こんにちは。試乗マニアのくるすぺです。
今回はマイナーチェンジを迎えたばかりの新型ミニクーパーSに試乗してきました!
私はもともとミニクーパーユーザーだったのですが、久しぶりにミニの楽しさを味わうことができました。大好きな営業さんと久しぶりに試乗できたのも嬉しかったです。(Sさんありがとうございました。)
今回は、新たに7速DCTが採用されたガソリンモデルでハイパワーのクーパーSに試乗しています。
比較としてマイナーチェンジ前のクーパーS(6AT)にも試乗させてもらったのですが、楽しさが倍増していますね。この辺りの比較もちょこちょこ語っていけたらと思います。
本記事では、年間100台ペースで試乗している自称「試乗マニア」ならではの視点でレビューをさせていただきます。また、以下要素に関して勝手ながら採点評価をさせていただきます。
- エクステリア
- インテリア
- 走行性能
最後にまとめとして、私が感じたGood PointとBad Pointを紹介します。
どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
【マニア試乗記】新型 ミニクーパーS(2018 MC)を採点評価! 楽しさ抜群!おしゃれ度抜群!
まずは、価格やスペックなどの基本情報を紹介します。
新型ミニの基本情報の紹介
価格は238万円〜407万円となっています。今回試乗したクーパーS、3DOOR、DCTモデルの価格は372万円。コンパクトカーとしてはかなりお高めな値段設定ですが、それ相応のデザインと走りを持ち合わせています。
パワートレインとしては、ガソリンモデルとしては、今回試乗したクーパーSが直列4気筒2.0Lガソリンターボ(192PS)で、クーパーが直列3気筒1.5Lガソリンターボ(136PS)、ONEが直列3気筒1.5Lガソリンターボ(102PS)と、3種類存在します。
さらにはディーゼルモデルも存在し、クーパーSDが直列4気筒2.0Lディーゼルターボ(170PS)で、クーパーDが直列3気筒1.5Lディーゼルターボ(116PS)と2種類存在します。
やはり中間となるクーパーやクーパーDの選択が多いようですが、私が是非オススメしたいのは今回試乗したクーパーSですね。マイナーチェンジを経て、さらにクーパーSの魅力度が上がっています。
試乗したクーパーSの基本スペックは以下の通りです。
サイズ | 3,860 x 1,725 x 1,430 |
---|---|
重量 | 1,270kg |
エンジン | 2.0L直列4気筒ガソリンターボ |
ミッション | 7速DCT |
最高出力 | 192PS/5,000rpm |
最大トルク | 280N・m/1250rpm |
燃費・燃料 | 16.4km/L・ハイオク |
マイナーチェンジでスペックに大きな変更はありませんが、ガソリンモデルに新開発7DCTが採用されたことが大きなトピックですね。DCTの採用により燃費は悪化したようです。走りの楽しさを重視したという結果でしょうか。
ライバルとなるのは一番はやはりフォルクスワーゲンのポロでしょうか。こちらも最近になってフルモデルチェンジを迎え、Bセグメントとは思えない完成度の高い車に仕上がっていますので、かなり強力なライバルとなるでしょう。
あとはプジョー208ですね。こちらも可愛らしいおしゃれなエクステリアが特徴で、走りの楽しさという面でも似たところがあります。
また、本ブログ独自の採点方式による最高出力、最大トルクを重量で割った値のトルクウェイトレシオの採点結果は以下のようになっています。
流石はクーパーS。とてつもない点数を叩き出しています。ミニという車を100%楽しむためには、クーパーSを選びたいところですね。もちろんクーパーも面白い車ですが、クーパーSに一度乗ってしまうと物足りなさというものを感じてしまうと思います。
新型ミニのエクステリア評価
マイナーチェンジから大きな変更はありませんが、やはり可愛らしくてハイセンスなエクステリアですね。クロームパーツの配分も素晴らしいです。
マイナーチェンジで変わったのはヘッドライト周り。デイライトがぐるっと一周になりました。
アップで撮ったもの。より印象的なヘッドライトになりましたね。このデイライトですが、そのままウィンカーにもなるそうです。
後は、MINIの新ロゴが適用されました。モダンな印象になって今らしくなりましたね。シンプルで僕は新しいロゴの方が好きです。
