2022年8月更新 Cセグメントクラスの入れ替えを行いました
どうも、自称試乗マニアのくるすぺです。
今回は久々の特集記事でございます!
乗り味にうるさい?私が、今まで試乗した車の中で、「この乗り心地は絶品だな」と感じた車を厳選してピックアップしてみました。
もちろん、ただただフワフワで酔っちゃうような車はNG。剛性が高く、フラットに走れて、それでいてトゲがない心地良さを持っている車だけを厳選していきますよ!
Bセグメント以下のコンパクトカー、Cセグメントクラス、そして、Dセグメント以上のロングホイールベースの車まで、それぞれのクラスにおいて最大5車種まで選べるというルールで運営していこうと思っております。
そして、価格が高すぎる車は除外。最安グレードでも600万円以上する車種は、本記事では紹介しません。
新しい車を試乗して、より乗り心地のいい車を発見した場合には、この記事を追記修正していきますよ。気になる方は定期的にウォッチ頂ければ幸いです。
それぞれ試乗レポート記事も合わせて紹介しますので、気になる車が見つかったら是非試乗レポート記事も合わせてご覧ください!
Bセグメント以下の乗り心地がいい車
マツダ MAZDA2
価格帯:157〜271万円
サイズ:4,065 x 1,695 x 1,500
サス(前):マクファーソンストラット
サス(後):トーションビーム
デミオの名を捨て、生まれ変わったMAZDA2。と言っても、実はデミオのビッグマイナーチェンジのタイミングで名前が変わっただけで、フルモデルチェンジはまだ迎えていません。
しかし、このマイナーチェンジにおける動的質感の進化が凄まじかった!
特に乗り心地の良さには驚かされました。完全にBセグメントの域を超えた乗り味。
15Sという1.5LガソリンNAエンジン搭載モデルに試乗させていただいたのですが、同じ15SのMAZDA3よりも、MAZDA2の乗り味の方が好きかもと思うくらい、惚れてしまいました。
MAZDA2に乗るまでは、 Bセグメントはフランス車が最強(208やC3)と信じて疑ってなかったのですが、乗り心地だけで言ったらそれらよりも上質さを感じます。しっとり感がすごいんだよなあ。
静音性の高さも素晴らしい。エンジンフィーリングもすごくいいんですよ〜。
200万以下で買える車でオススメは?と聞かれたら、MAZDA2と答えると思います。
フランス車乗りが唸る乗り味、ハンドリングや加速フィールも素晴らしいものを持ってます!
MAZDA2が気になった方は、是非、試乗レビュー記事も合わせてご覧ください!
【試乗+採点評価】マツダ MAZDA2 15S【83点:プジョー乗りも唸る乗り味】
日産 ノート e-POWER
価格帯:202〜288万円
サイズ:4,045 x 1,695 x 1,505
サス(前):マクファーソンストラット
サス(後):トーションビーム
2020年まではヤリスを選出していましたが、新型ノートに試乗した結果、ノートを選ぶことにしました。
ヤリスはTNGAプラットフォーム、ノートはルノー ルーテシアと共有するCMF-Bプラットフォームを採用しており、新世代的な剛性ある走りを存分に楽しむことができます。
剛性の高さ、乗り心地のマイルドさという面では、ノートもヤリスも相当レベルが高く、五分五分かなというのが正直な感想です。
では、なぜヤリスではなくノートを選んだか。
選んだポイントは静粛性です。
静粛性は乗り心地に直結はしないですが、どちらも快適性に繋がる要素だと思ってます。乗り心地が同等レベルであれば静粛性が高い方がより快適な車と言えると思ってます。
静粛性という観点でヤリスとノートを比較すると、圧倒的にノートの方が静かです。これは断言できるレベルで。
新型ノートの静粛性はBセグメントクラス随一と言っても過言ではないと思います。
モーター走行時でも、ロードノイズや風切り音は全くと言っていいほど気になりませんでした。遮音性に関してはかなり力を入れていると思います。
一番驚いたのは、アクセルをグッと踏み込んでエンジンがかかった時のエンジン音の小ささ。これにはたまげました。
今まで乗ってきたハイブリッド車の中で、最もエンジン音が気にならない車だったかもしれません。
乗り心地、静粛性だけでなく、加速フィールやハンドリングも一級品なんですよね〜。素晴らしい車だと思います。
ノートが気になった方は、是非、試乗レビュー記事も合わせてご覧ください!
