くるすぺ

【試乗+採点評価】レヴォーグ STI Sport R 【90点:STIパーツで走りが激変!?】

レヴォーグには絶対STIパーツつけた方がいい!

どうも、くるすぺです。今回はオーナーのタカヒロさんのご好意で、レヴォーグ STI Sport R EXをワインディングでじっくりと味合わせていただきました。

タカヒロさんのレヴォーグには、走行性能に影響するSTIパーツ4点が装着されていますが、この効果は絶大。国産車の次元を超えた素晴らしいハンドリングが体感できました。

そして初体験の2.4ターボエンジンは凄かった!こんなのCVTじゃないじゃない!?

レヴォーグSTI Sport R 試乗レポート&採点評価

素人目線ではありますが、乗ってきて感じたことを、自信を持って!素直に!正直に!お伝えしていきます!

最後に試乗レポートのまとめとして、加速感・乗り心地・静粛性・操舵性・楽しさの5つの観点で採点評価をさせていただいてます。参考程度に受け取っていただければ幸いです。

ちなみに試乗コースは以下のような感じでコーナーを非常に楽しめる試乗コースでした。往復20kmほど走らせていただいております。

Rならではの見た目の差別化は欲しい

ボディカラー:WRブルー・パール
外装オプション:LEDエンブレム付きのSTIフロントグリルオプション、STIフロントアンダースポイラー、LEDアクセサリーライナー

新型レヴォーグの顔、結構好きなんですよね。見る角度で印象が大きく変わってくるところが面白いなと感じます。

ただ、STI “R”ならではのエクステリア差別は何かあって欲しかったですね。Rのバッチみたいなのが付くだけでも違うと思うんです。

外装オプション:ドアバイザー、ボディサイドモールディング、STIサイドアンダースポイラー

ホイールデザインも1.8ターボ車と共通でタイヤサイズや銘柄も変わりません。
しかし、リアから見るサイドビューはかなりかっこいい。THEスポーツワゴンというスタイリングは、国産車ではかなり稀有な存在ではないでしょうか。

外装オプション:STIルーフエンドスポイラー、STIリヤアンダースポイラー

リヤビューも非常に精悍でテールライトがかなり良い仕事をしてくれてます。
スバルの樹脂パーツは安っぽさが無くていいですよね。2.4ターボ車にはWRXと同じ空力テクスチャーを採用してあげてもよかったんでは?とも思ったんですが、実際レヴォーグの樹脂部分ってほとんど無いんですよね。

WRX S4の空力テクスチャー

内装の素材感の質感が高い

STI専用のボルドー内装

内装デザインは熟成された感が強く、素材一つ一つの質感に非常に拘っているなと感じます。

特にドアパネル・ダッシュボード周りの質感は非常に高いと感じます。所有した時にふとこういうところを眺めたくなるんですよねえ。

2.4ターボ車にはブースト計が表示される

巨大な液晶メーターを持っていることもスバルの強みの1つ。ここまで繊細に地図を表示してくれる国産車ってほとんど無いと思います。
そして、このナビの表示の仕方が結構賢くて、右左折まで距離がある状態では上の写真のように全体を俯瞰できる地図を、右左折が近づいてくると徐々に拡大してくれます。左折した後次はどうする?ってのを俯瞰図を見せてくれることですぐに把握できるってのが嬉しいポイント。

後席のスペースも広く、後席シートヒーターまで完備しているので、後席の快適性も非常に高いです。

記事最後に写真ギャラリーも用意していますので是非そちらもお楽しみください。

思いの外扱いやすいパワートレイン

さて、それでは本題の「走り」について語っていきます。

STI Rに搭載されるのは新開発2.4L水平対向4気筒ターボエンジン。最高出力275PS、最大トルク375Nmを誇ります。
当ブログ独自採点によるウェイトレシオ点数は、パワーがS-、トルクがA+と非常にパワフル。なので、初めは恐る恐るのアクセル操作でした笑

