くるすぺ

【徹底比較】5008オーナーがCX-8を一日試乗して気づいた26個のこと

どうも、自称試乗マニアのくるすぺです。

少し前になるのですが、5008ユーザーの私がCX-8(ディーゼルモデル)に1日試乗してきましたので、その気づきをツラツラとまとめてみました。

3列SUVのオススメ集記事も書いてたりしますが、この2台は中でも私が自信を持ってオススメできる車です。

3列SUVをご検討の方、CX-8と5008で悩んでいる方の参考になれば幸いです。

内装の紹介と試乗中の動画をYouTubeにも挙げていますので、よかったら合わせてチェックしてみてください!

追記:2年4ヶ月、43800kmと走ってきた5008ですが、2020年4月に乗り換えることに決めました。

本当にいい車だったので、是非皆さんに良さを知ってもらいたいと、改めてオーナーズレビューを書いてみてます。是非合わせてチェックしてみてください!

5008オーナーがCX-8を一日試乗して気づいた26個のこと

愛車の5008と、一日試乗させてもらったCX-8の情報は下記の通り。

5008

グレード:GT BlueHDi
エンジン:2.0Lディーゼルターボエンジン(180PS/400Nm)
ミッション:6AT(現行モデルは8AT)
駆動方式:FF
価格:454万円(現行モデルは481万円)

CX-8

グレード:XD L Package
エンジン:2.2Lディーゼルターボエンジン(190PS/450Nm)
ミッション:6AT
駆動方式:FF(4WD設定もあり)
価格:443万円

大きく以下についてそれぞれ比較を交えながら語っていきます。レッツゴー!

  • 音(静粛性)
  • 加速フィール
  • ブレーキフィール
  • シフト制御
  • 乗り心地
  • ハンドリング
  • 視界
  • 居住性、快適性
  • 先進安全装備

「音」について

1.エンジン音は基本的にCX-8の方が小さい

CX-8は2.2Lディーゼル、5008は2.0Lのディーゼルで、どちらもディーゼルエンジンにしては静かでディーゼル特有のカラカラ音は少ない方だと思っていますが、街乗りやアイドリング時に、より音が小さいのはCX-8の方かなと感じました。

私の5008が4万キロも走ってしまっている状態なので、単純比較とは行かないのかもしれませんが、CX-8のエンジン静音性、特にアイドリング時の静かさは目を見張るものがあると感じました。

ただ、「基本的に」と書いたように、5008の方が静かかもと思う場面もあったりします。

それが高速域。100km/hくらいで巡行しているとき、5008は1400~1500回転くらいで巡行できるのですが、CX-8の場合は2000回転くらいまで回っています。

同回転数で比較するとCX-8の方が静音性高いと思うのですが、5008の1400回転とCX-8の2000回転を比べると、5008の方が静かかなと。

この後別途語りますが、高速域での快適性は5008に軍配が上がるところが多いなという印象でした。

2.ロードノイズもCX-8の方が小さい

ロードノイズはCX-8の方が圧倒的に少ない感じします。エンジン音以上に感じたポイントです。

CX-8も私の5008もスタッドレスタイヤを履いている状況での評価になりますが、5008は標準タイヤもコンチネンタルのオールシーズンタイヤで、こちらもスタッドレス並みにロードノイズがでかいですw(でも、なんか嫌いになれないw)

CX-8の方がサマータイヤであれば、もっと差が分かりやすく出る気がします。

MAZDA3のときにすげーと思いましたが、一般的には「ゴーー」というタイプの音が聞こえてくると思いますが、マツダの場合は「サーー」って感じの音が聞こえてくる感じがします。ノイズっていうより、走行している音っていう表現の方がいいかなと思うくらい、不快感が少ないです。

ロードノイズに関しては、高速域でもCX-8の方が抑えられているなと感じました。

3.でもCX-8は少し風切り音が気になる

気になると言っても、街乗りではうるさくてたまらんと感じる程では全くありません。あー5008よりはなんか横から音聞こえてくるなーくらいです。

というか、乗らせてもらったのマイナーチェンジ前のモデルだったんですが、マイナーチェンジで静粛性も向上させてるみたいですね!(知らんかった)

