どうも、プジョー508SWオーナーのくるすぺです。
福井県のフランス車イベントFrench Toast Picnic 2022にて、ようやくプジョー新型308の実車を拝むことができました。いや〜想像以上に美しさがハンパなかったです。NEW 308の独特な存在感はヤバい!
美しすぎるハッチバックの妖艶な姿を楽しんでいただけると幸いです。
プジョー新型308の内外装を実車でチェック GTとAllureの違いは?
今回撮影できたのはボディカラーがオリビン・グリーン、グレードがGT HYBRIDの欧州仕様車となっています。
美しさを感じていただきつつ、GTとAllureとの違いも紹介しています。カタログでは表現し切れていない差も確認できています。
308のグレード構成は以下の通りです。(2022/5/28現在)
- Allure(ガソリン): 305.3万円
- Allure BlueHDi:327.7万円
- GT BlueHDi:396.9万円
- GT HYBRID:490.6万円
GTとAllureどちらも選択できるのはBlueHDi(1.5Lディーゼル)モデルのみとなっているのは少し寂しいポイントです。
そして、BlueHDiモデルにおけるGTとAllureの価格差は約70万円とかなり大きなものとなっています。昨今のプジョー車において価格差は最も大きいのではないでしょうか。
果たしてGTは70万円高の価値があるのかどうか、という部分にも着目してチェックをしてみましょう。
フロントビュー
美しい、美しすぎるよ、NEW 308。
写真でも美しいのは十分伝わってましたが、やっぱり生で見ると違います。ため息が出る程の美しさ。旧車が集まるイベントの中、令和最新の仏車は異彩を放っていました。
顔を見た時に一番すごいなと感じたのはグリルデザイン。サイズが異なる細かいメッキ加飾が散りばめられているのですが、遠くから見たときにこのグリルがものすごく美しく見えます。
実車を見るまではやりすぎじゃないか?と感じてはいたのですが、手のひら返させてください。これだけやって下品な感じが全く出ていないというところに凄みを感じます。デザイン力では他メーカーの一歩二歩先を行っているような感覚すら覚えました。
撮影した308はGTという上級グレードであり、ベースとなるAllureよりもフロント周りは凛々しく質感が高く仕上げられています。具体的には以下に違いがあります。
出典:プジョー308アリュール(FF/8AT)【試乗記】 望外のファンカー webCG
https://www.webcg.net/articles/-/46328
見比べてみると結構雰囲気違います。個人的にはグリルデザインの違いが一番影響大きいかなと感じます。
GTの方により凄みがある美しさを感じますが、Allureが安っぽいかと言われると全くそんな事ないんですよね。Allureの方が威圧感が少なくスッキリした顔付きで、Allureの方が好みという方も決して少なくはないはず。
けど、やっぱり一目見た時にすげ〜!ってなるのはGTの方だと思います。
そして何よりこのボディカラーが素晴らしすぎる。オリビン・グリーンというNEW 308に合わせて開発された新色です。なんとこの色無償カラーでございます。
カタログや公式サイトで見るよりも実物はもっと濃い緑という雰囲気がありました。上の写真のように光のあたり具合でガラッと印象が変わる要素も備わってます。
この緑色のボディカラーがさらに異彩感を引き立ててる感じですね。
一方、ネガポイントとしては全幅が1850mmまで大幅に広がってしまったことがあります。フラグシップである508と比べても10mmの差しかありません。
こうやって前半分だけを切り取ると、Cセグメントハッチバックとは思えない貫禄がありますね。
フロントビュー(詳細)
近づいてみた時に感じるのは、マトリクスLEDヘッドライトが異常にかっこいいということ。そしてプジョーのモチーフである牙デイライトの終端が点線になっているところもめちゃくちゃ好きです。(デイライト形状に関してはGT, Allure共通のはず。)
そして、ブラックになっている部分が塗装されていることにより質感が引き上がっている感じがします。(Allureは無塗装)
プジョーの新エンブレムが初めて採用された車でもあります。いや〜これはかっこいい。。
グリルのメッキ加飾が中央に寄るごとに小さくなることで、エンブレムの存在を更に引き立てています。
また、フロントカメラ(360°ビジョン用)はGT専用装備です。
これまで、カメラ1台で360°ビジョンを実現してたのですが、新型308から4台のカメラを用いて高精細な360°ビジョンを実現しているようです。
恐らくNEW 308 Allureに関しては、従来のカメラ1台での360°ビジョンは搭載されず、バックカメラだけという仕様になると思われます。(シトロエンC4にも360°ビジョンは搭載されていませんでした。)
サイドビュー
NEW 308はサイドビューもやばい!