【試乗+採点評価】日産 ノート e-POWER【85点:動的質感は輸入車超え】
以前まで選出していたヤリスも興味あれば合わせてどうぞ!
【試乗+採点評価】トヨタ ヤリス【70点:ガソリンとハイブリッド乗り比べ】
DS DS3 CROSSBACK
価格帯:402〜534万円
サイズ:4,120 x 1,790 x 1,550
サス(前):マクファーソンストラット
サス(後):トーションビーム
DS3クロスバックは、私が今一番推したいと思っているコンパクトSUV。しかし、全然走ってるところ見たことないな笑
私自身は、プジョー508SWというDセグメントクラスワゴンを買った訳なんですが、購入後にも頭をよぎるのがこの車です笑 それほど走りのインパクトが凄かった。
DS3クロスバックは2019年に新型車として登場。
プジョー、シトロエン、DSの連合グループ「PSA」により新たに開発されたコンパクトクラス用プラットフォーム「CMP」を初めて採用した車なのです。
このCMPプラットフォームの出来が凄まじいのですよ。今まで乗ったコンパクトクラスの中で、随一の剛性の高さを誇っていると思ってます。
ボディ剛性が凄まじいので、足回りを柔らかくしても不快な揺れが発生しないのです。足回りはシトロエンらしい非常にソフトなセッティングですが、フワフワ揺さぶられるような感覚は一切なく、荒れた路面でも姿勢を全く変えずにフラットに走り抜けてしまう。
2019年に乗ってきた車の中で、私が最も衝撃を受けた車と言っても過言ではないです。
そして、乗り味以上にハンドリング性能も素晴らしいのですよ〜。是非とも一度試乗していただきたい!
DS3クロスバックが気になった方は、是非、試乗レビュー記事も合わせてご覧ください!
【試乗+採点評価】DS3クロスバック【86点:Bセグメントの常識を覆すニューカマー】
アウディ A1 Sportback
価格帯:300〜401万円
サイズ:4,040 x 1,740 x 1,435
サス(前):マクファーソンストラット
サス(後):トーションビーム
Audi A1の動的質感の高さにもかなり驚かされました。
エクステリアの質感の高さは素晴らしいものを持っていますが、格好だけでしょ?なんて思っていたくるすぺ。恥ずかしい限りです。
以前、ポロにも試乗したことがあり、それと似たような感じかな〜と思っていた訳なんですが、私が感じた限りでは走りの質感はポロよりもさらに上がっている印象でした。かなり驚かされたこと、記憶に強く残ってます。
ドイツ車ではありながら、しっとりさを持ち合わせた乗り味。もちろんドイツ車ならではのガッシリ感もしっかりと備わっている訳なんですが、脚が非常にうまく動いてくれて、しなやかさを感じられるんですよね〜。動的質感の高さを存分に味わえる車に仕上がってます。
ハンドリングも自然で素晴らしい。走りにおいて欠点らしい欠点が見当たらない車です。
しかし、如何せん価格が高い。。このエクステリアと動的質感を考えると妥当な価格であるとも考えられるんですが、気になるのがインテリアの質感です。
その辺り、試乗レポートで詳細語ってます。A1が気になった方は、是非、試乗レビュー記事も合わせてご覧ください!
【試乗+採点評価】Audi A1 35 TFSI【83点:高いけど走りは抜群】
プジョー 208
価格帯:264〜316万円
サイズ:4,095 x 1,745 x 1,445
サス(前):マクファーソンストラット
サス(後):トーションビーム
2020年に満を辞して登場した新型208。
かっこいいエクステリア、洗練されたインテリア、充実した安全装備。
これだけでも買いなんですが、最も魅力的な部分はやっぱり「走りの良さ」というところなのです。
DS3クロスバックで採用された新プラットフォーム「CMP」を採用していますが、とにかくボディ剛性が凄まじい!
