マイナーチェンジ前の6ATの5008GTに乗っている私が、新型の8ATを採用した5008GTに試乗してきました!
本記事では、6ATから8ATに変わったことによる変化も含めて、改めて5008GTの試乗レビューをしていきたいと思います。
<2019.06 追記> 1.6Lガソリンターボモデルがかなり進化してこちらも8ATになりました。3008 GT Lineの試乗レビューとなりますが、是非こちらも参考にしてください。
【試乗+採点評価】3008 GT Line (180PS/8AT) / Peugeot 「進化した1.6L PureTechは最高すぎる」
また、6ATモデルの納車レビュー記事はいくつか書かせていただいてます。こちらも参考にしていただければと思います。
試乗インプレッションでは、年間50台ペースで試乗している自称「試乗マニア」ならではの視点でレビューさせていただきます。
また、勝手ながら以下の5つのポイントでパワプロ風採点評価もさせていただきます。(最高S、最低G)
採点評価の5つのポイント
- 加速感
- 乗り心地
- 操舵性
- 静粛性
- 楽しさ
8ATは果たして成功なのかどうなのか!?詳しくレポートしていきます!
【試乗インプレ】プジョー新型5008GT(8AT)を5008ユーザーが乗る! 8ATっていいの?
まずは、価格やスペックなどの基本情報を紹介します。
新型5008GTの基本情報
グレード
今回試乗させていただいたのは、「GT BlueHDi」というディーゼルモデル。従来と変わらず2.0Lのディーゼルターボエンジンが搭載されています。
価格は、473万円です。自分が購入した時は454万円でしたので、随分と値上がりしてしまいました。
1.6Lターボエンジンを積んだガソリンモデルも存在します(Allure)。
グレード間の差はエンジンだけでなく、GTには以下の装備がAllureに加えて装備されます。この辺りはマイナーチェンジ前から変わってません。
- アドバンスドグリップコントロール(ヒルディセントコントロール付)
- クロームドアミラー・リアアンダーガーニッシュ(クローム)
- i-Cockpitアンプリファイ
- ドライバースポーツバック
- アルミペダル&フロントドアステップガード
- 18インチアロイホイール [LOSANGELES]
- マッド&スノータイヤ
特に、アドバンスドグリップコントロールとドライバースポーツバックがあるというのは大きいですね。
5008はFFしか用意されていないのですが、走破性を補うためにSNOWモードやSANDモードが選べるアドバンスドグリップコントロールが採用されています。
ドライバースポーツバックというのは所謂SPORTモードですね。これがかなり楽しいので、グレードとしてはGTが断然オススメです。
また、今回新たに採用された8ATも、GTのみの採用となっています。(Allureは従来通り6AT)
先進安全装備
従来から変更はありませんが、先進安全装備も意外と充実してます。
自動ブレーキサポートはもちろん、レーダークルーズコントロールやレーンキープアシスト機能も搭載していて、さらにはオプション扱いになりがちなブラインドスポットモニターも標準装備されています。
ただ1点残念なのは、クルーズコントロールが渋滞追従機能付きではないこと。30km/h以上でしか作動しません。(一度作動すれば、30km/h以下になっても停止するまでは作動し続けてくれます。)
オートブレーキホールド機能もありません。この辺りマイナーチェンジで付けてこられたら、先代モデルを買った自分としてはかなり悔しがったと思います。
2019年初頭に登場予定の新型508には、とうとう渋滞追従機能つきACCが採用されるみたいですね。
ファーストクラスパッケージについて
今回のマイナーチェンジで、新たにファーストクラスパッケージというオプションが追加されました。価格は30万円で、以下の装備がセットになっているパッケージです。
- 運転席メモリー付き電動シート&マルチポイントランバーサポート
- シートヒーター
- フロントカメラ(360°ビジョン)
- 自動パーキングアシスト
- パノラミックガラスルーフ
今までは、レザーシートを選ばなければ、電動シートやシートヒーターが付いてこなかったのですが、このパッケージではアルカンタラシートで装備することが可能です。
また、本国でオプション扱いになっていて、国内ではオプションでも設定できなかった、フロントカメラと自動パーキング機能も装備されます。