静粛性がどれほど向上したのか気になるので、機会あればまた乗らせてもらおうかなとも思ってます。

4.高速に乗ると5008の方が静かな気がする

街乗りでは、CX-8の方が静かだなーと思ってたんですが、高速に入るとちょっと感想が変わります。

まずエンジン音。先ほど言った通り、CX-8だと100km/hで2000回転くらい回るので、その分エンジン音の入りが気になってきます。

そして、風切り音。これも高速だと更に気になってきました。(マイチェンで向上してるかもしれませんが)

特に気になったのが、トンネル内での走行音。左右からグォォォォという音が結構ダイレクトに入ってきてしまって、窓開いてるんか?と感じてしまう場面もありました。

下からの音はCX-8の方が防げてる気がするけど、左右からの音は5008の方が防げてる気がする不思議。

個人的な感覚ですが、CX-8で80km/hくらいで巡航している時が、5008で100km/h巡航している時と近い感覚でした。

5008くん、なかなかやるやんと思いました。

「加速フィール」について

5.発進の滑らかさはCX-8に軍配

端的に言うと、ガソリンに近いなと思うのはCX-8の2.2ディーゼルです。

発進時の軽快感というか、するーっと滑らかにトルクが立ち上がっていく感じがCX-8のいいところじゃないかな。ガソリンモデルに近い感覚で運転できます。

5008は、発進時のもたつきがやや気になるところ。20km/hくらいからの伸びは気持ちいいものがありますが、そこまでがだるいときが多いです。

私の5008は6ATモデルなので、今の8ATだともう少し軽やかさがあったかな。

6.中速域からの爆発力は5008

発進の滑らかさ、扱いやすさはCX-8に軍配が上がりますが、中速域(3,40km/hくらい)からのアクセルレスポンス、トルクがググンと立ち上がってディーゼル特有の爆発的に加速していく感じは、5008の方が感じます。

CX-8も、もちろん力不足みたいなところは感じません。十分すぎるほどの動力性能を持ち合わせています。

でも、5008の爆発力を知っていると、「あれ?」っていう感じになるのも事実。これはもう好みの問題です。どんな加速フィールが好きか、それだけです。ちなみに私はどっちも好きです(おい)。

あ、あと、CX-8のディーゼルにはSPORTモードがありませんが、5008にはSPORTモードが搭載されています。

SPORTモードだと、より爆発力が増すので、ワインディングとかで使うと中々面白いです。V8エンジンの擬似音を鳴らすギミックまで付いてます。(要らないって?)

ステアリングもグッと重たくなったりもします。こういう遊び心があるのが5008の良いところじゃないかな。

7.マツダの2.2Dはよく回る

CX-8でワインディングも走らせてもらったんですが、一番驚いたのはエンジンが軽快に回ること。

動画内でも笑ってますが、お前さん本当にディーゼルなんか?ってくらい気持ちよく吹け上がります。2速で5000回転近くまで軽やかに吹け上がる感じは、5008では味わえません。

5008だと、4000回転前くらいで頭打ち感が強く出てきます。で、5000回転行く前に勝手にシフトアップしちゃいます。

5008の低回転でグイグイ速度を伸ばす感じも気持ちいいんですが、CX-8の吹け上がり感はちょっと羨ましい。(一番羨ましいと感じたポイントかも。)

プジョーには、2.0Lディーゼルの他に、1.5Lディーゼルもあるのですが(308やリフターが採用)、マツダの2.2Lディーゼルは、プジョーの1.5Lディーゼルと2.0Lディーゼルの合いの子みたいだなと感じました。いい感じにいいとこ取りしてるような、そんな雰囲気のあるエンジンです。

以前、CX-8の25Tに乗らせてもらったとき、25Tがいいなあとなりましたが、XDに長時間乗ってみて、やっぱり2.2Lディーゼルのクォリティも素晴らしいなと思いました。私がCX-8買うならXD選ぶと思います。

「ブレーキフィール」について

8.ブレーキコントロールしやすいのはCX-8

CX-8のブレーキは、踏み込み量で効くというよりも、踏み込む強さ、ペダルの奥でコントロールする感じです。(MAZDA3とか新世代商品群ほど振り切ってない感じしますが)