そして、脚がめちゃくちゃ気持ちよく動いてくれるんだ、これが。
DS3と比べるとタッチはやや硬めでスポーティな足回りになっていると思います。が、先代の208で感じたようなばたつき感は一切無くなりました。
タイヤが路面に吸い付くような接地感抜群の乗り味。DS3とはまた違った良さをしっかりと感じることができます。
個人的には、Audi A1の乗り味と近いものを感じました。それでいて、価格帯は208の方がかなり安い。素晴らしい車です。
また、208がベースとなるSUV 2008の乗り味もこれまた絶品。
SUVタイプとなりストローク量も増え、分厚いタイヤを履いているということもあり、208よりもさらにマイルドで刺がなくなった感じ。静粛性の高さも非常に魅力的な1台に仕上がっています。
ちなみに新型ルーテシアも乗り心地良かったです。208よりは明らかに硬めなセッティングではありますが、引き締まった乗り味が好きな方はルーテシアおすすめです。
208が気になった方は、是非、試乗レビュー記事も合わせてご覧ください!
そして、一度試乗をしてみて欲しいです。乗った瞬間に良さを感じることができる車です!
【試乗+採点評価】プジョー 208 GT Line【83点:超新世代な走りが楽しすぎた】
【試乗+採点評価】プジョー e-208【85点:仏車EVの走りが半端なかった
【試乗+採点評価】プジョー 2008 GT Line【83点:満足度高すぎSUV」
Cセグメントの乗り心地がいい車
トヨタ カローラスポーツ
価格帯:216〜284万円
サイズ:4,375 x 1,790 x 1,460
サス(前):マクファーソンストラット
サス(後):ダブルウィッシュボーン
グングンレベルが上がっている国産Cセグメントハッチの中でも、カローラスポーツの乗り心地は絶品。インプレッサ、MAZDA3、シビックとどれも気持ちいい乗り味なんですが、最も穏やかで心地いい乗り味だと思ったカローラスポーツくんをピックアップしました。
もはや今、「カローラ」という名前だけで走りは良くないでしょと判断する人はほとんどいないと思いますが、カローラスポーツが登場した当初は、私も走りには大きな期待は寄せていませんでした。
しかし乗ってみてビックリ!私の中のトヨタの印象がガラリと変わったきっかけになった車でもあります。
ヤリスでも語りましたが、やはりTNGAプラットフォームの採用がかなり大きい。特に、カローラスポーツに採用されているGA-Cと呼ばれるCセグメント向けのプラットフォームの出来がすこぶるいいなと感じてます。
カローラスポーツの兄弟車に当たるC-HR。これのGR SPORTモデルに試乗もさせていただきましたが、扁平率の低い大径タイヤを履いているとは思えない心地良さは絶品でした。
【試乗+採点評価】C-HR GR SPORT【81点:ここまで走りがいいのは想定外】
カローラスポーツの足回りはややフワッとした印象もあり、バウンシングがやや大きく収まりがもう少し良ければ尚良しという印象でしたが、この辺りもマイナーチェンジで改良が加えられた様子。(マイチェン後にはまだ試乗できていません。)
カローラスポーツのGR SPORTモデル登場も待ち遠しいです。相当レベルの高い仕上がりが期待できます。
カローラスポーツが気になった方は、是非、試乗レビュー記事も合わせてご覧ください!
【試乗+採点評価】トヨタ カローラスポーツ HYBRID G“Z”【82点:車名で走りは判断できない】
ホンダ ヴェゼル
価格帯:228〜330万円
サイズ:4,330 x 1,790 x 1,590
サス(前):マクファーソンストラット
サス(後):トーションビーム
CセグメントSUVからは2021年にフルモデルチェンジを果たした新型ヴェゼルをチョイス!
正直なところ乗り味に対して大きな期待をしていなかったのですが、めちゃくちゃ乗り心地の良いトータルバランスに優れた車に仕上がっていました!
ディーラーの駐車場からゆっくりと進み出す時点で、「この乗り味はすごいかもしれん!」という雰囲気がプンプンしておりました。
とにかく脚の動きが素晴らしく気持ち良いです。
路面からのタッチ感は適度に引き締まった感じがあり、嫌なフワフワ感は皆無です。
四輪がしっかりと接地してくれている感覚がドライバーに伝わり、走っていて安心感を得られる乗り心地だと感じてます。
上位グレードには18インチタイヤ「ミシュラン プライマシー4」が採用されています。
ヴェゼルの心地良さを引き出すタイヤの選定にもかなり拘った様子。この選択がバシッとハマっているんですよ!
