヘッドライトという組み合わせが、レトロな感じも出しつつ可愛らしく、長く愛されそうなデザインになっています。

先代と比べると、かなり洗練された印象があります。

真正面から見るとすごく可愛いです。もう大好き!

ウィンカーやフォグライトも、ヘッドライト同様丸くなっています。

僕は、ウィンカーがまつ毛に見えて、フォグライトがほっぺたに見えます。そう思うとなおさら可愛く見えてきませんか!?(迫真)

このグリルの感じもいいですよね。

なんかスズキのエンブレムマークも似合ってます。

サイドビューはこんな感じ。

小さいボディですが、迫力満点です。これぞSUVだって感じしますね。

ジムニーと違って、ジムニーシエラはフェンダー部が盛り上がっているので、なおさら迫力あるボディになっています。

リアはこんな感じ。フェンダーの盛り上がり方はやっぱりいいですね。

シエラを選びたくなる気持ちはすごくわかります。

後ろは横開きで開くようになっています。

色々な種類のスペアタイヤデカール、カバーが用意されていて、スペアタイヤの装飾も楽しそうです。

ホイールは15インチ

JCグレードになると、アルミホイールが装備されます。JLの場合はスチールホイールですね。

スチールホイールが似合う車だなあとは思いますが、このアルミホイールデザインがテッチンホイール感があってすごくいいと思います。

やっぱり実用面で考えたらアルミがいいですからね。

カラーラインナップは11種類

カラーラインナップは、2トーンカラーの組み合わせも含めて11通りから選べます。

撮影した試乗車のような、シルバー系の色も無骨な感じでいいと思いますし、ビビッドなイエローもすごくいいと思います。

どんな色でも似合いそうな感じで、色選びはすごく迷っちゃいそうですね。

エクステリア採点

フロントフェイス
S
フォルム
A+
リア
B
カラーラインナップ
B

エクステリア総合評価
S-

新型ジムニーシエラのインテリア評価

運転席周りはこんな感じ。

インテリアも無骨な感じが出ていて、ジムニーらしさが出ているのではないでしょうか。

ただ、ステアリング形状が普通すぎて細いので、ちょっとジムニーらしくないなあと感じてしまいます。

もう少し太めのステアリングで、六角形とかゴツゴツした感じのステアリングでも面白かったのではないかなあと思いました。

一応、アクセサリーオプションとして、本革のステアリングカバーがあるようです。(下の画像)

ステアリングカバーをつけるとこんな感じ。

ブラウンアクセントもなかなかいいので、検討してみてはいかがでしょうか。(ブラックのカバーもあります。)

シフトノブ周りはこんな感じ。

シフトノブ後ろにあるのは副変速機となっていて、2WD, 4WDを任意に切り替えることができるシフトレバーになっています。

普通、こういったものはスイッチで用意されることが多いですよね。レバーにしてきたところは、遊び心があってなかなか面白いと思います。

ガチャガチャして4WD切り替えする感じも、運転している感じがより出ていいかもしれませんね。

シートはこんな感じ。

いたって普通なデザインのファブリックシートで、乗り心地も普通にいいです。

ただ、アウトドアに使える車ということもあって、座面、背もたれに撥水加工が施されているのは嬉しいポイントです。

ついで、後席の紹介をしていこうと思いますが、まずは後席への乗り込みについて。

前席を一番前まで出して、背もたれを倒した状態でこんな感じです。

流石に出入りはなかなかしづらい感じでした。

ジムニーシエラと言えども、基本的には後席に人を乗せないことが多い方向けとは言えるでしょう。

後席のスペースはこんな感じ。

やっぱり狭いですね。

別角度からもう一枚。

もう少し前席のシートは前に出せるので、多少はより広く座れるようにはなりますが、居住空間としてはなかなか厳しいものがあります。

ジムニーのロングバージョン(5ドアバージョン)を望む声をチラチラ耳にしますが、そういった要望が出るのもよく分かります。

これだけデザインセンスがいい車ですので、普通に実用的に後席に人を乗せれるジムニーに乗りたいと思う人もより増えてくるのではないでしょうか。

最後はラゲッジスペースの紹介です。

後席を立てた状態では収納スペースはほとんどありません。

ただ、この下の部分は開閉式のラゲッジボックスになっていて、小物なんかは整理して収納することができます。

また、さらにその下にはツールボックスが用意されていて、ジャッキやツール類が収納されています。(写真撮り忘れたので、公式サイトを参照しました。)

