運転席に座るまでのワクワク感は史上最高でした
こんにちは、自称試乗マニアのくるすぺです。
今回は、2019年6月にフルモデルチェンジし2代目となった新型イヴォークに試乗してきました!
初代が2012年発売ですので、7年ぶりの新型ということになります。
とにかく先進感がすごかった!購買意欲を掻き立てられる要素がたくさん詰まった車に仕上がっていましたよ!
ですが、グレード展開には少し疑問が。その辺りも触れていこうと思います。
本記事では、「動的質感」というところを中心に試乗レポートをお届けします。(別記事にて内外装に特化した記事も書く予定です。→アップしました。)
記事の最後には、以下の5つのポイントでパワプロ風採点評価もさせていただきます。(最高はS、最低はGで評価します。)
採点評価の5つのポイント
- 加速感
- 乗り心地
- 操舵性
- 静粛性
- 楽しさ
本ブログ独自の採点方式を使用したパワートレイン評価なんかもやりますので、是非最後までお楽しみください!
レンジローバー イヴォーク(2019) P250 試乗レビュー
まずは、試乗させていただいた車を撮影してきた写真と共に紹介させていただきます。
本記事内で紹介しきれない写真も沢山ありますので、別記事にて”写真集”と題した内外装チェック編もやっていきます。一眼レフで撮影した写真を用意していますので、こちらもお楽しみに!
内外装編アップしました!結構なボリューミーな記事になっていますが、是非合わせて楽しんでください!
【内装&外装】レンジローバー イヴォーク写真集「男心くすぐるハイテクカー!」
イヴォーク P250 試乗車の紹介
試乗車のグレードはSE P250でした。パワートレイン的には中間的な位置付けのもので、グレードは上級グレードとなります。(グレードの詳細は後述します。)
ボディカラーは「ユーロンホワイト」。白がよく似合う車です。
試乗車はワントーンカラーですが、ブラックルーフの選択肢もあり、ツートンカラー選択も可能です。
新旧並べて置いてくれていたので、並べて撮ってみました。
右が新型です。キープコンセプトとは言え、比べてみるとかなり変化があることは分かっていただけるかなと思います。
先代のデザインも優れていましたが、新型になってさらに洗練された印象を受けます。
そして特徴的なサイドビュー 。クーペ調でルーフが直線的に斜めに降りているスタイリングはイヴォークならではのもの。
インテリアの質感も抜群です。これはテンション爆上げです。
TOUCH PRO DUO。本格的な2画面タッチパネルはイヴォークで初体験でした。
TOUCH PRO DUOについては後でも語ります。
イヴォークの基本情報
「グレード展開」「先進安全装備」「オリジナルスペック表」について、それぞれ紹介していきます。
事前知識がある、試乗レポートが早く見たいという方は、試乗インプレッション編まで飛ばしてご覧ください。
グレード展開
グレードは少しややこしいので、分解しながら解説していこうかなと思います。
まず、内外装のタイプを以下2種類から選ぶことができます。
内外装タイプ
- 標準
- R-DYNAMIC
R-DYNAMICを選ぶと、よりスポーティな外観・内装になりますが、走行性能面においては特に差はありません。(パドルシフトが付いてきたりはします。)
内外装タイプを選んだら、パワートレインを以下4種類から選択します。
4つのパワートレイン
- P200(標準タイプのみ選択可能)
- P250
- D180
- P300(R-DYNAMICのみ選択可能)
P200, P250は2.0Lガソリンターボエンジンモデルとなっており、チューニングの違いにより最高出力が200なのか249なのかで分かれています。
P300は2.0Lガソリンターボエンジンに小型モーターを搭載した、MHEV(えむへぶ)と呼ばれるマイルドハイブリッドシステムとなっていて最高出力は300PS!
そしてD180は2.0Lディーゼルターボエンジン。
パワートレインを選んだら最後にグレードを選びます。
4つのグレード
- ベースグレード
- S
- SE
- HSE
R-DYNAMICかどうかやパワートレインによって選べるグレードは変わってきます。選択可、不可がややこしいので表にしてみました。
P200 | P250 | D180 | P300 | |
---|---|---|---|---|
ベース | 461万円 | ー | 523万円 | ー |
S | 528万円 | ー | 591万円 | ー |
SE | 605万円 | 646万円 | 667万円 | ー |
R- S | ー | ー | 642万円 | 654万円 |
R- SE | ー | 679万円 | 700万円 | 733万円 |
R- HSE | ー | 747万円 | ー | 801万円 |
※R-DYNAMICは「R-」で省略しています。HSEはR-DYNAMICでのみ設定可能です。
P200のベースグレードを標準として、パワートレインやグレードを変更するといくらプラスになるのかを分かりやすくまとめてみます。
R-DYNAMICに変更すると?