タイヤの程よく心地良いコツコツ感。これが本当に本当に最高なのであります。
色んな道を通りたくなるような、そんな心地良い音と振動感がありました。
この乗り心地の良さに加えて、抜群の静粛性とe:HEVの滑らかな加速フィールを持ち合わせています。
総合快適性の高さはコンパクトSUV界随一、と言っても過言ではないと思っています。
ヴェゼルが気になった方は、是非、試乗レビュー記事も合わせてご覧ください!
【試乗+採点評価】ホンダ ヴェゼル e:HEV【82点:究極オールラウンダー】
マツダ MX-30
価格帯:242〜495万円
サイズ:4,395 x 1,795 x 1,550
サス(前):マクファーソンストラット
サス(後):トーションビーム
CX-30の完成度の高さにも驚きましたが、兄弟車に当たるMX-30の乗り心地の良さにはさらに驚かされました!
乗り味はCX-30と一緒でしょ、なんて思ってたんですが、走りのキャラクターは結構違います。
MX-30の方がよりマイルドな足回りに仕上がっていて、路面からの入力に対するタッチが非常に優しい乗り味に仕上がってます。
とにかく足がよく動く! それでいて姿勢制御が素晴らしく、スッと揺れを収束してしまいます。
猫足と評されるプジョーの乗り味に近いものを少しばかり感じました。G-ベクタリングコントロールプラスが上手く働いてるんだろうなあ。
CX-30とMX-30、シートのキャラクターもちょっと違いを感じます。
CX-30の方は、スポーティに深く腰掛けるスタイルで、MX-30の方は、ベンチに腰掛けるような感じで肩肘張らずに楽に運転できるようなタイプのシートになってると感じます。
SUVでもできる限り楽しみたいという場合にはCX-30、より快適に楽に運転したいという場合にはMX-30というような棲み分けが上手くされている印象を抱きました。
CX-30同様に、静粛性の高さも非常に魅力的。快適性に対する拘りを非常に感じる1台でした。
MX-30が気になった方は、是非、試乗レビュー記事も合わせてご覧ください!フリースタイルドアについての所感も書いてます。
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ルノー メガーヌ
価格帯:310〜362万円 / 464〜504万円(R.S.)
サイズ:4,395 x 1,815 x 1,435
サス(前):マクファーソンストラット
サス(後):トーションビーム
Cセグメント屈指のスポーツモデルであるメガーヌ、乗り心地が良いイメージはあまりないかもしれませんが、相当にレベルの高い乗り味を持っている車です。
今回紹介する車たちの中では、明らかに硬めな乗り味であることに違いないのですが、硬いのに心地良いんです。初めて乗った時はこんな車が存在するんかと衝撃でした。(GTのハッチバックモデルに試乗)
ドイツ車とは明らかに違う乗り味、だけど、同じフランス車のプジョーやシトロエンともまた違う。それぞれの中間って感じもしないでもないし、また別のベクトルの良さがある感じもする、不思議で独特の魅力がある乗り味なんです。プジョー308も非常に魅力的な乗り味を魅せてくれますが、乗り味というところでどっちか選べと言われたらメガーヌを選んでしまいます。
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それを実現しているのが、ルノースポール謹製のシャシーの採用と、セカンダリダンパー機構を採用しているということ。
メガーヌR.S.はルノースポール製ということはご存知かと思いますが、ノーマルメガーヌ(GT)も、ルノースポールが設計開発を行っているのです。レースで培った技術を存分に注ぎ込んだ専用シャシーを搭載し、抜群のボディ剛性を手に入れているのです。
そして、足回りにはメインのダンパー底部にセカンダリダンパーを内臓し、セカンダリダンパーの減衰力によりメインダンパーのストロークを制御する仕組みが。これにより、ガツンと衝撃が来そうなところでも軽々いなしてくれ、バウンシングもセカンダリダンパー機構によって極限まで抑えてくれるので、不快感が全くないのにスポーティなフラットライドが楽しめるという素晴らしい車なのですよ。
4CONTROLという4輪操舵システムによる、凄まじいコーナリング性能も大きな魅力の1つ。しかし、先進安全装備の充実度は低いので要注意ポイント。
メガーヌが気になった方は、是非、試乗レビュー記事も合わせてご覧ください!