リアはテールランプの形状が大きく変わりました。なんとユニオンジャック柄のテールランプになってます。
アップにしてみると、その細かな造形が美しく見えてきます。
テールランプの中央あたりに横に伸びるラインが見えると思いますが、ウィンカーをつけた際はこのラインがオレンジ色に灯火します。
細かいところで凝ったことをしてきますよね。こういったところがミニのいいところだと思ってます。
ホイールは17インチ
ホイールは、オプションパッケージによって色々なデザイン、サイズのものが選べますが、今回展示されていたものは17インチホイールを履いていました。クーパーSの標準としても17インチのようです。
車体が小さいので、17インチでもタイヤがかなり大きく見えます。
カラーラインナップは12種類
カラーラインナップは、12種類用意されています。やっぱりミニのカラーラインナップは豊富ですね。さらにホワイト、ブラックのツートンルーフカラーも選択可能。
今回新しく追加されたソラリス・オレンジ・メタリックという色は撮影した展示車のカラーになりますが、とても綺麗な色ですごくよかったです。
個人的にオレンジはちょっとなーと思っているタイプだったのですが、このオレンジ色は別格!スポーティでおしゃれですごくいい色だなと思いました。
エクステリア採点
フロントフェイス
★★★★★
フォルム
★★★★☆
リア
★★★★★
カラーラインナップ
★★★★★
エクステリア総合評価(9 / 10点)
★★★★★★★★★☆
新型ミニのインテリア評価
インテリアに大きな変更はありませんが、やはり相変わらず丸を基調とした統一されたデザインがおしゃれで可愛らしいですね。質感も非常に高いです。
今回撮影した展示車はディーゼルモデルだったため、シフトノブの形状に変更がありませんが、ガソリンモデルのDCT採用モデルでは、新しいシフトノブが採用されています。
こちらが新しいシフトノブです。最近はシフトノブの形状にもこだわった車が多くなりましたね。MT車が少なくなったことでより多くなった気がします。
こういった奇抜なデザインのシフトノブになると、マニュアルシフトができないものが多いんですが、このシフトノブはマニュアルシフトができるようになっているのがいいところです。しかも握りやすくてシフトチェンジがかなりしやすいです。
欲を言えばもう少しシフトチェンジしている感じを出して欲しいなと思いました。結構浅く動く印象だったので、あまり変えてる感が出てこないんですよね。
あと変わったところといえば、インテリアサーフェース部分です。画像はオプション設定のものになりますが、このようなユニオンジャック柄のイルミネーションを表示できるサーフェースも選択可能です。
遊び心満載で、ついつい走りたくなっちゃういいポイントですね。
シートはホールド感も高く、狭苦しいような印象もありません。展示車はファブリックシートになっていますが、試乗した車はレザーシートが適用されていました。
このレザーシートが思った以上によく、スポーティな硬めなレザーシートになっていて、リラックスもできるし、スポーティな走りも楽しめそうだし、いいとこ取りのレザーシートだなと感じました。自分がミニを買うなら是非ともレザーシートが選択できるパッケージを選びたいですね。
後列ですが、思ってたより広いですね。前乗ってたミニはフルモデルチェンジ前のミニですごく狭かった印象があったのですが、これなら普通に2列目も使えそうです。実用性もかなり上がっていますね〜。
4人乗りとなってますので、2人が後ろ座る分には十分広々座れそうです。
ラゲッジスペースも奥深くて意外と結構入りそうな感じです。
インテリア採点
おしゃれさ
★★★★★
高級感
★★★★☆
利便性
★★☆☆☆
シート
★★★★☆
インテリア総合評価(8/ 10点)
★★★★★★★★☆☆
新型ミニの走行性能評価
スムーズでダイレクト感抜群の7DCT
マイナーチェンジ前の6ATモデルと、新型の7DCTモデルを乗り比べてみましたが、新型の方が圧倒的にスムーズです。
何がスムーズかというと、発進、停止、シフトチェンジの全てがスムーズで、乗り比べると違いは歴然です。特にシフトチェンジの際のショックは全く伝わりませんでした。
アクセルペダル、ブレーキペダル共にすごく重たくて、踏み応えがかなりあります。アクセルをグッと踏むと、ダイレクト感抜群のDCTのおかげもあってか、すぐさまに動力に伝わってグーンとスムーズに伸びていく。すごく気持ちいい感覚です。