以前は、サンルーフのみで15万円というオプション設定でしたので、15万でこれらが付いてくるという感じですね。
そう考えると結構魅力的で、自分が買うときにこれがあったら選んだかもしれないですね。
けど、個人的にサンルーフ要らない派なので、15万でこれらのオプション設定できるようにしてほしいなあと思いました。
スペック
くるすぺオリジナルのスペック表は下記の通りです。
基本スペック(GT BlueHDi) | ||
---|---|---|
サイズ | 4,640 x 1,860 x 1,650 | |
重量 | 1,690kg | |
エンジン | 2.0L直列4気筒ターボ | |
ミッション | 8AT | |
最高出力 | 177PS/3,750rpm | |
最大トルク | 400Nm/2,000rpm | |
燃費・燃料 | 17.8km/l(JC08モード)・軽油 | |
パワートレイン別情報 | ||
2.0L
ディーゼル |
価格帯 | |
473.0万円 | ||
独自の採点方式による評価 | ||
パワー | トルク | |
C+
67.9点 |
A+
89.0点 |
|
1.6L
ガソリン |
価格帯 | |
404.0万円 | ||
独自の採点方式による評価 | ||
パワー | トルク | |
C+
68.9点 |
B-
71.1点 |
8ATになったことによって、最高出力が3PSだけ下がって177PSとなりました。違いはほとんど感じないレベルだと思います。
新型5008GTの試乗インプレッション
8ATはどうなの?
6ATに乗ってる私が8ATに乗ってみて、実際8ATはよかったのかどうかと聞かれたら、よかったと答えます。
おそらく多数が8ATの方がいいと答えるんじゃないでしょうか。
8ATになって、シフトチェンジの際のショックはかなり小さくなり、いつどこでどのギアが入っているか全然わからないレベルでスムーズになりました。
50〜60km/hくらいで巡行すると、6ATだと5速ギリギリ入らないくらいの4速で走ることになるのですが、8ATでは6速に入って常に低回転で巡行できるので、街乗りの実燃費も結構向上しているんじゃないかなと感じました。
スンスンと、スムーズにどんどんシフトアップしていく感覚はなかなか気持ちいいですね。
ただ、6速ATの方がよかったと思う方も少なくはないのかなとも思ってます。
私自身、6ATは6ATで魅力的だと思っていて、グーンと低いギアで引っ張っていく感じの気持ちよさは、圧倒的に6ATに分があるなと思います。
マニュアルモードで操作する感じも、6ATの方がガチャガチャギア変えている感じがダイレクトに伝わってきて、楽しく走れる気がします。
ジェントルに走るなら8AT、楽しく走るなら6ATって感じですかね。
今回マイナーチェンジで、GTの全てが8ATになってしまいましたが、ここはオプションでどちらか選べるようにしてもよかったのかなあと感じました。
8ATが出たことで、6ATの中古車や新古車も値下がりすると思うので、6ATの中古も結構狙い目かもしれません。
癖になる乗り心地
ここからは、6AT、8AT共通して言えることになります。
まず、自分が気に入っているのは、なんとも言えない乗り心地。
決して抜群に乗り心地が言い訳ではないのですが、なんか癖になる乗り心地なんですよね。不快感が全くない訳ではないのに、なんか乗りたくなっちゃう乗り味。
言葉にするのがとても難しいのですが、接地感があるというか、車と一体になって走れている感覚がとても好きです。
5008を購入してからというもの、ついつい走りたくなっちゃって、夜な夜な用もないのにドライブに行くことが多々あります。そのせいで9ヶ月で16,000kmほど走ってしまいました。
小径ステアリングによる軽快なハンドリング
5008の最大の特徴と言ってもいいのが、小径ステアリングですね。
めちゃくちゃ軽やかに曲がれますし、大きい車ではありますが操舵性は素晴らしいものを持ってます。
色々他の車に試乗することも多いのですが、やっぱり他の車に乗るとハンドルでけえなあという感じてしまいますね。笑
ちょっと一度経験してしまうとやめられないような、そんな魅力抜群のステアリングです。
SPORTモードはめっちゃ面白い
CX-8になくて、5008GTにあるもの。SPORTモードです。
SPORTモードなんか要らないだろと思う方も少なくはないでしょう。
でも、この5008GTのSPORTモードを1度体験してもらってから、要らないかどうか判断して欲しいですね。