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ホンダ シビック
価格帯:319〜394万円
サイズ:4,550 x 1,800 x 1,415
サス(前):マクファーソンストラット
サス(後):マルチリンク
MINI クラブマンとの入れ替えでシビックを選出させていただきました。
シビックにはガソリンモデルとe:HEVモデルが存在しますが、特に乗り心地が素晴らしいなと感じたのはe:HEVモデルとなります。
シビックはどちらのモデルも引き締まったスポーティな足回りが特徴的です。先代のFK7と比べてもFL系の足回りは引き締まっていると感じます。ただ、引き締まってガチガチの脚というわけでは全く無く、脚は非常によく動いてくれ、スポーティさの中にしなやかさを持ち合わせています。
e:HEVモデルは”しなやかさ”という部分が突出しています。
少し分かりづらい表現かもしれませんが、”潤いがある乗り味”をしているんです。柔らかいのではなくて潤っている。
この潤い感により、路面とのタッチが非常に心地良く感じます。そして、スポーティで引き締まった足回りのため、バウンジングは最低限に抑えられ、不快な余計な揺れは起こさせずにスッと収束してしまいます。
潤いスポーティは個人的に最強だと思う乗り心地。本当に素晴らしい乗り心地です。
新開発スポーツe:HEVの加速フィールも素晴らしく、静粛性も非常に高く仕上げられています。タイヤ周りから入ってくる不快な音は全く出ないですね。
この上質感のあるスポーティな走りは、輸入車にも負けない実力を持ち合わせているのではないでしょうか!
シビックが気になった方は、是非、試乗レビュー記事も合わせてご覧ください!
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また、シビックと同じスポーツe:HEV、プラットフォームを搭載する新型SUV「ZR-V」が2023年春に発売予定です。筆者である私も先行予約しています!
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Dセグメント以上の乗り心地がいい車
スバル フォレスター
価格帯:293〜330万円
サイズ:4,625 x 1,815 x 1,715
サス(前):マクファーソンストラット
サス(後):ダブルウィッシュボーン
まずはSUV部門からピックアップ、スバルグローバルプラットフォーム(SGP)を採用し登場した新型フォレスターの乗り心地も、想像以上にしなやかで心地良いものでした。
このSGPが大正義すぎてヤバイ。色んなところで言い過ぎてる感ありますが、SGPが採用されていれば間違いないと思えるほど。インプレッサ、XV、そして、フォレスター。どの車たちの進化も凄まじいものでした。
先ほどまでの紹介でも語ってきましたが、ボディ剛性の高さがやはりキーポイント。SGP採用車のボディ剛性も軒並み高いです。
少し試乗しただけで安定感の高さ、ポテンシャルの高さを実感できてしまうほど、国産モデルの中では群を抜いたボディ剛性を手に入れていると思います。
背の高いフォレスターであっても、このSGPにより安定感は抜群! 足回りはボディ剛性の高さを生かしたゆとりのあるセッティングで、マイルドで心地のいい乗り心地を提供してくれます。
そして、更にすごいのがコーナリング性能の高さ。足回りをガチガチにしている訳でもないのに、背の高いSUVがこれほど綺麗にビシッと曲がれてしまう、SGPのポテンシャルが相当に高いことを示しています。
追記:ついに1.8Lターボエンジンを搭載するフォレスターが登場しました!
SPORTというグレードが新設されたのですが、SPORT用に開発された脚まわりのクォリティが抜群に良かったです!めちゃくちゃ気持ちいい!
今、フォレスターを選ぶならSPORTグレードが激オススメ!!
フォレスターが気になった方は、是非、試乗レビュー記事も合わせてご覧ください!
