どうも、くるすぺです。
今回の試乗レポートは、とうとう来ました新型レヴォーグです!!!
12月8日の深夜にこの記事を書いていますが、前日には日本カーオブザイヤーの投票結果が発表され、見事新型レヴォーグがカーオブザイヤーに選ばれました。おめでとうございます!
私自身、2020年に508SWというワゴン車を購入しましたが、買っていなければ先行予約でこの新型レヴォーグを買っていたでしょう。
この先行予約しても良いという思いはやはり間違いではなかった、というのを今回の試乗で確認できました。
走りの進化が凄まじいです。
また、GT-HとSTI Sportの2グレードを連続で試乗させて頂くことができました。
ZF製電子制御ダンパーを採用するSTI SportとKYB製ダンパーを採用するGT。
正直、買うならSTI Sportでしょと考えてたんですが、乗り比べてみてその思いも少し変わってきたところもあります。
乗り味の違いについても語っていきますので、グレードで悩まれている方の手助けにもなれたら幸いです。
いつも以上に分厚い記事になってしまいましたが、最後まで楽しんでいただけると嬉しいです〜。
お世話になったのはいつもの如く北陸スバル金沢本店さんです。
営業さんご紹介できますので、お近くの方は是非Twitter等でご連絡いただければと思います!
レヴォーグ 〜試乗マニアによる試乗インプレッション〜
- グレード・価格・スペックなどの基本的な情報について(簡単に)
- 静的質感について(簡単に)
- 動的質感について(メイン)
- 5つのポイントで動的質感の採点評価
こんな流れで話していきます。写真もたくさん紹介しますが、本記事では動的質感をメインに語っていきます。
レヴォーグの基本情報を紹介
試乗インプレを語り出す前に、まずはレヴォーグの基本的な情報について簡単にお伝えしていきます。
本ブログ独自の採点方式を利用したパワートレイン評価(S~Gで評価)もここで紹介します!
グレード展開・価格
- GT EX:348万円
- GT-H EX:370万円(試乗車)
- STI Sport EX:409万円(試乗車)
※EX無しは38万円安
グレードはアイサイトXが搭載されるEX系を選んだ方が良いのは確実。アイサイトXだけでなく、縦長のセンターディスプレイ(ナビ付き)とデジタル液晶メーターが採用されます。
私が買うなら、GT EXかSTI Sport EXで迷うと思います。動的質感の詳細なレポートは後述しますが、GTの乗り味が思いの外良かったんですよね〜。
STI Sportよりも60万円も安く買える、そして先進安全装備は同等であるという点にかなり惹かれます。
GTで注意しておかないといけないのは、以下装備が無いということ。ここが気にならないのであれば、GTという選択がベストチョイスかもしれません。
これらの装備はGT-Hでは全て搭載されます。なのでGT-Hも魅力的であることには違いありません。
全てのグレードが買いである!素晴らしいグレード展開です。
スペック ~くるすぺ独自のパワートレイン評価~
基本スペック | ||
---|---|---|
サイズ | 4,755 x 1,795 x 1,500 | |
重量 | 1,580kg | |
エンジン | 1.8L水平対向4気筒ガソリンターボ | |
ミッション | CVT | |
最高出力 | 177PS/5,200rpm | |
最大トルク | 300Nm/1,600rpm | |
燃費・燃料 | 13.6km/L・レギュラー(WLTCモード) | |
駆動方式 | AWD | |
サス(前) | マクファーソンストラット式 | |
サス(後) | ダブルウィッシュボーン式 | |
パワートレイン別情報 | ||
1.8Lガソリン | 価格帯 | |
310-409万円 | ||
独自の採点方式による評価 | ||
パワー | トルク | |
B+ 73.1点 |
A- 81.5点 |
レヴォーグの内外装について少し語る
撮影してきた内外装の写真を、一言コメントを添えながらご紹介します。
ここではSTI Sportの写真を中心にお届けします。記事の最後にはGT-Hの内外装写真も紹介します。
エクステリア
やっぱりレヴォーグには白がよく似合います。写真で見るより実物の方が断然カッコいい。
今回STI Sportには「エアロパッケージⅠ」というものが装着されてましたが、中々良いですね!
