ボルボからもついにコンパクトSUVが発売されました。その名もXC40!本当にコンパクトSUV市場が熱いですね!
ボルボらしさはありながら、これまでのボルボとはどこか違う雰囲気を持っている非常に魅力的な車に仕上がっています。
今回は、T5 AWD R-Designというグレードに試乗してきました。
本記事では、年間100台ペースで試乗している自称「試乗マニア」ならではの視点でレビューをさせていただきます。また、以下要素に関して勝手ながら採点評価をさせていただきます。
- エクステリア
- インテリア
- 走行性能
最後にまとめとして、私が感じたGood PointとBad Pointを紹介します。また、撮影してきた動画をYoutubeにアップしましたのでそちらの動画もご紹介します。
どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
【マニア試乗記】ボルボ 新型XC40 T5 AWD R-Design(2018)を採点評価! 密閉感抜群のEVライクな車!
まずは、価格やスペックなどの基本情報を紹介します。
新型XC40の基本情報の紹介
価格は389万円〜549万円となっています。コンパクトSUVとしてはもちろんかなり高額な部類に入りますが、走りの良さ、質感の高さを考えるとコストパフォーマンスは高いと思います。
ちなみに今回試乗したグレードは、T5 AWD R-Designというスポーティなグレードのもので539万円となります。
パワートレインとしては、T5と呼ばれる2LターボエンジンとT4と呼ばれる2Lターボエンジンの2種類。T5の方がよりハイスペックなエンジンになっています。
T5に試乗して思いましたが、この車にはT4くらいのスペックの方が似合っているのではないかなと思いました。個人的にはT4 Momentumという439万円のグレードが非常に魅力的に感じています。
駆動方式はFF, 4WDの2種類から選べますが、T5エンジンの場合は4WDのみとなっています。
ライバルと言えるのは、少し価格帯が違いますがアウディQ2が挙げられますかね。あとは性格が違いますがサイズ感やスペックが類似しているジャガーE-PACEでしょうか。
どちらも試乗していますので、これらの試乗記も是非ご覧ください。
試乗したT5 AWD R-Designの基本スペックは以下の通りです。
サイズ | 4,425 x 1,875 x 1,660 |
---|---|
重量 | 1,690kg |
エンジン | 2.0L直列4気筒ガソリンターボ |
ミッション | 8速AT |
最高出力 | 252PS/5,500rpm |
最大トルク | 350N•m/1,800rpm |
燃費・燃料 | 12.4km/L・ハイオク(JC08) |
スペック的には非常に魅力的ですね。幅も広いは広いですが、1.9mは切ってきているのでまだ取り扱いやすい方かなと思います。
また、本ブログ独自の採点方式による最高出力、最大トルクを重量で割った値のトルクウェイトレシオの採点結果は以下のようになっています。
素晴らしい点数を叩き出しています。ちなみにT4エンジンは最高出力が190PS、最大トルクが300Nと、こちらも十分な動力性能を持っています。正直T4で十分かなと思います。
新型XC40のエクステリア評価
ボルボと一目で分かるデザインでありながら、どこかいつものボルボとは違ってポップな印象を醸し出しているデザインセンスは非常に絶妙です。
ぶさかわというんでしょうか。可愛くてかっこいい外観に仕上がっていますね。
立体感もすごく感じますし、とても表情豊かなフロントフェイスです。
ぶさかわと言えばですが、このXC40のフロントフェイスですが、子犬のブルドッグをモチーフとして作られたらしいですよ!