後列を倒すとこんな感じ。

後列の後ろ側も防汚タイプのラゲッジフロアになっていて、汚れたものも全く抵抗なく積むことができるようになっています。

また、前席もバタンと後ろに倒すことができて、フルフラットなスペースを作り出すことができるのも嬉しいポイントです。車中泊なんかも余裕でできそうですね。

インテリア採点

おしゃれさ
C+
高級感
C+
利便性
B
快適性(シート)
C

インテリア総合評価
C+

新型ジムニーシエラの走行性能評価

案外よかった乗り心地

一番気になっていたのが、オンロードでの乗り心地だったのですが、案外悪くないなというのが素直な感想です。

もっとガツガツして、角が尖った感じがあるのかなと勝手に思っていたのですが、角は丸く、段差などの入力に対しては、かなりマイルドにしてくれている印象がありました。

大きな段差を乗り越えた時には、結構車体が揺れて、車も乗っている自分も結構揺さぶられる感じあります。

ただ、突き上げはガツンと来ませんし、ボディの剛性感も高く、ふらついている感じはなかったので、安心して運転できる感じでした。

新開発のラダーフレームを採用した効果ですかね。

ステアリング制御もなかなかいい

ステアリングは、結構シャキッとした印象で、想像していたよりは遥かに取り回しやすいものでした。

ステアリングを切る際は、ちょっと重たさを感じるもので、元に戻ろうとする反発力が強い感じを受けましたね。

なので、高速走行時には安定して制御できると思いますし、凸凹な道を走ってもハンドルがとられるような感覚はほとんど覚えず、とにかくシャキッとしているステアリングでした。

ただ、欲を言えばステアリングを切った角度、タイミングと、車が曲がる角度、タイミングがもう少しマッチしてくれると、より扱いやすいかなと思います。

私が試乗した感じだと、曲がるタイミングが遅いのか、角度がちょっとズレているのか分からないですが、自分が想定しているよりも曲がる時に膨らんでしまう傾向がありました。

操舵性の高い車に乗っている人が乗ると、少し違和感を覚えてしまうかもしれません。

パワー不足は否めない

新開発の1.5Lエンジンを積んだということですが、採点結果の通り、実際に走ってみても力不足というものはやっぱり感じてしまいます。

発進時の出足なんかはスムーズでいい感じだなと思ったのですが、20~30km/hから速度を上げていくときに、ちょっと不足感が出ますね。

「これ以上頑張れません!」と車が訴えるような感じが私は苦手で、そういった状況にすぐなってしまう感じです。

同じスズキのクロスビーに搭載されている1.0Lターボエンジンとマイルドハイブリッドの組み合わせなんかは、低速トルクが厚くて街乗りではかなり快適だったので、ジムニーシエラにも同じパワートレインを用意して欲しかったなというのが正直なところです。

スズキ 新型クロスビー(2017)の試乗記を見る

あと、気になるというほどでもないのですが、アクセルペダルを踏み込んだときに「キュイーーン」という音がしてました。

モーターでも積んでるの?と思うくらい結構特徴的な音でしたね。なんだったんだろう。

静粛性は十分高い

クーラーがガンガンに効いていたので、静粛性の確認がしづらい状況ではあったのですが、エンジン音や風の音、ロードノイズなんかは高いレベルで抑えられていると思います。

遮音材、吸音材の配置を工夫したとアピールするだけはあるかなと感じましたね。

静粛性の面では、クロスビーよりも上のようにも感じました。

剛性感が高く、フラフラした感じもありませんし、ここまで静粛性が高ければ、街乗りでも十分快適に過ごせる車に仕上がっていると思いますよ。

視界が広く運転しやすい

視点が高いということで、運転はしやすいです。

さらに、サイドビューの視界がかなり広くとられているので(特に下方向に)、一般的なSUVよりもさらに運転しやすい印象でした。

ドアミラーも真四角で大きいので、斜め後ろに対する視界も良好です。

最小回転半径も4.9mとかなり小回りが利く車ですので、オンロード、オフロード共に運転がしやすい車に仕上がっています。

走行性能採点

  • 加速感      … 6.0/10点 C
  • 乗り心地   … 7.5/10点 B+
  • 静粛性      … 7.0/10点 B
  • 操舵性      … 7.5/10点 B+
  • 楽しさ      … 7.5/10点 B+

