フランス車にハマっている筆者でありますが、今回は11月に発売されたばかりのルノー メガーヌ GTに試乗してきました。メガーヌはもともと評価の高い車でしたが、フルモデルチェンジで凄まじい進化を遂げました。中でも、4 CONTROLが目玉機能になっていて、走りに徹底的にこだわったCセグメントとなっています。
※本記事はブログ始めたばかりの記事でレビューが浅いところが多いです。。改めて試乗記を書いていますので、↓の記事をチェック頂くのをオススメします。
2020.03 追記
【試乗+採点評価】メガーヌ スポーツツアラーGT「乗り心地と静粛性も評価せよ!」
2018.09 追記
【試乗+採点評価】メガーヌ R.S. / Renault 「今一番欲しい車!」
本記事では、自称「試乗マニア」ならではの視点でレビューをさせていただきます。また、以下要素に関して勝手ながら採点評価をさせていただきます。
- エクステリア
- インテリア
- 走行性能
最後に良いところ、不満なところをまとめて紹介します。さらに、撮影してきた試乗動画も紹介していますので、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
【マニア試乗記】ルノー 新型メガーヌ GTを採点評価! 4 CONTROLの実力は!?
まずは、ルノー メガーヌの価格やスペックなどの基本情報を紹介します。
ルノー メガーヌの基本情報の紹介
フルモデルチェンジの詳細情報は以下記事でまとめていますので、詳しくご覧になりたい方は下記記事をチェックしてください。
関連記事:ルノー 新型メガーヌ フルモデルチェンジ最新情報まとめ
価格は263万〜334万円です。全長が長くなったワゴンタイプのスポーツツアラーはGTの1グレードのみの展開で354万円となっています。価格も日本車と比べてもそこまで高いわけではないのが嬉しいですね。今回試乗したGTグレードは334万円となっています。個人的にオススメしたいグレードも、やはり4 CONTROLを採用しているGTグレードになります。
メガーヌ GTスペックは以下の通りです。
サイズ | 1,815 x 4,395 x 1,435 |
---|---|
重量 | 1,430kg |
エンジン | 1.6Lガソリンターボ 直列4気筒 |
ミッション | 7DCT |
最高出力 | 205PS/6,000rpm |
最大トルク | 28.6kgm/2,400rpm |
燃費・燃料 | 非公表・ハイオクガソリン |
スペックは凄まじいです。このクラスではトップクラスのスペックになっています。最新の7速デュアルクラッチも魅力的ですね。
また、本ブログ独自の採点方式による最高出力、最大トルクを重量で割った値のトルクウェイトレシオの採点結果は以下のようになっています。
パワートルク共に素晴らしい点数です。走りにはかなり期待できそうです。
ルノー メガーヌ GTのエクステリア評価
独特なコの字型ヘッドライトがいい
コの字型の独特なヘッドライトが印象的です。デイライトも縁取りのような形で光るので、すごく目立ちます。独特でおしゃれな雰囲気もありますし、スポーティな印象も醸し出すいいデザインですね。
メッシュ状のグリルがさらにスポーティさを引き立てています。ボンネットのラインも美しいですね〜。
スポーティとおしゃれさが融合されたデザインは、さすがフランスの車だなという感じです。フランス人は美的センスが高いと言われているので、必然的にフランス車もおしゃれなものになってきています。
スポーティで力強いフォルム
特にお尻の部分にかけてかなり細かいところまで作り込まれていることがわかります。流れるような美しいフォルムで、少しデカ尻でスポーティさを演出しています。惚れ惚れするスタイルで文句のつけようがありません。
超独特なリアランプ
左右が繋がりそうなところまで中央によったリアランプは、フロントフェイス以上に独特なデザインで、目を引く存在感があります。好みは分かれそうな感じもしますが、独特なデザインへ挑戦する姿勢は好印象です。
カラーラインナップは4種類のみ