一方、5008は踏み込み量に対して、グッと制動力が出てくる感じ。ペダルの剛性もそんな高くないので、運転に慣れていないとカックンブレーキになりやすいと思います。

正直、5008のブレーキは慣れてしまってるので、ブレーキコントロールは結構容易になっちゃってるんですが、それでも、マツダのブレーキはちょっと魅力的。

単純にブレーキコントロールが容易いというのもありますが、ブレーキをかけることに対して楽しみを持てる、そんな魅力があるんです。これは、マツダ車に乗れば乗るほど感じる部分。

マツダはリピーターも多いという印象ですが、一番の要因はブレーキにあるんじゃないかなと思うくらいよく出来てるなと感心します。

あと、やっぱりペダルレイアウトいいっすね。プジョーさんの左寄りレイアウトとは違うぜw(私はもう左寄りに慣れてしまい気にならないのですが)

「シフト制御」について

9.シフトショック感が少ないのはCX-8

加速フィールで話していたところと被るとこもありますが、シフトショックが穏やかなのはCX-8の方かな。シフトアップ感は全然感じなくて、いつ変速したか気を張ってないと分かんないし、今何速に入ってんのかすぐに分からなくなります笑

それだけシームレスに加速していくよ、ということが言いたいこと。

一方、6ATの5008はシフトアップ時でもシフトショックを結構感じます。なので、メーター見なくても今何速で走ってるか大体わかる感じ。

これも、良い悪いで判別はしたくない部分で、どっちが好きかでいいと思います。(基本的に全部そうなんですが)

ただ、今の8ATになった5008とCX-8の6ATを比べると、若干ですが8ATの5008の方が更にシームレスな感じもあるのかなと思います。

6ATの5008とCX-8の加速フィールは結構別物な感じしますが、8ATの5008とは似てるところが多いかも。

10.ワインディングでのシフト制御は5008の方が優秀

CX-8で街乗りで加速していく際のシフトアップは、シームレスで心地良いのですが、ワインディングではシフト制御自体に少し違和感を感じるところも。

カーブ手前で減速した際のシフトダウン制御が、ちょっと自分の意図と合わない場面が目立ちました。ここがこうダメだと具体的に言えないのが申し訳ないですが、自分には少し合わない感じでした。

オート変速の制御は、5008の方が自然でストレスを感じる場面が少ないです。

ただ、CX-8にもマニュアルモードがあります。マニュアルモードで走るワインディングは想像以上に楽しいものでした。綺麗に吹け上がるし。

ワインディングでは積極的にマニュアルモードを使っていった方が良いかなと思います。

11.CX-8にはパドルシフトが無く、5008はシフトノブでのギアチェンジができない

これは乗らなくても見れば分かるところですが、CX-8はシフトノブでガチャガチャシフトチェンジできるのですが、パドルシフトが付いてません。

そして、5008にはパドルシフトが標準装備されていますが、シフトノブではガチャガチャ変速できません。

個人的には、どっちでも変速できるとベスト。

高速や街乗りでエンブレかけたい場面では、パドルシフトを使って楽にシフトダウンしたい。でも、ワインディングなんかで走りを楽しむ場面では、より操ってる感が出るシフトノブで制御したい、というのが個人的な思い。

今回、CX-8のシフトノブでのガチャガチャを体験して、よりその思いが強くなりました。やっぱりガチャガチャ面白いぜ。

シフトノブでの変速も素早く決まってくれて気持ちいいです。5008のパドルシフト変速も、反応が悪いというわけではないのですが、2回素早くクリックした際に、2回目のクリックが無かったことにされて、期待するシフトダウンができない場面が結構あったりするんですよね。

そして何より嬉しいのが、上に押すとシフトダウン、下に引くとシフトアップという機構を採用していること。これ逆のメーカー多いんですよね。

私が以前乗っていたMINIは同じ感じだったのでこれに完全に慣れてしまっているということもありますが、こっちの方が個人的には自然に感じて直感的に操作できます。(みんな統一して欲しい。。。)

ただ、パドルシフトはあるに越したことはないので、用意してくれてもいいのになと思います。

「乗り心地」について

12.街乗りでの快適性はCX-8

5008はでかい図体をしてますが、リアサスペンションはなんとトーションビーム。一方CX-8はマルチリンク式。

マルチリンク>トーションビームという単純な図式はもはや無いと思っていますが、CX-8の足さばきは絶品です。

街乗りの快適性は静粛性も含めてCX-8の方が1ランク上質な印象を抱きました。

5008は結構足回りが硬めなセッティングで、少し大きい段差などではガツンと衝撃が来る場面も少なくはありません。接地感は高く、決して乗り心地が悪い車ではないですが。