総合得点:71/100点 B+ 

新型ジムニーシエラ試乗レビューまとめ

色々書いてきましたが、最後に特に感じたGood PointとBad Pointを1点ずつ紹介したいと思います。

Good Point

いつまで経っても色褪せない、独特なエクステリアデザイン

やはりこのエクステリアデザインは、ジムニーシエラの強力なストロングポイントになっています。

レトロで可愛い感じの雰囲気は、10年乗っても色褪せないと思いますし、長く愛することができるのではないでしょうか。

このデザインだけでも買いたくなります。

Bad Point

ターボ、ハイブリッド、どちらかは採用して欲しかった

今回新型ジムニーシエラに採用されたのは、1.5Lの自然吸気エンジンでした。

ジムニーシエラっぽさを考えるとNAでもいいのかなとも思ってましたが、実際に乗ってみると、今の時代はターボ、もしくはハイブリッド(もしくはその両方)が欲しかったなというのが正直な感想です。

街乗りでの快適性を考えると、やっぱり低速での厚いトルクが欲しいですね。

マイナーチェンジとかで、クロスビーと同じようなパワートレインが採用されないかなあと密かに期待しています。

最後に

新型ジムニーシエラの試乗レビューはいかがでしたでしょうか。

パワー不足はやや感じるところはありましたが、それ以外の面に関してはオンロードでも十分快適に過ごせる車に仕上がっていると思いました。

また、エクステリアデザインは素晴らしく、どの世代からも長年好まれるデザインになっていると思います。

街乗りの快適性も十分ですし、どの世代からも好まれるデザインになっているので、より広い層に響く5ドアロングバージョンを出しても、十分売れるんじゃないかなと個人的には思いました。

試乗動画も合わせてご覧ください!

 

最後に筆者がどれくらい買いたいと思わされたか、星評価で表して終わりにしたいと思います。

買いたい度(7 / 10点)
★★★★★★★☆☆☆

その他にも色々な車の試乗レビュー記事を書いています。他の試乗レビュー記事も是非チェックしてくださいね!

こちらの記事も合わせてチェック!

試乗マニアが選ぶコンパクトSUVおすすめ集

試乗マニアが選ぶミドルサイズSUVおすすめ集

国産SUV動力性能ランキング

 

P.S. 快く試乗させていただきましたスズキアリーナ金沢東さんにこの場を借りて感謝申し上げます。

担当いただいたIさんは、すごく気配りが上手で、とても快適に試乗することができました。そしてイケメンです!

今後も、スズキの車が気になった時にはIさんに対応していただきたいと思いましたし、スズキ車を買いたいなと思わせられました。(父親にスズキを推そうかな。)

ご近所の方でジムニーシエラに興味を持たれましたら、是非ともスズキアリーナ金沢東へ!

「プジョー5008に乗ってる人のブログ見て来た」と伝えれば、もしかしたらいいことがあるかもしれません。(ないかもしれません。)

車購入で後悔しないために

皆さんは車を買うとき、ディーラーで下取りに出していませんか?
実はその買い方は損している可能性があります。
基本的にディーラーでの下取り額は低めに設定されてます。また、新車の値引きが大きくても、その分下取り額が低く設定されていて、値引き分が相殺されてしまっていた、なんてことも考えられます。
純粋な新車分だけの値引きをしっかり獲得するためにも、ディーラー以外にも査定に出すことを強くオススメしたいです。
高価査定を狙うにはやっぱり一括査定が最も有効です。
実際に私自身も一括査定を使って、ディーラー査定よりも40万円高い価格で売却することができました。
一括査定は電話が多くかかってきて煩わしいというイメージがあるかもしれませんが安心してください。
カーセンサー.net簡単ネット査定を使うと、メールでの連絡を希望できるのです!

メール連絡が希望できる一括査定

一括査定への申し込みはもちろん無料です。
現在の愛車の査定をすることが、新車購入への大きな一歩に繋がりますので、是非お試しください!

Share / Subscribe
Facebook Likes
Tweets
Pinterest
Pocket
Evernote
Feedly
Send to LINE