参照:http://entermeus.com
適当に子犬のブルドッグの画像を見繕ってきましたが、何となく分かる感じがします。
かっこよすぎず、可愛すぎず、絶妙なフロントフェイスを作り出しているのが、ブルドッグをモチーフにしたからかもしれません。
20インチタイヤを履いているのですごくSUVらしさが出ていますね。
最低地上高も210mmもあり、本格的なSUVライクな雰囲気も出ています。
サイドの下部には、こんな大きなくぼみが造形されています。
こういう遊び心を持ったデザインは、XC40のキャラならではかもしれませんね。
どこか、アウディQ2のキャラ設定と似ている感じもします。
リアはV40を踏襲してきた感じですかね。V40のリアは下のような感じ。
V40は街中で走っているのをよく見ますが、正直このテールランプはあんまり好みではないです。
ホイールは20インチ
1st Editionということで、20インチアルミホイールを履いていました。かなり扁平率の低いタイヤなので、乗り心地への影響が気になるところですが、その辺りはロードインプレッションの中で詳しく語ります。
普通のR-Designだと19インチが採用され、気になると言っていたMomentumというグレードになると18インチアルミホイールとなります。
この車には18インチくらいがいいんじゃないかなあ。
カラーラインナップは最大7種類
グレードによって選べるカラーが変わってきます。
また、今回試乗したR-Designグレードは、標準でブラックルーフが採用されます。よりスポーティに見えますね。
個人的には押しているMomentumグレードの専用職であるアマゾンブルーが気に入りました。またMomentumグレードはホワイトルーフをオプションで選ぶこともできます。
この組み合わせがすごくXC40に合っていると思うんですよね。すごくおしゃれで可愛さも感じられる色合いです。
なんか欲しくなってきたな。。。笑
エクステリア採点
フロントフェイス
★★★★★
フォルム
★★★★★
リア
★★★☆☆
カラーラインナップ
★★★★☆
エクステリア総合評価(9 / 10点)
★★★★★★★★★☆
新型XC40のインテリア評価
インテリアはかなりシンプルではありますが、大きな縦型の9インチタッチパネルが存在感抜群で、これがあることで高級感がすごく感じられました。
メーター類もフルデジタル液晶になっていて、ナビ画面なんかも表示できる最先端なインテリアです。
あと目に入るのはオレンジ色のカーペットですよね。
このシートですがR-Design専用のオプションで、25,000円で付けられるみたいです。派手すぎるかなとも思うかもしれませんが、実物を見てみるとすごく良くて、スポーティ感満載でいいアクセントになっているなと思いました。
R-Designにするなら是非とも付けたいオプションです。
センターコンソール周りはすごくシンプルで好印象です。
シフトノブはすごく小さくまとまっています。ガチャガチャするタイプじゃなくて、引いたり押したりすると電子的にシフト位置が変わるというもの。
あと、ちょっと見切れてしまっていますが、左下に写っているのは取り外し可能なゴミ箱になっています。蓋は押したら下に下がって自動で上に戻るタイプで、ティッシュとかのゴミを置いておくのにちょうどいいです。
こういった実用面も兼ね備えたデザインは、どこか日本車的であり、使い勝手もいいものになっています。
ドアの内張もご覧の通りオレンジ色になっています。
また、ドアポケットがすごく広く見えませんか?普通ならあるべきものがドアにないのです。
それはスピーカー!ドア下に普通設置されるスピーカーですが、それをダッシュボード奥に設置することにより、大きな収納スペースを確保するという機能性にもこだわっています。
シートはR-Designでは専用のNubuck素材が使われたシートになっています。Nubuckとはバックスキン仕上げの人工皮革のことで、スポーティな印象が強く触り心地がとてもいい素材です。
運転席シートの写真を撮り忘れてしまいましたが、ある程度硬めのシートになっていて、ホールド感も高いので、長時間でも疲れづらいシートになっていると思います。
後部座席は、やや座面が短いかなとは思いますが、スペース的には十分で大人3人が乗ってもゆったりと過ごすことができるのではないでしょうか。
ラゲッジスペースは思った以上に広いですね。高さも結構ありますし、奥行きはかなり奥深いです。
あと、上についているカバーは、ラゲッジスペース下にうまく格納できるスペースがあり、必要ない場合はうまく収納できます。細かいところですが嬉しい配慮ですよね。
インテリア採点
おしゃれさ
★★★★☆
高級感
★★★★☆
利便性
★★★★★
シート
★★★★☆
インテリア総合評価(9 / 10点)
★★★★★★★★★☆
新型XC40の走行性能評価
EVかと思うような超スムーズな発進
まずアクセルを踏んで走り出した瞬間、いきなり驚かされました。
こんなに滑らかに、そして静かに発進するターボ車に乗ったことはありません。
EVかと思うほどスムーズで静かで、どこか他のガソリン車とは一線を画した存在でした。ボルボ車が初めてだったのであれですが、ボルボはみんなこんな感じなんですかね。
ストップ&ゴーの多い街乗りでは、非常に快適に運転できるでしょう。これがT4エンジンだったらどうなのかなというのが非常に気になっています。
T4エンジンモデルに乗れる機会があったら是非乗ってみたいと思っています。
抜群の密閉感と静粛性
静粛性は本当に抜群ですね。コンパクトSUVクラスの中であれば最高と言っても過言ではないのでしょうか。
ドアを閉めた時からすごく密閉感が感じられ、外の音がスッと聞こえなくなります。
さらにはエンジンノイズ、こんなにハイスペックなエンジンを積んでいるのにも関わらず、ほとんどエンジン音が聞こえてきません。ハイブリッドかと錯覚するレベルです。
ロードノイズも完璧に遮断できていますね。20インチの扁平率の低いタイヤを履いている分、ロードノイズは拾いやすくなっていると思うのですが、それでもかなり高いレベルで抑えられていました。
やっぱりこの車を乗るなら、エレガントに乗れるMomentumグレードに乗りたい!
