くるすぺ

【試乗+採点評価】プジョー 208 GT Line【83点:超新世代な走りが楽しすぎた】

どうも、くるすぺです。

遅くなりましたが、新型208 GT Lineに試乗させていただきましたので、”走り”の部分を中心に試乗レポートをお届けして参ります!

私自身、近いうちに父親の車 or 妻の車の買い替えも検討していて、軽自動車、コンパクトカー、Cセグメントクラスを中心に検討を進めていく予定です。

もちろん、この208もめちゃくちゃ買いたい!!! 最高に楽しい車でした!

ただ、ちょこちょこ気になる点もありました。楽しさが圧倒的に勝りますがw

忖度なしに正直ベースで感想をお届けして参ります。最後まで楽しんでいただけると嬉しいです。

お世話になったのはいつものごとくプジョー金沢さんです。
プジョーが気になっていて石川にお住みの方、是非くるすぺにご連絡いただければと思います。Twitterはこちら

プジョー208 〜試乗マニアによる試乗インプレッション〜

  1. グレード・価格・スペックなどの基本的な情報について(簡単に)
  2. 静的質感について(簡単に)
  3. 動的質感について(メイン)
  4. 5つのポイントで動的質感の採点評価

こんな流れで話していきます。写真もたくさん紹介しますが、本記事では動的質感をメインに語っていきます。

プジョー208の基本情報を紹介

新型208のフロントビュー(正面)

試乗インプレを語り出す前に、まずは208の基本的な情報について簡単にお伝えしていきます。

本ブログ独自の採点方式を利用したパワートレイン評価(S~Gで評価)もここで紹介します!

グレード展開・価格

  • Style:239万円(受注生産)
  • Allure:259万円
  • GT Line:293万円

AllureとGT Lineの価格差は結構ありますが、GT Line専用装備は魅力度が高いものばかりです。

今回、Allureの展示車も撮影できましたので、ちょこちょこグレード間の差も写真で紹介していきたいと思います。

装備差はざっくり以下記事で紹介していますので、よければ併せてご覧になってください。

スペック ~くるすぺ独自のパワートレイン評価~

基本スペック
サイズ  4,095 x 1,745 x 1,465
重量  1,170kg
エンジン  1.2L直列3気筒ガソリンターボ
ミッション  8AT
最高出力  100PS/5,500rpm
最大トルク  205Nm/1,750rpm
燃費・燃料  17.0km/L・ハイオク(WLTCモード)
駆動方式  FF
サス(前)  マクファーソンストラット式
サス(後)  トーションビーム式
パワートレイン別情報
1.2Lガソリン 価格帯
239-293万円
独自の採点方式による評価
パワー トルク
D
54.6点
B
77.5点

パワーDが気になる点ですが、実際に乗ってみた感想はどうだったのか。動的質感編で語ります!

208の内外装について語る

撮影してきた内外装の写真を、一言コメントを添えながらご紹介します。

YouTubeには動画もアップしています。

エクステリア

新型208のフロントビュー(パールホワイト)

ホワイトパールの208 GT Line。かっこかわいい奴だなあ。
ボンネットのキャラクターラインが地味に好きです。

新型208 GT Lineのヘッドライト

GT Line専用の3本鉤爪デイライト。牙デイライトともうまくマッチングしていて、目を奪われます。
GT Lineのヘッドライトには、インテリジェントハイビーム機能が搭載されています。

新型208 Allureのヘッドライト

Allureのヘッドライトには3本鉤爪デイライトはありません。牙デイライトはGT Line同様に搭載されています。
オートハイビーム機能はありませんが、しっかりLEDになっています。

新型208 GT Lineのフロントグリル

GT Lineのグリル造形は非常に細かい。
長さの異なるクロームラインを散りばめ、スポーティかつ上質な雰囲気を演出しています。

新型208 Allureのフロントグリル

Allureにはテトリスみたいなクロームパーツが等間隔に並べられてます。このデザインも可愛いですよね〜。
ライオンさんが奥にめり込んでるのも個人的には凄い好きな部分です。

また、グリル上部のブラックラインですが、Allureはマットブラックになっていて、GT Lineは艶ありブラックとなっています。

新型208 GT Lineのサイドビュー

ホットハッチ感満載のサイドビュー。このCピラーの余韻が堪らないっす。
GT Lineには、ブラック塗装のホイールアーチが採用されています。写真で初めて見たときはどうかな〜と思いましたが、うまいこと馴染んでて違和感ありませんでした。