- R-DYNAMIC:+33〜51万円
パワートレインを変更すると?
- P250:+31万円
- D180:+62万円
- P300:+74〜95万円
グレードを変更すると?
- S:+67万円
- SE:+144万円
- HSE:+212万円
ここで気になるのはディーゼルモデルの価格。ちょっと高くないですか?
というのも、兄弟車のジャガーE-PACEも同じパワートレインが選択できるのですが、P200, D180のベースグレードの価格は以下の通りです。
E-PACEの価格
- P200:443万円
- D180:451万円
ということで、D180はP200と8万円しか差がありません。
それに比べてイヴォーク。461万円と523万円ですよ。価格差は62万円もあります。
この差って何ですか?
もちろんディーゼルエンジンのスペックも同じ。
試乗後にこの価格設定に気が付いたのでディーラーで質問ができていません。この差の謎について知っている方がいたらコメントください。
先進安全装備について
先進安全装備タイプ毎に表形式で装備の有無を記載します。
自動ブレーキ | ○ |
---|---|
アダプティブクルーズコントロール | △ |
車線逸脱防止 | ○ |
車線中央維持 | × |
ブラインドスポットモニター | △ |
電子パーキングブレーキ | ○ |
オートブレーキホールド | ○ |
オートハイビーム | △ |
アダプティブヘッドライト | △ |
バックカメラ | ○ |
360°カメラ | △ |
※○は全車標準装備、△はオプション設定、×は設定なし
こう見るとオプション設定のものが多いのが少し気になるポイント。車両価格は相当お高いので、ここら辺は全て標準装備されていてほしいなと思うのが正直なところです。
下記2つの先進安全装備に関するオプションパッケージが存在しています。
- ドライブパック:111,000円
- パークパック:108,000円
ドライブパック選択により、全車速追従のACCとブラインドスポットモニターが装備され、自動ブレーキがハイスピードにも対応するようになります。
パークパックは、360°カメラや自動駐車アシスト機能などの装備。
ヘッドライトはSEグレード以上でオートハイビームとデイライト機能が標準装備されます。
下位グレードでもオプションでアップグレードすることは可能で、その場合は189,000円のオプション代金がかかります。
デイライトはやっぱりつけておきたいですよね。高額なオプションになるので悩ましいところです。
車線中央維持システム、オートブレーキホールドはオプションでも設定不可みたいです。。
くるすぺオリジナルスペック表
いつものくるすぺオリジナルのスペック表は下記の通りです。パワートレインに関しては、本ブログ独自の採点方式を用いて、S〜Gまでのランク付けを行っています。
基本スペック(P250) | ||
---|---|---|
サイズ | 4,371 x 1,904 x 1,649 | |
重量 | 1,787kg | |
エンジン | 2.0L直列4気筒直噴ターボ | |
ミッション | 9AT | |
最高出力 | 249PS/5,500rpm | |
最大トルク | 320Nm/1,200rpm | |
燃費・燃料 | ー・ハイオク | |
パワートレイン別情報 | ||
P200 | 価格帯 | |
461~605万円 | ||
独自の採点方式による評価 | ||
パワー | トルク | |
B 73.5点 |
B+ 79.3点 |
|
P250 | 価格帯 | |
646~747万円 | ||
独自の採点方式による評価 | ||
パワー | トルク | |
A 83.4点 |
A 83.6点 |
|
D180 | 価格帯 | |
523~700万円 | ||
独自の採点方式による評価 | ||
パワー | トルク | |
C 65.5点 |
A+ 89.6点 |
|
P300 | 価格帯 | |
654~801万円 | ||
独自の採点方式による評価 | ||
パワー | トルク | |
A+ 89.9点 |
A+ 87.6点 |
P200でも十分楽しめるスペックではないかなと思います。
私が選ぶならP200かな。ディーゼルがこんな高くなければディーゼル選びたい気持ちもありますが。。
イヴォーク P250 試乗インプレッション
試乗して素人が感じたことを、感じた通りにレポートしていきます!
