今乗りに乗っているMAZDAから、Newアテンザが発売されました。
マイナーチェンジではありますが、外観の変更点や走りにも大きな変更が加えられていて、ビッグマイナーチェンジと言えるでしょう。
できれば2.5Lのガソリンモデルに試乗したかったのですが、今回はCX-8などにも搭載されている2.2Lディーゼルターボモデルに試乗してきました。
本記事では、年間100台ペースで試乗している自称「試乗マニア」ならではの視点でレビューをさせていただきます。また、以下要素に関して勝手ながら採点評価をさせていただきます。
- エクステリア
- インテリア
- 走行性能
最後にまとめとして、私が感じたGood PointとBad Pointを紹介します。また、撮影してきた動画をYoutubeにアップしましたのでそちらの動画もご紹介します。
どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
【マニア試乗記】マツダ 新型アテンザ XD L Package(2018 MC)を採点評価! 最高に美しいフラグシップセダン
まずは、価格やスペックなどの基本情報を紹介します。
新型アテンザの基本情報の紹介
価格は282万円〜419万円となっています。マツダのフラグシップモデルではありますが、200万円台から購入できる価格帯はGOODです。
ちなみに今回試乗したグレードは、XD L Package 4WDという最高グレードのもので419万円となります。
ガソリンモデルには乗れなかったのでなんとも言えないのですが、4WDに拘らなければ2.5Lガソリンエンジンを積んだ25S L Packageグレードがオススメ。354万円で最上級の内装を持ったアテンザを購入できます。
また、2.5Lガソリンエンジンには、気筒休止システムが採用されていて、実燃費の向上も期待されます。
パワートレインとしては、2.2Lディーゼルターボ、2.5Lガソリン、2.0Lガソリンの3種類。海外では2.5Lターボとかいうとてつもないスペックを持ったモデルが販売されるようなのですが、国内では販売予定はありません。是非とも日本でも出して欲しいですね。
駆動方式はFFで、ディーゼルのみ4WDも選ぶことができます。
ライバルとなるのは、スバル レガシィB4や、ホンダ アコードになるでしょうか。どれらも非常に強力なライバルです。
試乗したアクセラセダンXDグレードの基本スペックは以下の通りです。
サイズ | 4,865 x 1,840 x 1,450 |
---|---|
重量 | 1,680kg |
エンジン | 2.2L直列4気筒ディーゼルターボ |
ミッション | 6速AT |
最高出力 | 190PS/4,500rpm |
最大トルク | 450N•m/2,000rpm |
燃費・燃料 | 17.0km/L・軽油(WLTC) |
非常に立派なボディサイズです。また、マツダの2.2Lディーゼルエンジンのトルク性能は流石ですね。
また、本ブログ独自の採点方式による最高出力、最大トルクを重量で割った値のトルクウェイトレシオの採点結果は以下のようになっています。
トルク性能は化物クラスですね。
ちなみに他のパワートレインの点数は下記のようになっています。
2.5Lガソリン
2.0Lガソリン
2.5Lガソリンエンジンはバランスが良くいい感じですね。機会があったら是非乗ってみたい!