フロントグリルはメッシュタイプのスポーティな形状になり、ボディ同色のバンパーを採用しています。かなりどっしりした雰囲気が出て特別感が出るかも。
こちらは先行展示会で撮影したエアロ無しのSTI Sport。
グリルとバンパーが違うと結構印象変わりますよね。個人的には標準グリルの横のシルバーラインは要らない派ですのでエアロありの方が好きです。
今までスバル車はデイライトは採用していなかったのですが、ディーラーOPであるアクセサリーライナーを取り付けることで、コの字型のポジションライトをデイライト化することができるようです。
アクセサリーライナーは、こんな感じでフォグライト上に付きます。
正直、デザインバランス的にはあまり付けたくないんですが、デイライトになるなら付けちゃうなあ。価格は5.5万円くらいです。
サイドビューは筋肉質な雰囲気。
ホイールベースがちょっと短いかなというのと、ヘキサゴンスタイルのホイールアーチは少し気になるポイントであります。
このリアの処理は美しいです。特にキャラクターラインの入れ方。
ドアハンドルを挟み込むように両側からキャラクターラインが伸びていく部分はよく考えられているなと思います。
リアビューの撮れ高は微妙ですみません。
斬新なデザインという訳ではありませんが、普通にかっこいいと思います。樹脂パーツの多さがもしかしたら気になる人いるかもなというくらいですね。
このテールランプ形状は非常に良いと思います!ワイド感が強調されるデザインですね。
マフラーは両脇2本出しスタイル。STI SportにはSTIロゴ付きの大型マフラーが採用されます。
インテリア
インテリアデザインはインプレッサのものがベースとはなっていますが、質感は申し分ありません。
昨今のスバル車、インテリアの質感にもかなり気合いが入ってます!
一番の見どころがは、やっぱりEXグレードに搭載される縦長ディスプレイでしょう!
これ、実際に乗ってみると想像以上に存在感があります笑 正直こんなにデカくなくて良いんですが、実際目にするとテンション上がっちゃいますね。
縦長であるため、ナビで進行方向の道のりが長く見えるというのも利点になってくるかなと思います。
液晶ディスプレイのサイズも非常に大きく見やすいです。こちらも存在感は抜群。
全面にナビ画面が表示できる国産車は中々現れませんでしたが、新型レヴォーグがやってくれました!正直、スバルがやってくれるとは意外でしたが、ここも現時点では大きな武器になると思います。
このセンターディスプレイの存在感よ!ただ、操作は結構覚えないと難しいw
ボタンの配置とかUIが直感的じゃないのかな?慣れちゃえば問題ないんでしょうけど。
あと、画面に出てるオートビークルホールド(ブレーキホールド)は、この画面を呼び出さないとON/OFFできないのはちょっと不便かなと思います。
シフトノブ周りがカツカツすぎて物理ボタン置けなかったのかな?
シフトノブ奥には大きめのスマホ置き場が設けられてました。嬉しい。
ドリンクホルダーも横に2つ置けるタイプになりました!
肘掛けも立派で、収納力も中々ありそうです。LEDライトとかは付いてないっぽいですね。
後席の乗り込み易さも文句なし。
先代と比べると、後席の膝前空間は幾分広くなったそうです。
後席シートも非常に立派な作りをしています。
GT-H以上なら後席シートヒーターも付いてきますし、
立派なドリンクホルダー付きアームレストももちろん完備しています。
ここのレバーでリクライニングを調整することも可能。
ラゲッジ容量は通常状態で492L。
さらに床下には大きなサブトランクが潜んでいて、ここで69Lあるらしいです。
合計すると561Lという容量。
地味に嬉しいのは、後席を倒すスイッチがラゲッジ側にちゃんと用意されているという点。
まあ、これだけ広い荷室を持っていればあって当然なんですが、ちらほら無い車も見てきてますので、、w
レヴォーグの動的質感について熱く語る
ということでここからが本題ですよ!