CX-8はとにかく乗り心地がマイルド。段差や凸凹でも、足がしなやかに動いてガツンという衝撃を感じる場面は全くと言っていいほどありませんでした。

かと言って、フワフワしすぎているかと言われるとそうでもない。かなりバランスの取れた乗り味に仕上がってました。

13.高速域では五分五分

高速域に入ってくると、5008の硬めな乗り心地が真価を発揮してきます。中速域では心地良さというところがあまり出てこない5008さんですが、速度が出てくると途端に乗り心地がよくなります。

道路の継ぎ目を超えていくときのコツンコツンという硬めな感触が堪らなく良く、姿勢を全く崩すことがないので安心感が非常に高いです。

CX-8が安心感がないかと言われるとそんなことはなく、こちらもロングホイールベースを生かしてビシッと走ってくれますが、継ぎ目では少しボイ〜ンとした感じが5008と比べると出てきてしまいます。

運転手が酔ってしまうようなレベルでは全くございませんので、ご安心を。

「ハンドリング」について

14.扱いやすさはCX-8、楽なのは5008

CX-8のステアリングは非常にスローなセッティングになっています。(ギア比的な意味で)

スローですが、応答性が悪いことは一切なく、ステアリングの切り始めから遅れることなく車が思った方向に向いてくれる感覚はしっかりとあります。

ただ、少しステアフィールが乏しく、ステアリングがちょっと軽すぎるかなと思うところもありました。軽さは低速域だけでなく高速域でも感じます。(5008は低速域でのステアフィールは少し乏しい)

軽くてスローなので、扱いやすいステアリングにはなっているかなと。ある程度大きなカーブでは、ビシッと綺麗にライントレースが決まるので、気持ちいいです。

5008の方は、超小径ステアリングを採用しているということで、CX-8と比べると圧倒的に操舵量が少なくて済みます。左折時やワインディングでのカーブの場面では、5008に慣れているとCX-8の操舵量が多く感じ、少し大変だなあという印象も抱きました。

ただ、どちらも特性が違うだけで、それぞれいい塩梅に仕上がっていると思います。

ゆったり走るならCX-8、キビキビ走るなら5008と言ったところでしょうか。

15.ロール感が少ないのは5008

今回、CX-8でワインディングも結構走ってきましたが、やはりロール感は5008の方がかなり抑えられているように感じます。

G-ベクタリングコントロールプラスが採用されたことで、コーナーでの安定度とハンドリングの直感性もかなり上がっていますが、車体が長くて背が高く、乗り心地のマイルドさに振った足回りになっているので、ロールが強く出てしまう場面も少なくはありませんでした。

ただ、自分が想像していたよりかは、CX-8でも全然ワインディング楽しめるなとも感じました。

全長4900mmがかなりネックになってくるかなあなんて想像していた訳ですが、車体の長さは走っている分には全然気にならないというか、もう少し短い車を運転しているような感覚でした。

16.高速での直進安定性は5008が良い

曲がるのは5008の方が得意だということは、真っ直ぐ走るのはCX-8か?と言われると、実はそうでもないです。

これは先ほど書いたステアフィールの部分が大きく左右してきますが、CX-8は高速域でもステアリングの軽さが目立ちステアフィールが若干乏しいので、微妙にステアリングが右に切れても、それを感じ取るのが難しいです。(慣れもあるでしょうが。)

なので、なんか知らん間に車が右側に寄ってしまっていて、おっとと思って修正舵を入れるという場面が結構目立ちました。中立付近でのどっしり感はもう少しあってもいいかなと思います。

5008の方は、低速域でのステアフィールは少し乏しいものの、高速域ではしっかりと伝えてきてくれます。中立付近でのどっしり感も強く、路面の状況、車がどういう方向を向いているかというのを、精細に手に伝えてきてくれるので、意識して修正舵を入れるという場面がほぼありません。

意識を強く持って真っ直ぐ走るのと、無意識でも真っ直ぐ走れるというのは、長時間の運転になると大きな差になってくると思います。

5008の直進安定性は凄まじい。

「視界」について

17.着座位置が低く済むのは5008

CX-8の運転席
5008の運転席(低さ伝わるかな?)