2.0Lガソリンモデルのスペックでも、スバル レガシィB4(2.5L)のスペックより点数が高いです。動力性能の面では、アテンザが一歩上という感じです。
新型アテンザのエクステリア評価
エクステリアは大きく印象が変わりました。グリルがかなり大きくなり、メッシュ形状のデザインが採用されています。
非常にスポーティでスタイリッシュな印象になりましたね。最近のマツダらしい精悍な佇まいです。
グリル部分をアップで撮ってみました。細かい造形で、高級感も感じさせますし、やはりスポーティさが増しますね。
前はクロームの横ラインが入ったグリルで悪くはなかったのですが、どこか大人しい印象がありました。
新しいアテンザのエクステリアには、この車走れるぞ!というようなワクワクするような感覚を醸し出してくれる力があります。
ヘッドライト部の形状も変わっています。
最近のマツダ顔らしく、ヘッドライト形状は細くなりました。
さらには、ヘッドライトに隣接しているクロームパーツのデザインも変わっています。
以前はヘッドライト上部にクロームパーツが掛かっていましたが、新型ではヘッドライトの下に掛かるように配置されています。
これにより、よりローワイドな印象を与える効果があるようです。
ボディラインはほんと惚れ惚れします。めちゃくちゃスタイリッシュですね。
流れるようなラインで、美しさというものが前面に出てきています。
リアデザインもやや変更がありました。リアも悪くないデザインですよね。
メッキパーツのさりげなさもよくて、ちょっとした高級感を醸し出しています。テールランプ形状もかっこいいです。
ホイールは19インチ
L Packageになると、19インチアルミホイールを履いてきます。
後ほどロードインプレッションで詳しく述べますが、乗り心地を考えるならインチダウンしたほうがいいかなと感じました。
見た目には19インチがすごく似合っているとは思います。
カラーラインナップは8種類
マツダお馴染みの8種類のカラーラインナップです。
個人的には、アテンザにはこの「ブルーリフレックスマイカ」がすごく似合うと思います。どこか輸入車的な色合いです。
通勤時に、よくこの色に似たフォルクスワーゲン パサートを見るのですが、かっこよくていつも目を奪われてしまいます。
エクステリア採点
フロントフェイス
★★★★★
フォルム
★★★★★
リア
★★★★☆
カラーラインナップ
★★★★☆
エクステリア総合評価(9 / 10点)
★★★★★★★★★☆
新型アテンザのインテリア評価
インテリアはL Packageであることもありますが、めちゃくちゃ質感は高いです。価格以上の高級感を感じます。
スイッチ類やセンターコンソール、ディスプレイの配置バランスもとてもいいと思います。かなり清潔感が感じられるインテリアです。
あと、L PackageになるとBoseサウンドシステムが標準装備されることも非常に嬉しいポイントです。
国内販売のマツダ車では初めて、マツダコネクトのディスプレイに8インチワイドのものが採用されました。
このワイド感が今風で、グッと引き締まる感じがします。8インチディスプレイの採用は大正解じゃないでしょうか。個人的にはCX-8にも採用してあげて欲しかったですが。
また、栓(セン)の木を使用した本杢(ホンモク)パネルを採用していて、細かなところまでこだわってデザインされています。ウルトラスエードヌーという、触り心地抜群の新素材が使われているところもポイントです。
メーター類はデジタル化されました。かっこいいですね!
このメーターが非常に見やすいんですよ。とても好印象でした。
運転席、助手席には、パワーシートとシートヒーターだけでなく、シートベンチレーション機能も付いてきます!(L Packageのみ)
シートベンチレーションとは、人とシートとの間の熱のこもりを吸い出して、暑い季節でも快適に過ごせる環境を提供するような機能です。
座り心地、ホールド感も非常にいいですね。至れり尽くせりの素晴らしいシートです。
後席もかなり過ごしやすい空間になっています。座面も広く長時間でも快適に過ごせそうな環境でした。
また、L Packageになるとシートヒーターも付いてきちゃうんですよ。こんなに付いてきてガソリン車なら354万で買える。すごくコストパフォーマンスは高いと思います。
ラゲッジスペースですが、セダンなので高さはあまりないですが、奥行きは非常に深く不便はしなさそうです。
インテリア採点
おしゃれさ
★★★★☆
高級感
★★★★★
利便性
★★★★☆
シート
★★★★★
インテリア総合評価(9 / 10点)
★★★★★★★★★☆
新型アテンザの走行性能評価
静粛性は非常に高い
静粛性は非常に高いレベルにあります。ディーゼルエンジンもエンジンノイズはほとんど気にならず非常に静かです。
特にロードノイズに対する遮音性は非常に高く感じました。セダンなので床と地面の間が近いにも関わらず、かなり高いレベルでロードノイズを抑えられています。
CX-8同等レベルの静粛性はあるのではないでしょうか。
2.2Lディーゼルのトルクはさすが
450Nを発揮するディーゼルエンジンのトルクは流石です。発進からグイグイ車を引っ張っていってくれます。