エアインテークの内側は1.8ターボ車より大きくなってるらしい

ただ、恐る恐るだったのも最初だけ。思いの外扱いやすいパワートレインなのです。

その理由として一番大きいのは繊細なアクセルワークに対しても思い通りに付いてきてくれるから。低速域でも非常に扱いやすく思いのままに加減速が可能です。

2.4ターボ専用の新開発CVT「スバルパフォーマンストランスミッション」との相性が抜群に良いんだろうなあ。もうこれはCVTとは思わない方がいいです。

アクセルをグッと踏み込むと、一旦シフトダウンしたかのような挙動を見せ、パワフルかつ滑らかに加速してくれます。ドッカン要素は無くターボ感が非常に薄く、大排気量NAエンジンに乗っているような雰囲気を感じました。

ペダル剛性も高くブレーキタッチも非常に良い

アップダウンも多い試乗コースではありましたが、終始余裕がある状態を感じ取れるのもこのパワートレインの美点。常に余裕なので激しいエンジンサウンドを中々聴く機会が持てないというのが不満としては出るかもしれません笑

そうそう、エンジンサウンドもかなりしっかり遮音されているんですよ。1.8ターボエンジン車より2.4ターボエンジン車の方が静かに感じましたし、エンジン音の澄み渡り感もかなり良い感じです。

1.8ターボと2.4ターボの価格差は70万円近くと中々大きいですが、ワインディング試乗したら絶対価格以上の価値を感じるはず。一般道での試乗だと中々感じ取るのは難しいかもしれません。

そして、試乗の際に絶対試して欲しいのがマニュアルモード。これがやばい出来でした。

遮音性の高そうなボンネット(実際エンジン音の遮音性はかなり高い)
デジタルメーターデザインが凝っているところもGOOD

マニュアルモードの変速の速さが凄まじい

新開発CVT「スバルパフォーマンストランスミッション」、ATモードでも自然な加速フィールで十分に楽しめる代物ですが、マニュアルモードに入れたらもう最後。自分が購入したら終始マニュアルモードで走ってしまうかもしれません。

とにかく変速が素早い。これに尽きます。

素早いという言葉だけでは表せない素早さがあるのです。いや、これ本当すごくて、乗って1週間経った今もあの感覚が忘れられないです。

オプションのSTIシフトノブを装備

私の愛車プジョー508SWは8速ATを積んでいて、もちろんマニュアルモードも備わっています。変速スピードには割と満足していたんですが、レヴォーグの変速スピードを知ってしまうと…って感じです。

とりあえず言えるのは、プジョーの8ATのマニュアル変速より確実に速い変速が可能であるということ。それも、微々たるものではなく圧倒的に速いです。

そして、CVTなのにしっかり変速感が出てるんですよね。擬似的な嫌な感じってのは全く無く、普通に有段ギアの車を運転してる感覚に浸れます。そして変速が凄まじく速い、すなわち最高。
試乗時は、マニュアルモードに変更してから最後までマニュアルモードで楽しんでしまいました。

最近のCVTは違和感が少なくなってきたものが多いと感じますが、このレベルのCVTは未だかつてありませんでした。次元が違います。

CVTをここまで進化させたスバルの執念、あっぱれとしか言いようがありません。スバルは大きな大きな武器を手に入れました。

STIパーツ装着による神がかったハンドリング

パワートレインの凄さにもかなり感動したのですが、それ以上に感動ものだったのがハンドリング。

冒頭でもお伝えした通り、試乗させていただいたレヴォーグにはハンドリングに効果のある4パーツが装着されています。

  • フレキシブルタワーバー
  • フレキシブルドロースティフナーフロント
  • フレキシブルドロースティフナーリヤ
  • ラテラルリンクセット
STIフレキシブルタワーバー
STIラテラルリンクセット

同じ道でSTIパーツ装着車・非装着車の乗り比べをした訳ではないので説得力はないかもしれませんが、レヴォーグ購入時はこれらのパーツを装着することを強く強くお勧めしたいです。

STIパーツを装着するレヴォーグのハンドリングを擬音で表すとするなら、「シャキーン」です。
は?って思われるかもしれませんが、シャキーン以外で表すことが私にはできません。笑

センター付近からの超微細なステアリング操作に対してもしっかり素早く反応してくれる感覚、これがめちゃくちゃ気持ちいい。

2ピニオン電動パワーステアリングを採用

上質でありながらスポーツ性の高いハンドリングと言うんでしょうか、繊細な操作に対しては滑らかに上質に動いてくれるし、ズバッと切ったらシャキ!ズバッ!と頭が入っていく感じ。全方位でレベルの高いハンドリングです。