素人目線ではありますが、乗ってきて感じたことを、自信を持って!素直に!正直に!お伝えしていきます!
GT-HとSTI Sportの違いも交えながら、新型レヴォーグの走りの魅力を存分にお伝えしたいと思います。
乗り味の質感が素晴らしい
新型レヴォーグ、走りのどこを取っても一級品ではあったんですが、中でも素晴らしいと感じたのが乗り心地という部分です。
ディーラーの敷地内で転がり出した瞬間に「あ、これはいい車だ」ってビビッと来ちゃいました。皆さんにも来ると思います。
やっぱり何と言ってもボディ剛性の高さ。
SGPにフルインナーフレーム構造を組み合わせた新型レヴォーグは、これまでにない強靭なボディ剛性を手に入れています。いや、本当に凄まじい。
「国産車だから〜」、「輸入車だから〜」という区分けはあまり好んで使わないですが、端的に伝えようと思うとこういう表現を使ってしまいます。
〜輸入車に乗っているような感覚に浸れる乗り味〜
ちょっと国産車の同価格帯の中では頭2つくらいとび抜けちゃってるかもしれないですね。
こう言わざるを得ないなと思ったのは、ウィンカー操作をしようとしたときに、2度も間違えて左レバーを動かしてしまったということがあったからです笑
私自身、輸入車に乗っていて、左レバーに慣れているというのもありますが、2度も同じ間違えをしたのは初めてだと思います。これは、新型レヴォーグの上質な乗り味が、私の脳に対して、「輸入車に乗っている」という錯覚を与えてきた結果なんじゃないかと思ってたりします笑
ボディのしっかり具合という部分に関しては、同クラスのドイツ車勢にも引けを取らないレベルだと思います。動的質感だけで言ったら+100万円という価格でも十分通用します。
乗り心地は非常にしなやかで上質。揺れは最小限に抑えられ、心地よいフラットライドが手に入ってます。
KYBダンパーとZF製電子制御ダンパーとの違い
カヤバ製の標準ダンパーを搭載するGT系と、ZF製の電子制御ダンパーを搭載するSTI Sportとの乗り味の違いですが、個人的にはそこまで大きな差は無いかな感じました。GT系の選択、大いにありだと思います。
より上質さを求めるならSTI Sportになるかなとは思いますが、GTの乗り味も味があって上質。甲乙つけ難いです。
ちょっとした違いとして感じたのはサスペンションの入力音。
どう表現すればいいか難しいところなんですが、STI Sportの足回りからする音の方が上質で心地良い雰囲気を持ってました。棘がなく繊細な感じというんでしょうか。
ここの音に関しては、同じく電子制御ダンパーを採用する508SWよりも一枚上手だとも思います。
後は収束感がやっぱり違ってきます。
サスペンションが縮んで伸びて、その後に平常状態に早く戻すために電子制御をバリバリ効かせてきている感じがありました。スムーズに綺麗に戻るのはやっぱりSTI Sport。
ただ、ボディ剛性の高さをより強く実感できるのは、カヤバ脚であるGTの方だったかなと思うんですよね。
脚に頼らずボディ全体で押さえ込んでくる感じ、高いボディ剛性によって素早く揺れを収束させているというのはGTに乗ってると強く感じることができると思います。
STI Sportの脚だったら、多少ボディがやわでも通用しちゃってたと思うんです。
そういう意味ではフルインナーフレームSGPのボディ剛性を120%楽しめるのは、実はGTの方なんじゃないのかなと言うのがくるすぺ的見解でございます。
私はここにGTの大きな魅力を感じました。自分がレヴォーグ買うならGTを選択していたかもしれません。先行発注であれば確実にSTI Sportを選んでいたと思いますが。
STI Sportでなければ100%楽しめない、という思い込みは一旦無くしてどちらも試乗してみましょう。
妥協ではなく敢えてのGTという選択、私は背中を押したいと思います!
