こんにちは。試乗マニアのくるすぺです。
今回はマイナーチェンジを迎えたばかりの新型CX-3に試乗してきました!前にインプレッサを購入した時に購入を迷っていた車でもあります。
今回は、注目の新開発1.8Lディーゼルターボエンジンを搭載したモデルに試乗してきましたよ!
試乗にご協力いただいた営業さんにはこの場で感謝です。
4月からの新入社員さんだったみたいですが、車好きなのが伝わってきて、とても楽しい試乗になりました。
本記事では、年間100台ペースで試乗している自称「試乗マニア」ならではの視点でレビューをさせていただきます。また、以下要素に関して勝手ながら採点評価をさせていただきます。
- エクステリア
- インテリア
- 走行性能
最後にまとめとして、私が感じたGood PointとBad Pointを紹介します。また、最後には撮影してきた試乗動画も紹介します!
どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
【マニア試乗記】マツダ 新型 CX-3 XD(2018 MC)を採点評価! 1.8Lディーゼルはトルク感満載!
まずは、価格やスペックなどの基本情報を紹介します。
新型CX-3の基本情報の紹介
価格は212万円〜306万円となっています。ディーゼルとなると最安でも243万円と、このクラスでは少し割高感はあります。
ちなみに今回試乗したのは「XD PROACTIVE S Package」グレードの4WDモデルで、価格は295万円となります。
S Packageになると、LEDフォグランプ、メッキガーニッシュといったエクステリアの部分と、ステアリングヒーター、パワーシート&シートメモリー、シートヒーターといった快適機能が付いてきます。
これだけ付いてきて、価格はPROACTIVEと比べて10万ほどしか差がありませんので、CX-3を買うならオススメのグレードかと思います。
ただ個人的には300万出すならCX-5 XDを購入するかなー。
この小ささがいいんだという方もいると思いますが、もう少し価格面での差別化ができたらよりよいのかなーと個人的には思います。
パワートレインは、今回試乗したモデルが1.8Lディーゼルターボで、あとは2.0LガソリンNAモデルも存在します。
このガソリンエンジンも改良されているようで、スペック的にはこちらの方がバランスが良くできているので、ガソリンモデルもオススメできます。価格も安いですしね。
ディーゼルモデルはランクインしていませんが、ガソリンモデルは国産SUV動力性能ランキングでTOP10入りも果たしています。ランキングもよろしければご覧ください。
試乗したXD PROACTIVE S Package 4WDの基本スペックは下記の通りです。
サイズ | 4,275 x 1,765 x 1,550 |
---|---|
重量 | 1,370kg |
エンジン | 1.8直列4気筒ディーゼルターボ |
ミッション | 6速AT |
最高出力 | 116PS/4,000rpm |
最大トルク | 270N・m/1600rpm |
燃費・燃料 | 19.0km/L・軽油(WLTCモード) |
マイナーチェンジで1.5Lから1.8Lにサイズアップしたディーゼルエンジンにより、出力性能がやや向上しています。
やはりCX-3の武器となるのは、他のコンパクトSUVでは採用していないディーゼルエンジンの採用でしょう。この武器をさらに向上させてきています。
ライバルは非常に多いですが、やはり国産で言うとヴェゼルが立ちはだかるでしょうか。スバルXVや三菱エクリプスクロスも素晴らしい車ですので、強力なライバルは多いです。
輸入車で言うと、アウディQ2は非常にサイズ感が似ていますね。こちらも強力なライバルです。
また、本ブログ独自の採点方式による最高出力、最大トルクを重量で割った値のトルクウェイトレシオの採点結果は以下のようになっています。
パワーがやや物足りないですが、これでも1.5Lの時と比べるとだいぶ良くなりました。
トルク性能はさすがですね。加速性能がどんなものか楽しみなところです。
新型CX-3のエクステリア評価
良くも悪くも一目でマツダとわかるフロントフェイス。
ややデミオ感は拭えないですが、SUVらしい力強さと、洗練さが感じられる顔つきになっています。
マイナーチェンジでエクステリアの大きな変更はありません。
グリルに関しては横ライン形式になっていますが、アテンザのマイナーチェンジのようにメッシュ形状にした方がよりスポーティな印象になっていいんじゃないかなと個人的には感じました。