2.4ターボ搭載車は1.8ターボ搭載車に比べて50kgほど重たいですが、鼻先が重たくなったような感覚は全く無かったです。ハンドリングパーツ効果もあるかもしれませんが、寧ろ鼻先が軽くなっているような感覚すら覚えました。

また、このハンドリングの凄さを味わうのに最も分かりやすいモードは「コンフォート」じゃないかなと個人的には感じました。

レヴォーグのコンフォートモードはステアリングがかなり軽くなるのですが、軽くなってもステアインフォがしっかり感じられるようになっていて、センター付近での微細なコントロールに対する車両の動きがかなり分かりやすく感じることができます。
1.8ターボ車試乗時にコンフォートモードを試した感覚とは全くの別物です。STIパーツの効果がやはり大きいのでしょう。

もちろんスポーツモードのどっしりとしたステアリングも最高です。高速なんかではステアリングはスポーツにしたいかな。個々にモードを設定できるIndividualモードがあると言うのもレヴォーグの強みですよね。

VTD-AWDのSportモードは是非試して欲しい

2.4ターボ車は、1.8Lターボ車とは異なるAWDシステム「VTD-AWD」を搭載しています。

このVTD-AWD、ワインディングで走らせると超最高でした。エンジン、CVT、ハンドリングに加えてこのAWDは反則じゃないでしょうか。。笑

VTD-AWDの基本トルク配分は前45:後55とし状況に応じてトルク配分を変更するスポーツ走行を重視したAWDとなっています。(1.8ターボ車は前60:後40が基本トルク配分)

ワインディングを走ると、このVTD-AWDの後輪からの駆動の気持ち良さというものがすごく伝わってくるのです。曲がるのが本当に楽しい。

そして是非試して欲しいのが走行モードでAWDスポーツモードを選択すること。全体の走行モードをSport+に入れることでAWDもスポーツモードになります。

AWDがスポーツモードになると具体的にどんな制御が行われるのか分かってないですが、感覚的にはリア駆動をさらに積極的に使ってくれるような感覚がありました。

ワインディングにおいて上り坂の右カーブでアクセルをグッと踏み込んだ時、左後輪がグイグイとトラクションを掛けて押し出してくれる感覚が忘れられません。Sport+でワインディング走るの楽しすぎなので注意してください笑

アクセルワークだけで姿勢を整えられる、そんな感覚すらあります。この感覚は楽しさというところにも繋がりますが、安心感にも大きく貢献していると感じます。

このVTD-AWDが特別面白いのかもしれませんが、AWDって良いですね。今までFF車しか所有したことなかったのですが、次の愛車は積極的にAWD車を選んでみたいなと思わせられる経験となりました。(でもこんな走りするAWDはなかなか無いんだろうなあ泣)

乗り心地・静粛性も最上級

レヴォーグの凄いところは、これだけの走りのポテンシャルを持ちながら快適性も非常に高いところにあるかなと思います。これほど高いレベルで楽しさと快適性を両立する車を国産メーカーが作り出していることに、日本人として誇りに思いたいです。

レヴォーグSTI Sportならではの装備として挙げられるのが、ZF製の電子制御ダンパー。やはりこれが素晴らしい。

コンフォート・ノーマル・スポーツと減衰力の変更ができる点も魅力ですが、純粋にZF製のダンパーの質が高いと感じます。

質の高さを感じるのが「音」という部分。
これは1.8ターボ車の試乗レポートでも書いたと思いますが、タイヤからの入力音が非常に小さく質が高いのです。

「音」ってかなり大事だなと思うんです。サスペンションの動きが非常に滑らかでも、ガツンという音が聞こえてくるだけで乗り心地が悪いって感覚を覚えてしまうんですよね。
レヴォーグ STI Sportは入力音に対する処理が本当に素晴らしいです。なのでSportモードにして脚を硬くしても、嫌な音が出ないから不快感が出ないのです。STIラテラルリンクセット装着の効果もあるかもしれません。