新型208 Allureのフェンダー周り

ブラックホイールアーチなしのAllureも良い雰囲気です。
ちなみにAllureにはサイドソナーが備わっておらず、それに伴いブラインドスポットモニター機能も搭載されていません。(GT Lineはどちらも標準装備。)

新型208のサイドビューキャラクターライン

このサイドの抉り取られたようなキャラクターラインが大好物。

新型208 GT Lineのウィンドウアーチモール(ブラック塗装)

GT Lineは、ウィンドウアーチモールの下部はブラック塗装がされています。こんな感じで途中からゴムに切り替わってました。

新型208 Allureのウィンドウアーチモール(塗装無し)

Allureはご覧の通りブラック塗装はありません。ただ、Bピラーはピアノブラック塗装されていて、質感は申し分ないと思います。

新型208 GT Lineのリアビュー(ブレーキランプON)
新型208 GT Lineのリアビュー(ブレーキランプON)

リアビューがとにかく最高すぎます。
印象的なテールランプを繋ぐブラックラインには「P E U G E O T」ロゴが入ります。
その下側には、大胆なキャラクターラインを施し、抉るようなデザインに。これにより、ボテっとした印象になるのを回避している感じがします。

バンパー部がしっかり塗装されているのも質感高く見えますね。Allureでも塗装されているのは嬉しいポイントです。

新型208のテールランプ

鉤爪テールライトは非常に鮮やかに発行します。クリアブラックで覆われているというのもポイント。

新型208 GT Lineのルーフアンテナ(ショート)

GT Lineには専用のショートタイプアンテナが採用されています。
これをシャークフィンに変更することはできません。

新型208 GT Lineのルーフアンテナ(ロング)

Allureのアンテナはこんな感じで、比べると長くて細いです。
こちらは、ディーラーオプションでシャークフィンに変更ができます。

インテリア

新型208 GT Lineの運転席周り全貌

インテリアの質感は、Bセグメントの域を完全に超えてます。508相当レベルに質感は高いかなと。
ダッシュボード上部もソフトパッドが使われていますし、ドアトリム周りの質感も高いです。

新型208 GT Lineのスカッフプレート

GT Lineには、PEUGEOTロゴ入りのアルミスカッフプレートまで付いてきます。素晴らしいですな。

新型208 GT Lineのダッシュボード、ドアトリム

こちらはGT Lineのダッシュボードとドアトリム周り。
GT Line特有の部分としては、以下3点が挙げられます。立体的でセクシーです。

  • ライムグリーンのステッチが入る
  • アンビエンスライトが搭載される(赤色に光ってますが、7色から変更可能)
  • ドアグリップが搭載される
新型208 Allureのダッシュボード、ドアトリム

そしてこちらがAllure。
アンビエンスライトが無い代わりに、グリーンのストライプ模様が入ってます。こういった気の配り方がプジョーらしい。

新型208の3D i-Cockpit

そして、一番の注目ポイントが208で初搭載された「3D i-Cockpit」
3D感が思った以上に凄くて感動しました! 解像度も従来のものよりも心なし高い感じもして、普通に見やすいメーターでした。
動画の方が3D感をより感じられると思いますので、動画も是非チェックしてみてください。(YouTubeリンク

新型208 GT Lineの7インチセンターディスプレイ

センターディスプレイは7インチ。本国で採用されている10インチはやはり来ませんでした。
ただ、左右にアイコンボタンが設けられているので、508よりも違和感ないデザインになってるかなと思います。個人的にはこれなら全然良いです。

また、”あの”ナビはディーラーオプションで25万円くらいします。CarPlay、AndroidAutoには標準で対応しているので、私が買うならナビは付けません。

新型208のスマホ置き場(非接触充電機能付き)

印象的な鍵盤スイッチの下にはスマホ置き場があります。蓋付きで、非接触充電スペースにもなってます。
CarPlayの接続をしたい場合は、右側のType-Aソケットを使ってスマホと接続しましょう。

新型208のシフトノブ周り(電子パーキングブレーキ)