20インチを履いている割にはあまり硬さは感じない
乗り心地に関しては、スポーティさは感じるのですが、扁平率の低いタイヤを履いている割には硬さをあまり感じず、非常にしなやかな印象でした。
R-Designグレードは専用のスポーツサスペンションを装備していて、標準よりも硬めのセッティングになっているということです。それでもこのしなやかさを実現しているのはすごいと思います。
18インチを履いた、標準サスペンションを装備した、T4グレードに是非とも試乗してみたいです。相当乗り心地はいいのではないでしょうか。
E-PACEと比べるとスポーツモードはおとなしい
走行モードも色々選べて、SPORTモード的なモードも試してみました。
SPORTモードにするとアクセルレスポンスは明らかに変わり、なんかエンジン音も擬似的に出しているの?と思うほど変わります。音は大きくなって割と高いエンジン音でした。
なかなかフィーリングはいいなとは思ったのですが、前にジャガーE-PACEのSPORTモードを経験していたので、それと比べると面白さにやや欠けるかなと思ってしまいました。
E-PACEのSPORTモードでのエンジンフィーリングとアクセルレスポンスは、これに勝るものはないのではないかというほど面白かったので、乗ったことが無い方は是非一度経験してみてください。
グイグイ曲がれる安定感とステアリング
ステアリング操舵性は癖がなく非常に扱いやすい印象でした。
スーッと思った通りに曲がってくれる、自分好みのステアリングです。
スポーツサスペンションを付けていることもあるかもしれませんが、少しスピードが出ている状態でのコーナリングでも、かなりロールが抑えられていて、非常に安定して曲がることができています。
がっちりと剛性感も高いので、乗っていてとても安心できてリラックスできる車です。
走行性能採点
- 加速感 … 8.5/10点
- 乗り心地 … 8.0/10点
- 静粛性 … 8.5/10点
- 操舵性 … 8.5/10点
- 楽しさ … 8.0/10点
総合得点:83/100点
新型XC40試乗レビューまとめ
色々書いてきましたが、最後に特に感じたGood PointとBad Pointを1点ずつ紹介したいと思います。
Good Point
ここまで静かでスムーズな発進ができるガソリン車はなかなかないと思います。
それでいて、SPORTモードなんかにすれば、ガンガン回転数を上げて楽しい運転もできる。色々な性格になれる車です。
Bad Point
SPORTモードについて少し言及していましたが、アクセルレスポンスが変わることには変わるのですが、もう少し過敏になってもいいよと自分は感じました。
これは好みによってだいぶ変わると思いますので、皆さんも試乗の際には一度SPORTモードをお試しになってください。
最後に
新型XC40の試乗レビューはいかがでしたでしょうか。
ボルボ車には初めて乗りましたが、XC40すごくいいですね!ちょっと欲しくなってしまいました。
ボルボの中では求めやすい価格で、サイズも小さく運転はしやすい方です。高いしでかいしボルボはちょっと…と敬遠していた私みたいな方は、一度XC40に乗ってみるといいと思います。
今回は気になっていたT4 Momentumグレードには乗れなかったので、試乗したことがあることがあるという人がもしいましたら感想をコメント等で教えて欲しいです。
最後に筆者がどれくらい買いたいと思わされたか、星評価で表して終わりにしたいと思います。
買いたい度(9 / 10点)
★★★★★★★★★☆
その他にも色々な車の試乗レビュー記事を書いています。他の試乗レビュー記事も是非チェックしてくださいね!
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