電子制御に関しては、乗り心地をアップさせるという意図もあると思いますが、ピッチングやロールを抑制したスポーティな走りを実現するのが主目的じゃないかなと感じてます。(乗り心地に関しては、電子制御というよりZF製ダンパーの存在が大きい気がする。)

特にブレーキング時のピッチングの少なさは目を見張るものがあります。ここは一般道の試乗でも体感できる部分だと思うので、試乗の際はブレーキングにも着目してみてください。

あと、レヴォーグとWRX S4の最大の違いとしてあるのがタイヤサイズ(銘柄も)じゃないかなと思ってます。

タイヤサイズは225/45R18
YOKOHAMA BluEarth GTを装着

WRX S4のタイヤ幅は245、レヴォーグのタイヤ幅は225となっていて、WRX S4の方がかなり幅広です。
もちろんタイヤ幅が広いWRXの方が限界性能は高いでしょうが、正直一般道で楽しむなら225幅がちょうどいいと思うんですよね。

225幅ならではの取り回しやすさ、街中での快適性というものは確実にあると思いますし、今回ワインディングで(常識的範囲内で)かなり楽しく攻めることができました。
YOKOHAMA BluEarth GTというタイヤを装着していますが、ロードノイズが非常に少ないタイヤで快適性とスポーツ性を兼ね備えるレヴォーグにはぴったりのタイヤだなと感じてます。

見た目の訴求力的には2.4ターボ選ぶならWRX S4を選びたいという気持ちはとても分かる(私もそうだった)のですが、やはりレヴォーグならではの快適性とのバランスというものは大きな大きな魅力です。

メーカーオプション:スマートリヤビューミラー
バックカメラ+サイドカメラの映像の様子

レヴォーグSTI Sport R 動的質感の採点評価

試乗レポートのまとめとして、5つのポイントで採点評価をさせていただきます。参考程度にお受け取りください。価格帯やボディタイプを考慮した採点になっています。

  • 加速感      … 9.0/10点 S
  • 乗り心地   … 9.0/10点 S
  • 静粛性      … 8.5/10点 A+
  • 操舵性      … 9.5/10点 S+
  • 楽しさ      … 9.0/10点 S

総合得点:90/100点 S

総評:
総合得点90点は、おそらく過去最高得点です。(現在、過去試乗記の評価を点数化する更新をしてる途中、今までの最高得点が88点でメガーヌR.S.だった。)
とにかくあらゆる面で高次元な車であり、とりあえずレヴォーグ買っておけば間違いないと思います笑 この価格でこの車以上の動的質感を持つ車は無いと思います。
惜しむらくは、「R」であることが外観から分からないこと。「R」ならではの何かがあるだけで、魅力はぐんと上がると思います。
そして、STIパーツは絶対つけた方がいい。ラテラルリンクセットもお忘れなく!

スバル レヴォーグの情報

グレード展開・価格

  • STI Sport R EX:477.4万円 試乗車
  • STI Sport EX:409.2万円
  • GT-H EX:370.7万円
  • GT EX:348.7万円

※EX無しグレードは38.5万円安

スペック ~独自のパワートレイン評価~

サイズ 4,755 x 1,795 x 1,500
ホイールベース
2,670mm
重量 1,630kg
パワートレイン 2.4L水平対向4気筒直噴ターボエンジン
最高出力 275PS/5,600rpm
最大トルク 375Nm/2,000rpm
燃料・燃費 11.0km/L(WLTC)・ハイオク
駆動方式 4WD
サス(前) マクファーソンストラット式
サス(後) ダブルウィッシュボーン式
パワートレイン別情報
2.4Lターボ パワー トルク
S- 91.5点 A+ 88.0点
1.8Lターボ パワー トルク
B 73.1点 A- 81.5点

「パワートレイン別情報」に記載しているランクは、パワーウェイトレシオ/トルクウェイトレシオを独自の採点方式でランク化したものになっています。

合わせて乗りたい

その他にも色々な車の試乗レビュー記事を書いています。他の試乗レビュー記事も是非チェックしてくださいね!

画像ギャラリーは2ページ目に用意しています。ディーラーオプションも多く装備されてますので是非チェックしてみてください。

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