SPORTモードでは、アクセルレスポンスが過敏になり爆発的な加速力が手に入ります。また、ステアリングがよりクイックで重たくなり、SUVを運転しているとは思えないような過敏なコーナリングを楽しむこともできます。
ただ、それだけじゃない。
SPORTモードにすると、擬似的なV8エンジンのサウンド音が回転数に合わせてスピーカーから流れてくるんです。
これも賛否両論あると思いますが、個人的にはめちゃくちゃ楽しくて、ついついSPORTモードで走りたくなってしまいます。
ディーゼルのエンジンフィーリングってやっぱりガソリンには勝てないなと感じることが多いですが、5008にはV8エンジンサウンド音があるので、めちゃくちゃ気持ちいいフィーリングで走ることができるのです。
最後にドライブ動画を載せますが、そこではSPORTモード使って乗ってるところもあるので、時間があれば見て見てください。
地味にアイドリングストップからの復帰のスムーズさが嬉しい
最後に地味なところですが、アイドリングストップからの復帰のスムーズさは、かなり素晴らしいです。
6ATでも素晴らしかったですが、8ATになってさらに洗練された感じがしますね。
復帰レスポンスが早いのはもちろん、復帰してからアクセルを踏んで発信する際の車の挙動がとてもスムーズで自然です。
案外、アイドリングストップからの復帰が甘い車が多いなと試乗してて感じますが、5008が優秀だからその分気になっているのかもしれません。
新型5008GT 走行性能評価まとめ
加速感の評価
6ATの方がグーンと引っ張って加速して行く感覚はある。
乗り心地の
一度体験していただきたい。
操舵性の評価
SPORTモードでよりクイックで楽しいステアリングに。
静粛性の評価
ロードノイズはオールシーズンタイヤの影響かやや大きいかなという印象。
楽しさの評価
ステアリングも最高だし、SPORTモードによる爆発的な加速力、エンジンフィーリングも最高。
こっちの方が面白いよという7人乗りSUVがあったら教えて欲しい。
- 加速感 … 8.0/10点 A
- 乗り心地 … 7.5/10点 B+
- 静粛性 … 8.0/10点 A
- 操舵性 … 8.5/10点 A+
- 楽しさ … 8.5/10点 A+
総合得点:81/100点 A
最後に
新型5008GTの試乗インプレッションはいかがでしたでしょうか。
8ATは、どちらかというと大衆受けするセッテイングになっているなという感じでしたね。
比べると差は歴然で、明らかに8ATの方が乗りやすくて不快感も少ないです。
ただ、6ATの楽しさというものも引き立ててくれた存在でありました。プジョーに長らく乗っている人なんかは、6ATの方がいいという人多いんじゃないかな。
SUV特集も合わせてどうぞ
6ATで走ったものになりますが、よかったらドライブ動画も参考にご覧ください。
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以前一度投稿させていただいた307swから乗り換えたものです。久しぶりに見させていただきました。8速がでてなんかくやしかったのですが、今回のインブレて正直ホッとしました。私も回す方なので。6速は6速でよいところもあるんですね。
ところで5008GTですが不具合は出ませんか?
我車は今日からまた入院です。
一度目 モニターが点かない これは接触不良ですぐなおる
二度目 走行中に警告が全点灯 車を停めるような指示も 入院なおす
三度目 また警告が全点灯 再度入院 なおす
四回目 ハンドルを切った時にフットレスト付近から空き缶をふんずけたような音と
振動が何度かあった。入院して見てもらったが不明。
恐らくメーター感知するパーツ関係?ということで交換。様子見
今回 その後もハンドルを大きく切ると毎回ではないが、フットレスト付近から
バキバキと針金が空回りしているような異音と振動があり、再確認のため本日から入院
これからディーラーに行くところです。といろいろ検索しましたが5008や3008で不具合の情報がほとんどないんです。筆者のかたも全くノートラブルですか?私のだけかな?
ちなみに、前進からバックに変えるときブレーキ辺りからバキッ! って音しますよね?
なんかキャリパーがズレて音がするような。
あれは他の5008も同様だから仕方ないとのことですが、同じですか?
走れなくなるようなトラブルではないのですが、前車よりも多く正直嫌になってます。
いい車なんですけどねー