前説:テンションが上がるコックピット
運転席に乗り込んだ時の衝撃。こりゃすげえってなったのはかなり久々な感覚な気がします。
テンション上がってしまうこと間違いなし。
運転席に座ってまず目を奪われるのが、センターコンソールに構えるTOUCH PRO DUOと呼ばれるダブルタッチスクリーン。
エンジンをかけると、上部のタッチスクリーンがニョキッと起き上がってきます。これは男心をくすぐるぜ。。。
なんていうか、画面のUI(ユーザーインターフェース)もすごいおしゃれで綺麗なんですよね。
私は結構こういうディスプレイのUIデザインを気にする方なのですが、個人的には大満足!これだけでテンション上がります。
そして、メーターもフルデジタル(インタラクティブドライバーディスプレイ)。流行りのナビ表示もしっかりできていて、そして表示が綺麗です。
試乗車のグレードはSEとなっているのでどちらも標準で装備されますが、Sグレード以下ではこれらはオプションです。(上部の10インチスクリーンは標準装備)
ただ意外と価格は割と安いので、安価グレード選んで、こういったところだけしっかりオプションで選択していくという買い方もかなり有りだと思います。(私ならそうして買います。)
この辺りは内外装チェック編でも色々考察してみます。
参考:オプション価格
- TOUCH PRO DUO:60,000円
- インタラクティブドライバーディスプレイ:105,000円
いきなり総評:オールA的な乗り味
実際に試乗してみて感じたことは、とにかく全体的にバランスが良く、全てにおいて優れている。尖ったところがないなと言う印象です。
パワーもあるし、乗り心地もいいし、剛性感も高いし、静かだし、コーナリング性能も高いし。
ただ、なんか上手くまとまりすぎてしまっている感もあるのかなと。
酷なことを言っているかもしれませんが、突出した何かが欲しいなと感じてしまっている自分がいました。
ちょっと加速感について話しますね。
加速感については250PS発揮してトルクも低回転から非常に厚いので、全く不足感はありません。
エンジンノイズもかなり小さく、フィーリングも悪くないです。ターボラグ感は若干感じる場面もありましたが、ほとんどの場面では気にはなりませんでした。
とても優秀なパワートレインだと思います。欲を言えばペダルの剛性感がもう少しあるといいなくらいです。
ただ、E-PACEのP250の方がもっと刺激的な感じがあったんですよ。「うぉおおお!」と声に出ちゃうような感じ?
E-PACEが気になるあなたへ!
セッティングに違いがあるのかどうか分かりませんが、私が魅力を感じるのはE-PACEの方。
JAGUARDRIVEコントロールと呼ばれる走行モード選択機能の存在も大きいです。(ダイナミックモードは本当に楽しかった)
イヴォークは全てにおいて「すごいなー」と思わせてくれるけど、「うぉおおお!」とはならない感じ。(運転席乗り込んだ時にはうぉおおおってなりましたがw)
いや、魅力がないということでは全くないのですが、悪い点があっても何か突き抜けたものがある方が、私は魅力を感じてしまうんだと思います。
パワートレインに関しては、逆に性能を下げたP200とかの方が楽しめるような気もしてます。
P300まで行けば、また違った何かが見えてくると思いますが、如何せん高い!
アイポイントは高く、車幅感覚も掴みやすい
全幅1.9m越えで、ミラーも入れると2m近い幅広な車ではありますが、アイポイントが非常に高く車の形状も掴みやすいので、運転時に車幅が気になることは全くありませんでした。
私の愛車は車幅1860mmですが、それを運転している時とそんなに差は感じません。
ですが、日本だと物理的に厳しい道路も出てくるのかなと。。
やはりもう少し車幅は抑えて欲しかったなというのは正直なところ。
車幅で購入対象外になってしまうというのは非常に悲しいものです。
アダプティブダイナミクスの実力
試乗車にはアダプティブダイナミクスというオプションが装備されていました。
所謂、電子制御サスペンションってやつですね。
走行中のホイールポジションやボディの動きを常にモニタリングしていて、1秒に100回のペースでサスペンションを調整するんですって!すごいね!
これが付いてないやつは乗っていないので比較とかはできないのですが、乗り心地はかなり良好でした。
SEグレードということで20インチタイヤを履いていたのですが、もう不快感ゼロ。
ゴツゴツ感を感じさせる場面は本当に一切ありませんでした。
車の動きも非常に滑らかで、常にフラットな姿勢を保ってくれていました。これ地味に結構すごいのかもしれません。
背も高く、アイポイントも非常に高いのですが、揺さぶられる感覚が全くなかったなー。
オンロードでの快適性に関しても非常に優れた車に仕上がっていますよ。
参考:オプション価格
- アダプティブダイナミクス:172,000円
ステアリングがデカイ
これは完全に好みの問題だと思いますし、私の愛車のステアリングが小さすぎることもあると思うのですが、やけにステアリングがデカく感じました笑
ゆったりした取り回しができるという面では優れていると思うのですが、この短い全長を活かしてクイックで軽快なハンドリング性能を与えてもよかったのではないかなと個人的には感じています。