電子パーキングブレーキは標準装備。ただし、いつもの通りオートブレーキホールド機能は搭載されていません。
ただ、ACCは渋滞追従にも対応しており、ACCを使って自動停止した場合には、ブレーキを踏んでいなくてもホールド状態になっててくれます。

新型208の後席ドアオープン

続いて後部座席も。
流石に入り込むスペースは狭い印象でした。大人の男性は乗り込むのにちょっと一苦労するかもしれません。

新型208 GT Lineの後席シート

シートの質感は素晴らしいっす。アルカンタラ素材の触り心地も最高です。

新型208の後席膝前空間

膝前空間は流石に狭い。Bセグメントクラス相応のスペースって感じですね。
後席居住性を重視するなら、ポロやA1と言った選択肢が良いかと思いますが、個人的にはBセグメントクラスはこれくらい割り切った方がいいかなとも思ってます。

新型208の後席用USB充電ポート

USB充電ポートが2口用意されてました。

新型208 GT Lineのガラスルーフ(10万円のオプション)

新型208には、10万円のオプションでガラスルーフを搭載することができます。(GT Lineのみ)
思ってたよりも開放感がありました。車重は10kg増となります。
今回はガラスルーフありの208を試乗させていただきましたが、無し版も一度乗ってみたいところです。コーナーでの挙動がどれほど変わるのか確認しておきたい。

新型208のラゲッジスペース(容量265L)

ラゲッジ容量は265L。容量は大したことないですが、奥行きは思ったよりもあって、使い勝手はそんなに悪くないんじゃないかなと感じました。

208の動的質感について熱く語る

素人目線ではありますが、乗ってきて感じたことを、自信を持って!素直に!正直に!お伝えしていきます!

全体的なバランスの統制は素晴らしく、とにかく楽しい車でしたが、以下3点が少し気になるポイントでした。詳しくお伝えしていきます。

  • ブレーキフィール
  • ざらざら路面でのビビリ音
  • i-Cockpitならではの小径ステアリング

想像以上に軽快な加速フィール

新型208には、現行の208の110PSよりも最高出力が低い、100PSの1.2Lガソリンターボエンジンが搭載されています。本国では、308にも搭載されている130PS版も用意されていますが、国内仕様は現状100PSのみ。

新型208 GT Lineのクロームエキゾーストエンド
GT Lineのみマフラーがクローム塗装で大径になる
海外の130PS版は2本出しになるみたいです

スペック採点評価的には、トルクは十分なのは分かってましたが、少しパワーが物足りない数字になっていましたので、ちょっと不足感出てしまわないかなあと懸念してました。

しかし、安心してください。めちゃくちゃ軽快で速いです!

絶対130PS版が恋しくなると思ってたんですが、100PS版の1.2PureTechかなり良いですわあ。正直、なんの不足も感じません。

アクセルレスポンスも良く、508SWと同じ感じでアクセルを踏むと、想像していたよりも1.5倍増しくらいでググッと加速していきます。軽快感が素晴らしい。

新型208の3D i-Cockpit(緑)
新型208の3D i-Cockpit(青)
新型208の3D i-Cockpit(赤)
メーターカラーは緑、青、赤の3色から選択できる

同じCMPプラットフォームを採用するDS3クロスバックには130PS版が積まれていますが、出足の良さ、軽快感で言ったら208の方が上回っている印象でした。

8ATとの相性もすこぶる良く、ダイレクト感もありつつシームレスな心地良い加速フィールを楽しめます。50km/hくらい超えたら5速入ってくれる感じ。

エンジンフィールも相変わらず良いです。3気筒らしい低音が響く感じはありますが、それなりにエンジン音の入りは抑えられていますし、回しても不快な音になりません。
街乗りで大人しく乗っている分には、2000回転までも回らないくらいで、スンスンとシフトアップしていきます。

新型208 GT Lineのリアビュー(斜め)
とにかくお尻がたまらんのじゃ〜

静粛性については後でも語りますが、DS3クロスバックの方が全体的に静粛性は高いと感じます。
ただ、エンジン音の入り具合、目立ち度っていうところは、両者大きな差異は無いように感じました。

あ、SPORTモードも試しました! GT Lineにはドライバースポーツパックと言う、SPORTモードにするとV8エンジンの擬似サウンドがスピーカーから流れるというギミックが搭載されています。