中速域からの伸びも十分で、普段使いでは全く不足ないでしょう。
ただ、強いていうならばアクセルをぐっと踏み込んだ時のレスポンスが若干鈍いかなと感じました。
もう少しアクセルペダルを踏んだ時のレスポンスが早いと、車と一体になれてより楽しく運転ができると思います。
もう一つ言うなら、改良前の2.2Lディーゼルエンジンの方が個人的には好みだったかもしれません。静粛性に関しては明らかに新しいエンジンの方が上に感じますが、爆発力のようなものは以前のエンジンの方がより感じられました。
剛性感のある硬めな乗り心地
乗り心地は結構固めです。マツダ車の中でもかなり固い印象を受けました。
剛性感は高く、直進安定性はホイールベースの長さも相まって抜群で、コーナリング安定性もかなりいいです。
ただ、欲を言えばもう少ししなやかさが欲しいところです。
全然しなやかじゃないと言うわけではないですが、荒れた路面ではやや尖った印象があります。CX-8はうまくしなやかさが出ていた印象でしたが。
L Packageで19インチの扁平率の低いタイヤを履いているせいもあるかもしれませんが、乗り心地という面ではレガシィB4の方が上に感じました。
追記:同じディーゼルエンジンのフォルクスワーゲンパサートに試乗してきましたが、こちらは固めなセッティングでありながらしなやかさを持った乗り心地になっていました。
価格帯が大きく違うということもありますが、気になったらパサートの試乗記もご覧ください。
VW パサートヴァリアントTDI (2018)の試乗記を見る
ステアリング操舵性はもう一歩
ステアリングに関しても決して悪くはないのですが、もう少し一体感を感じれるステアリングになるとよりいいなと感じました。
ハンドルを切った角度、タイミングに対して、実際に車が曲がる角度、タイミングがずれる感覚があり、思ったよりも大回りで曲がってしまうということがありました。
慣れるとあまり気にならなくなるかもしれませんが、うねった道が多いワインディングなんかで楽しく走るには、もう少しクイックさが欲しい、もしくはモードによって選ばせて欲しいなと感じました。
スポーツモードがない
これだけスポーティなルックスをしていて、かつ、それ相応のエンジンを持っている車ですので、スポーツモードなど走行モードが選べると素晴らしく楽しい車に生まれ変わるのではないかと感じました。
スポーツモードによって、アクセルに対するレスポンスを過敏にしたり、ステアリングを重くクイックなものにしたりすることができたら、今までやや不満に感じていた点が全て克服できて、かなり楽しい車になると思います。
私が持ってるプジョー 5008 GTは、スポーツモードにするとアクセルワーク、ステアリングが激変し、かなり楽しい運転ができるようになっています。こういった遊び心が欲しいです。
プジョー 5008 GT(2017)のロードインプレッションを見る
基本的な走行性能はかなり高いと感じてる分、スポーツモードが選べないのは少し残念です。
欲を言えばコンフォートモードみたいなのを選べて、サスペンションがよりしなやかになる設定ができると文句なしですね。輸入車にはサスペンションもモードによって変更できるものが結構出てきているので、国産車にも装備していくのが流行ってもらいたいなーと思っています。
走行性能採点
- 加速感 … 8.0/10点
- 乗り心地 … 7.5/10点
- 静粛性 … 8.5/10点
- 操舵性 … 7.0/10点
- 楽しさ … 8.0/10点
総合得点:78/100点
新型アテンザ試乗レビューまとめ
色々書いてきましたが、最後に特に感じたGood PointとBad Pointを1点ずつ紹介したいと思います。
Good Point
エクステリア、インテリア共に価格以上の高級感があり、マツダのフラグシップにふさわしい車になっていると思います。
特にインテリアの質感は非常に高く、シートも快適なのでずっと車の中に居たくなってしまうほどです。静粛性の高さもポイント高いです。
Bad Point
全体的に出来のいい車になっているだけあって、運転を楽しむためのセッティングが欲しいところ。
あと、海外で販売されている2.5Lガソリンターボエンジンモデルも是非導入してもらいたいです。
最後に
新型アテンザの試乗レビューはいかがでしたでしょうか。
新型アテンザは動画や写真などではすでに見ていましたが、実物はもっとかっこよく感じました。
内装もすごく気に入りました。ホワイト系以外にもブラウン系のインテリアも選べるのですが、それもかなり良さそうです。
是非一度試乗してみてください!アテンザを買うならL Packageが絶対オススメです!
また、撮影してきた試乗動画も是非ご覧になってください!
最後に筆者がどれくらい買いたいと思わされたか、星評価で表して終わりにしたいと思います。
買いたい度(8 / 10点)
★★★★★★★★☆☆
その他にも色々な車の試乗レビュー記事を書いています。他の試乗レビュー記事も是非チェックしてくださいね! カテゴリ「試乗レビュー」をチェック!
ガソリンにはスポーツモードあり。
5008GTだってガソリンエンジンじゃん。
比較の仕方おかしいだろ。
5008GTはディーゼルですよ。