CX-5はメッシュ形状のグリルを採用しているので、そことの差別化を意識しているのかもしれません。
サイドビューはなかなかカッコいいですね。
18インチアルミホイールが標準装備されています。タイヤがすごく大きく見えますよね。
このクラスだと大きくても17インチというものが多いですが、18インチを履くだけで迫力が増します。SUVらしくていい思い切りっぷりです。
また、サイド下のメッキガーニッシュはS Packageならではの装備となっています。このメッキガーニッシュが結構いいアクセントになっていると個人的には感じました。
ボディラインはのっぺりとした印象が拭えません。
もう少し流動的に見えるようなラインやアクセントがあると、より美しくカッコよく見えるんじゃないかな。
この辺りはデミオとの差別化を意識して頑張ってもらいたいなと思いました。
リアビューはなかなか迫力があります。マフラー2本出しもいいですね。
ホイールは18インチ
先ほども紹介しましたが、ホイールは標準で18インチを履いています。グレードに寄らず18インチというのはなかなか思い切ったことしますね。
小さなボディにこの18インチを履くと、かなりインパクトがあります。デザインも悪くないですね。
タイヤも割と低扁平で、215 50/R18というサイズになっています。
カラーラインナップは12種類
カラーラインナップは、8種類。マツダは車種によって選べるカラーもほぼ統一されていますよね。
個人的にはセラミックメタリックのCX-3かっこいいなーと、街中で眺めていた覚えがあります。
マツダのボディカラーはどれもいい色で悩ましいですね。
エクステリア採点
フロントフェイス
★★★☆☆
フォルム
★★★☆☆
リア
★★★★☆
カラーラインナップ
★★★★☆
エクステリア総合評価(6 / 10点)
★★★★★★☆☆☆☆
新型CX-3のインテリア評価
インテリアはスイッチ類など整然としていて、すっきりとした印象です。
細かいところを見ると、やや安っぽいかなというところは拭えないですが、全体のバランスとしてはうまくまとまっていると思います。
CX-3の立ち位置がちょっと難しい立ち位置ということもありますが、個人的にはもう少し高級感を感じさせるか、スポーティさを演出するか、どちらかに振ったインテリアになると、より特徴的で良い内装になるのではないかなと思います。
ただ、過ごしやすい空間にはなっていて、マツダが凝っているペダルレイアウトも素晴らしく、非常に運転がしやすい空間になっています。
センターコンソール周りは、高級感はやや物足りないものの、なかなか綺麗に収まっているかなと思います。
写真では見切れていますが、電子パーキングブレーキとオートブレーキホールドを採用してくれているのも嬉しいポイントです。
レザー調でまとめられていて、ステッチも綺麗に刺繍されています。
マツコネとのバランスもよく、助手席周りの印象はとてもいいです。
シートはこのクラスではピカイチにいいですね。
L Packageでは完全なレザーシートが採用されますが、そうでなくてもこの合成皮革とクロスのシートが付いてきます。
フィット感も非常に高いですし、高級感もあり通気性も高いので、見た目にも実用面でも優れたシートに仕上がっていると思います。
さらにS Packageになるとシートヒーターとパワーシートも付いてきちゃいます。文句なしですね。
CX-8もクロスシートの出来が非常によかったのを思い出しますが、マツダはこういった部分を丁寧に仕上げてくる印象がありますね。
2列目は若干狭く感じるかな。この全長なら仕方ないかなとは思います。
Audi Q2よりは若干広いかな?その分Q2の方がラゲッジスペースが広い印象がありました。
こちらがラゲッジスペース。
SUVにしてはやや物足りない感じがします。あんまりコンパクトカーの容量と大差ないかも。
インテリア採点
おしゃれさ
★★★☆☆
高級感
★★★☆☆
利便性
★★★☆☆
シート
★★★★☆
インテリア総合評価(6/ 10点)
★★★★★★☆☆☆☆
新型CX-3の走行性能評価
トルクはモリモリで発進加速性能は抜群
1.8Lのディーゼルターボエンジンのトルク性能はさすがで、発進時からグイグイ加速してくれます。
この最初からぐーんと伸びていく感覚はガソリン車では味わえない、楽しい感覚を味わえますよ。
中速域からの伸びもなかなかよく、6ATとの相性も良いのかスムーズに加速していく印象を受けました。