CX-8に乗って最初に思ったことは、着座位置やっぱり高いなということでした。SUVらしい見晴らしの良さが手に入るのはCX-8だと思いますし、視点が高い方が嬉しいという方も少なくはないでしょう。

ただ、個人的には、5008の7人乗れるSUVでありながら、着座位置が低く視点が低いことに大きな魅力を感じています。

頭のブレも少ないし、何より走ってる感を強く感じることができるから。

もはや5008のことをSUVとして見ていないかもしれません笑 7人乗れる、ちょっと長い車というようなイメージ。

本当はワゴンとかセダン乗りたいけど、7人乗れる車が欲しいという方には5008かなりオススメです。

18.左前の死角感は同等レベル

一般的に、視点が高くなるほど見晴らしは良くなり、一方で死角は大きくなっていきます。

CX-8の方が着座位置は高いものの、左前の死角は大差無いかなと感じました。ダッシュボードの盛り上がり感も同じくらい。

ただ、CX-8はドアミラーの位置が後方寄りになっていて、ミラーの前側の視界が確保できているというのがポイント高いです。

「居住性、快適性」について

19.快適装備はCX-8が圧倒

快適装備に関しては、5008はCX-8に全く歯が立ちませんw

シートですが、5008は最上級GTグレードでもパワーシートすら付いてきません。コンフォートパッケージという30万円のセットオプションを選べば、パワーシート(メモリー付き)とシートヒーター機能が付いてきます。

しかし、CX-8はL Packageを選べば、メモリー付きパワーシート、シートヒーターは勿論のこと、なんとシートベンチレーション機能まで標準装備されるのです。

恥ずかしながらシートベンチレーション初体験だった訳ですが、すんごい涼しくて気持ちよかった笑 これはあると嬉しいですね〜。

そんで持って、後席のシートヒーターも標準装備。Exclusive Modeを選べば、後席シートベンチレーションまで付いてきてしまうのです。もはや高級車。

そして、ステアリングヒーターも付いてきます。(5008はオプション設定も無し)

ステアリングヒーターもちゃんと使うのは初めてでしたが、すぐ温まってくれるんですね。冬の通勤ではかなり重宝しそうです、5分くらい付けておけばそれで十分温まる。

さらに言うと、オートブレーキホールド機能も付いてます。プジョーは何故かオートブレーキホールド機能を作りませんw

これは試乗の際に存在を忘れてて全然使えてなかったんですが、一度経験してしまうと無くなるのは辛いものがあると思います。

装備 CX-8(Lパケ) 5008(GT)
パワー&メモリー
前席シートヒーター
前席シートベンチレーション ×
ステアリングヒーター ×
オートブレーキホールド ×
後席シートヒーター ×
後席用エアコン
後席用USB ×(12Vソケットは有る)

※ ●:標準装備 ○:オプション ×:設定無し

20.運転席シートは甲乙つけがたい

写真はCX-8 PROACTIVE

シートの装備の充実度は圧倒的にCX-8ですが、シートそのものの良さというところは、5008も負けてはいません。

CX-8はどっしりゆったり包み込んでくれるようなフカフカなシート。とても気持ちいいです。

5008は結構薄い感じもあったりするんですが、タイトでホールド性が非常に高く、運転姿勢が崩れづらいので、意外と長時間運転してても全然疲れが来ないですし、腰が痛くなってくることもありません。

妻のN-BOXは1時間くらい乗ってるだけでも腰が痛くなってくるくらい、私は腰がちょっと悪いんですが、それでも5008に乗っている限りは全然痛くなりません。

5008の運転席シート
2年半乗ってもサイドサポートがヘタレてこない

CX-8もかなり長時間ぶっ通しで乗らせてもらいましたが、こちらも腰が痛くなるようなことはなく、疲れも来ませんでした。

どちらのシートも非常に良く出来ていると思います。

21.2列目3列目の居住性はCX-8

写真はCX-8 PROACTIVE

2列目、3列目の快適性は圧倒的にCX-8かなと。。

CX-8の2列目は、独立2座のキャプテンシートか6:4分割の3人が座れるベンチシートが選べます。

キャプテンシートの快適性は素晴らしいものがありました。運転席、助手席と変わらない、いや、それ以上に居心地のいい空間です。(足元も広いし、リクライニングもしっかりあるし。)