コーナリング性能に関してはとても良いのでご安心を。スーッと綺麗に曲がってくれますし、ロール感も全く感じられません。
それだけにもっと刺激的なステアリングが欲しくなってしまうのですよ。
ただ、刺激的にできるオプションは存在している模様。
先ほど乗り心地のところで紹介したアダプティブダイナミクスオプションを設定すると、コンフィギュラブルダイナミクスというオプションも追加で選ぶことができます。
これがあれば、ステアリングやサスペンション制御をカスタムできるので、クイックなステアリングの味付けになんかもできるんじゃないかなと思ってます。
試乗車には付いていなかったので試すことができていませんが、是非とも試しておきたいオプションの1つですね。
参考:オプション価格
- アダプティブダイナミクス:47,000円
番外編:駐車時に色々試してみた
①透視グラウンドビュー個人的にかなり気になっていた機能の1つで、シャシーの下の死角となっている部分を透けさせて映像で写しちゃおうという斬新なもの。
実際に試してみましたが、停止状態では何も映し出してはくれません。少し前進すると上の画像のようにシャシーの下がどんな感じになっているかを映し出してくれます。
バック駐車の時とか使えそうだなと思っていたのですが、前進時しか使えない様子。
ちなみにこれは標準装備らしいです。これこそオプションでもいいんじゃないかと私は思いました。
②360°パーキングエイド360°カメラはかなり精度高い感じがしました。綺麗に360°画像を作ってくれていて、かなり分かりやすいです。
ただ、普通のバックカメラと360°カメラ同時表示はしてくれない模様。(もしかしたら設定で同時表示ができるのかもしれませんが。)
ちなみにこれはオプション。色々付いたパークパックの1つの機能で108,000円します。
③ClearSightインテリアリアビューミラーそんなに珍しい機能ではないですが、これが一番おお!ってなりました。
ボンネットのドルフィンアンテナ部にカメラを仕込み、カメラで見ている映像を映し出すというミラー。
画像の通り、とてもとても綺麗に映し出してくれます。常時これにしておきたいくらい。
オプションですが価格は17,000円とまだ安価なので、是非とも付けたいなと思いました。
イヴォーク P250 走行性能評価まとめ
走行性能評価まとめとして、5つのポイントで採点評価させていただきます。参考程度にお受け取りください。
ランク指標
- S…とてもイイね
- A…イイね
- B…普通(イイね寄り)
- C…普通(ヨクナイね寄り)
- D…ヨクナイね
- E以下…とてもヨクナイね
加速感の評価
200PS版の方が意外と楽しめるんじゃないかとも感じた。
乗り心地の評価
嫌なゴツゴツ感も拾わない。気持ちいい乗り味。
アクティブサスペンションの恩恵がどれほどのものなのかは気になるところ。
静粛性の評価
ロードノイズ、エンジン音なんかはしっかりと遮断されていて、運転していて高級感を感じる。
操舵性の評価
個人的にはもう少しクイックな仕上げでイヴォークを操りたいと感じた。
楽しさの評価
全体的に高レベルの動的質感を持っていて、運転が快適であることには違いないが、車両価格的にも、もう一歩先を求めたくなる車。
- 加速感 … 8.0/10点 A
- 乗り心地 … 8.5/10点 A+
- 静粛性 … 8.5/10点 A+
- 操舵性 … 7.5/10点 B+
- 楽しさ … 7.5/10点 B+
総合得点:80/100点 A
最後に 〜その他オススメの車も〜
試乗インプレッション編はいかがでしたでしょうか。
デザイン力抜群のエクステリアと先進性の高いインテリアは、唯一無二といった感じで非常に魅力を感じます。
が、安全装備に関してはもう少し気を配ってほしいなというのが正直なところ。地面が透けるとか斬新な機能も面白くて好きなんですけど、やっぱり基本的な先進安全装備ありきだと思うんですよね。
あと、ディーゼルの価格設定。ここは謎なので、何か分かれば記事に追記しておこうと思います。
内外装編も書いてます。是非合わせてご覧ください!
【内装&外装】レンジローバー イヴォーク写真集「男心くすぐるハイテクカー!」
イヴォークに興味があるあなたにオススメしたい車を2台紹介させていただきます。こちらの試乗記も是非合わせてご覧になってみてください。
① ボルボ XC40先進安全装備に関してはXC40に軍配が上がります。デザイン・走り。安全装備、3拍子揃った素晴らしい車です。
XC40が気になるあなたへ!
② ジャガー E-PACEインプレ内でも引き合いに出していましたが、非常に刺激的な車です。個人的に欲しいSUVの第1候補。
E-PACEが気になるあなたへ!
SUV特集も合わせてどうぞ
最後に筆者がどれくらい買いたいと思わされたか、星評価で表して終わりにしたいと思います。
買いたい度(7 / 10点)
★★★★★★★☆☆☆
その他にも色々な車の試乗レビュー記事を書いています。他の試乗レビュー記事も是非チェックしてくださいね!
- 謝辞
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P.S. 快く試乗させていただきましたジャガーランドローバー金沢さんにこの場を借りてお礼申し上げます。
ご近所の方でイヴォークに興味を持たれましたら、是非とも立ち寄ってみてください!