ずっしりスポーティなハンドリング
まず、GTに試乗させていただいたのですが、ディーラーから出ようとステアリングを切った際のずっしりした重みにまずニンマリ。
先日乗ったフォレスターSPORTと同じ感触が、レヴォーグ GTでも感じられました。ステアリングから重厚感が伝わってくる感じが堪りません。
コーナリング時の接地感はやはり素晴らしく、安定感の塊といったコーナリング性能も見せつけてくれました。
少し気になったポイントとしては、中立付近での遊びがやや大きめに取られているかなというところ。
これはフォレスターSPORTの試乗レポートでも書いてはいたんですが、単体で乗ってたらそこまで気にならない部分だとは思います。
今回、GTの遊びの部分が気になってしまった要因としては、このあとにSTI Sportを試乗してしまったから。
STI Sportのハンドリング感ですが、センターからの切り出したときの車体の挙動が本当にスムーズです。
遊びが少なくなる分、過敏で扱いづらいのではないかという思いも出てくると思いますが、そういった感覚は街乗りの場面では一切感じませんでした。
とにかくリニアでスムーズで扱いやすい。
スポーティっていうよりかは上質なんですよね。乗り味でもそういう印象でしたが。
個人的には乗り心地という部分よりも、ハンドリング感というところでSTIとGTで差が大きく出るかなと感じてます。
ステアリングの重みというところに関しては、GTの方がSTI SportのNormalモードよりもずっしり重たい雰囲気があると感じました。
重たいから良い、軽いから良いという訳ではないと思っています。
1つ言えることは、リニアで滑らかなステアリングはSTI Sportの方であるということ。GTも十分滑らかなんだけど、それ以上にSTI Sportの方が滑らかである、という捉え方をしてもらうのが適切かと思います。
上質で単純に凄いと思えるSTI Sportを選ぶか、やや癖のある独特のずっしりステアフィールであるGTを選ぶか。
どちらも相当レベルが高いので、好みの判断でイケるのは非常に魅力的です。
全てのグレードが、しっかり個々に魅力が出ているというのは、新型レヴォーグの最大の強みなのかもしれません。
こういったモデル体系を作るメーカーは応援したくなります。
STI Sport専用のドライブモードを試す
ということでGTが思った以上に良かったのですが、STI Sportのドライブモード選択はやはりかなり魅力的。
私の愛車508SWにも電子制御サスペンションが搭載されていて、ドライブモードを切り替えることで足回りのセッティングを変更することができますが、気分によって、コンディションによって脚を切り替えられるのは自分が想像していた以上に魅力度の高い装備であると実感しています。
レヴォーグ STI Sportにおいても、足回り、ステアリングの性格を3段階で切り替えることが可能です。(アクセルレスポンスやAWD制御なんかも変えられます。)
短い試乗ではありましたが、一応全パターン試してきましたので、それぞれ軽く感想を。
まず、Comfortモード。
サスペンション、ステアリング共にComfortの設定になります。
足回りはNormalモードと比べると、若干マイルドになったかな?というくらいの印象です。そこまで大きな変化はなさそうですが、高速やワインディングで試すと違いを感じやすいかもしれません。
ただ、ステアリングはめちゃくちゃ変わりました。
いや、これはちょっと軽すぎるw
スカスカと言ったら表現が悪いかもしれませんが、軽自動車かよってくらい軽くなります。
個人的にはこれはちょっとやりすぎかなという感想を抱きました。ただ、Comfortの脚は良いので、Individualモードで脚はComfort、ステアリングはNormalで作るのが良いかなと思います。
Individualモード羨ましいわあ。(508SWにはIndividual相当のモードは無い。)