新型208のシフトノブ周り
走行モードはNormal/Sport/Ecoの3種類
Allure、GT Line共に共通です

擬似エンジン音ですが、音量は結構控えめかなと感じました。308や3008の方がもう少し大げさに音が鳴る気がします。もう少し本物のエンジン音とうまく馴染んでくれると良いかなあ。3008や5008のディーゼルモデルの擬似エンジン音は、非常にうまく馴染んでくれると思います。

SPORTモードにすることで、アクセルレスポンスももちろん上がります。
130PS版1.2Lガソリンエンジンを搭載する308のSPORTモードと同様に、滑らかさは維持しつつレスポンスが上がってくれるので、街乗りで使っても結構楽しめると思います。

ってことで少し長くなりましたが、とにかく軽快なエンジンでした。これだけでもう面白い。

ブレーキは過敏でコントロールしづらい

加速フィールは想像以上に満足度の高いものに仕上がっていましたが、ブレーキフィールはイマイチ。まあ、想定内の範囲ではあるんですが。

プジョー車全般に言えることですが、ブレーキペダルをある一定のところまで踏み込むと、いきなり強い制動力が立ち上がる感じが否めません。いわゆるカックンブレーキになりやすいタイプです。
新型208では、この特性がより顕著に出てしまっているように感じました。

新型208 GT Lineのアルミペダル
GT Lineはアルミペダル
(写真では養成シールが貼られたままになってます)
新型208 Allureのノーマルペダル
Allureは装飾なしです

私の愛車508SWは、このブレーキのピーキーさ加減を良い感じに解消してくれていたので少し期待していたんですが、コントローラブルであるとはちょっと言えない感じですねえ。
508と比べると、ブレーキペダルのかなり手前側で唐突に制動力が立ち上がってしまうなと感じます。508の方が奥側の踏み込み力でコントロールできる雰囲気があります。

ブレーキフィールの気持ち良さというところにも着目して改良して行ってもらえると嬉しいな〜。

この部分が解消されれば、より一層意のままに操れる感覚に浸れるんじゃないかなと思うんですよね。

塊感としなやかさがベストマッチした新世代的な乗り味

続いて、乗り心地の部分を語っていきたいと思います。

結論を端的に言うと、想像通りに素晴らしい乗り心地でした。
これまでの車とは一線を画す、新世代感を強く感じる乗り味に仕上がっていると思います。

新型208 GT Lineのアルカンタラシート
とにかくGT Lineのアルカンタラシートが最高に良い
プジョー史上最高のシートではなかろうか
新型208 Allureのファブリックシート
Allureのシートはサイドの張り出しが少し薄くなる
新型208 Allureのファブリックシート(素材感)
ブルーのステッチが入って、こちらもオシャレで魅力的

プジョー車の走りを語るときは、乗り心地というよりも乗り味と言いたくなるんだよなあ。
なんか、心地良いだけじゃなくて、濃くて面白くて気持ち良くて。

「乗り心地がいい車ですね」とだけで終わらせたくない「乗り味」を秘めてるんです。うまく表現できないけど。

今回、新型208にはCMPが採用されたことにより、ボディ剛性が格段と上がり、その強靭なボディを生かして脚がものすごく気持ちよく動くようになりました。というか、動いてるのがしっかり伝わるようになった感じですかね。

新型208のボディ剛性は、現行プジョー車の中でも圧倒的に抜きん出ていると思います。ボディが揺すられずに脚だけが気持ちよく動いてくれる感覚は、508にも並ぶものがあるかなと感じました。

新型208 GT Lineのリアサイド

DS3クロスバックと比べると、やや硬質感がある乗り味かなと感じますが、先代208でやや気になるポイントだったばたつき感は全く感じません。収束感が気持ち良すぎる。

というか硬質感は悪い点とは全く捉えていなくて、同じCMPを採用しているDS3クロスバックとここまで違う表現ができてしまうかと感心してしまった部分であります。

上質感、穏やかさで言ったらDS3クロスバックで、スポーティ感、接地感で言ったら208と言った感じ。
イメージ通りの棲み分けが、これほどはっきりと表現できてしまうのかと度肝を抜かれました。やっぱりCMP恐るべしです。