一方、5008は3座独立のシートになっています。CX-8と比べると、幅は狭く座面も短い。そして、シートもやや薄い感じで固さを感じるものになっています。

私の妻は5008の2列目シートには満足しているようですが、男性が座るにはちょっと窮屈になってしまうかなと思います。小柄な女性ならすっぽりハマって意外と心地いいのかもしれません。

3列目は比べるまでもなくCX-8の方がフカフカ。

3列目の広さや足元の深さといったところは、意外と大きな差はありませんが、5008の3列目シートはかなり簡素な作りになってますので、大人が長時間座るのは厳しいものがあります。

3列目をかなり頻繁に使うということであれば、CX-8を選んでおいたほうが後々後悔されることは少ないのかなと思います。

22.チャイルドシートが2つ要るなら5008もいい

大人が2人座る分には確実にCX-8の方が快適性が高いのですが、5008の3座独立シートは小さいお子さん持ちのご家庭では大活躍をします。(私の家もそうです。)

3座独立ということで、チャイルドシートのISOFIXもそれぞれに3つ付いていて、最大3つのチャイルドシートを装着することが可能なのです。(3つ付けちゃうと3列目へのアクセスは出来なくなりますが。)

ウチは小さい子供が2人いるので、チャイルドシートとジュニアシートを1つずつ装着しています。その状態でも、2列目に大人がもう一人座れるというのが非常に大きな武器です。子供が小さい間は、妻が子供の横に座っていてくれると安心して運転に集中できます。

2つ付けても1つが空いているので、そのシートを倒して3列目へアクセスすることもできます。

CX-8の6人乗りウォークスルータイプであれば、2列目にチャイルドシートを2つ付けて3列目へアクセスすることもできますが、快適性の高い2列目シートがチャイルドシートで埋まってしまい、なんか勿体無いように感じてしまいますね笑

チャイルドシートが要らないご家庭であればやはりCX-8がオススメになりますが、小さいお子さんがいるご家庭では5008の選択肢も大いにアリです。ウチも3列目はたま〜にしか使わないので、5008を選んでよかったなと感じてます。

シトロエン C4グランドスペースツアラー(7人乗り)、シトロエン C5エアクロス(5人乗り)プジョー リフター(5人乗り)といったクルマたちも、3座独立シートを採用しています。PSAグループの車ということだけあって、走りも間違いないですし、シトロエンのシートはプジョーよりもフカフカで奥さん受けも良いんじゃないかなと思いますw

是非これらの車もご検討してみてください。

23.CX-8のラゲッジスペースは床が高い

ラゲッジスペースを開けてみてすぐに感じたのは、「床面めっちゃ高い!」ってことでした。

これは相当立派な3列目を用意しているので仕方ない部分ですね。5008は非常に簡素で取り外しすらできてしまうので、厚さが全くなく低い床面を実現できています。

3列目を折りたたんだ状態で、CX-8はラゲッジ容量が555L、5008が702Lとなっています。全長はCX-8が4900mm、5008が4640mmで、5008の方がかなり短いのですが、ラゲッジ容量は5008の方が広いという結果になっています。

ただ、奥行きは全長が長いCX-8の方があります。なので3列目を起こしている状態では5008はほぼ余裕がない状態になりますが、CX-8の場合はまだなんとか使えるレベルで抑えてくれます。(3列目アリの状態の奥行きの長さは、5008が280mm、CX-8が500mmと、倍近い奥行きを確保できています。)

5008の3列目起こした状態

常に3列目を起こした状態で使うという方は、CX-8を選ぶべきでしょう。

「先進安全装備」について

24.CX-8のレーンキープより5008の車線逸脱防止の方が安心

5008になくてCX-8にある先進安全装備の代表的なものが、渋滞追従機能付ACCとレーンキープアシスト。5008には車線逸脱防止機能は付いてますが、車線中央維持システムは付いていません。