続いては、Sportモード。
これはかなり影の薄いモードです笑 なぜならば、写真の通りステアリングとサスペンションはNormalのままであるから。
GTのSモードに相当するのがSportって感じですね。個人的にSモードのエンジン回転処理がちょっと合わないので、私が購入していたらほぼ使わないモードになっていたでしょう。
最後はSport+。
これこそがSTI Sportの真骨頂。この脚はかなり魅力的に感じてしまいました。
NormalからComfortの差と比べると、NormalからSportの足回りの変化具合はかなり大きい印象です。508SW相当、もしくはそれ以上にガッチリ硬くなるかもというくらい。
試乗コースは結構荒れた路面が多いんですが、そういう場面でSport+に入れるとかなりゴツゴツ感が出てきます。
どの車の乗り味に似てるかなとパッと思いついたのは、BMW 320d(電子制御サス搭載無しVer)。
正直、ここまでの大きな変化は期待していなかったので、かなり驚きました。
この脚が一番生きるシーンは高速道路だと思います。
脚を引き締めることにより、高速走行時における安定感はグッと増すと思われます。揺れ感も少なくなり、直進安定性にも良い影響が出るでしょう。
まあ、100km/hくらいで走っている分にはNormalの脚で十分なんだとは思うんですが、愛車の508SWでも高速道路ではSportモードを多用してます。
それ相当の足が新型レヴォーグでも手に入る。
ここが個人的にSTI Sportを選びたくなる一番の要素です。GTの脚でも100%満足できるのは分かってるんですが、508SWのSportモード電子制御サスを体感してしまってるからこそ、このSportの脚の魅力が良く分かる。。
いや〜本当に悩ましいグレード展開だ!
もう、どれ選んでも間違いないですので、勢いと直感で決めちゃうのがベストかもしれませんw
2度目の1.8Lターボ体感
続いては加速フィール。
新型レヴォーグのパワートレインは現時点では1.8Lガソリンターボエンジンの1つのみ。
この1.8Lガソリンターボエンジンは、一足先に出ていたフォレスターSPORTで体感済みですので、加速フィールに関して気になる方は下記記事も合わせて読んでいただけると良いかなと思います。
基本的にはフォレスターSPORTに乗った時と感想はほぼ同じでした。
街乗りレベルであれば、CVTは全くと言って良いほど気になりません。着実に進化しています。
1600回転で300Nmという大トルクが出るため、走り出しは非常に力強く、そしてCVTの利点を生かした滑らかな加速フィールで扱いやすい。
ただ、Sモードなんかに入れてちょっと踏み込んでみると、エンジン回転が先に上がって加速が後から付いてくる感じが、やっぱり少し出てきてしまいます。
それでも、フォレスター試乗時と比べると、加速が遅れてくる違和感は少なく感じました。2度目で慣れたのかもしれませんし、レヴォーグのCVTの方がより制御が上手くなってるのかもしれません。
あと、エンジンフィールですが、フォレスターで聞いてきた音よりもノイズ感少なくなって印象は良くなりました。割と回しても気持ち良かったです。
別途語りますが、静音性に関しては結構力入ってる感じがします。本当に隙がない車です。(燃費以外)
さらにブレーキフィール、これは絶品中の絶品でしたね!
ペダルの剛性感は非常に高く、ブレーキの踏み始めからしっかりと脚の裏に反力を伝えてくれる感じで、ストローク量ではなく踏む強さでしっかりとコントロールできるブレーキペダルに仕上がってます。
これはGTもSTI Sportも同様。
輸入車チックな雰囲気を持っていると前述してましたが、このブレーキフィールが一番そう思わせられる要素かもしれません。
文句なしの100点満点。これは今後のスバル車が楽しみだ。(ATに乗り換えても良いんだよ?)