個人的に近い乗り心地だなと感じたのはAudi A1です。A1の方がより硬質感がある雰囲気ですが、どちらもボディ剛性が高く足捌きが素晴らしい。
より粘っこいしっとりした感じがあるのは208の方かな〜と感じてます。

Audi A1フロントビュー
A1の動的質感も最高だった

また、今回試乗したのはGT Lineということで、205/45R17とやや薄めのタイヤを履いてますが、トータルバランスで考えたら、Allureの16インチよりもGT Lineの17インチの方がベターかなと感じました。(Allure乗れてないんで、あくまで想像ですが。)

街乗りでの快適性を重視するならAllureの方が良さそうな雰囲気はありますが、ワインディングでのコーナーや高速域での直進性といった部分まで踏まえたトータルで考えると、GT Lineの方がオールマイティにこなせる印象があります。

新型208 GT Lineのタイヤ&ホイール(205/45R17)
GT Lineは205/45R17
新型208 Allureのタイヤ&ホイール(195/55R16)
Allureは195/55R16
タイヤはどちらもPRIMACY 4

ただ、ざらついた路面を走る場面ではちょっと気になる場面も出てきました。続いて静粛性という観点でも語っていきます。

中高速域での荒れた路面ではビビリが気になる場面も

全体的な静粛性は、思ってたよりは静かに仕上がっているかなという印象でした。

普段乗っている508SWと比べると、流石にロードノイズや外の走行音の入りは大きいなという感じはありましたが、不快になるレベルではありません。

静粛性は、Bセグメントクラスの中では可もなく不可もなくと言ったところでしょうか。以前に乗ったDS3クロスバックの方が静音性に気を配っている感じはありますね。まあ、ここもキャラクターのイメージ通りって言う感じで良いかなと思います。

208に乗って改めて感じたのは、やっぱりMAZDA2の音に対するこだわりはすごかったんだなということ。
エンジン音の音質もそうですが、全体的に気持ちいい音だけを入れてこようとする姿勢がMAZDA2には強く感じることができます。

MAZDA2のインテリア全貌
MAZDA2のインテリアもレベル高い

208の話に戻ります。

市街地を40〜50km/hで走行している分には、先ほど書いた通り不快に感じる場面はほとんど無いです。

ただ、国道に入って60km/hほど速度が出る状況になってくると、その印象が少し変わってきてしまいました。

試乗コースの国道の一部は、結構なざらざらした路面になってしまっています。

ロードノイズは想定内程度の音で済んだのですが、細かな振動が室内に伝わり、インパネ周りやドアトリム周りのビビリ音が結構不快なレベルで発生してしまいました。
「ゴー」というロードノイズの他に、「ビー!!」という周波数の高い音が混じった感じです。

このビビリ音ですが、508SWも若干気になるときがあります。
208の内装デザインは508をかなり踏襲したものになっていますが、もしかしたらこの凝ったデザインが裏目に出て、ビビリが発生しやすい内装になってしまっているのかもしれないなと感じました。

新型208 GT Lineのインテリア全貌
508SW GT Lineのインテリア全貌
208と508、デザインコンセプトはよく似ています

個体差によるものであればいいんですけどねえ。試乗の際には、この部分はしっかり確認しておきたいポイントです。

まあ、音楽かけておけば気にならないと思いますw

プジョーNo.1のハンドリング

最後はハンドリング。いや〜これは楽しい!

CMPプラットフォームの恩恵をものすごく感じられるハンドリングに仕上がってますよ!

プジョーお馴染みの小径ステアリングですが、小径だからと言って反応がシビアすぎることはありません。ちょうどいい具合に調整されてます。

新型208 GT Lineのステアリング(ステッチあり、GTロゴあり)
GT Lineのステアリング
ライムグリーンのステッチとGTロゴが入る
新型208 Allureのステアリング
Allureのステアリング
革の質感は変わらないが、ステッチは無し

試乗コースには、左、右、左と、細かなカーブが連続で続く道路があるのですが、ビシッと思い通りにトレースが決まる感じが堪りません。

こう言った細かく連続するカーブでは、小径ステアリングの恩恵を強く感じます。操舵量が少なく済み、楽して思いのまま動かすことができる感じ。

大きめのコーナーでは、想定よりもやや重心が外に流れる印象はありましたが、タイヤが地面を掴んで離さない感覚をしっかり伝えてきてくれるので、安心感があります。508の姿勢制御と通づるところがあるかも。