ということで、このレーンキープが高速でどれだけ快適なものかを試してみようとワクワクして使ってみたのですが、、、

ちょっとマツダのレーンキープは期待外れでした。

これは「車線中央維持システム」とは思わない方が良いレベルです。綺麗にトレースしてくれるなという場面もあったことはあったのですが、それがちゃんと続くのは良くて数百メートル。ほぼ確実に右に逸れていきます笑

MAZDA3では高速域でレーンキープが使えないような仕様に変更されましたが、この仕様変更は正解だったかもしれないですね。まだまだ精度が足りてないです。

車線逸脱防止機能もありますが、逸脱をし始めてから警報がなるような雰囲気でした。

一方、5008は綺麗にトレースする機能はついていないですが、車線逸脱防止は強力で、はみ出す結構手前からステアリング制御をかけてくれるので、はみ出てしまうんじゃないかという不安は一切感じません。

また、先日レーンキープアシストが採用された508に一日試乗させていただきましたが、こちらのレーンキープは相当レベル高くて安心感、快適性抜群でした。マツダのレーンキープも今後精度を上げていってもらえると、さらに魅力度がアップすると思いますので、頑張って欲しいですね。

25.ACCのしつけはCX-8の方がいいかも

ACCはCX-8には渋滞追従機能が付いていて、5008より使い勝手は良いです。5008は30km/h以上からしか作動させることができません。(ただ、作動後は停止までサポートしてくれて、ブレーキホールドまでしてくれる。ブレーキホールドできるならスイッチ用意してくれれば良いのにw)

高速でのACCの追従感は、CX-8の方が急加速や急発進みたいなのが少なくて安心度は高い感じがありました。(限られた場面でしか使えていないですが。)

5008のACCや車線逸脱防止といった先進安全装備を試している動画もYouTubeに上げています。参考になれば幸いです。

26.CX-8のヘッドアップディスプレイはちょっとうらやましい

出展:MAZDA公式HP

5008のメーターは、ステアリングの上から覗くような配置になっていて、ヘッドアップディスプレイ無くとも視線移動が少なく視認性が良いのですが、一気に表示できる情報が少ないなという感じもしています。

ヘッドアップディスプレイでいいなと思ったのは、レーンキープの作動状況が常にヘッドアップディスプレイで確認できること。

5008の場合は「ドライブ」という表示設定にすれば、車と車線の画像が表示されて、車線を認識しているときは緑色になって作動状況を確認することができますが、通常のダイアル表示の場合には作動しているかどうかという情報を確認することができません。(逸脱しそうになって、ステアリング制御がかかったときには、その情報は表示してくれます。)

あとはナビの表示。5008も本国のナビであればメーター内にナビ画面を表示できるのですが、国内向けではそれも実現できていません。

せっかくデジタル液晶メーターを採用しているので、表示する内容とかスペースの有効活用は、もう少し検討の余地があるなと日々感じています。

また、ナビのことを言ってしまうと、マツコネナビは5万円で装着可能、5008のディーラーナビ(楽ナビ)は25万ほどかかってしまいます笑

使い勝手や操作性も5万円のマツコネの方が良いなと感じます。5008を買う場合には、ディーラーナビは付けずにCarPlay/AndroidAutoでやり過ごす方が得策だと思ってます。

5008とCX-8比較まとめ

長々と書いてしまいましたが、ここまで見てくれてありがとうございます笑

もう少し詳しく聞きたい点がありましたら、気軽に記事へコメントしたり、Twitterでリプいただければと思います!

最後に、今まで語ってきた要素に対して、ざっくりどっちの方が良いかというところを表にしてみました。(こんな単純な表で表せない部分もあるので、参考程度にどうぞ。)

静粛性(街乗り) CX-8
静粛性(高速) 5008
エンジンフィール CX-8
加速フィール(滑らか) CX-8
加速フィール(パワフル) 5008
ブレーキフィール CX-8
シフト制御 5008
乗り心地 CX-8
ハンドリング(滑らかさ) CX-8
ハンドリング(キレの良さ) 5008
直進安定性 5008
視界性能 CX-8
居住性、快適性 CX-8
先進装備(車線維持) 5008
先進装備(ACC) CX-8
ナビ CX-8

動画も是非あわせてチェックしてみてください〜。

車購入で後悔しないために

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