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シトロエン C5エアクロス
価格帯:436〜571万円
サイズ:4,500 x 1,850 x 1,710
サス(前):マクファーソンストラット
サス(後):トーションビーム
C5エアクロス、なかなか走っているところを見ない車だと思いますが、このSUVの乗り心地も本当にすごい。フォレスターと並んで、私が欲しいと思うSUVの1台です。
ボディサイズはプジョー3008とほぼ同じで、共通のEMP2プラットフォームを採用していますが、走りの印象は全く違います。
3008はやや硬めのセッティングで、SUVとは思えないコーナリング性能を手にしているのが特徴。3008の乗り味も非常に濃く面白いのです。
一方、C5エアクロスは、「魔法の絨毯」と表現されるような、宙に浮かんでいるかのような心地良さに特化した乗り味になってます。3008もC5エアクロスもリアサスは同じトーションビームなんですが、C5エアクロスには、メガーヌと同じセカンダリダンパー機構が採用されているのです。
プログレッシブ・ハイドローリック・クッションと命名されて登場した、新たなシトロエンの武器。新世代ハイドロサスということで、油圧式のクッションによりサスペンションの制御を行う代物となっています。
フワフワすぎて揺れが大きいんじゃないの?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、収束能力も凄まじく高いのがC5エアクロスのすごさ。グニュ〜〜っとサスペンションが縮んで、ゆっくりと元に戻るような感じ。上下の揺れがなかなか収まらないなんてことはなく、穏やかなフラットライドを楽しめます。ただ、その分やや接地感は薄いかも。
C5エアクロスが気になった方は、是非、試乗レビュー記事も合わせてご覧ください! 2020年には新たにガソリンモデルも登場しましたが、ガソリンの方が合っているんじゃないかなとも思ってます!
【試乗+採点評価】シトロエン C5エアクロス BlueHDi【82点:真面目な魔法の絨毯】
また、2022年に発売となったCセグメントクラスのC4も、独特な心地良い乗り心地を実現していました。ひとくせある心地良い乗り味をお求めであれば、C4も非常におすすめです!
【試乗+採点評価】シトロエン C4 BlueHDi【80点:乗り心地が予想外】
スバル レヴォーグ
価格帯:310〜477万円
サイズ:4,755 x 1,795 x 1,500
サス(前):マクファーソンストラット
サス(後):ダブルウィッシュボーン
新型レヴォーグの走りの良さはもう間違いありません。
動的質感を同価格帯の車で比較すると、新型レヴォーグは頭1つ飛び抜けているかもしれません。
とにかくSGP。このSGPが間違いないんです。
更に、新型レヴォーグではフルインナーフレーム構造とSGPを組み合わせることにより、凄まじく強靭なボディ剛性を手に入れています。もう走り出した瞬間ににやけてしまうヤツです。
グレードは大きく、GT系とSTI Sportの2種類に分かれていて、それぞれ異なるサスペンションが採用されているのが特徴ですね。
GT系は先代同様にKYB製、STI SportはZF製で電子制御ダンパーが採用されてます。
STI Sportと言われると先代のビルシュタイン製サスを採用したガッチリ硬めのスポーティな乗り味を想像される方も少なくないんじゃないかなと思いますが、新型レヴォーグSTI Sportの乗り味はめちゃくちゃ上品で心地良いのです。
GT系の乗り心地も非常に良かったのですが、STI Sportは更に質感の高い乗り味を提供してくれています。
そして、上質さだけでなくもちろんスポーティさも持ち合わせていまして、走行モードをSport+とすることで、電子制御ダンパーの性格をスポーティなものに変更できるというのも大きな魅力の1つ。
ComfortとNormalの違いはそんなにという感じでしたが、Sport+の脚は想像以上にガッチリスポーティになってくれました。
これは高速走るときに重宝しそうな脚です。やっぱり電子制御サスって良いよなあ。
この乗り味がこの価格で手に入ってしまう、そして、アイサイトXまで付いてくる。
くるすぺ激推しの1台でございます。
レヴォーグが気になった方は、是非、試乗レビュー記事も合わせてご覧ください!
【試乗+採点評価】スバル レヴォーグ GT-H/STI Sport「86点:それぞれのグレードの良さがある」
STIパーツを装着したSTI Sport Rグレードにも乗せていただきましたが、STIパーツは積極的に装備した方が良さそうです。さらに上質な乗り味に仕上がっていました!