新型208 GT Lineのフロントビュー

今まで現行の全てのプジョー車には乗らせていただきましたが、最も気持ちよく意のままに曲がれる車は、この新型208じゃないかなと思います。

が、実はDS3クロスバックのハンドリングの方が、個人的には衝撃度が強かったです。ここは、自分でも意外でした。

DS3クロスバックは、プジョー車とは異なり、そこまで小さなステアリングを採用していません。

それが故に、ハンドリングの滑らかさ、リニアさという部分の気持ち良さは、小径ステアリングを採用するプジョーよりも分かりやすく感じられると思います。

DS3クロスバックのステアリング
DS3クロスバックのステアリング

このリニアさ、滑らかさの違いを強く感じたのは、左折のシーン。

DS3は、切り始めから切り戻しまで、寸分の狂いもなく自分が思った通りの道筋を転がっていく感覚を味わえます。

208では、そこまでの感覚を味わえなかったんです。もしかしたら、CMPによって得られた滑らかなハンドリング性能が、小径ステアリングによって少し打ち消されてしまっているのではないか。CMPはシトロエン車の方が恩恵大きいのではないか。

プジョーのi-Cockpitをこよなく愛する男でありますが、そんなことも考えてしまいました。車ってやっぱり面白い。

508SW8 GT Linei-Cockpit
言うてもやっぱりi-Cockpit大好きw

ただ、先ほども述べましたが、細かなステアリング操作が続く場面では、208の方が楽に気持ちよくこなせる感触はありました。

間違いなく言えることは、両者、相当レベルの高いハンドリング性能を持っています。

Bセグメント界の中でも、ハンドリングにおいては一歩抜きん出ているんじゃないかな〜。MINIあたりと乗り比べてみると、また違った発見ができそうだなとも感じました。

208の動的質感評価まとめ

新型208 GT Lineのリアビュー

試乗レポートのまとめとして、5つのポイントで採点評価をさせていただきます。参考程度にお受け取りください。価格帯やボディタイプを考慮した採点になっています。

  • 加速感      … 8.0/10点 A
  • 乗り心地   … 8.5/10点 A+
  • 静粛性      … 7.0/10点 B
  • 操舵性      … 9.0/10点 S
  • 楽しさ      … 9.0/10点 S

総合得点:83/100点 A

最後に 〜その他オススメの車を紹介〜

最後に、208に興味があるあなたにオススメしたい車を2台紹介させていただきます。こちらの試乗記も是非合わせてご覧になってみてください。

Audi A1

動的質感においては、208同等またはそれ以上のものを持っているかもしれません。
ただ、高い。そして内装の質感は208の方が圧倒しています。

マツダ MAZDA2

音に対するこだわりは素晴らしい。次期MAZDA2は、この208を意識して開発されることを望みます。

その他にも色々な車の試乗レビュー記事を書いています。他の試乗レビュー記事も是非チェックしてくださいね!

車購入で後悔しないために

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Comments & Trackbacks

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  1. くるすぺさん、初めてまして。
    508swの購入を検討していて、このブログにたどり着きました。そしてこの度、508swGTlineを購入し、来月納車予定です!
    この記事とは関係ない質問で申し訳ないのですが、冬のスタットレスタイヤ等は検討していますか?
    もし検討していれば、ホイールも合わせて教えていただければ参考にさせていただきたいと思います。

    • 初めまして!コメントありがとうございます!
      おおお!508SW購入おめでとうございます!そして、参考にしていただきありがとうございます、めちゃくちゃ嬉しいです!

      スタッドレスタイヤ検討してます、北陸なのでどうしても必須なんですよね。。
      ディーラーに寄るのかもしれませんが、10月ごろにウィンターキャンペーンということで、スタッドレスタイヤが安く買える期間があるはずで、タイミングはそこを狙ってます。
      ホイールはできればプジョー純正の17インチ、ガソリンでは16インチも選べるので、思い切って16インチにしてみようかなとも考えてます。

      5008に乗ってたときは、17インチのミシュランのスタッドレスタイヤを選択してました。
      今回もミシュランにしようかなと思ってますが、悩み中です。。

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