個人的な好みになってしまいますが、Cセグメントハッチバックという括りにおいて文句なしの完璧なスタイリングを実現しています。
先代と比べてAピラーを垂直方向に立てるようにし、その分ノーズが伸びたような形になっています。
そして一番好きなのはリアサイド。ちょっと影になってわかりづらいですが、横から見た時に波を打つような抑揚のあるフォルムになっているのです。超セクシー。
さらに感動ものだったのが、プレスラインの入れ方。
ヘッドライトの角を起点にクッキリと明確なプレスラインを入れてますが、これがサイドミラー付近でスッと消えます。そして、リアに差し掛かるところでまた明確なプレスラインが復活するという、なんともずるい演出がされているのです。
サイドビューにおけるGTとAllureの違いも見ていきましょう。一覧で表すと下記の違いがあります。
出典:プジョー308アリュール(FF/8AT)【試乗記】 望外のファンカー webCG
https://www.webcg.net/articles/-/46328
BピラーはAllureでもしっかり塗装されているところは嬉しいポイント。GTと比べても質感の大きな差は無いです。
Allureでもサイドミラーがブラックになっていたのは意外でした。(Allureらしさを出すならボディ同色かメッキ加飾でも良かったのかなと思います。)
フェンダー部のエンブレムは近くで見たらかっこいいですが、引きで見ると無いほうがスッキリしていて良いかも、と思っちゃいました。なんだか唐突感があるというか、、付ける位置めっちゃ迷ったなんじゃないですかね笑
ホイールデザインは立体感があってめちゃくちゃかっこいいなと思いました。ナットが見えないセンターキャップデザインも秀逸すぎます。
出典:プジョー308アリュール(FF/8AT)【試乗記】 望外のファンカー webCG
https://www.webcg.net/articles/-/46328
Allure専用の17インチアルミもグッドなデザインです。
Allureのタイヤサイズは225/45R17でPRIMACY 4を装着してます。
サイドスカートの有無でも結構印象変わりそうです。個人的には無しの方が好きかも?
まさかミラーの付け根までブラック塗装されるとは驚きです。Allureは無塗装になりますが、Allureが普通でGTが異常に質感高いと思った方がいいでしょう笑
そして、このミラー形状がめちゃくちゃかっこいいです。
リアビュー
プジョーのリアビューは間違いなしです。波を打つような抑揚が付けられていることにより、表情豊かなセクシーなリアビューになっています。
日陰に入った時のオリビン・グリーンの渋さもやばい!
テールランプとテールランプを繋ぐブラックラインは他のプジョー車よりも細く仕上げられていて、よりスポーティな印象になっているかなと感じます。
曲面で表現されている部分のリフレクションと、くっきり入ったプレスラインによる陰影とのコンビネーションが凄まじい。
テールランプ形状はGT専用のもので、3DLEDコンビネーションランプと表現されています。
リアビューにおけるGTとAllureの違いはテールライト形状のみとなっています。
出典:プジョー308アリュール(FF/8AT)【試乗記】 望外のファンカー webCG
https://www.webcg.net/articles/-/46328
Allureの平行に並ぶライトデザインもかなり良いんですよね。
3Dでは無いということで、近くで見た時の美しさで言えばやはりGTに軍配が上がると思います。
リアアンダーのブラック塗装はAllureも同様となっているのは非常に大きいポイントではないかと思います。
面積は結構大きく取られているので、ここが塗装されているだけでもかなり質感が高い印象を抱きます。
クロームメッキのデコレーションも、実車を見るとかなりしっくり来ていて、よくバランスされたデザインなんだなというのをひしひしと感じることができると思います。
インテリア
内装は外からチラ見しかできませんでしたが、デザインセンスの凄まじさはがっつり感じ取れました。(近日中に試乗も予定してますのでもし撮影できれば追記します。)
内装におけるGTとAllureの差は、エクステリアよりも大きい感じです。
デザイン・質感に関わる部分に関して以下箇所に差が生じています。
ダッシュボードが直線的ではなく、曲線的な形状となっているところが一つ大きなポイントではないでしょうか。
乗客を包み込むような形状で、室内がより広く見えるような錯覚効果もありそう。
2つのエアコンの吹き出し口を個々で独立させず、繋がっているようなデザインに仕立ててます。シビックもこの辺り工夫を凝らしてましたが、吹き出し口をいかに上手く使うか考えるのは流行ってるのかな?