【試乗+採点評価】レヴォーグ STI Sport R 【90点:STIパーツで走りが激変!?】
プジョー 508 / 508 SW
価格帯:556〜654万円(508SWの場合)
サイズ:4,790 x 1,860 x 1,420(508SWの場合)
サス(前):マクファーソンストラット
サス(後):マルチリンク
はい、私の愛車の508SWです〜笑
だろうなと思っていた方も少なくはないんじゃないでしょうかw
私の愛車の508SW、納車されてから1200kmほど走ってきましたが、乗るたびに乗り心地が良すぎて頬が緩みます。「お前さん、ここをこんな穏やかに乗り越えてしまうんか!」と、うほほ〜ってなっちゃう乗り味なのです笑 1000km超えてから、より一層気持ち良さが増してきて、接地感も良くなってきた印象。(この辺りはまたオーナーズレビューで書きたいな)
508は、プジョー初の電子制御アクティブサスペンションを搭載したモデル。プジョーが電子制御サス!?と初めは戸惑いもありましたが、乗ったら最後。蕩けるような乗り味にやられてしまいます。
コンフォート、ノーマル、スポーツと、3段階でサスペンションのセッティングを変えることができるのも魅力的。走る場面によって、気分によって、スイッチ一つで乗り味を変えることができてしまう、もう最高でありますのよ。
蕩けるようなコンフォートモードも魅力的ですが、ノーマルモードのスポーティさとマイルドさの両立具合も素晴らしい。ただただ心地が良い車という訳ではなく、しっかりとスポーツ要素を備えているのが508なのです。
こんな文章書いてたら、走りたくなってきてしまうな笑
乗り味マニアには是非手にして欲しい1台、これから508SWについて色々発信していきたいと思っていますので、興味持ってくださると嬉しい限りです〜。
【神ワゴン】508SW 納車されました!【直後に妻カーが追突される悲劇も…】
その他508SWのオーナーズレビュー記事は下記ボタンからどうぞ!
ホンダ アコード
価格帯:465万円
サイズ:4,900 x 1,860 x 1,450
サス(前):マクファーソンストラット
サス(後):マルチリンク
508と同じく電子制御ダンパーを搭載している新型アコード。こやつの乗り心地がとんでもなかった!
2020年に試乗した車の中では一番の衝撃でした。
508SWを購入させていただいた後に試乗させていただいたのですが、乗り心地の上質感ではアコードの方が上ですね。
とにかく足回りがマイルドで、かつ、超フラットな乗り味が特徴です。これほど姿勢がブレない車は未だかつてなかったんじゃないかと思えるほど。
どんな荒れた道であろうとも、完全無効化して舗装路を走っている時と同じような姿勢で走れてしまいます。
ボディ剛性の高さとサスペンションの良さをひしひしと感じることができ、重厚感溢れる乗り味に仕上がっています。
また、走行モード「COMFORT」「NORMAL」「SPORT」を切り替えによってよってダンパーの減衰力可変範囲が変わります。気分やシーンに合わせて足回りの性格を変えられるのは非常に魅力的です。
ちなみに、アコードは2017年に北米向けに発売されていましたが、北米仕様車はオールシーズンタイヤを装着しているそうです。
国内仕様は、剛性の高いブリヂストンのREGNOタイヤに変更となり、それに応じてサスペンション設定をよりマイルドな設定に変更してきています。この変更が乗り心地にかなり良い効果を及ぼしているんじゃないかなと密かに思ってます。
とにかく、この車は乗らないと良さが分かりません。試乗車も少ないかと思いますが、是非機会があれば一度試乗していただきたいです。
アコードが気になった方は、是非、試乗レビュー記事も合わせてご覧ください!
【試乗+採点評価】ホンダ アコード【88点:508オーナーが羨む乗り心地】
最後に
乗り心地が良い車特集、楽しんでいただけましたでしょうか?
1台でも気になる車が見つかったのなら、とても嬉しいです!
全て私の足で試乗してきたクルマたち。自信を持って乗り心地が良いと言える車ばかりです。
今後の試乗で、今回紹介したクルマたちよりもすごい乗り味の車を発見したら、どんどんこの記事を追記修正していきます!
更新の際はTwitterやYouTubeでも報告しますので、よければフォロー、チャンネル登録をお願いします〜。
その他、たくさんの車の試乗インプレや、オススメSUV特集といった記事も書いてます。下記ボタンから是非チェックしていってください!