静粛性は高いが一部気になる点が
続いては静粛性について。
エンジンフィールの部分でも少し語りましたが、静音性にはかなり気を使っているなというのがエンジン音の入りでもしっかり伝わってきます。
それ以上に、ロードノイズや外の走行音に対する遮音性が素晴らしいです。
エンジン音の洗練感は508SWに軍配が上がるかなと思いますが、ロードノイズなんかは508SW相当、またはそれ以上という感覚を得ました。
試乗車がスタッドレスタイヤを履いていたとは言え18インチタイヤです。18インチでここまでロードノイズを抑えられているのはすごいと思います。
ロードノイズに関しては、GTとSTI Sportで若干の違いを感じましたが、あまり自信はありません笑
どっちかというとSTI Sportの方が音が抑えられている(ノイズ感が減っている)ような気がしなくもないです。
乗り心地やサスの音が上質だからそういう風に感じてしまっているだけかもしれません。
もう少し意識して乗ってみればよかったなと後悔してます。乗り比べる際は、ロードノイズにも注目してもらうと良いかなと思います。
ということで、全体的にかなり静粛性の高い車に仕上がっていることには間違いないのですが、1点だけ気になったことが。。
それは、頭上付近でのビビリ音です。
前述した通り、試乗コースは結構な荒れた路面が続きます。ざらざらした路面を走っていると、ビリビリという音が結構目立ってきます。
個体差かなと思ってあまり気にしてなかったんですが、GTでもSTI Sportでも同じようなビビリ音が聞こえてきたので、これはもしかしたら発生する確率高いかもしれません。
私が試乗したレヴォーグだけの問題であることを祈りたいですが、もし同じように感じた方がいらっしゃったらコメントいただけると嬉しいです。
スバルと言えば視界性能
期待通り、いや、期待以上の動的質感を手に入れた新型レヴォーグですが、これに視界性能の高さが加わわるというのが本当に強い。
普段508SWに乗に乗っている私ですが、視界感は圧倒的にレヴォーグが良いです。これはかなり羨ましいポイントです。
特に左右斜め前方の視界感はかなり違いを感じます。
三角窓の存在ももちろん大きいですが、ダッシュボード位置が低くボンネットの先まで覗き込めるような視界感を得られます。
508SWに乗ってて、見えづらくて困ったという場面はそんなには無いんですが、やはり視界が開けているに越したことはありません。これだけで日々のドライブが快適になり安心安全にドライブが楽しめます。
さらにはマルチビューモニターが全車標準装備。
素晴らしいですが、ディスプレイが縦長なので結構ちっちゃく映っちゃうのが少し残念ではあります。
また、オプションにはなりますが、スマートリアビューミラーの選択もできます。
レヴォーグの動的質感評価まとめ
試乗レポートのまとめとして、5つのポイントで採点評価をさせていただきます。参考程度にお受け取りください。価格帯やボディタイプを考慮した採点になっています。
<STI Sportの評価>
- 加速感 … 8.0/10点 A
- 乗り心地 … 9.0/10点 S
- 静粛性 … 8.5/10点 A+
- 操舵性 … 9.0/10点 S
- 楽しさ … 8.5/10点 A+
総合得点:86/100点 A+
<GT-Hの評価>
- 加速感 … 8.0/10点 A
- 乗り心地 … 8.5/10点 A+
- 静粛性 … 8.0/10点 A
- 操舵性 … 8.5/10点 A+
- 楽しさ … 8.5/10点 A+
総合得点:83/100点 A
おまけ① GT-HとSTI Sportの内外装比較
簡単にですが、GT-Hの内外装も撮影してますので、STI Sportの内外装と比較しながら紹介していきます。
フロントビューの違い
GT系はグリルが無塗装でバンパー部にメッキラインが入らない。
この質素な雰囲気も好きですが、気になる方はエアロパッケージ選んでしまえば解決です。
サイドビューの違い
サイドビューはホイールデザインの違いくらいですかね。STI SportもGT-Hもどちらも18インチで、GTのみ17インチタイヤが採用されます。
タイヤは全グレードにヨコハマのブルーアースGTが採用される様子。STI Sportだけタイヤ違っても面白かったかも?