後から自分の車に乗ると、こんなアクセルふにゃふにゃだったっけかと思わせられてしまうほど、剛性感の高いペダルになっていました。アクセルワークも調整しやすくて、病みつきになりそうなペダルです。
マニュアルモードでのシフトチェンジのスピードはかなり早いです。オプション設定のスポーツDCTなるものが採用されていたので、それの影響も大きいかもしれません。
購入の際は、できればノーマルDCTとスポーツDCTの乗り比べをしてどうするか決めたいところですね。
エンジン音が最高に気持ちいい
とにかくエンジン音が気持ちよすぎます。グッとアクセルを踏み込むと、低音サウンドが車内に響き渡ります。なかなかこんなに気持ちい音を奏でてくれる車はありません。
マイナーチェンジ前のものと乗り比べてみても、エンジン音はだいぶ変わっているなという印象で、スペックに変わりはないものの、気持ちよさを向上させるようなチューニングがなされているんだろうなと感じました。
抜群の剛性感
ミニの剛性感はさすがです。がっちりとしていて突風が吹いても物怖じしないでしょうね。特にコーナーでの安定感は素晴らしく、ズバッと曲がっていける感覚です。
これでワインディング走りに行きたいな〜。
サスペンションがモードによって切り替わる!
また、サスペンションがモードによって切り替わるという機能も持ち合わせています。SPORTモードに設定すると、さらにサスペンションが硬くなり、よりスポーティなゴーカートフィーリングを楽しむことができるようになります。
ノーマルモードの際は、ちょっとした凸凹道ならうまくショックを吸収してくれる硬さで、クッション感を感じることができます。乗り心地は悪くありません。
SPORTモードに変えると、明らかに硬くなって、凸凹道はすごいダイレクトに伝わってきます。決して乗り心地のいいものではありませんが、ゴーカートフィーリング感は非常に高まり、うまく使い分けるとより楽しさを見出せるかなと思いました。
欲を言えば、アクセルワークはSPORTモードでもう少し性格が変わって欲しいかなというところ。
ステアリングは結構過敏
ステアリングはミニ特有の重めのもので、非常にクイックです。
個人的にはすごく楽しいステアリングで、ガンガン曲がりたくなるんですが、高速走行で直進する際には少し気を使いそうだなとも感じました。
この辺りはノーマルモードの際はもう少し遊びを持たせる感じでもいいのかなと個人的には思います。楽しく走るときはSPORTモードでという感じで。
さらに欲を言うなら、ステアリング、サスペンション、アクセルワークそれぞれ個別でモードを切り替えられるとより良いですね。流石にちょっと欲張りすぎだと思いますが笑
走行性能採点
- 加速感 … 9.0/10点
- 乗り心地 … 7.5/10点
- 静粛性 … 7.5/10点
- 操舵性 … 8.5/10点
- 楽しさ … 9.0/10点
総合得点:83/100点
新型ミニ試乗レビューまとめ
色々書いてきましたが、最後に特に感じたGood PointとBad Pointを1点ずつ紹介したいと思います。
Good Point
DCTの採用は大成功じゃないかと思います。ミニのいいところが倍増し、さらに弱点が解消されたような印象です。それに加えて超気持ちいいエンジンフィーリング。本当に楽しい車です。
Bad Point
ダメだなと思うところは個人的にはありませんでした。マイナーチェンジとはなっていますが、個人的にはビッグマイナーチェンジと言っていいほどの変わりよう。全てがいい方向に変わっています。
強いて言うならステアリングの過敏さかな。個人的には好きなのでBad Pointにしませんでしたが、気になるなと言う方も中にはいるかもしれません。
最後に
新型ミニクーパーSの試乗レビューはいかがでしたでしょうか。
久しぶりにミニに乗りましたが、凄まじく進化を遂げています。フルモデルチェンジで大きくなってから興味を失いかけていましたが、このマイナーチェンジは素晴らしいですね。
本来のミニの楽しさを存分に発揮してくれる車に仕上げてくれました。何度も言いますが、クーパーSが本当にオススメです。
最後に筆者がどれくらい買いたいと思わされたか、星評価で表して終わりにしたいと思います。
買いたい度(9 / 10点)
★★★★★★★★★☆
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