ただ、CX-5を乗ってからCX-3に乗ってしまうと、確実に物足りなさを感じるでしょう。それほどCX-5のスペックは桁違いでコストパフォーマンス抜群の車に仕上がっています。
ディーゼル特有のエンジン音はやや気になる
CX-8に乗らせていただいた後だったのですが、比べるとかなりエンジンノイズの入りが気になります。
発進時はまだ仕方ないとしても、中速域に入ってからも結構なノイズが入ってきてしまいます。
ガソリンエンジンと比べると、あまり気持ちいいものではないので、できるだけ遮断してほしいものですね。
トルクモリモリの走りが魅力的な分、非常に惜しい点です。
ロードノイズがかなり抑えられている印象
エンジンノイズがやや目立つ一方、ロードノイズに対する遮音性は抜群に感じました。
エンジンノイズが大きいせいもあるかもしれませんが、ロードノイズを不快に感じる場面は全くといっていいほどありません。
18インチの低扁平タイヤを履いていながらこの抑え具合はアッパレですね。((c)張本おじさん)
やや硬めでどっしりした乗り心地
乗り心地に関してですが、やや硬めな印象で、剛性感が感じられる走りです。
さらにどっしりした感触があり、段差なんかはガツンという感じではなく、ストン、ストンと最小限でいなしてくれるような感じで、気持ちよく走れます。
多分、デミオになるとこのどっしり感というのはあまり味わえないと思います。CX-3の方がよりしっとりとした乗り心地を提供してくれるでしょう。
リアサスペンションはトーションビーム方式ではあるのですが、それを感じさせないよい乗り心地を実現しています。
ただ、マルチリンク式のリアサスを採用しているエクリプスクロスの方が、より質感の高い乗り心地のように感じました。
コンパクトSUV市場はここ最近、エクリプスクロスを始め多くの新型車が発売されていて、かなりレベルの高い争いになっています。
CX-3には、次期のフルモデルチェンジで革新的な変化を期待したいところですね。
コーナリング性能はなかなか良好
剛性感があるので、コーナリングでの安定性もなかなかいいです。
小回りも効き(最小回転半径は5.3m)、ステアリング操舵性もしっくりくる感じでよいです。重すぎず、軽すぎずという絶妙なところ。
このステアリング操舵性に関してはヴェゼルよりも好印象でした。
走行性能採点
- 加速感 … 7.5/10点
- 乗り心地 … 7.5/10点
- 静粛性 … 7.0/10点
- 操舵性 … 8.0/10点
- 楽しさ … 7.5/10点
総合得点:75/100点
新型CX-3試乗レビューまとめ
色々書いてきましたが、最後に特に感じたGood PointとBad Pointを1点ずつ紹介したいと思います。
Good Point
この車の醍醐味といっていいでしょう。コンパクトSUVでありながらこのトルク感を味わえるのは非常に魅力的です。
Bad Point
ディーゼルエンジンの車は最近日本でも多く出回ってきて、私も色々乗りましたが、これほど不快なうるささを感じたものはありませんでした。
モリモリのトルクからのスムーズな加速が非常に魅力的な分、エンジンノイズに対する静粛性というのは残念なポイントです。
CX-8はエンジンノイズに対する遮音性が抜群でしたので、今後のフルモデルチェンジでこの辺りが改善されることを期待したいです。
最後に
新型CX-3の試乗レビューはいかがでしたでしょうか。
ライバルが非常に強力になっている今、1.8Lディーゼルエンジンの搭載というのは大きな武器になっていますが、もう一つ何か大きな武器を手にしてもらいたいなというのが正直なところです。
やや中途半端な印象で、CX-5には出せないいい味みたいなものを出して欲しいなというのが個人的な思いです。
好きな車の1つではありますので、今後のフルモデルチェンジにも注目していきたいと思います!
また、モータージャーナリスト岡崎五郎さんによる番組「クルマでいこう」でも取り上げられました。
番組内の評論についての考察も行なっています。是非合わせてご覧下さい!
新型CX-3(1.8Lディーゼル)のクルマでいこう考察を見る
撮影してきた試乗動画もよろしければご覧ください。
最後に筆者がどれくらい買いたいと思わされたか、星評価で表して終わりにしたいと思います。
買いたい度(6 / 10点)
★★★★★★☆☆☆☆
その他にも色々な車の試乗レビュー記事を書いています。他の試乗レビュー記事も是非チェックしてくださいね!
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