GTグレードになると、ブルー ベルリン以外の3種類のみから選ぶことになり、選択肢はかなり少ないです。個人的にはやはり「ブルー アイロン」がスポーティでメガーヌらしい色だと思いますのでおすすめです。
グレーっぽい色の「グリ チタニアム」はメーカー予想を裏切りかなりの注文数が入っているようで、納車半年待ちなど当たり前の状況になっているようですね。
定番カラーであるブラックを持ってこなかった思い切りの良さは評価したいですが、もう少しバリエーションも欲しいなというのも正直なところです。
エクステリア採点
フロントフェイス
★★★★☆
フォルム
★★★★★
リア
★★★★☆
カラーラインナップ
★★☆☆☆
エクステリア総合評価(9 / 10点)
★★★★★★★★★☆
好みが分かれそうなデザインではありますが、個人的には超おすすめ。
街中で走っていたら絶対目を奪われると思います。
ルノー メガーヌ GTのインテリア評価
フラットでスッキリしたセンターコンソール
縦にフラットに伸びたセンターコンソールは、シンプルながら非常に印象的で目を奪われます。ボタン類の配置などもシンプルなのにおしゃれです。こういったデザインセンスには脱帽ですね。素晴らしいです。
センターディスプレイはタッチスクリーンになっていて、Apple CarPlayなどスマートフォン画面のミラーリング機能が付いています。そのため、ナビオプションはディーラーオプションにもありません。こういった思い切りの良さがルノーには目立ちますね。
若干の不満を言うと、センターディスプレイが7インチと少し小さいかなと。少し貧相に感じてしまいもったいないなと感じました。もう少し大きいサイズを配置できる余裕もありそうなので、今後検討いただけたらなと密かに思っておこうと思います。
太くスポーティな印象のステアリング
ステアリングにまでスポーティさがにじみ出ています。これからスポーティな車を運転するんだという意気込みを感じさせてくれるステアリングです。
がっちり硬めのアルカンタラシート
シートが被っていて少し見辛いですが、シートにはアルカンタラという素材が使われています。日本車では馴染みの薄い素材ですが、ファブリックよりも高級感があり触り心地が非常にいい素材になっています。
シートの形状もスポーティでがっちりホールドしてくれるものになっていて、長時間運転しても疲れが出ないような硬めの作りになっています。このクラスでは最高レベルのホールド感、高級感を感じさせるシートです。
ルノーマルチセンスというフランスらしい遊び心
メーターや室内ライトを、気分に応じて5種類から切り替えられるという、フランス車らしい遊び心も備わっています。例えばスポーツモードに切り替えると、それぞれ赤色のライトになり、視覚からスポーティな気分にさせてくれます。こういった遊び心がある車は、長く乗っていても飽きがこないです。
後席はそんなに広々とはしていない
後席は見ての通りそこまで広い空間ではないです。が、大人が座っても十分な広さは確保されています。
後席ももちろんアルカンタラシートが使われています。後部座席中央の足元もフラットになっているのは嬉しいポイントですね。
インテリア採点
おしゃれさ
★★★★☆
高級感
★★★★☆
利便性
★★★★☆
シート
★★★★★
インテリア総合評価(9 / 10点)
★★★★★★★★★☆
インテリアもエクステリア同様に非常に高いレベルの質感で、ワンランク上のクラスの室内になっていると感じました。
デザインセンスもピカイチで、ルノーマルチセンスなど遊び心が備わっているところも、筆者としてはかなりの高ポイントです。
ルノー メガーヌ GTの走行性能評価
スペックとは反した静粛性の高いエンジン
エンジンは1.6Lターボになりますが、先ほど紹介したようにスペックは素晴らしく、実際に走ってみても高スペックであることをすぐさま実感することができました。
それに反して、エンジン音はかなりおとなしい印象で、よく言えば静か、悪く言えば物足りないという感じです。
通常モードで走っている時であれば、この静かなエンジン音によって快適に過ごすことができるなという好印象を受けるのですが、スポーツモードで走った時には、高揚するような気持ちいいエンジン音がもう少し聞こえてきてもいいのかなと、ちょっと物足りなさを感じました。
足回りは硬いけど、嫌な感じがしない