インテリアの違い
GT-Hはブルーステッチをアクセントに使用しています。
STI Sportのボルドー内装も雰囲気あって良いんですが、個人的にはGT系のブラック内装の方が落ち着いてて好みかな。
おまけ② 愛車508SWとレヴォーグを並べてみた
またまたおまけ。ラピスブルー・パールのレヴォーグGT-Hと、私の508SWを並べて撮ることができましたので、参考までにどうぞ。
比べてみると、508SWの車高の低さが際立ちますね。レヴォーグは全高1500mm、508SWは1420mmとなってますので、結構な差があったりします。
ルーフ部の頂点の高さに補助線引いてみました。508SW低すぎいい。
最後に 〜その他オススメの車を紹介〜
ここまで長い時間お付き合いありがとうございました!
本当にめちゃくちゃ良い車に仕上がってます。この車を購入しなかったことを後悔してしまうくらい!(と言いつつ508SWの満足度が高すぎて、まあやっぱりこの車を今手にすることができて良かったのかなという気持ちも同時に湧いてきてますw)
乗り心地が良い車特集、おすすめステーションワゴン特集記事なんかも書いてますが、もちろんレヴォーグも選出しています。こちらも興味あれば是非合わせてご覧ください。
最後に、レヴォーグに興味があるあなたにオススメしたい車を2台紹介させていただきます。こちらの試乗記も是非合わせてご覧になってみてください。
プジョー 508SW
動的質感で勝負するならやはり私の愛車を出しましょうぞ。
もうすぐ1万キロを迎えます。1万キロまでには何か走りのレポート書きます、、、
とりあえず試乗レポートはありますので、こちらチェックしていただければと思います!
その他508SWのオーナーズレビュー記事は下記ボタンからどうぞ!
ホンダ アコード
乗り心地という面ではレヴォーグ以上に驚かされた存在です。サイズは大きくセダンタイプとなってしまいますが、動的質感にこだわりたい方は是非一度ご試乗を!
その他にも色々な車の試乗レビュー記事を書いています。他の試乗レビュー記事も是非チェックしてくださいね!
息をするのを忘れて
読み込んでしまいました(嘘)
レヴォーグ良いですねぇ
国産ワゴンなら文句なしでコイツです
ビビり音でテンション下がるのは
すごくすごくわかります。
場所を特定して発泡ウレタンフォームを
ぶち込みたくなります。
ディーラーに行きたいけど
行けないので動的質感を妄想するのに
とても参考になります!
あぁ愛車で夜ドラしたくなってしまう。
今春さん
いつもありがとうございます! いや〜嬉しいお言葉です笑
レヴォーグは本当に間違い無いですね。508SWとはまた違う良さを感じます。
ビビり音で言えば、508SWもBピラー付近からびびることが増えてきて、ちょっとテンション下がりますw
ちなみに、この記事書いた後、ガッツリ夜ドラしてきてました笑
待ってましたくるすぺさんのレヴォーグ試乗記事‼‼
読み応え抜群で楽しく拝見しました‼
先のフォレスタースポーツの記事と併せてスバル好きには堪らない内容でした!(フォレスタースポーツの誕生には私も大いに興奮しました)
「ウィンカー操作をしようとしたときに、2度も間違えて左レバーを動かしてしまったということがあったからです笑」
くるすぺさんが仰っていたこれはモータージャーナリストの国沢光宏さんも全く同じことを仰っておられましたね!
新型レヴォーグの評価の高さと同時に508SWの愛情もビンビン伝わってくるそんな記事でした笑
あと1点、ドライブモードセレクトで触れられていた、Sportモードの写真がNormalの写真ではないかなと思いました!
念の為スクショのURL貼り付けておきますのでご査収いただければ幸甚です。
HALさん
コメントありがとうございます!! ご指摘もありがとうございました。仰る通り写真ミスでしたので張り替えさせていただきました!
国沢さんもそんなこと仰ってたんですねw
フォレスターといいレヴォーグといい、動的質感最重視の私にとっては本当に魅力的な車ばかり出てきて最高です!
508SWへの愛情、出ちゃってましたか笑
レヴォーグを選択しなかったことに後悔が無いというと嘘になりますが、508SWは愛しすぎて大好きですw