どうも、自称試乗マニアのくるすぺです。
2020年4月24日にトヨタから「ヤリスクロス」が発表されました!! これ、なかなか良さげだぞ!!
個人的に大好きなサイズ感のSUV。私が愛してやまない「DS3クロスバック」とかなり近いサイズのSUVがトヨタから誕生しました。
公開された写真を見て感じたこと、そして、ヤリスクロスに期待することをつらつらと書いてみます。
ライバルとなりうる他の魅力的な小型SUVとの比較も交えて、ヤリスクロスの魅力を考察していきます〜。
追記:ヤリスクロスのガソリン4WDモデルに試乗してきました!期待は大きかったんですがちょっと気になる部分が多かったです。率直な感想をまとめてますので良かったら合わせてどうぞ!
ヤリスクロスのエクステリア考察
デザイン、設計共に、トヨタのヨーロッパ部隊が手掛けたというヤリスクロス。
一目見たときに、欧州車チックな雰囲気があるな〜と感じて好印象だった訳ですが、この情報を聞いて納得。欧州での販売をかなり意識して開発しているなと感じました。
エクステリアデザインは、ノーマルヤリスとは全くと言っていいほど別物。個人的にはノーマルヤリスよりも好みで、よりデザインコンセプトが明確になったなと感じます。
控えめで可愛らしいフロントグリル
まず着目したポイントがフロントグリル。昨今のトヨタ車は大開口グリルの採用が定番でしたが、非常に控えめなグリルを採用してきました。これが可愛くていいなーと感じてます。
ノーマルヤリスの場合、上級グレードのみグリルが艶ありブラック塗装になっていましたが、公開されたヤリスクロスのグリルはどっちか判断つきづらい。。
予想では、ヤリスクロスもグレードによって、塗装ありか無しか変わってくるんじゃないかなと。でも、ヤリスクロスには無塗装グリルが似合う気もする。
プレーンで近未来感あるヘッドライト
ヘッドライト形状は非常にシンプル。ノーマルヤリスは3眼でしたが、ヤリスクロスは1眼タイプとなる様子。
プレーンな印象で近未来感を感じます。個人的にはノーマルヤリスよりも好きだし、他のコンパクトSUVにはない独特な雰囲気を出せていると感じてます。
シンプルでプレーンなヘッドライトを強調するかのような、ボンネットに入る強烈なキャラクターラインも独特。SUVらしい力強さも、こういったキャラクターラインを随所に取り入れてうまく表現できているな〜。
直線的な部分と曲線的な部分をうまく使い分けています。デザインバランスはかなり取れている。
後、エクボの部分はスリット入る感じなんだろうか。フォグがバンパー部にあるから、DS3クロスバックみたいに光るということはなさそうだけど、ダミーデザインでないことを願いますw
楽しみなボディカラー
ノーマルヤリスと同様に、2トーンカラーの設定もある様子。ルーフデザインもシンプルではありますが躍動感あっていいです。
そして、このボディカラー。イエローゴールド的な色合いで非常に印象的。(妻には大不評でしたがw)
X2の「ガルバニック・ゴールド」よりも少し渋めの色合いに見えます。
ヤリスクロス特有のボディカラーが他にもあるのかどうかは非常に気になるポイント。
RAV4とC-HRのいいところどりなサイドビュー
ヤリスクロスのサイドビューを見たときにまず思ったことが、RAV4とC-HRの要素をうまいこと結合しているなというところ。
RAV4要素を強く感じるポイントはフェンダーアーチモール。
円形ではなく、角ばったフェンダーアーチモールを採用。RAV4よりもさらに四角い感じ。そして、少し傾斜を加えることで躍動感をうまく出せています。
ウィンドウ下のキャラクターラインもうまいし、リアフェンダーの盛り上がり方もセクシー。
プレスラインに無駄のない感じは、フランス車を彷彿とさせます。
そして、C-HRのいい要素が組み込まれているなと感じたのは、サイドバンパー部。
地面に平行ではなく、車が前傾姿勢に見えるように大胆な傾斜を入れてます。
サイド下をブラックアウトさせて、ボディ面を薄く見せているのもポイント。
「YARIS CROSS」ロゴが入るのもいいですな。ボディ同色のワンポイントって感じになるのかな。