くるすぺ 様
こんばんは。
初めてコメントさせて頂きます。
いつも興味深く観させて頂いております。
9台目の車として、DS3クロスバックを購入しました。来月納車になります。検討段階でくろすぺさんの記事、大変参考になりました。有難うございました。ディーラーが国産車の様に近くにないことが大変不安要素ですが、自身2台目の輸入車で、今も手元にあるスマートが2年半ノントラブル進行中なので、期待したいです。これからのDSライフを楽しみたいと思います。今後もよろしくお願いします。
かなるるさん
コメントありがとうございます!!
DS3クロスバック購入されましたか! 個人的に激推ししている1台ですので、良さを分かち合えてとても嬉しいです。
見て楽しい、乗って楽しい、素晴らしい車だと思います。参考にしていただけて光栄です!
私自身も、5008を2年半、508SWを8ヶ月ほど乗ってきましたが、大きな故障はゼロでした。
素敵なDSライフをお過ごしください! 今後ともよろしくお願いいたします!
くるすぺ様
初めてコメントいたします。
いつもブログを楽しく拝見しております。
くるすぺさんもすでにご存知かと思われますが、5008がモデルチェンジで508SW相当の安全装備が装備されるようですね!
くるすぺさんの記事でも「508SWのレーンキープアシストが凄い」というのもありましたし、ここにきて5008がとても気になってきました。
(前から気にはなっていたのですが、5008のADAS関連がちょっと物足りないかな?と思っていたところでした)
仕事の都合で現在海外(北米)にいるのですが、来年日本に帰国する予定で、帰国後に乗る車を検討するために情報収集をしているところです。
私は日本にいたときはスバルのクロスオーバー7に乗っていて気に入っていたのですが、
似たようなコンセプトの車(できれば7人乗り、5人乗りでも可で、背が高くなくてそれなりに走りも楽しめるワゴンもしくはSUV)を探しているところで、5008はぴったりかなと思っています。
残念ながら北米にはプジョーディーラーはなく、プジョー車も走っていません。508SWとか見てみたいのですが見れません。。。
ですので試乗もできません。(買う気がまったくないのに海外で試乗する勇気もないのですが笑)
そこで、以前5008に乗っておられて現在508SWに乗っておられる、くるすぺさんにお聞きしたいのですが、
5008の乗り心地はいかがでしたでしょうか?
508SWと比べると508SWのほうが車の特性・構造上、当然良いとは思うのですが、
「508SWには負けるけど5008もいいよ!」なのか「全く違って比較にならない」くらいなのか、
くるすぺさんの個人的なご意見をお聞きしたいと思います。
私自身あまり車に詳しくないもので見当違いな質問をしていたらすみません。
お手数ですが、コメントいただければ幸いです。長文失礼いたしました。
(私の質問に対する回答以外でも、なんでもご自由にコメントいただけると嬉しいです!)
けっぴーさん
お返事遅くなり申し訳ありません。
5008マイナーチェンジ果たしましたね!先進安全装備、特にレーンポジショニングアシストの搭載は非常に魅力的な改良だと思います。
仰られているような、できれば7人乗り、それで背が高くなくてそれなりに楽しめる車というのは私も全く同じ思いで5008を購入しました笑
その思いを満たす車としては最良の選択だったと今でも思ってます。
5008の乗り心地についてですが、やはり508SWはちょっとワンランク抜けてるかなという思いはあります。
が、5008の乗り心地が決して悪いというわけではなく、街乗りでも十分に快適な乗り心地を手にしていると思います。
それ以上に、ワインディングなんかでの足捌きはSUVとは思えないもので、7人乗りSUVで最もコーナーが楽しめる車だと言っても過言ではないと思ってます。
そしてなんと言っても直進安定性の高さ。これは508SWよりも勝ると思います。
5008はトーションビーム式サスペンンションを搭載していますが、直進安定性に大きな貢献をしていると思います。
総じて考えると、やはり5008の総合バランスは素晴らしいです。高速で楽に走れるし、ワインディングも割と楽しめるし、普段の乗り心地も不快感は無いですし。
今だとGLBがライバルとして強力な存在になりそうですが、少しでも走りを楽しみたいということであれば個人的には5008を推したいです。