足回りに関しては一番驚かされました。
剛性感は非常に高く、足回りもドイツ車のような硬さがあるのですが、硬くて嫌だなあという感じが全然しませんでした。心地の良い硬さと言うのでしょうか。こういった感覚は今までなかったので、自分自身も驚いています。
私はどちらかと言えば、吸い付くような接地感があるしなやかな足回りが好みなのですが、メガーヌは足回りは硬いのに接地感が高く感じられる不思議な感覚で、病みつきになりそうな感覚を感じました。
4 CONTROLによる滑らかなコーナリング
4 CONTROLは、4 輪操舵システムということで、前輪だけでなく後輪も傾くというようなシステムになっています。
実際に乗ってみて、このすごさを実感することができました。ちょっと切るだけでスーッと曲がっていく感覚は他の車では感じることができないものになっていて、曲がるのが楽しくなります。左折時に90度曲がる時なんかもそうですが、S字のようなちょっとした曲がりの際に、すごくスムーズで滑らかに曲がっていく感覚を覚えます。
「おぉ」と声が出てしまうくらい驚かされました。この価格でこういった走りが楽しめる車は他になかなかないと思います。
7EDCによる滑らかなギアチェンジ
EDCというと、少し前だとギクシャクする感覚がちょっとなあと思うこともあったのですが、最近のEDCは素晴らしいです。
このルノーのEDCもかなりスムーズになっていて、どこでギアが変わったか全然分かりません。EDCによるネガティブな部分は全く感じないでしょう。
もちろんパドルシフトもレスポンスがとても早く、マニュアルモードでの運転も楽しくできます。
ちょうどいいステアリング
ステアリングも文句のつけようがないです。
重すぎず、軽すぎず、筆者にとってはベストな感じのステアリングです。ステアリングに対する反応もクイックで、とにかく楽しい。ステアリングの調整は、総じて輸入車がレベルが高い気がします。嫌な重たさを感じることは一切ありませんでした。
フロントの視界が狭く感じる
フロントガラスの縦幅が狭く感じました。その分視界も狭く感じ、少し窮屈な感じも覚えます。
走行性能採点
乗り心地
★★★★☆
静粛性
★★★★☆
安定感
★★★★★
加速性能
★★★★☆
ステアリング
★★★★☆
楽しさ
★★★★☆
走行性能総合評価(9 / 10点)
★★★★★★★★★☆
走行性能は総じてレベルが高く、文句をつけるところがほとんどありません。真面目な車作りが得意なルノーを表す車になっています。
強いて言えば、スポーツモードをもっと遊んでもよかったのかなという印象で、少し落ち着きすぎているかなと感じました。よく言えば真面目さがこういうところにもきっちり出ています。
ルノー メガーヌ GT試乗レビューまとめ
良いところ
- 独特で目を引くエクステリア
- スポーティで力強いラインのフォルム
- 青スティッチがおしゃれなインテリア
- がっちり硬めのホールド感の高いアルカンタラシート
- シンプルでしかもおしゃれなセンターコンソール
- 4 CONTROLによる滑らかなコーナリング
- 硬めな乗り味なのに、しっかり接地感を感じる走り
- 剛性の高さ
- ステアリングのちょうどよさ
- ギアシフトの滑らかさ
- レスポンスの高いパドルシフト
不満なところ
- カラーバリエーションの少なさ
- スポーツモードが物足りない
- 視界が少し狭い
最後に
ルノー メガーヌ GTの試乗レビューはいかがでしたでしょうか。撮影してきた試乗動画もよかったらご覧になってください。
4 CONTROLもそうですが、硬めなのに接地感を感じる乗り味にはとても感動しました。悪いところは殆ど見当たらず、真面目でしっかりした車作りがされているなあとひしひしと感じます。人に勧めたい車No.1になるかもしれません。
最後に筆者がどれくらい買いたいと思わされたか、星評価で表して終わりにしたいと思います。
買いたい度(8 / 10点)
★★★★★★★★☆☆
その他にも色々な車の試乗レビュー記事を書いています。他の試乗レビュー記事も是非チェックしてくださいね!
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