18インチと思われる大きなタイヤとの相性も良い。
C-HRと比べると、後席ウィンドウの大きさはヤリスクロスの方がかなり大きい。ヤリスクロスは斜め後方視界も良さそうな雰囲気があります。
こうやって並べてみると、やはりヤリスクロスのサイドビューデザインは素晴らしい。非常にバランスよくまとまってます。
サイズ感のよく似たDS3クロスバックと並べても、引けを取らないデザイン。流石に内装の質感では敵いませんが、エクステリアデザインは相当レベル高いと感じてます。
無骨なリアビュー
リアデザインも上手い。水平に一直線に入るテールランプは、今後のトヨタのアイデンティティになっていきそうな予感。UXのように繋がりはしないようですが、印象的で洗練された印象を感じます。
夜にUXの後ろに着くと、すごい印象的でかっこいいリアだな〜と感じます。
テールランプをブラックカラーで繋ぐ感じはノーマルヤリスと同様。個人的には、ここはなくても良かったのかなーと思わなくもないですが、ヤリスらしさを残してきた感じですかね。
ただ、ノーマルヤリスほど出っ張り感はなく、うまく調和されているなという感じはします。
サイドウィンドウ終端に合わせたテールランプ形状が素敵。Cピラーからフェンダーにかけての曲線美が素晴らしい。
2021年には日本でも発売されるであろう2008のデザインバランスも素晴らしいですが、ヤリスクロスもまた違った良さを感じます。ヨーロッパ部隊がデザインしたということこともあり、フランス車と比較したくなる魅力を感じてます。
欧州での販売もかなり力を入れてくる感じに見受けられますが、2008、キャプチャー、T-CROSSなど魅力的な小型SUVが集まる欧州で、ヤリスクロスがどれほど活躍できるのかとても気になります。
(あちらでは新型ジュークもありましたね。日本でも売れば良いのに、、、)
ヤリスクロスのインテリア考察
公式HPで公開されている写真は2枚だけ。ヤリスベースの色が強いですが、少し高級感が増した雰囲気。
運転席周り、電動パーキングはしっかり採用!
インテリアはプロトタイプという扱いになっていましたが、ノーマルヤリスのインテリアデザインをベースとして質感をアップさせてきたという印象です。
恐らく、写真の物は最上級グレードのものとなるでしょう。ブラウンレザーがふんだんに使われており、黒一色だったヤリスと比べるとオシャレ感あります。しかし、シフトノブの棒丸出しはヤリスそのままなのは少し残念。
そして、ノーマルヤリスには搭載されなかった電動パーキングブレーキとオートブレーキホールドもしっかり採用されているっぽいです!これは朗報。
ノーマルヤリスと比べてみると、やはり共通デザインは多いです。
ダッシュボード周り、エアコン、センターディスプレイ、ドアトリムデザインなんかはほぼ共通なのではないかと思われます。
細かいところで言うと、センターコンソールデザインがやや異なる感じ。ヤリスクロスの方が幅広で、コックピット感がうまく演出されていると感じます。
ステアリングはノーマルヤリス同様に小径ステアリングかな?ヤリスクロスの方が幾分大きい気もするけど。
あとはメーター部。液晶デザインは謎ですが、写真を見る限りフィットと同じような四角いディスプレイが用意されていて、フルデジタル液晶メーターの設定があるのは確実っぽそうです。
このデザインも好きだったので、このまま搭載でも全然アリだったと思いますが、ヤリスクロスのメーターがどうなるのかは期待半分、不安半分。
液晶部がきっちり長方形なのが少し気になる。
シートや後列居住性は
シートはブラウンレザーと薄いグレーのファブリック。色使いは良いと思います。
シート形状に関してはノーマルヤリスと共通っぽい感じですね。パワーシートの採用はなさそう。
シート形状はやっぱり同じっぽそうですね。ただ、サイドサポートにレザーが使用されることで見た目の印象は大きく違います。
センターコンソール周りも、助手席と運転席をしっかり分断するような感じになってて良き。肘掛け付きコンソールボックスとかはオプション設定で来るかも?