また、ドアトリムのパネルに使用される素材がGTの場合はアルカンタラ、Allureの場合はファブリックとなりますが、今回撮影した欧州仕様のハイブリッドでは金属調のパネルが使用されていました。国内仕様のハイブリッドモデルもこうなるのかもしれません。
国内仕様ではGTでもFOCALが搭載できない点は残念なポイント。(GT、Allureともに6スピーカー)
Allureと70万円の価格差付けるなら、GTにはFOCAL標準で装備するくらいの思い切りが欲しかったかなあ。
ちなみに508はGTに標準でFOCALを装備、Allureは装備なしで価格差は43万円ほどでした。
センターコンソールにはアルミ調の素材を使い、スッキリした印象のデザインとなっています。指紋も目立たなさそうな素材感なのが嬉しいですね。
この辺りはAllureとGTの差は無いはず。
一番大きい違いがセンターディスプレイ周りです。
GTはi-Connect Advanceが採用され、10インチワイドスクリーンの下にi-Toggleと呼ばれる液晶のメニューバーのようなものが配置され、自在にメニュー内容や位置を変更できる代物となっています。
そして、GTには標準でメーカー専用コネクテッドナビが搭載されています。液晶メーターにもナビ案内表示ができるのもGTのみということになりますね。
ただ、プジョー初採用となるのでナビの実力・見易さは未知数。あまり期待は大きく持たない方がいいのかも、、
恐らく、コネクテッドナビを採用しなければ20〜30万円くらいは価格下げれたんじゃないかな。
CarPlay/Android Autoで十分という方も多いと思うので、標準装備ではなくオプション設定にしてくれたら嬉しいんですが。。それだけの価値があるナビであることを切に願います。
出典:プジョー308アリュール(FF/8AT)【試乗記】 望外のファンカー webCG
https://www.webcg.net/articles/-/46328
308 Allureにはi-Toggleは採用されず物理スイッチが搭載されています。
i-Toggleやナビの装備もそうですが、機能面、安全装備面での装備差も中々大きなものとなっています。
クリーンキャビンはエアクォリティシステムとセット的な位置付けとなっているもの。エアクォリティシステム自体はAllureにも装備されます。
全車にHE (High Efficiency) フィルターを装備し、外気の3つの汚染分子(CO、NOx、NH3)をモニターします。これらの汚染物質が確認された場合、自動的に空気循環を開始します。クリーンキャビン(GT)は、車内全体のエアクオリティマネジメントシステムで、内外気をモニターしながら、エアインテークをコントロールします。HEによって、92%の粒子と98%のカビ、バクテリアを遮断します。ドライバーはAQI (Air Quality Index)にて室内の状態を確認することができます(PM2.5センサー)。
出典:https://www.stellantis.jp/news/20220413-new-peugeot-308
出典:プジョー308アリュール(FF/8AT)【試乗記】 望外のファンカー webCG
https://www.webcg.net/articles/-/46328
Allureはファブリックシートとなっています。
新型308のベストバイはGT?Allure
ここまで紹介した装備差をざっとおさらいしてみましょう。
こう並べてみると想像以上に差分が多いです。
これなら70万円高は仕方ないかなあと思う反面、コネクテッドナビはオプション設定とし、価格差40〜50万円くらいに縮めて欲しかったとは思います。そして、FOCALが標準装備とかだったらGTならではの魅力が倍増したかも。
ベストバイを決めるのは非常に難しいところですが、価格差を考えるとAllureに一票かなあ。508と同じようにしれっとAllure廃止される可能性もゼロでは無いと思いますので、Allureが気になっている方は是非お早めに決断しましょう。
最後にまとめとして、Allure/GTそれぞれの魅力5つを厳選して紹介します。グレード選びの参考になれば幸いです。