続いて後席をチェック。結構広い感じしますが、写真では運転席が結構前に出ている感じもします。ロッキー相当の膝前空間が確保できていれば、快適性も十分でしょう。
後席窓が縦幅も横幅も大きいので、圧迫感を感じなさそうで良いですな。
後席側にエアコンやUSBポートがあるかどうかはこの写真からは分からず。恐らくヤリス同等で無いと思われます。
ヤリスクロスの動的質感に期待するところ
ヤリスクロスの静的質感は十分に高いことが分かりましたが、試乗マニア、乗り味マニアとして気になるのが動的質感の部分。
ヤリスクロスの動的質感には、期待半分、不安半分といった気持ちを抱いています。
ヤリスクロスのボディサイズは、4,180mm×1,765mm×1,560mmと、ノーマルヤリスと比べて全長が240mm、全幅が70mm、全高が45mm拡大されています。
THE・BセグメントSUVといったボディサイズになるのですが、これと近いサイズのSUVってあんまり無いんです。
私が試乗したことのあるSUVの中で近しいサイズのSUVは2台。
1台目がスズキ エスクード。
全高が少し高い以外はほぼ同じサイズ感。
乗り心地、剛性感、ハンドリングといった走りの面ではかなりバランスが取れた動的質感が非常に高い車です。
そして、この車はハンガリーで開発生産されているのです。ヤリスクロスもトヨタのヨーロッパ部隊が設計開発しているということで、エスクードの動的質感の高さを考えると期待せざるを得ません。(国内用の生産は日本国内で行われるようですが、設計自体はヨーロッパ部隊になるようですので、そこで差が出るとは思いたくないw)
そして、2台目がDS3クロスバック。
全長はヤリスの方がやや長い感じになりますが、ほぼ同サイズと言って良いでしょう。
このDS3クロスバック、見た目の質感も相当高いのですが、最も評価するべきは動的質感の高さ。
CMPプラットフォームを採用し、Bセグメントとは思えない極上の乗り味を手に入れ、Bセグらしい軽快でビタッと決まるハンドリング性能を手に入れてます。
私は最近508SWを購入しましたが、2019年に試乗した車の中では、508SWとDS3クロスバックの2台の動的質感は飛び抜けてました。
DS3クロスバック相当!とまでは言いませんが、これに近い走りも期待してしまいます。そうなったらかなり強い。欲しい。
そして、期待するポイントのもう1つとして、4WD設定にダブルウィッシュボーン式リアサスペンションが搭載されること。(FFモデルも存在し、ヤリス同様FFの場合はトーションビームが採用されるものと思われます。)
ノーマルヤリスでこの仕様が発表されたときは驚きましたが、これはヤリスクロスを見据えた設計だったんだろうなと思います。
私はFFのヤリスにしか試乗できていませんが、FFのトーションビームのヤリスも乗り心地は相当出来が良かったんですよね。
SUVテイストになったヤリスクロスにダブルウィッシュボーンが組み合わさったとき、どういった乗り味が生まれるのか、ハンドリングの面でも良い方向に働かないかなと非常に期待しています。
そう、ノーマルヤリスのハンドリングの鈍さが一番の懸念ポイントだったりします。
これがうまく解消されていることを祈るばかり笑
あとは静音性の部分ですよね。ヤリス試乗時には風切り音、エンジン音の大きさが非常に気になるポイントでした。
ヤリスクロスの写真を見る感じ、塊感が強くてヤリスより分厚いような雰囲気も感じるので、静粛性も向上してるんじゃないかな〜と淡い期待を抱いております。
ハンドリングと静音性、この2つがヤリスクロスで大きな改善を見せた場合、とてつもなく魅力的な車に仕上がると思います。めちゃくちゃ期待してますので、トヨタ様、よろしくお願い申し上げます!!!!
追記:ヤリスクロスのガソリン4WDモデルに試乗させていただきました。
正直、不安ポイントが的中してしまった感じです。あと、4WDよりもFFの方がバランス良い気もしてます。
試乗した感想まとめてますので、気になる方はチェックしてみてください。
ヤリスクロスの日本発売は2020年秋! 価格は?
ヤリスクロスの日本発売は、2020年秋と発表されています!
欧州での発売は2021年中頃ということで、欧州より先に国内で販売してくれるというところに嬉しさを感じます笑(これが普通であって欲しいんですが、、、)
大きなライバルとなるであろうプジョー2008は、恐らく2021年初頭発売。今までフランス車に乗っていたような顧客の獲得も狙っての販売なんじゃないかなと個人的には読んでます。
価格やグレード展開はまだ発表されていませんが、パワートレインは1.5LガソリンNAと1.5Lハイブリッドの2種類であることは明言されています。(ヤリスと同じパワートレイン、ヤリスにある1.0LガソリンNAは設定無し)
予想でしかありませんが、価格はヤリス+30〜40万円高くらいになるんじゃないかな〜。もしかしたらもう少しアップするかもという思いもありますが、それくらいで収めてくれると魅力倍増。
期待を込めて30万円高での価格予想を立ててみました。ご参考に。
ヤリスクロス、自称試乗マニアのくるすぺも非常に期待している1台です!
自動車メーカーにとっても苦しい時期だと思いますが、なんとか盛り上げていきたい!
とにかく期待して待っています!頑張ろう!!